カテゴリー「農場通信」の記事

2022年5月14日 (土)

周りの農家を見渡せば  令和3年11月18日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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周りの農家を見渡せば  令和3年11月18日

冬将軍ももうそこまでやって来ています。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  私の農業の師匠は、かつて農業を志す新規就農希望者を研修生として受け入れて農作業を体験させて、一人前の農家に育て上げて独立させていました。私も栃木県の市貝町にある師匠の農場に住み込んで野菜栽培について学び、師匠より借地と借家をお借りして小林農場を設立して独立いたしました。今でも師匠はご自身の農場内の空き家や余っている畑を新規就農者に貸して、新規就農者が新たな生活を始められるように応援しています。

市貝町の先輩の農家さんなども研修生を受け入れていて、1年間ほど研修した研修生たちは独立して市貝町に借地や借家を見つけて新規就農しています。私の師匠も先輩農家さんも、もともとは非農家出身の新規就農者で、自然環境に優しい無農薬栽培を行って、その技術を研修生達に伝授してきました。日本で無農薬栽培を行っている農家は稀な存在ですが、新規就農者が無農薬栽培を始める例はそれほど稀ではありません。農業は収入の少ない職業なので「収入が最も大事」と考えている人は新規就農をしませんが、「自然環境に優しい暮らしを送ることが最も大事」と考えている人が新規就農する場合が多いようです。

  見渡してみると、市貝町にも無農薬栽培を行う新規就農者が少しずつ増えてきているように思います。みんな、小林農場と同じように小さな農場で、私と同じように農業という未知の世界へ飛び込み、さらに無農薬栽培という少数派の技術を伝授している同志達です。

  ジャガイモは夏に畑から収穫された後、次の年の春まで貯蔵しながら出荷してゆける優れた作物です。今年の小林農場のジャガイモ栽培は不作で、11月中に収穫された全てのジャガイモを出荷し終えるでしょう。そこで、近所で無農薬栽培を行っている知り合いの農家にお願いして、ジャガイモを仕入れさせていただきました。今年度の小林農場の畑ではジャガイモだけではなく他の作物も収量が例年よりも減少するかもしれないと予測しておりますが、ジャガイモなどの長く貯蔵できる野菜を手元に確保しておくことによって、今後の野菜セットに入れられる野菜の種類数が極端に少なくなることを回避することができます。

  ジャガイモを収穫するのには時間と体力が費やされて大変で、私が近所の農家のジャガイモ畑に出向いていっしょにジャガイモ掘りを手伝うと喜んでくれて、私がジャガイモを仕入れる時にはその値段を安くしてくれました。私がたった一人で年間を通して野菜セットに入れる野菜を全部、栽培し続けてゆくことが難しくなった時には、近所で無農薬栽培を行っている農家から野菜を仕入れさせていただくという手段もあってよいと思いました。

  小林農場の野菜セットには小林農場の畑から採れた野菜を入れてゆくのが基本です。今月より近所の農家から仕入れた無農薬栽培のジャガイモを野菜セットに入れさせていただきますが、来年こそは小林農場産のジャガイモをたくさん収穫して常にお届けできるようにしたいです。自分で作物をしっかりと栽培できる力を身に付けておいて、周りの農家に協力を求められればすかさず手助けできるようにして、周りの農家と手を貸したり借りたりしながら共に自然環境に優しい栽培方法で営んでゆける農業を築いてゆきたいです。

2022年5月 7日 (土)

もっと明るく暮らせるはず   令和3年10月14日

6月5日(日)に小林農場の地元の市貝町で毎年恒例の手作り青空市「SATOYAMAヘルシーマーケット」を開催します。小林農場も出店して農産物を対面販売いたします。よろしければどうぞ里山までくつろぎにいらしてください。

開催の詳細や出店者についての情報など、以下をクリックしてご覧ください。

SATOYAMAヘルシーマーケットのホームページ

テキストのアニメ風の画像のようです写真の説明はありません。
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もっと明るく暮らせるはず   令和3年10月14日

