カテゴリー「農場通信」の記事

2021年6月19日 (土)

誰のものでもない種   令和2年12月10日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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誰のものでもない種   令和2年12月10日

師走の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  現在、野菜セットに入れている形が細長いカボチャは「鶴首カボチャ」という品種です。去年、知り合いの農家より鶴首カボチャを入手して食べてみるとおいしかったので、そのカボチャから種を採りだして、今年の春にその種を播いて栽培して、秋に実って収穫しました。

  今年初めて栽培してみた品種でしたが、他のカボチャの品種よりも元気にツルを伸ばしてたくさんの実を実らせて、そのたくましい生育ぶりに私は惚れ込みました。収穫された鶴首カボチャから種を採り出して、来年もこれらの種を播いて栽培したいと思います。

  先日、国会の衆議院・参議院で「種苗法の改定案」が可決され、農業関係者の間で大きな話題となりました。「種苗法」とは、種苗会社などの新品種の開発者の「育成者権」を守るために作られた法律です。「育成者権」とは、書籍や楽曲などの「著作権」のようなもので、品種開発者の許可を得ずに農家が無断でその品種から種を採ることを制限しています。

  種苗会社が現れる以前の昔は、農家は他所から入手した品種の種を自分の畑に播いて生育させた後、その作物から自分で種を採りながら何年もその品種を栽培し続けていました。農家が自分で種を採ることは、当たり前の権利として認められてきました。近年の日本では「種苗会社などの品種開発者の育成者権」と「品種開発者が開発した品種から農家が種を採る権利」とどちらもバランスをとりながら両立させています。今回の種苗法改定によって「品種開発者の育成者権」が強化され、それに伴って農家が種を採る権利は縮小されます。

  平成28年には「種子法」を廃止するなど、この数年間で日本の農政にとって重大な改定が相次いでいますが、この一連の流れから見えてきたのは、どうやら日本政府は民間の種苗会社の利益を最優先に保護しようとしているということです。農家が無断で種を採ってはいけない品種は「禁止品種」と呼ばれていますが、農林水産省が「禁止品種」に指定した品種の数がこの数年間で急増しています。「禁止品種」から無断で種を採ると罰せられるので農家は種苗会社から種を購入しなくてはいけなくなり、種苗会社の利益が増えます。

  品種開発者が生活してゆくためには、ある程度は育成者権を保護することは大切ですが、全ての品種を「禁止品種」にしてしまうと農家は自分で種を採ることができなくなります。農家が他所から取り入れた品種の種を自分で採る技術を継承してゆくことも大切です。

一つの鶴首カボチャからは自分だけでは使い切れないくらいのたくさんの種が採れますので、他の農家にも分けてみようと思っています。鶴首カボチャの種は、現在では一般的に販売されていない希少な種なので、きっとこの種を欲しがる農家もいると思います。

皆さんも鶴首カボチャを料理する前には種を採り除いていると思いますが、その種を捨てずに水洗いして乾かして保管しておけば、来年の春に種としてカボチャ栽培に利用できます。もしも家庭菜園でカボチャを栽培したい方がいましたら、種採りに挑戦してみるのもおもしろいと思います。小林農場の鶴首カボチャは「禁止品種」ではなく、「種苗法」とか「育成者権」などの難しい話を気にせずに、誰もが自由に種を採ってもよい品種です。

2021年6月 9日 (水)

そこら中に転がっている宝を使いこなすには  令和2年11月26日

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そこら中に転がっている宝を使いこなすには  令和2年11月26日

木枯らしの候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  紅葉の季節から落葉の季節へと移り変わろうとしています。紅葉を全て落とした樹々は冬木立となり、その株元には無数の落ち葉がふんわりと敷き詰められています。先日より農場付近に大量に散り落ちている落ち葉をかき集め始め、堆肥の材料としました。

  小林農場の畑は粘土質で固く、畑仕事がやりにくいので、土作りをしてもっと土を柔らかくしないといけません。落ち葉は土作りに最適な材料で、小林農場の広い畑全てに落ち葉で作った堆肥をたっぷりと散布できれば、とても肥沃な畑に生まれ変わることでしょう。

農場は広大な雑木林に取り囲まれているので、落ち葉をいくらでも無料で入手できる環境にあります。ただ、それらの大量の落ち葉をかき集めて堆肥化して畑に散布してゆくにはかなりの時間を費やす必要があり、全部の畑に必要な堆肥の量が確保するのは大変です。

  小林農場の畑では年々、作物の収量が徐々に落ちてゆき、土も以前よりさらに固くなってきているように感じています。今まで畑に入れてきた堆肥の量が少ないのだと思います。この冬は畑にたっぷりと堆肥を入れてゆくことに時間を費やしたほうがよさそうです。

