カテゴリー「農場通信」の記事

2023年9月 8日 (金)

四月・種まきの月  令和5年3月30日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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四月・種まきの月  令和5年3月30日

春もたけなわの頃となりました。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  3月下旬から4月にかけては収穫できる野菜が一年で最も少なくなる端境期(はざかいき)となります。いっぽうでこの時期にたくさんの種類の作物の種がいっせいに播かれてゆきます。昨年は3月中に行うべきだったネギの種播きが遅れて4月に播き、その後のネギの生育は伸び悩みました。秋も冬もネギの出荷を見合わせることになり、春まで待っても太らず、現在は細いままのネギを出荷することになりました。今春はネギの種を計画どおりに3月中に播きました。順調に育てば今年の秋から大きく育ったネギを収穫できるでしょう。

  他の作物の種まきについても私は遅らせる癖があります。4月に種を播くカボチャ、キュウリ、ズッキーニ、オクラ、トマトなどは昨年よりも数週間早く種を播いてもよいでしょう。6月下旬から7月上旬にかけては、また出荷できる野菜の種類が少なくなって「第二の端境期」を迎えますが、できるだけキュウリやズッキーニなどの種まきを早めることによって収穫時期も早めることができれば、「第二の端境期」の期間を短縮することができます。フダンソウなどの6月、7月にも収穫できる葉物野菜の種も試しに播こうと思います。

2月と3月にはキャベツ、レタス、ブロッコリーなどの春野菜の種を播いてきましたが、昨年と比べて播種量を減らして、栽培面積を縮小することにしました。昨年の春はこれらの春野菜が良く育って、どんどん収穫を迎えてどんどん直売所などに出荷してゆきました。収穫を迎えた作物は出荷しないともったいないですが、出荷作業に時間がとられて畑仕事の時間が削られます。昨年はジャガイモもたくさん採れましたが、けっきょく全部を出荷しきれませんでした。この春はジャガイモ畑に植える種芋の数を昨年よりも減らして、栽培面積を縮小しました。基本的には野菜セットの出荷に必要な収量だけが確保されればよいです。

 今春はホウレンソウやカブなどの作物の播種量も減らして栽培面積を縮小しています。春のうちは毎週、これらの作物の種を小分けしながら播くように心掛けます。種を播く時期を少しずつずらすことにより収穫時期も少しずつずらして、どの時期にも野菜セットに入れられる野菜を少しずつ確保してまいります。「小さく、少しずつ」を心掛けています。

 昨年は里芋やサツマイモの畑が雑草に覆われてしまい、里芋とサツマイモの収量は減って不作となりました。これらの作物を秋に収穫して貯蔵しながら秋、冬、春に出荷してゆきますが、今回は秋冬の出荷を見合わせて春からの出荷となりました。今までの里芋やサツマイモの栽培面積は私が管理するには広すぎるようなので、この春は畑に植える里芋の種芋やサツマイモの苗の数を昨年よりも減らして、無理なく雑草を抑えられるくらいの栽培面積に縮小することにしました。そうしたほうが結果的に収量は良くなると思います。

この春、私の近所に新たに農家の家族が引っ越してきて、今まで小林農場が管理してきた畑の一部をそちらの家族に譲ることになりました。小林農場が管理する栽培面積は縮小されますが、私の身の丈に合った面積になったと思います。これからは畑が縮小されて雑草を抑えやすくなり、作物も雑草に飲み込まれずに無事に育って収量を確保しやすくなると思います。

2023年9月 2日 (土)

自然な生活を取り戻せる好機  令和5年3月10日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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自然な生活を取り戻せる好機  令和5年3月10

春暖の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  3年前にコロナ禍が発生してから日本では新型コロナウイルス感染防止対策のためにマスクの着用が奨励されて、大勢の人々は常にマスクを着用して暮らしてきました。先月、日本政府は「3月13日以降はマスクの着脱については個人の判断に委ねる」と公表しました。今までも建前ではマスクの着脱は個人の判断に委ねられていましたので、私はずっとマスクで口と鼻をふさぐような不自然な生活は心身の健康に悪いと考えてマスクを着用しないで暮らしてきました。しかし、ある店にマスクを着けずに入店すると、すぐに店員からマスクを渡されてマスクを着けるように求められました。どの店でも客にマスク着用が求められて、マスクを着用しない客は入店を拒否されてしまうような空気が日本全体を覆っていて、マスク着用は奨励ではなくて、ほとんど強制になっていました。政府は改めて「マスクの着脱を他者に強制してしまわないように配慮してほしい」と国民に呼びかけています。