衣替えをして秋の深まりを待つばかりです。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場の地元の市貝町にて、秋も深まる11月7日(日)に青空市「SATOYAMAヘルシーマーケット」が開催され、小林農場も出店させていただきます。皆さんもよろしければ、お越しください。開催の詳細はインターネットでも公開しているので、ご検索ください。

この青空市は毎年、春と秋に開催しています。小林農場を含めた生産者と料理人が協力して、この青空市でしか食べられない独創的な料理を作って会場で販売してきました。前回の春に行われた青空市では来場者の数が予想以上に多く、午前中で料理が完売しました。

  青空市の実行委員会はもっとたくさんのボランティアを募集しています。前回の開催では、新型コロナウイルス対策としてボランティアは来場者を一人一人、検温していました。会場は野外で喚起が良く、陽当たりが良くて病原ウイルスが繁殖しにくい環境で行われるのですが、それでも実行委員会は人手をかけてできる限り感染対策を行う方針のようです。

  前回、予想以上の来場者が来てくれた原因の一つとして考えられるのが、他の催しがコロナ禍の影響によって開催を自粛していたからでしょう。どこか人が集まる賑やかな場所に出掛けたいとうずうずしていた方々が、市貝町の青空市まで訪れてくれたのでしょう。

  「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、人流を抑制する必要がある」と日本政府は国民に呼びかけ、催しを開催して多くの人々が交流できる場を築こうとする者たちは「ウイルス感染を拡大させる危険があるから、開催を自粛するべきだ」と批判を受けることもありました。しかし、「人流の抑制が感染防止に効果がある」ということを証明できる明確な根拠があるわけではなく、人流を抑制しても効果はないと主張する専門家もいます。

  子供達が新型コロナウイルスに感染して亡くなったり重症に陥ったりする事例は極めて稀で、ほとんどの子供達はこのウイルスから被害を受けていません。しかしコロナ禍が発生してから自殺する子供達の数が急に増えて、昨年は子供の自殺者数が過去最多となりました。学校の閉鎖など、感染予防対策による様々な自粛が多くの子供達の心に悪影響を及ぼしていると推測されています。子供達は他者と接触しながら成長してゆくので、他者と接触できる機会を自粛しなくていけなくなれば、心は不安定になりやすいのかもしれません。

  青空市では、自然豊かな会場の景色に誘われるようにして子供達が楽しそうに駆け回っている姿も見られます。私も子供達が楽しんでくれそうなものを用意して出店するように心掛けています。私はケン玉で遊ぶのが少しだけ得意なので、ケン玉を店頭に置いておきます。前回の青空市ではケン玉の得意な少年が現れて、彼と楽しくケン玉で勝負をしました。

  今後も新型コロナウイルスは流行を繰り返すかもしれませんが、簡単に催しを中止したり学校を閉鎖したりしないで、皆が集って楽しめる場を維持してほしいと思います。人は気分が暗くなれば免疫力が落ちて病気にかかりやすくなり、気分が明るくなれば免疫力が上がって病気にかかりにくくなります。自粛は多くの人々の心を暗くして、病人の数を増やすかもしれません。明るい雰囲気を世の中に築いてゆくことが感染症の予防にもなります。

2022年5月 5日 (木)

濃い色をした小麦粉  令和3年11月4日

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濃い色をした小麦粉  令和3年11月4日

行楽の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

去年の11月に種を播いて育てた小麦を今年の6月に収穫して脱穀して日干しして乾かして、混ざっているゴミを風で吹き飛ばして取り除いて紙袋に詰めました。私が行う仕事はここまでで、その後は製粉所に小麦を預けて、製粉・製麺をしてもらうようにお願いしました。10月下旬にようやく小麦が小麦粉と乾麺に加工されて、小林農場に戻ってきました。小麦粉や乾麺をご希望されるご家庭に、野菜セットといっしょにお届けしたいと思います。小林農場の小麦粉は中力粉で、強力粉や薄力粉などと比べて用途は多彩で、製麺以外にもお菓子作り、餃子の皮作り、ピザ、すいとん、おやきなどにも利用できて楽しめます。