  去年、かき集めて軽トラックの荷台に積んだ落ち葉をそのまま畑に運んで散布して、すぐにトラクターで土の中に鋤きこんでみました。畑の外で堆肥化する手間を省いて、土にそのまま鋤きこまれた落ち葉が時間をかけながら自然と土の中で発酵して堆肥化してくれることを期待してみました。それから数か月経ってからその畑で大根を栽培してみました。大根は土の状態に敏感に反応しやすい作物で、土の状態が悪いと変な形に育ってしまいやすいのですが、この時はまっすぐに伸びたきれいな形の大根を収穫することができました。

  落ち葉などの有機物を生のまま畑に鋤きこむのは、一般的には「厳禁」とされています。生のままの有機物が土の中で悪い具合に腐敗して、そこで育つ作物の生育に害を及ぼす危険があります。その危険を回避するために手間をかけて畑の外で山積みして発酵させて、生の有機物がやがて細かく分解されて土に似た状態、つまり堆肥になってから畑に入れます。

  しかし現実的には自分で堆肥を大量に作る時間を確保することは難しいです。畑の外で堆肥化する手間を省ければ、たくさんの落ち葉をかき集めて畑にたっぷりと散布することに時間を費やせます。畑に鋤きこまれた落ち葉が自然に発酵して堆肥化するまでに時間がかかるので、その間は作物を栽培することを控えたほうがよさそうですが、しばらく経ってから作物を栽培すれば問題ないかもしれません。土や作物を観察しながら確認します。

  雑木林の地面には落ち葉といっしょにたくさんの枯れ枝が散乱していますが、これらも燃やして炭や灰にすれば畑の肥料として利用できます。堆肥や肥料の材料にできる宝物はそこら中に転がっているのですが、それらを宝物として有効に利用するのには手間がかかるので、農家は店から購入してきた化学肥料を代わりに散布して作物を育てる場合が多いです。私は化学肥料よりも有機物(堆肥)を与えたほうが作物の健康に良いと思います。有機物を与える作業の莫大な手間をできるかぎり省略化してくことに試行錯誤しています。

2021年6月 1日 (火)

無菌状態   令和2年12月3日

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無菌状態   令和2年12月3日

霜寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  以前に田舎に移り住んで畑を借りて無農薬で作物を栽培し始めた方から聞いた体験談ですが、近所の農家達から「農薬を使わないと害虫が繁殖して他の畑にも広まってしまうので、農薬で害虫を駆除してほしい」と言われてしまい、無農薬栽培を断念しなくてはいけなくなったようです。近所の農家達に逆らいながら無農薬栽培を続けることは難しいです。

  畑には無数の虫や菌が生息していて、その一部が作物に害を及ぼすこともありますが、それらを退治してくれる虫や菌もたくさん生息していて、作物の生育の手助けをしてくれます。農薬を散布すると害虫や病原菌だけではなく、作物に有益な生き物も含めた全ての生き物が畑から死滅してしまう危険があります。そんな「無菌状態」の中で新たに病原菌が畑にやって来たら天敵がいないのであっさりと繁殖してしまい、作物はあっという間に病気になってしまいます。無菌状態が作物にとって最も危険な状態だと、私は認識しています。

  人間の体の表面にも体内にも、たくさんの菌が常在しています。最近は新型コロナウイルス感染防止のためにスーパーなどの店の入り口には来客者用に消毒液が用意されていますが、私は消毒しません。手を消毒液で消毒することは、畑に農薬を散布して消毒するのと同じ危険性があると思います。しかし図書館などに入ると、職員から直接、消毒液で手を消毒するように要請されるので、その時は渋々、自分の手に消毒液をかけるようにしています。

  日本人は「きれい好きな民族」として世界に知られています。現在のコロナ禍では日本国内は海外と比べると被害が小さく、日本の清潔な環境が新型コロナウイルスの繁殖を抑えていると推測されます。いっぽうで「日本人のように潔癖すぎると却って健康に良くない」という指摘もあります。体を洗いすぎれば体から有益な菌も落ちてしまいます。日本で流行った「抗菌グッズ」は菌と接触する機会を失わせ、菌に対する免疫が身につかなくなります。

  他国と比べて日本の田畑での農薬の散布量はかなり多く、日本は世界有数の農薬使用大国です。日本の多くの農家には「田畑を農薬散布で消毒して清潔に保ち、害虫や病原菌に汚されないようにしないといけない」という意識が強く根付いているのかもしれません。