  日本では今も「大勢の人々がマスクを外せばウイルス感染が拡大して大変なことになる」と言っている人もいますが、海外ではすでに人々はマスクを外して普通に暮らしています。大勢の人々がマスクを外して自然な暮らしを取り戻している海外ではコロナ禍が収束しているのに、大勢の人々がマスク着用を続けている日本では医療逼迫を繰り返しています。なぜそのようなことになっているのか、マスク着用に効果があるのか、見直すべきです。    

コロナ禍以後、日本では様々な病気で亡くなる人達の総数が目立って増大しているようです。人体は自然な生活を送れば健康を維持しやすくなり、不自然な生活を送れば病気になりやすくなります。不自然なマスク生活、不自然な行動自粛、不自然な遺伝操作ワクチンの接種など、過度なウイルス感染防止対策による不自然な生活習慣を続けてきたことにより、多くの日本人は病弱になってしまっているのかもしれません。ずっとマスクで口と鼻をふさぐような不自然な生活が常識とされて、マスクを外して自然に暮らしている人が非常識な人だと思われて入店を拒否されてしまうような社会はもう終わらせたほうがよいです。

日本国内ではマスクを着用して暮らしている日本人も、海外に出掛けるとマスクを外す場合が多いです。「周りの人達がマスクを着けていれば自分もマスクを着ける。周りの人達がマスクを外せば自分もマスクを外す」と多くの日本人は考えているように見えます。「本当はマスクを外したいけれども周りの人達がマスクを着けているので外すことができない」と思っている日本人も多いです。3月13日以降は政府の呼びかけに応じて、大手のコンビニエンスストアや百貨店やテーマパーク、または交通機関などが「客にマスク着用を求めず、個人の判断に委ねる」と公表して、客がマスクを外しやすい環境を用意してくれます。マスクを外したい人達にはマスクを外せる絶好の好機となります。まず自分からマスクを外して出掛けてゆき、周りの人達にもマスクを外しやすい雰囲気を生み出したいです。

  マスク着用には花粉症の予防効果があるので、花粉症の人がマスクを着用するのは良いと思います。マスクの着脱を自由に選択できる当たり前な生活を取り戻しましょう。

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追記(9月2日記入)

この農場通信は3月に書きましたが、この頃の日本社会はまだ「ウイルス感染予防対策のためにマスクを外してはいけない」という空気に包まれていました。今はマスクを自由に外せる空気に変わり、多くの日本人がマスクを外して暮らしています。私も3月以降は全くマスクを携帯することなく暮らしています。

人は不自然な生活を続けていると病気にかかりやすくなります。この夏は大変な猛暑となり、「暑い、暑い」と言いながら暑苦しいマスクを着用しながら暮らすのはあまりに不自然です。暑いのに暑苦しいマスクを我慢して着用していたら熱中症にかかりやすくなりますし、免疫力も落ちて感染症などの病気にもかかりやすくなります。感染症などの病気にかかりたくなければ、マスクを外して暮らしたほうがよいと私は思います。

あるサービス業で働いている従業員が「お客様に笑顔をお見せするのも私達の大事な仕事です」と語り、マスクを外して接客していました。ホームセンターなどでもマスクを外して接客する店員が増えています。私の中にも「マスクを着けて表情を隠したまま会話するのは、相手に対して失礼ではないのか」という感覚があり、「礼儀を大切にする」という意味でもマスクを外したほうがよいと考えています。

ずっとマスクで口と鼻を覆うような不自然な生活を続けていれば様々な弊害が生じます。よっぽどの理由がなければそのような不自然な生活をするべきではありません。この3年間ほど、大勢の日本人がマスクを着用してウイルス感染予防を行ってきましたが、何度も感染症が流行して、「大勢の人々がマスクを着用して暮らしていても感染症の流行は防げない」ということが分かりました。コロナ禍が収束している今、マスク着用による効果や副作用を再検証して、「随時マスク着用」という対策が正しかったのかどうか見直すべきです。

 

 

2023年8月27日 (日)