幸運なことに素敵な製粉所さんが小林農場の近所にあり、そちらでは主に無農薬栽培の小麦を引き受けてくれて、無農薬栽培を行っている農家を応援してくれます。そんなにたくさんの量ではない小麦でも製粉・製麺を引き受けてくれて、小林農場のように小規模で小麦を栽培している小さな農場にとってはありがたいです。こだわりのある製粉所さんです。

  製粉所の中には天井まで届きそうな背の高い製粉機が設置されていて、この中に入れられた小麦が機械内を回りながら粉砕されて篩にかけられて、固い小麦の外皮を取り除きながら製粉されてゆきます。小麦の固い外皮まで粉々に粉砕して粉に混ぜると、出来上がった小麦粉はパサパサとした食感になりやすく、色もくすみます。ただ、外皮の周辺を取り除きすぎてしまうと出来上がる小麦粉の量も減ってしまいますし、小麦の風味や栄養は外皮の周辺にたくさん詰まっているので風味も栄養も取り除かれてしまいます。どの程度に粉砕して取り除くのか製粉所によって違うようで、出来上がる粉の性質も違うようです。

近所の製粉所さんでは外皮の近くまで粉砕して粉にしているので、小麦粉には風味が残り、その小麦粉から製麺された乾麺にも風味があります。そして、乾麺の色は少しだけ黒くなり、私はこの濃い色が好きです。私は米についても真っ白に精白された白米よりも茶色の玄米のほうが好きです。色が濃いのは風味や栄養素が残されている証だと思います。

各地のパン屋さんやうどん屋さんからは「海外から輸入される小麦粉は、生地を作ると粘りが良く、ふんわりと膨らむし、料理するのに扱いやすい。それと比べると国産の小麦粉は料理するのに扱いにくい」という声を聞きます。どうやら温暖多湿な日本列島よりも、寒冷で乾燥している海外で小麦を栽培したほうが「料理するのに扱いやすい小麦粉」を生産しやすいようです。農地が狭い日本よりも広大な農地が広がるアメリカなどのほうが効率的に小麦を大量生産できて、国産小麦よりも販売価格を安くしやすいです。現在、日本で流通されている小麦粉などの小麦製品の多くが国産小麦よりも輸入小麦を原料としています。

販売価格の安さでは負けますが、小林農場の濃い色をした小麦粉や乾麺は風味や栄養や安全性で輸入小麦の製品に負けていません。特に「おやき」や「ナン」などの簡単な料理で小麦粉のその良質な風味を味わえます。国内の農家と製粉所が小麦を栽培して製粉・製麺する技術を後世の日本に遺せるように、私は小麦を栽培して製粉所に預けてゆきたいです。

2022年4月30日 (土)

選挙の季節  令和3年10月28日

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選挙の季節  令和3年10月28日

日足がめっきり短くなりました。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  10月31日は衆議院選挙の投票日です。私が注目している選挙の争点は「原発」です。10年前の福島第一原発事故では東日本全体に有害な放射性物質が飛散されて、多くの農場の田畑や、そこから収穫される農産物が汚染されました。原発は事故を起こすと広範囲で自然環境を破壊してしまう危険な施設であることが分かり、多くの農家が原発の廃止を求めています。私も選挙では毎回、原発廃止を選挙の公約にしている政党に投票しています。

  電力会社は、投資して新設・維持してきた原発を廃止したくないので原発を再稼働することを望み、政府も電力会社の意向に従って再稼働を承認しようとしています。政府と電力会社の利害関係は一致していて、電力会社の支持を受けながら政府は政権を維持し、政府の権力に保護されながら電力会社は経営を維持してきました。政府は原発の危険性を軽視して電力会社との利害関係の維持を重視しているという批判が、以前から噴出していました。