  厚生労働省によると日本国内では毎年、約1000万人の人々がインフルエンザにかかり、インフルエンザが原因で約1万人の人々が亡くなっています。かなり多くの人々がインフルエンザで苦しみますが、それでも今まで私達はインフルエンザの流行期でも普段通りに外出して、人と触れ合うことを大切にしてきました。ウイルスに感染することによって病気になる場合もありますが、同時に大勢の人々が感染することによってその民族はウイルスに対する免疫を身につけてゆき、そのようにして人類はウイルスと共存してきました。

日本国内では新型コロナウイルスに感染した感染者の多くは無事に回復しているので、このウイルスに感染することを過度に恐れないほうがよいと私は思います。それよりも、多くの人々が新型コロナウイルスと共存することを拒絶して、「消毒すればするほど安心だ」と必要以上に消毒を行って日本列島が「無菌状態」に近づいてゆくことを私は恐れます。

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後記(6月1日記入)

ウイルス感染防止のために大勢の人々がマスクを着用して暮らしていますが、複数の医者などからはマスクをずっと着用したまま暮らすことによって様々な健康被害が生じる危険性があるという指摘も出されています。

1日に何度も手を消毒したり、1日中ずっとマスクを着用したり、そのような不自然な生活を続けていれば心身に余計なストレスを与えてしまい、自己免疫力が落ちてしまうのではないでしょうか。

自己免疫力が維持されていればウイルスに感染しても無事に回復します。しかし、自己免疫力が落ちれば、ウイルスに感染すると重症に陥る場合もあります。ウイルス感染防止のために消毒やマスク着用を徹底すると、却って多くの人々の自己免疫力は落ちてしまい、重症者の人数が増えてしまうかもしれません。

ウイルスは人の目には見えません。どんなに感染を防止しようとしても、完璧に防止することは無理です。ならば、ウイルスに感染しても無事に回復できるように自己免疫力を維持することに専念するべきでしょう。

「ウイルスの感染を防止する」という発想から、「ウイルスと共存できるように自己免疫力を維持する」という発想に転換するべきだと私は思います。

これから蒸し暑くなり、熱中症に注意を支払わなくてはいけません。マスクを着用していると体温が上がってしまうので、熱中症対策を優先してマスクを外した方が良い場面も増えてゆくでしょう。人々が気兼ねなくマスクを取り外せるような雰囲気を社会全体で築いてゆきたいです。

2021年5月25日 (火)

イモもいろいろ  令和2年11月19日

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イモもいろいろ   令和2年11月19日

暮秋の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  今年は初めてキクイモを栽培して、先日、試しに少しだけ収穫してみました。キクイモはその姿がショウガに似ている芋で、その味にはクセがなくて炒めたり煮たりしていろいろな料理に応用できて、食感がシャキシャキとしていて生のままサラダにして食べたりもします。4月頃に皆さんにお届けしてきたヤマイモと同じような料理方法で食べられます。

キクイモの原産地は北アメリカで、あまり日本人には馴染みのない食材でしたが、最近になって健康食品として注目され始めています。キクイモにたくさん含まれているイヌリンという成分には血糖値の上昇を抑える効用があり、糖尿病などの予防に良いらしいです。

  春に種イモを畑に植えて、全ての種イモが問題なく発芽しました。その後は周りの雑草もかなわないほどの勢いでぐんぐん茎を伸ばして、夏には私の背丈を越えました。ほとんどの作物は雑草と競争したら負けてしまうので農家が除草をしてあげないといけませんが、キクイモはほとんど除草作業をしなくても勝手に育ってくれる、生命力にあふれた稀な作物です。虫害にあうこともなく、この作物を栽培するのには農薬も肥料も必要ありません。

  秋には茎の先にヒマワリに似た大きくて黄色の花を咲かせていました。同じ頃、農場付近の公道の脇の空き地にもとてもよく似た姿の花をあちらこちらで見かけました。キクイモが野生化して空き地に繁殖したのかもしれません。キクイモは容易に野生化して繁殖し、在来の植物を駆逐してしまう危険があるので、日本では「要注意外来生物」に指定されてしまっているらしいです。畑でキクイモを収穫する時に芋を掘り残してしまうと、次の年には畑に残った芋から芽が伸び出して、手強い雑草として畑で繁殖してしまうかもしれません。

キクイモは土から掘り出された後の保管方法が難しく、一般家庭では扱いにくいので、野菜セットにはキクイモを入れない予定です。キクイモを希望される方々のみにレシピを付けてお届けいたしますので、健康食品・キクイモに関心のある方はご連絡ください。