端境期開始の合図  令和5年3月2日

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端境期開始の合図  令和5年3月2日

春寒次第に緩み、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  三寒四温を繰り返しながら、冬から春へと移ろうとしています。2月下旬の頃には出荷場に保存していたカボチャの傷みが目立ち始めて、全てが傷んでしまう前に在庫をできるだけたくさん野菜セットに入れて急いで出荷いたしました。先日、野菜セットを定期購入してくださっているご家庭より、「届けられたカボチャがすぐに傷んでしまって料理できなかった」というご報告をいただきました。今季のカボチャの出荷は停止したいと思います。

前年の秋に収穫時期を迎えていたジャガイモ、人参、大根、カブ、ゴボウ、白菜、カボチャなどは、気温が低い冬の頃は食べ頃を迎えた状態のまま生育を止めて冬眠しているので長期間保存しながら出荷し続けることができます。3月に入る頃になると気温も暖かくなって冬眠から覚めて生育を再開して、老化も進んで傷みやすくなって寿命を迎えます。

真冬の頃に作物の種を播いても寒すぎてまともに生育できないので、2月に入るのを待ってから春野菜の種を新たに播きます。これらが収穫時期を迎えるまでには時間がかかり、3月と4月は1年で最も収穫できる野菜の種類が少なくなる「端境期(はざかいき)」となり、最も野菜セットに入れる野菜の種類を確保するのに苦心する時期でもあります。収穫できる野菜の豊富な時期は最も品質の良い品物のみを選んで野菜セットに入れますが、端境期の時期は収穫できたものなら何でも野菜セットに入れようとしてしまいます。

  ゴボウは前年の秋に収穫時期を迎えて、冬の間は少しずつ畑から掘り出して出荷してゆきます。冬の頃は地上部の葉は枯れてなくなっているのですが、2月末頃より春の到来を感じて新芽を地上に伸ばし始めています。3月中には茎と葉が大きく育ってゆき、食用部の根の部分は茎や葉に養分を吸収されてスカスカと筋っぽくなってゆきます。以前にはそのような状態になったゴボウを出荷しましたら、「ゴボウの中身に大きなスが入っていて、おいしく食べられなかった」というご指摘をいただきました。ゴボウの他にも人参、大根、カブなども3月には地上に新芽を伸ばし、それに伴って食用部の根は筋っぽくなります。

端境期の3月、4月は、一年で最もたくさんのご指摘・ご叱責をいただく時期でもあり、今年もさっそく「野菜セットのカボチャがすぐに傷んでしまった」というご指摘をいただきました。「今年も端境期が始まった」と気付かせていただき、気を引き締め直しております。「せっかく収穫したカボチャなのだから、出荷しないともったいない」と思ってカボチャを無理して野菜セットに入れてみましたが、すぐに傷んでしまうような野菜では商品としてはふさわしくなく、購入してくださった皆さんをがっがりとさせてしまい、野菜セットの印象も悪くしてしまいます。今まで皆さまからいただいてきた様々なご指摘から学び、作物が傷む前の兆候はだいたい分かるようになってきていますので、作物に傷む前の兆候が現れたら「出荷しないともったいない」と思わずに、すっぱりとその作物の出荷を停止したいと思います。前年の秋に収穫時期を迎えていたネギ、里芋、サツマイモ、ヤマイモなどは3月、4月にも良い状態で出荷できるので、端境期の野菜セットに登場させたいと思います。

2023年8月22日 (火)

小林農場の目指す方向   令和5年2月23日

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小林農場の目指す方向   令和5年2月23日

春寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  この冬は畑に隣接している竹林の竹をできるだけ刈って、畑の風通しを改善しました。この畑の片隅の部分は変形していて、トラクターを入れて耕すのが少しやっかいなので、土を耕さずに作物を育てる「不耕起栽培」を小規模に試してみたいと思っています。

  人工的にトラクターで耕した直後だけは地表は柔らかくなるのですが、地表のさらに下はトラクターの重みによって鎮圧されて固くなり、時間が経つと再び地表も固くなりやすくなります。土中でミミズなどの小動物が活動すると土が柔らかくなってゆきますが、トラクターで耕すとたくさんのミミズをひき殺してしまいます。よって繰り返してトラクターで耕さないと土を柔らかな状態に保ちにくいです。森林の木々や野原の草は土中に根をはることによって自ら土を耕して、土をずっと柔らかな状態に保っています。不耕起栽培では人が耕したり肥料を与えたりしなくても植物が自然に育っている森林や野原などの環境を模倣して、人工的に耕す手間を省略して作物が自然に育ってゆけるように配慮します。

