5月中旬撮影
今年の春に育てたナスの苗の中で最も良い姿に育った苗はこれ。
今年の春に育てたピーマンの苗の中で最も良い姿に育った苗はこれ。
一般的に言われている、健全に育った夏野菜の苗の理想的な姿とは・・・
・茎が太くてずんぐりとしていて、ヒョロヒョロに細長く伸びていない
・葉と葉の節間がつまっていて間延びしていない。
・葉に厚みがあり大きく広がり、色つやが良い。
小林農場の夏野菜の苗は、葉が小さくて、次第に内側に丸まってゆき、のびのびと広がってゆかない傾向がある。そしてある程度まで生育したらそれ以上は大きくならなくなり、その大きさのまま根はポットの中でトグロを巻き、苗は老化してゆく。
苗を育てる床土の質がいまいち良くないように感じるので、床土の作り方を少し学びなおしてみたい。
ナスやピーマンなどのナス科の作物と比べて、キュウリやカボチャなどのウリ科の作物の苗は良い姿に育ってくれていると思う。春野菜では、キャベツなどのアブラナ科の作物の苗がやはり途中で生育が停滞してしまうが、レタスなどのキク科の作物の苗はそれなりに順調に育ってくれている。作物の種類によって、育てやすい苗と育てにくい苗がはっきりとしてきた。
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5月14日撮影
隣の町で鶏を平飼いで飼っている養鶏場までうかがい、鶏小屋に敷かれている鶏糞堆肥を袋につめさせてもらい、軽トラックの荷台にいっぱい、いただいてくる。堆肥の中身はワラやもみ殻や鶏糞など。
夏野菜の苗を植える場所にできるだけ深い溝を掘り、そこに堆肥を投入して、埋め戻す。この堆肥は「弁当肥」として働き、苗の根が伸びて堆肥に届いたとき、そこから栄養を吸収できる。
夏野菜は10月までの長い間収穫され続けるため、作物が途中でお腹がすいてしまわないように、「お弁当」が必要になる。
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4月下旬撮影
春野菜の苗を育てていた育苗ハウスの中には、代わってナスやピーマンなどの苗を移動。苗が大きくなってきたので、間隔をあけながら並べなおす。
ナスやピーマンの苗を移動させた跡に、温床の中で育てていたトマトの苗を移動。はっきりと発芽がそろったので温床の中から取り出した。

空いた温床の中には、モロヘイヤやサヤインゲンなどの種をまいた播種箱を並べて、温かい温床の中で発芽させる。明日もキュウリなどの種をまいて温床の中で発芽させる。
4月20日撮影
春野菜の苗を育てていた育苗ハウスの中には、代わってナスやピーマンなどの苗を移動。苗が大きくなってきたので、間隔をあけながら並べなおす。
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3月下旬撮影
3月15日に種まきして発芽したばかりのナスの苗。種まき後1週間たったくらいに発芽し始め、10日すぎた頃にだいたい発芽がそろった。
ポットの中に床土をつめた後、1つのポットに1粒ずつ種を播いた。左の写真では、全てのポットで種は発芽していた。
夏野菜の苗を収めている温床の様子。全部で308個のポットに夏野菜の種を播いたが、そのうち無事に生育できていないポットが35個あり、全体の1割以上で発芽に失敗した。
種まきした後は発芽するまでは床土が乾かないようにポットの上にフタをして直射日光に当てないようにして、芽が地上に顔を出してきたらフタを取ってお日様の光を浴びさせてゆく。
数日前、種が発芽を始めようとしていた頃、うっかりと苗を育てているハウスを換気し忘れて、苗にも水を与えないまま、外出してしまった。すでに地上に芽をのぞかせていた苗はまだもやしのようにか弱く、高温になったハウスの中で直射日光にさらされて焼け死んでしまった。まだ地上に芽を伸ばしていなかった種は、フタをされたまま直射日光にさらされていなかったので難を逃れ、この後、無事に地上に芽をのばしてくれた。
温度が寒すぎると苗の生育は遅れてしまうが、温度が高すぎると苗は焼けて死んでしまう。絶対に育苗ハウス内の温度は、高くさせすぎてはいけない。