夏に収穫されたジャガイモは次の年の春まで貯蔵しながら出荷しています。4月頃に芋は寿命を迎えて、水分が抜けてシワシワにしぼんでゆきます。4月頃は他に出荷できる野菜が少なく、仕方がないのでシワシワのジャガイモも野菜セットに入れていました。今年の4月、複数のご家庭より「ジャガイモの中身が傷んでいた」というご指摘をいただき、出荷を打ち切りました。もっと早くジャガイモの出荷を打ち切るべきだったと反省しています。

先日、サツマイモの収穫を終えて、貯蔵穴に入れて熟成しています。サツマイモは寒さに弱い作物で、冬に防寒しながら貯蔵するのが難しいのですが、去年は初めてサツマイモの防寒に成功して、春まで無事に貯蔵できました。そして冬を無事に越せれば6月に入る頃まで良い状態で芋を貯蔵しながら食べられることも分かりました。来年の4月はシワシワのジャガイモを無理して出荷したりはせず、代わりにサツマイモを出荷できると思います。

ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマイモ、そして新たにキクイモ。これから寒くなって収穫できる野菜が少なくなってゆく中、長く貯蔵できる様々な芋が頼りになります。

2021年5月18日 (火)

初めて栽培してみた鶴首カボチャ  令和2年11月12日

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初めて栽培してみた鶴首カボチャ  令和2年11月12日

小春日和が続く暮秋のみぎり、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  先週より「鶴首カボチャ」を野菜セットに加えてみました。鶴の首のように細長い形をしていて、熟して食べ頃を迎えると皮が肌色に変色します。現在の日本で主に食べられているカボチャといえば形が丸くて緑色をしている西洋カボチャですが、鶴首カボチャは日本で昔から栽培されていた日本カボチャの1種のようです。おもしろい外見ではありますが、中身は一般的な西洋カボチャと比べて大差はなく、西洋カボチャと同じように料理ができます。ただ、料理するとホクホクとした食感になりやすい粉質の西洋カボチャと比べて鶴首カボチャの肉質はねっとりとした粘質で、煮ても煮崩れしにくく、私はこの食感が好きです。

去年、青空市に足を運んで野菜農家の店舗に立ち寄ってみた時に、たまたま店頭に並べられていた鶴首カボチャに目が留まり、試しに購入してみて家に帰って料理をして試食をしてみました。私の好きな風味でしたので、料理した時に取り除いた種を捨てずによく洗ってから乾かして、袋に入れて保管しておきました。今年の春にその種を播いて発芽させて、後は畑で順調に生育して多くの実をならしたので、10月に収穫して出荷し始めました。

カボチャは夏から秋にかけて収穫されて、その後は倉庫の中で貯蔵しながら少しずつ出荷されます。カボチャにもいろいろな品種があり、それぞれ食べ頃を迎える時期や収穫後に貯蔵できる期間が違い、その味わいも違います。今まで小林農場でも複数の品種のカボチャを栽培してきて、収穫後にすぐにおいしく食べられる品種(主に皮の色が緑色)を9月より出荷して、貯蔵中にじっくりと甘味が増して次の年の春まで貯蔵できる品種(主に皮の色が白色)を12月から出荷して、9月から3月までの半年間、カボチャを出荷してきました。

以前はカボチャ栽培は簡単で、畑に苗を植えて無事に根付けば、後は私がほとんど何もしなくても勝手に生育していました。しかし最近はうまく生育してくれず、今年も収量が少なく、この秋はカボチャを一部のご家庭にしかお届けすることができませんでした。今後は「何もしなくてもカボチャは勝手に育つ」という考えを改めないといけないようです。

しかし鶴首カボチャだけはやたらと勢い良くツルを四方八方に伸ばして元気に育ち、「これがカボチャの本来の生命力だ」と言わんばかりに孤軍奮闘して、多くの実をならしてくれました。鶴首カボチャは今年初めて栽培した品種なので、どれだけ長い期間貯蔵できるのか、貯蔵中にどのように味わいが変わってゆくのか、私もまだよく分かりません。しばらくは私も鶴首カボチャを常に試食してその味や状態を確認しながら出荷したいと思います。

小林農場では、作物の種を店から購入するだけではなく、できるだけ自分の畑の作物から自分で種を採るようにしたいと考えています。カボチャ栽培の場合は、複数の品種を同じ畑で育てると種に複数の品種の遺伝子が混ざって交配してしまい、良質な種を採りにくいです。鶴首カボチャは他の品種と比べて花が咲く時期が遅れて、受粉の時期も他の品種とはずれるので他の品種とは交配しにくく、良質な種を採りやすいです。種採りがしやすい希少なカボチャの品種ですので、去年と同じように今年も自分で種を採りたいと思います。

2021年5月 5日 (水)