  トラクターで畑を耕せば雑草を土に埋め込んで一掃することができて、その後は雑草が生えにくくなって除草作業が楽になります。いっぽうで不耕起栽培では盛んに生えてくる雑草を鎌などを使って自分の手で刈り倒さなくてはいけないので、除草作業に手間と時間がかかります。よって大多数の農家は畑をトラクターで耕していて、不耕起栽培を実践している農家はとても稀です。でも、その希少な農家達は「確かに不耕起栽培は手作業が多くて時間がかかるが、トラクターなどの機械を必要としない。人類はトラクターなどの機械を作ったり運搬したりするために莫大な労力と資源と時間と金を費やしていて、その機械を動かすための石油を入手するためにも莫大な労力と資源と時間と金を費やしている。しかし、こんなに莫大な投資をしても莫大に収量を増やせるわけでもない。人類全体が一つ企業だとして、自分がその企業の経営者だとすれば、莫大な労力がかかる機械を使用する栽培よりも、鎌のような簡単な道具があればできる不耕起栽培のほうを選ぶ」と言っています。

  現在、農林水産省は農作業の効率化を目指して、田んぼや畑に最新のIT技術を導入してゆく「スマート農業」を推進しています。センサーなどのIT技術を設置したビニールハウスの中で作物を育てて、ハウス内の温度・湿度などのデータが随時、農家が携帯しているスマートフォンに伝えられて、スマホで遠隔操作すれば自動的にハウス内の温度・湿度を調整できます。作物に最適な量の水も自動的に与えられて、農家はわざわざハウスに通う手間を省けます。ただ、このような設備を導入して維持してゆくためにはお金がかかります。

  毎年恒例の確定申告を済ませましたが、おかげさまで昨年も小林農場の農場経営は黒字でした。年間に費やしている肥料費は数万円程度であり、農薬費は0円であり、出費が少ないことによって小林農場の農場経営は成り立っています。「機械やIT技術を導入することによって自分の体を動かす手間を省ける農業」ではなくて、「自分の体を動かしさえすれば金のかかる機械やIT技術にわざわざ頼らなくてもよい農業」を目指したいと思います。

2023年8月12日 (土)

神秘的な土着の生き物、竹  令和5年2月16日

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神秘的な土着の生き物、竹  令和5年2月16日

梅花の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場の畑のすぐ隣には無数の竹が生えて伸びて竹林を形成していて、畑の日当たりや風通しを悪くしています。竹は地中でも茎を水平に伸ばしてゆき、その地下茎から新たに派生した茎が竹となって地上へと垂直に現れて竹林を拡大しようとします。夏になると畑の中にも竹が次々に生えてきて、その度に刈り倒さないといけません。竹林に畑が侵食されてしまわぬように、この冬、できるだけたくさんの竹をノコギリで切り倒すことを毎日の習慣としています。全部の竹を刈り倒すまで数か月間、または数年間はかかるでしょう。

  竹は固いので、刈り倒してもそのままきれいに朽ちて消えてなくなるわけではありません。どこか邪魔にならない場所に広い捨て場を設けて、10メートル以上の高さに育ってたくさんの枝や葉をくっつけている数千本の竹を捨て場までガサガサと引きずって移動して積み重ねないといけません。そんな広い捨て場が見つからない場合はその場で焼却しますが、長いままの状態で燃やすと危険なので、焼却しやすい大きさに竹を切り分ける必要があります。竹林を整備するのは大変なので、私も竹林を管理しきれてませんし、近所にも放置されてうっそうとしている竹林が見られます。あちらこちら、竹に征服されています。

  ナスやピーマンなどの作物を育てるには支柱が必要で、ホームセンターでプラスチック製の支柱を購入できます。私の知り合いの農家は竹林から刈った竹を支柱として利用しています。プラスチック製の支柱と比べて竹の支柱は朽ちやすく、何度も竹を刈って支柱を更新してゆかなくてはいけませんが、そうして竹を刈る動機を作ることで竹林をきれいに管理できて、竹林の拡大を防止することもできます。小林農場はプラスチック製の支柱をすでに購入しているので竹を刈る動機がなく、竹林は放置されて茂り、管理を難しくしました。