緑色をした堆肥  令和2年10月29日

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緑色をした堆肥  令和2年10月29日

爽秋の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  人間に世話してもらわなければ順調に生育してゆくことのできない作物と比べて、その土地で自生している雑草の生命力は強いです。作物と雑草が競争すれば作物のほうが負けるので、農家は常に除草作業を行い、雑草から作物を守らないといけません。

夏になるとキク科やヒユ科などの雑草が勢い良く勝手に生えてきて、しばらく畑を耕さないでいると短期間で背を高く伸ばして太くなり、「草」というよりも「樹」のような姿になります。樹のようになった雑草が畑のあちらこちらを占有してゆく様子はいかにも太々しくて行儀が悪く、畑の景観も荒地のように荒々しくなってしまいます。

  小林農場の畑の一部ではスギナが群生しています。スギナは背を高く伸ばしませんが、地下で茎を縦横無尽に伸ばして勢力を拡大してゆき、繁殖力が旺盛で駆除するのが難しい雑草です。他の植物が生育しにくいような固くてやせている土地に好んで繁茂する性質があり、スギナが群生している区域で栽培するとたいていの場合、作物の生育が悪いです。

去年の冬、土が固くて作物の生育が悪い区域の全面にライムギの種を播いて生育させて、春に大きく育った後は粉々に粉砕して鋤きこみました。夏にもソルガムという草の種を播いて、現在は背を高く伸ばして生育していて、この冬に粉砕して畑に鋤きこむ予定です。

  ライムギやソルガムはイネ科の植物で、その姿は同じイネ科の稲や小麦に似ていますが、ものすごい勢いで生育して、私の背丈よりも高く背を伸ばします。これらの勢いは雑草の勢いをも上回り、ライムギやソルガムが生育している最中は雑草はその周辺で生い茂ることができません。これらの草で一色に染められる畑の景観も、草原のように美しいです。

  ライムギやソルガムは光合成によってその大きな体にたくさんの養分を貯め込み、これらが大きく生育した後に粉砕して土に鋤きこむと、やせている土に養分を与えたり、固い土を柔らかくしたりすることができます。土を肥沃にしてゆく「土作り」に役立ちます。

一般的な土作りでは、米ぬかや家畜フンなどを発酵させて作った堆肥を畑に散布して鋤きこみますが、堆肥を大量に他所から持ち運んで散布してゆくにはけっこう手間と体力を必要とします。ライムギやソルガムを生育させて畑に鋤きこむことは、堆肥を他所から運んで畑に散布してゆくことと同じ効果が期待できます。ライムギやソルガムなど、土作りを目的として生育させる植物のことを「緑肥」と呼びます。まさしく、緑色をした堆肥です。

  緑肥を育てている畑では、その期間は作物を栽培することはできません。小林農場の畑には土が固くて作物が生育しにくい区域がたくさんありますので、その区域ではしばらく作物を栽培することを休んで、土が柔らかくなるまで緑肥を生やしておこうと思います。

土作りは時間がかかるもので、固い土が柔らかくなるまでに、5年間は緑肥を生やし続ける必要があると思います。緑肥の効果を確認できるのは5年後です。作物が育ちにくい土でも旺盛に育ち、その生育の勢いは雑草さえもかなわず、種を播いてさえおけばその後は農家が何も世話をしなくても繁茂する緑肥の強い生命力が土を変えてくれると信じてみます。

2021年4月28日 (水)

ビニール資材を見直す   令和2年10月22日

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ビニール資材を見直す   令和2年10月22日

山々に秋霧が立つこの頃、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  来年の5月より収穫される玉ねぎの苗の周りに雑草が勝手に生えて、苗を取り囲んでいます。四つ這いになって苗の周りの雑草を必死に手で取り除いていますが、時間がかかりそうです。時間が経てば経つほど雑草はさらに大きくなり、除草はさらに大変になります。人参畑でも同じように雑草が茂り、時間をかけて人参の周りの雑草を取り除いてきました。

  「太陽光除草」という技術があります。玉ねぎや人参の種を播く畝に、種を播く数週間前に透明のビニールシートを張っておくと、ビニールで覆われた畝は太陽光にさらされて高温になり、その熱で畝の表面にある雑草の種は死滅します。それからビニールシートをはがして作物の種を播けば、しばらくは雑草が発芽しなくなり、除草作業を省略できます。

以前に私も太陽光除草を試してみてうまく雑草を抑えることができましたが、最近はビニールシートを使用していません。近年はビニールのゴミの増加が自然環境に問題を生じさせているらしいので、使用後にゴミとなるビニール資材を使わないようにしています。

  体力のあった30代の頃の私は、朝から晩まで無心に雑草を取り除き続けることができました。今年で私は45歳になりますが、確実に体力は低下していて、除草作業中に疲れて集中力が続かなくなり、その場でゴロリと横たわって休息をとることが増えました。除草作業が思うように進まず、日が沈んで一日が終わってしまうのがとても早く感じます。

  今の私の除草作業の速度では、雑草の生育する速度に負けてしまい、作物が雑草に飲み込まれてしまう危険があります。ビニールシートを使用して太陽光除草を実施してあらかじめ雑草を生やさないようにしておけばこのような心配をしなくてもすむでしょう。

  これより来年の春に収穫されるキャベツやサニーレタスの苗を畑に植えてゆきますが、今回はビニールシートを畝に張ってから、苗を植える部分だけビニールを破きながら苗を植えてゆこうと思います。畝の表面全体をビニールシートで覆うことによって雑草は伸びなくなりますし、冬の厳寒期には畝の表面を防寒して苗を寒さから防ぐこともできます。

  この夏は小林農場では、ナスやピーマンが不作でした。多くの農家はこれらの夏野菜の樹の株元にビニールシートを張り、樹の周りに雑草が生えてくるのを抑えたり、樹の周りの地温を上げたりして、樹の生育環境を良くしています。私はビニールの代わりに草や落ち葉などの有機物を樹の周りに敷いてゆくつもりでいましたが、これらを大量にかき集めて樹の株元まで持ち運ぶのに大変な時間と労力が費やされてしまい、やりきれませんでした。 

 ビニール資材の使用を控えてビニールのゴミの排出量を減らしてゆくことは自然環境には良いことだと思います。しかし、それで生産量が落ちて皆さんにお届けできる野菜の量を確保してゆくのが困難になるのであれば、やはりビニール資材を使用するべきでしょう。ビニールのゴミが自然環境に放出すると問題が生じますが、ちゃんと焼却所で焼却すれば問題は少ないでしょう。またはビニール資材を使う代わりに、一時的に人を雇って複数の人の手で雑草を取り除いてゆく「人海戦術」を取り入れてゆくことも検討してゆきたいです。

2021年4月20日 (火)

風邪の流行に備えて   令和2年10月15日

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風邪の流行に備えて   令和2年10月15日

秋冷のみぎり、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  これから冬を迎えて空気は乾燥して、風邪の流行期を迎えます。この冬は新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスが同時に流行して感染症の患者が増大することが懸念されています。これらは風邪の仲間で、発症した時の対処方法はだいたい同じです。私はしばらく風邪をひいたことがないので、すっかり風邪をひいた時の対処方法を忘れてしまっています。久しぶりに風邪をひいても慌ててしまわぬように、対処方法を再確認してみました。

  まず風邪の症状が出たらすぐに仕事をやめて、回復するまで自室でひたすら寝て休むことが大事です。ここで無理して仕事を続けると、風邪をこじらせて大病を患うかもしれません。私も風邪の症状が出たら、皆さんに事前にお伝えした上で野菜の配送をお休みします。

  免疫は体温が高くなるとよく働くようになるので、自分の体に感染してきた病原ウイルスと戦うために体は発熱して、汗をかくようになります。ここでわざわざ解熱薬を飲んで体温を下げてしまうのは良くありません。できるだけ発熱させて、免疫を活発にさせます。

  食べ物を食べると体に栄養を補給できますが、食べ物を消化するためにエネルギーが費やされます。風邪をひいている時は体のエネルギーをウイルスと戦うことに集中して費やしたいので、食べ物はできるだけ控えたほうがよいようです。発熱すると脱水状態になりやすいので、水分だけはしっかりと補給したほうがよさそうです。

  「風邪は休養していれば自然に治るものであり、わざわざ病院に通って風邪薬を処方してもらう必要はない」と、あるお医者さんが語っていました。だいたい3日間ほど自宅で寝ていれば回復する場合が多いようです。症状が長引くようならば、それは風邪ではなくて別の病気かもしれないので、病院に通ってお医者さんに診てもらったほうがよさそうです。

  新型コロナウイルスの感染者の多くは無事に回復しています。感染して発症しても過剰に心配しないで、落ち着いて自宅で養生したいです。インフエンザに罹った時と同じような注意を支払えばよいと思います。どの感染症でも言えることですが、持病や高齢で免疫力が低下している人はウイルスに感染すると重症に陥る場合があるので特に注意が必要です。

  「新型コロナウイルスのワクチンが開発されるまでは安心して外出できない」という人もいますが、いつ開発されるか分からないワクチンを待たなくても、自分の免疫力を高めておけばウイルスに感染しても発症しにくくなります。「十分に睡眠をとる」「適度に運動する」「よく笑う」など、規則正しくて健全な生活習慣を心掛けると、免疫力は高まりやすいです。ウイルスと戦うのに最も頼りになるのは、薬やワクチンよりも、自分自身の免疫力です。