プラスチック製品などの便利なものがなかった昔では、竹は器や籠や箸や建材などの道具の材料として利用されていたので、竹は適度に刈られてきれいに竹林は管理されていたようです。現代でも刈った竹を焼いて炭にした「竹炭」や、粉砕機で粉々にした「竹粉」などが肥料として利用されているようです。現在の大多数の農家は化学肥料を購入しながら作物を育てていますが、昨年の国際情勢の急変により化学肥料の価格が急騰して多くの農場の経営が圧迫されているようです。今後は海外から輸入しなくてはいけない化学肥料に代わって、身近な竹などで作った肥料が使用されるようになり、再び竹林がきれいに管理されるかもしれません。私も地元で自給できる竹炭や竹粉などの利用方法を学びたいです。

刈っても刈ってもまた竹は生えてきますが、生えてきたばかりの幼い竹は「タケノコ」として食べられます。すでに見上げるほど伸びた太くて固い竹とは違い、タケノコは簡単に取り除くことができるので、タケノコをたくさん採って食べる食生活は竹林の管理にも有効です。竹は農家が何も世話をしなくても勝手に生育して食料を提供してくれる、ありがたい生き物でもあります。最盛期には1日に1メートル以上も伸びて、割ってみると中身は空。日本最古の物語「かぐや姫」を生み出した神秘的な土着の生き物とうまく付き合いたいです。

2023年8月 6日 (日)

違和感を覚えること  令和5年2月9日

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違和感を覚えること  令和5年2月9日

三寒四温の時節、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  先日、私の携帯電話を紛失してしまい、急遽、新たに携帯電話を購入することになりました。今まで使っていた携帯電話は「ガラケー」と呼ばれている旧式の機種でしたが、もうガラケーは製造されていないようなので、今回は、外見はほとんどガラケーと変わらないけれども中身の機能が少しだけ進歩した「ガラホ」と呼ばれている機種を購入しました。

  現在の世界中の大勢の人々が携帯している携帯電話が「スマホ」と呼ばれている新型の機種で、ガラケーやガラホと比べてスマホではインターネットを使用できる機能が優れていて、電話だけではなくネットも携帯できる機種です。インターネットは情報入手も連絡も買い物も娯楽もなんでも楽しめる便利すぎる道具であるために依存性が強くて「ネット依存症」に陥って生活を壊してしまう人も多く、そのネットをいつでもどこでも携帯できるスマホも便利すぎる道具であるために「スマホ依存症」に陥ってしまう人も多いようです。

  私も子供の頃は「テレビ依存症」に陥って、睡眠時間や勉強時間を削って番組を観続けて生活を壊しました。私も依存症にかかりやすい人間だと自覚していますので、スマホを所有しないようにしています。「これからの社会はスマホを所有しなければ生活できない」と言っている人もいますが、依存症にかかりやすくてスマホから離れたほうがよい人もたくさんいるのだから、人々がスマホを所有しなくても生活してゆける社会にするべきです。

  森に住むお化けと子供達の交流を描いた名作映画「となりのトトロ」の宮崎駿監督が、「自分の子供が何度も『となりのトトロ』を観賞して喜んでいるとあるお母さんに言われたけれども、嬉しいとは思えなかった。子供達に森のすばらしさを伝えたくてこの映画を作り、映画を観た子供達がすぐに森へ行って木に触れてほしいと思っているのに、家の中で何度も映画を観賞してしまったら、森へ行かなくなってしまう」と嘆いていました。家の中のネットで好きなだけ色々な映画や番組を観賞できる現代では、わざわざ家の外に出掛けなくても映像を眺めていれば森の中にも海の底にも宇宙の果てにも出掛けた気分に浸れます。

  作物栽培を体験してみたいと思っている人達のために、ネット上では作物栽培を体験できる仮想の畑も作られているようで、仮想の作物を育てることを楽しめるようです。実在の畑で実在の作物を育てている私は、冷たい北風に吹かれながら土に触れて、その手指はあちらこちらが切れてアカギレだらけになっています。「作物栽培を楽しみたいけれども実際の畑で栽培するのは大変そうなので、暖かな部屋の中でネットを開いて仮想の栽培を楽しみたい」と言い出す人も今後は現れるのかもしれません。仮想の世界のほうが現実の世界よりも楽しいでしょう。ただ、仮想の作物を育てて収穫しても、実際には食べられません。

  小林農場も農場のブログを作成したり、皆さんとメールでやりとりしたり、ネットからたくさんの恩恵を受けていますが、ネットの画面ばかりを夢中になって観ていると、畑で作物をじっくりと観察することができなくなります。現代の多くの農家もスマホを畑に持ち込んでネットを栽培に活用していますが、小林農場はスマホを所有する予定はありません。

2023年7月29日 (土)

理想を実現してくれる品種  令和5年2月2日

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理想を実現してくれる品種  令和5年2月2日

節分の候、皆さま、いかがおすごしでようか。

  ジャガイモには「男爵」や「メークイン」などの色々な品種があるように、どの作物にも色々な品種があります。小林農場でも色々な品種を栽培しながら自分の畑に適した品種を探してきました。どんなに私が上手に栽培してもその品種が畑に適していなければ作物は良く育ちませんし、どんなに私がヘタクソな栽培をしてもその品種が畑に適していれば作物は勝手に生育してくれます。それくらいに作物栽培では品種の選択が重要となります。

  種苗会社は自分達の畑で育成してきた作物の品種から種を採って販売していますが、それらの作物は農薬や肥料を使用しながら育てられているため、その遺伝子を引き継いだ種も発芽して育ってゆくためには農薬や肥料を必要とする傾向があります。現代農業では農薬や肥料を使用しなくても良く育ってくれる品種は少なくなっていると言われています。

  農薬を畑に散布すると畑の生態系を壊してしまう危険性があり、小林農場では安全性を考慮して無農薬栽培を行っています。また、現代では食べすぎて栄養過剰になって不健康になってしまう人が増えているように、必要以上に肥料を畑に与えられて不健全に育ってしまう作物が増えていて、過剰な肥料によって自然環境も汚染されているようなので、私は肥料に依存しない「無肥料栽培」または「少肥料栽培」を行えるようにしたいと考えています。それで今まで、無農薬・無肥料栽培でも良く生育してくれる品種を探してきました。

  先月まで野菜セットに入れていた細長い形をしたカボチャ、「鶴首カボチャ」。私は4年ほど前に知り合いの農家からこの品種の種を譲っていただき、それから毎年、鶴首カボチャを栽培しながら自分で種を採り続けています。この鶴首カボチャは肥料の少ないやせた畑でも旺盛にツルを伸ばし、害虫や病原菌も寄せ付けません。多くの農家は「無農薬・無肥料栽培で作物を育てるのは困難だ」と思っていますが、品種を選べば無農薬・無肥料栽培は可能だということを鶴首カボチャが証明してくれています。ただし鶴首カボチャの種は一般的に販売されていないので、農家がこのような品種と出会える機会はあまりないです。

  「カボチャはあまり食べないので、野菜セットから除いてほしい」というご要望を複数のご家庭からいただき、ご要望に個別にお応えしております。いっぽうで、カボチャは無農薬・無肥料栽培を行いやすい作物であることを強調しながら料理方法などもお伝えしてゆき、多くの方々にカボチャに親しんでいただけるように努めたいと考えています。鶴首カボチャは時季や熟度によって味や食感が変わってゆき、その変化を私はまだ把握しきれていなくて、今まで鶴首カボチャの料理方法を皆さんにお伝えしきれていませんでした。

貯蔵していた鶴首カボチャも傷み始めて、もう出荷を中止しています。先日、ある消費者の方に鶴首カボチャをさしあげると、すぐに傷んでいる部分を切り除いて料理して試食してくださり、とても気に入ってくださいました。そして自分達の菜園で鶴首カボチャを育ててみたいとおっしゃるので、私の鶴首カボチャの種をお分けいたしました。他にも無農薬・無肥料栽培が可能な様々な品種を見つけて、種をみんなで種を分け合って広めたいです。

2023年7月22日 (土)

苗作りが始まる  令和5年1月26日

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苗作りが始まる  令和5年1月26日

酷寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  人体の血液細胞が正常に働かなくなると白血病などの命にかかわる重い病気にかかりますが、健常者の骨髄から正常な血液細胞を移植することによって治療できる場合もあります。「日本骨髄バンク」では、白血病などの患者の治療のために骨髄を提供してくれる人を募っています。骨髄を提供する人のことを「ドナー」と呼び、骨髄を提供する意思があることを日本骨髄バンクに伝えることを「ドナー登録」と呼びます。私も20年ほど前にドナー登録をしていますが、どんなきっかけで登録をしたのか、今はよく覚えていません。

  骨髄移植を行うためには患者とドナーの白血球の型が同じであることが必要ですが、自分と同じ白血球の型の人は数百人から数万人に一人くらいしかいない場合が多いようです。今月、ある患者と私の白血球の型が一致して、私がドナー候補者の一人に選ばれたという通知書が届きました。私が骨髄提供に協力できるのかどうか、1週間かけて熟考しました。