  「良質な食事をとる」ことも、特に免疫力を向上させます。体が冷えると免疫力は弱まりやすくなるようですが、食材を十分に加熱しながら料理して食べると体が温まりやすくなるようです。体が冷えやすくなる冬には大根や人参などの、十分に煮て食べるとおいしい根菜が旬を迎えます。旬の野菜は、人体が必要としている時に登場してくれることが多く、小林農場も旬を大切にした季節感のある野菜セットを出荷するように心掛けています。

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後記(4月20日記入)

現在は新型コロナウイルスのワクチンが開発されて、日本でも接種が開始されています。

「コロナ禍を終息させるには全ての人々がワクチンを接種する必要がある」という意見が多く聞かれますが、私は副作用が心配なのでワクチンを打ちません。

今回のワクチンは有益な遺伝子情報を体内へ打ち込んでウイルスに対する抗体を作り出す仕組みになっていて、今までインフルエンザ予防などで一般的に使用されてきたワクチンとは全く種類が違います。このような「遺伝子ワクチン」が大勢の人々に接種されるのは今回が初めてで、注入された遺伝子情報が人々の遺伝子にどんな影響を与えるのかは未知数です。

接種後にすぐに副作用が生じなくても、数年経った後に生じるかもしれません。ワクチン接種で感染症を予防できても、その副作用で他の病気には罹りやすくなるかもしれません。

ワクチンには副作用がつきものなので、新たなワクチンが開発されて使用されるまでには何年もかけて試験を繰り返して安全性を確認してゆきます。ところが今回のワクチンはわずか1年で開発されて使用されました。安全性の確認は十分に行われたのでしょうか?

過去のインフルエンザのワクチン接種での事例では、ワクチンを打たなくてもインフルエンザに罹らない人もいたし、逆にワクチンを打ったのにインフルエンザに罹る人もいました。

感染症の予防で必要なのはワクチン接種よりも自己免疫力を高めることです。自己免疫力は十分な睡眠、適度な運動、健全な食事など、健康な生活を心掛けることで高めてゆくことができます。私は無農薬栽培で健全に育った野菜を常食しながら自己免疫力を高めて予防したいと思います。

「例えワクチンに副作用があるとしても、ワクチンを打たなくてはウイルスから自分の身を守れない」と思いこまなくてもよいと思います。

 

2021年4月17日 (土)

「害虫」のいない畑  令和2年10月9日

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「害虫」のいない畑  令和2年10月9日

秋雨の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  9月は作物を食べる害虫が活発に活動し、葉物野菜の葉が害虫に食われて穴だらけにされやすいです。葉物野菜の中でもホウレン草は害虫に食べられにくい作物ですが、それでもこの時期だけはよく害虫に食べられます。この時期は虫に穴だらけにされて全く出荷できなくなるかもしれないことを覚悟した上で、畑に葉物野菜の種を播くことになります。

特に最近は害虫が元気になって、その被害も大きくなり、各地ではキャベツや白菜などを栽培している畝を防虫ネットで覆って、モンシロチョウなどの害虫が作物に接触できないように防御するようになりました。小林農場でも去年より防虫ネットを導入しました。

  今年の9月は、畑にモンシロチョウの姿が見当たらず、キャベツの葉はほとんど無傷で、わざわざ防虫ネットをかぶせる必要もなかったのではないかと思えるくらいに害虫が少なかったです。このまま順調に育てば、10月下旬にキャベツを無事に収穫できるでしょう。

  「虫の気配」が感じられない落ち着いた今秋の畑で、久しぶりに10月にホウレン草を無事に収穫することができました。最近、ようやくモンシロチョウが姿を現し始めて、これから少し虫害が増えるかもしれませんが、間もなく害虫も冬眠の準備を始めるでしょう。

  害虫が畑に集まってくればそれを好物としている天敵も畑にやってきて、害虫だけがいつまでも繁殖してゆくことはありません。害虫による被害が激しくなる時期もありますが、そこを耐え忍べばやがて自然と生態系は落ち着きを取り戻してゆくものです。

  小林農場の敷地内ではスズメバチやアシナガバチが巣を作りにやって来ます。これらのハチに刺されるととても痛いですし、最悪の場合は死にますので、人間はこれらを害虫として扱い、駆除する場合が多いです。でも、普段はおとなしい性格で、人間のほうから攻撃をしなければハチも人間を刺したりはしません。これらのハチはモンシロチョウの幼虫のアオムシを捕まえて食べてくれますので、農家にとっては益虫だとも言われています。