  骨髄移植のためにドナーは病院にて移植前の検査や移植後の体調回復のために数日間ほど入院する必要があります。3月から5月に骨髄移植が行われることが予定されていますが、その頃は作物の苗作りを行っている時期と重なります。作物の苗は人間の赤ちゃんと同じように絶え間なく面倒をみないといけなくて、水やりや温度管理などが常に必要です。入院のために数日間も農場を留守にして苗を放置してしまうと枯れてしまいます。どんな天候にどれくらい水を与えればよいのか、どんな温度管理をすればよいのか、細かな管理方法を熟知しているのは私だけで、他の誰かに苗の管理を代わってもらうことはできません。

  2月から5月にかけて、春、夏、秋に収穫される多くの作物の苗が育てられて、この苗作りでの良し悪しが農場の1年の収量を大きく左右します。「桜が満開になっても花見には出掛けられない」と言っている農家もいますが、私も野菜セットの配送で農場を数時間ほど留守にする時は、どうしても留守中の苗の状態が気になってしまいます。入院のために農場を数日間も留守にするのは難しいので、今回は骨髄提供に協力することを辞退しました。私の他にもドナー候補者がいるようなので、無事に骨髄移植が行われることを祈っています。

  骨髄を提供できるドナーが現れることを切実に願っている患者もいますし、ドナーが見つからないまま亡くなってゆく患者もいます。日本で暮らしている全ての人々がドナー登録をして骨髄提供に協力できれば全ての患者の命は救われるかもしれませんが、実際に協力することを決断できる人はそんなに多くはありません。日本骨髄バンクも「骨髄を提供することによってドナーの生活が犠牲になるようなことはあってはならない」と考えていて、ドナー候補者に対しても骨髄提供を強要して自己犠牲を強いることはしません。私には畑仕事が最も大事ですので、骨髄提供よりも苗作りを優先しました。この判断はどうだったのか、後で振り返って考えたいと思います。今は間もなく始まる苗作りに集中いたします。

実際に骨髄提供に協力したドナーの方々には敬意を支払います。私は日本骨髄バンクに寄付をしました。自分のできる範囲で応援しながら、関心を持ち続けたいと思っています。

2023年7月16日 (日)

「肥やしすぎ」の害  令和5年1月19日

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「肥やしすぎ」の害  令和5年1月19日

厳寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  人参は秋から収穫され始めて、冬には人参の上にたっぷりと土がかぶされて防寒されて、暖かくなる3月末頃まで土の中から掘り出されて出荷されてゆきます。この秋冬は人参を途切らすことなく野菜セットに入れ続けることができています。人参は肥料をあまり必要としない作物で、数年間ほど肥料を与えていない畑で育てた人参を出荷してきました。

  この人参畑の人参を全て収穫し終えたので、今後は別の人参畑で育てた人参を野菜セットに入れてゆきます。次の人参畑から試しに人参を収穫してみると、やたらに大きな人参が多かったです。そして、表面が割れてしまったり、形がタコの足のように変形してしまったり、商品として出荷できそうもない変な人参がたくさん掘り出されて、まともな形をしている人参が少なかったです。この人参畑で育った人参は、昨年の秋にはとても勢い良く育っていて、12月に入る前にはすでに収穫できる大きさになっていました。真冬になってから収穫しようと思って放置していたら、その後も人参の生育は止まらずに大きくなってゆきました。人参は大きくなりすぎて熟しすぎると割れたり変形したりしやすくなります。

  この畑で人参を栽培する前の春にはキャベツを育てるために肥料を散布して畑を肥やしていました。夏にキャベツを収穫し終えた跡地に人参の種を播いて人参を育てましたが、春に与えた肥料が畑にたくさん残っていて、生育中の人参が肥料をたくさん吸収して生育を速めたのかもしれません。例年では冬に入る頃に人参はちょうど良い大きさに育って、十分に寒くなれば人参の生育は止まって、冬の長い期間はちょうど良い人参を収穫・出荷し続けることができます。今回は生育が速すぎて、冬に入る前に大きくなりすぎました。

  普段はできるだけ形が整っている人参を選んで野菜セットに入れているのですが、今から3月末頃までは大きすぎる人参や形の変な人参がたくさん収穫されることが予想されるので、野菜セットにも大きすぎる人参や形の変な人参が混ざる場合が増えてゆくと思います。形を整えるために包丁を入れて切り分けながら出荷する場合もあります。見た目は違和感があるかもしれませんが、中身の味はとてもおいしい人参です。どうかご容赦ください。