  私達が害虫だと思って嫌っている虫も、実は他の害虫を食べてくれている場合もあります。こうなるとどれが害虫でどれが益虫なのか分からなくなってきます。

  人体の腸内には、人の健康に良い「善玉菌」と、健康に悪い「悪玉菌」が生息していて、善玉菌が悪玉菌を抑えながら増殖すれば健康になります。でも、悪玉菌が全くいなくなると善玉菌が怠けてしまうので、少しだけ悪玉菌も腸内にいるほうが健康は維持されやすいようです。虫の世界でも害虫がいてくれるおかげで、それらをエサとしてたくさんの益虫も畑にやって来て、畑に豊かな多様性のある生態系が維持されやすくなるのかもしれません。  

悪者、邪魔者と思われていた人が、実は社会に大事な役割を果たしていたということが、人間社会の中にもあります。マンガや映画などの活劇でも主人公を苦しめる悪者がいなければ話が盛り上がりません。一見すると人間に害悪を及ぼしているようにしか見えない虫、菌、ウイルスなども、実は人類の生存に重要な役割を果たしてくれている場合もあり、人間がこれらを嫌って過度に拒絶すれば自ら自分自身を滅ぼすことになるかもしれません。

2021年4月 6日 (火)

真夏に苗を無事に根付かせるという課題  令和2年10月1日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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真夏に苗を無事に根付かせるという課題  令和2年10月1日

仲秋の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  冬に入って寒さが厳しくなるとキャベツや白菜などの作物の生育が止まってしまうので、厳寒期を迎える前に結球させて収穫時期を迎えさせる必要があります。逆算すると、8月の酷暑の時期にこれらの作物の苗を畑に植え始める必要があります。

植えられたばかりの苗は根が畑に根付くまで自力で吸水することができず、畑が乾いていると枯れてしまいやすく、根付くまでは畑が常に湿っている必要があります。苗が植えられた直後に雨が降ってくれればよいのですが、酷暑の時期は雨が少なく、雨が降ったとしてもその後に強烈な真夏の太陽の光が降り注げば、すぐに湿った畑を乾かしてしまいます。

キャベツや白菜の苗を畑の畝に植えた後、その畝に等間隔でアーチ型の支柱を建ててゆき、その上から防虫ネットをかぶせて畝全体を覆い、害虫が外から苗に接触できないようにしています。今年はさらに防虫ネットの上に遮光ネットもかぶせてみました。遮光ネットは黒色のビニール繊維で編まれたネットで、その下の畝は日陰となり乾きにくくなります。

  8月上旬より、キャベツの苗から畑へ植え始めてゆきました。予想以上に遮光ネットは効果があり、雨が降らなくても苗は日陰の中でしおれることがなく、無事に根付きました。

  8月下旬より、白菜の苗も同じように遮光しながら畑に植え始めました。ところが白菜はキャベツに比べてしおれやすいようで、遮光しているだけでは駄目でした。苗を植えてから数日間、全く雨が降らず、けっきょく私が自分で手間をかけて苗一つ一つに水を与えてゆきましたが、全体の3割くらいの苗が手遅れで、そのまま枯れて消えてしまいました。

  白菜は時期をずらしながら4回に分けて種を播きました。1回目の苗の植え付けでは3割ほど失敗したので、2回目の苗は天気予報で雨の予報が出されてから植えました。植え付け後に予報どおりに雨が降り、その後、遮光ネットで畝を覆うと苗は無事に根付きました。

  3回目の白菜の苗は9月中旬に畑に植えてゆきました。この頃は気候も涼しくなってきていたので油断をして、苗を植えつけた後、遮光ネットをかぶせる手間を省きました。次の日は真夏に戻ったような強烈な太陽の光が降り注ぎ、苗があっという間にしおれてゆきました。その次の日には雨が降ったのですが苗は回復せず、ほぼ壊滅しました。9月でも太陽の光は1日で苗を焼き殺せるほど強くなるときもあるということを思い知りました。

  4回目の白菜の苗は、雨が降って畑が十分に湿ってから植えてゆき、すぐに遮光ネットをかぶせました。苗が植えられてからずっと土は湿り気を保ち、すんなりと苗は根付きました。雨が降って畑が湿っている状態になってから苗を植えて遮光すれば、最も確実に苗を根付かせることができそうです。降雨後の畑は濡れていて、手に土がまとわりついたりして苗を植える作業が少しやりにくいのですが、慣れてしまえば大した問題ではありません。

  どうしても雨が降らない場合は自分で時間をかけて苗にかん水することになりますが、その後に遮光ネットをかぶせておけば土は乾かず、毎日かん水する必要はありません。何回か失敗もしましたが、この夏は遮光ネットを活用した植え付け方法を新たに習得しました。

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