  サツマイモやカボチャなどは肥料の少ないやせた土地でも良く生育する作物として知られています。むしろ肥料の多い畑でサツマイモやカボチャを育てるとツルばかりが元気に育ってしまい、芋や実などの食用部に養分が行き渡らなくなって大きくなりにくくなります。このように肥えた畑で育てるとむしろ収量が落ちてしまう作物もあるので、全ての畑に肥料を与えて肥やしてしまうと後で都合が悪くなります。「肥やしていない畑」を残してゆくことも必要です。今年は「肥やしていない畑」で人参を育てるようにしたいと思います。

  肥料を作るのが大変だった昔とは違い、機械が開発されて流通も発達している現代では簡単に大量の肥料を購入して畑に散布できるようになりました。現代の飽食の日本では食べすぎて生活習慣病に罹る人が増えているように、現代農業でも肥料を与えられすぎて作物が病弱になり、体格は良くなったけれども体質は悪くなっているとも言われています。

2023年7月 1日 (土)

菌の住みやすい国  令和5年1月12日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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菌の住みやすい国  令和5112

松の内の賑わいも過ぎ、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  作物の生育に必要な成分は土中にも空気中にもたくさんあるのですが、そのままでは作物は吸収できません。自然界に生息している菌がこれらの成分を作物が吸収できるように分解してくれています。菌は生き物ですので、気候などの自然条件によって働いてくれたり働いてくれなかったりして、それで作物も成分を吸収できたりできなかったりします。

  近代では工場で人工的に必要成分を含んだ化学肥料を生産できる技術が発明されました。化学肥料はすぐに作物が吸収できるように細工されていて、確実に作物の生育を速めることができます。ただ、菌は化学肥料と相性が悪いらしく、化学肥料が散布された畑では菌は繁殖しにくくなる傾向があるらしいです。多くの農家は楽に作物を太らせることができる化学肥料を常用していますが、それで菌が繁殖しにくくなっている畑もあるようです。

  日本列島の中では化学肥料の原料は手に入りませんので、今までは主に肥料生産大国のロシアから輸入されていましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の発生後に化学肥料の値段が高騰して、多くの農場の経営が圧迫されているようです。今後、多くの農場は化学肥料に依存せずに自然界の菌の力を生かす栽培へと転換してゆくことになるかもしれません。

作物によっては肥料を与えなくても育ちます。小林農場の野菜セットに入れている人参やカブや鶴首カボチャなどは何年も肥料を与えていない畑で育っています。私の目には見えませんが、土中の菌が働いて人参やカブやカボチャを育ててくれているのでしょう。 

  大豆などのマメ科の作物や麦などのイネ科の作物も肥料を与えなくても育ち、これらは生育中に菌が好む食べ物や住処を生産してくれるので、栽培すると畑に菌が繁殖しやすくなります。私も地力が落ちてきた畑には大豆や麦を栽培して土を改良しています。

  キャベツ、白菜、ホウレンソウなど、肥料がたくさん必要な作物には肥料を与えるようにしています。小林農場では残飯、家畜ふん、草、モミ殻などを発酵させて生産された有機質肥料を畑に与えています。人の食べ物に例えるのであれば、化学肥料はサプリメントみたいなもので、有機質肥料は味噌や漬物みたいなものです。味噌や漬物などの発酵食品の中には人体に良い菌が繁殖しているように、有機質肥料の中にも畑に良い菌が繁殖しています。

昨年の秋に畑に有機質肥料を与えてから秋キャベツの苗を植えたのですが、ほとんど育たず出荷できませんでした。春に有機質肥料を与えてから植えた春キャベツはよく育って豊作でした。菌は春と夏に繁殖しやすく秋と冬に繁殖しにくくなる性格があるようなので、秋を迎える前の春のうちに有機質肥料を与えて菌を繁殖させておくと良いようです。

  菌という人の目には見えない極小の生き物と上手に付き合ってゆければ作物を上手に育てることもできます。ロシアのような資源大国とは違って日本には資源はありませんが、温暖な気候で雨も多くて植物も育ちやすく、落ち葉や米ぬかなどの菌のエサもたくさんあり、菌が繁殖しやすい自然環境はあります。正月にはハコベやホトケノザなどの野草を摘んで「七草粥」を食べる風習がありますが、これらも肥料を与えなくても勝手に生えてきます。

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