  一部の種苗会社が「ゲノム編集」という自由自在に作物の種の遺伝子を操作できる新たな技術を開発して、「食べれば血圧を下げられる」などの有益な特徴を有する食品を新たに生産しています。ただ、人工的に遺伝子を操作することによって生じる副作用については未知で、その安全性には疑問が残り、多くの政党はゲノム編集食品を何も規制せずに流通させてゆくことには慎重な姿勢を保っています。いっぽうで今の日本政府は「ゲノム編集食品の安全性には問題はない」と言って、ゲノム編集食品の流通を積極的に承認してゆくようです。

  現在、大勢の日本人に接種されている新型コロナワクチンも遺伝子操作技術によって開発され、このような「遺伝子ワクチン」が大勢の人々に接種されるのは今回が初めてです。今までに国内で1200名以上がワクチン接種後に急死していることが報告されていて、それらの死亡はワクチン接種の副作用が原因ではないかと疑われています。しかし政府は「これらの死因とワクチン接種との因果関係は不明」と言ってワクチンの安全性を見直すことをしないまま、「新型コロナワクチンの安全性は確認されているから、ワクチンを接種してほしい」と国民に呼びかけ続けています。このような政府の姿勢だと、もしゲノム編集食品を食べた人がその副作用で健康被害が生じても、政府は「その健康被害とゲノム編集食品との因果関係は不明」と言って、そのままゲノム編集食品を承認し続けてゆくでしょう。

  巨大な電力会社、種苗会社、製薬会社などは、利益ばかりを優先しすぎて安全性を確保する手間を省いて製品を作る場合があり、政府も企業の利益を守るために安全ではない製品を安全だと承認する場合があります。政府が原発やゲノム編集食品や新型コロナワクチンの安全性を十分に確保しないまま承認してゆく背景には何があるのか、注視したいです。

  社会のために働いている誠実な企業もありますし、国民の安全のために働いている誠実な政治家もいるでしょう。誠実な立候補者を探してみて、選挙でいずれかの立候補者に1票を投じたいと思います。大勢の一般庶民が選挙に参加して投票をしないと、政権と利害関係が一致している一部の企業や団体の意向ばかりが反映される社会になってしまいます。

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追記(4月30日記入)

福島第一原発事故が発生するまでは、日本政府は「日本の原発は安全であり、原発が事故を起こすことはない」と主張して原発を推進してきました。

過去には政府が「安全」と承認した薬物が実は安全ではなくて、たくさんの人たちが健康被害を被っています。「薬害エイズ事件」では400名以上の血友病患者が、政府が「安全」だと承認した治療剤を注射してエイズにかかってしまって亡くなりました。

現在、政府は「新型コロナワクチンの安全性は確認されているから、接種してほしい」と国民によびかけ、今後はゲノム編集食品も「安全」だと承認してゆく方針です。

政府はときどき、ウソを言います。政府の言っていることを全て、そのまま鵜呑みにするのは危険です。

今年の夏の参議院選挙では、国民の安全を真剣に考えている立候補者を探して投票しましょう。日本の政治が良くならないのは多くの国民が選挙に参加しないからではないでしょうか。政治の不振は政治家だけの責任ではなく、国民全員の連帯責任です。

2022年4月24日 (日)

大豆という食文化   令和3年10月21日

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大豆という食文化   令和3年10月21日

日毎に秋冷の加わる頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

  今年の冬に、昨年に収穫した大豆を茹でてつぶして、麹菌と塩を混ぜ合わせて発酵させて、「手前味噌」を手作りしました。半年間ほど熟成させてこの秋に食べ頃を迎えて、我が家の食卓では手前味噌で作った味噌汁をおいしくいただいています。大豆と麹菌を入手できれば、特別な調理器具がなくても自分の住まいの台所で手前味噌を手作りできます。

  温暖で雨が多い日本列島では発酵菌が繁殖しやすく、日本人は様々な発酵食品を生み出してきました。特に大豆は上手に利用されて、味噌、醤油、豆腐、納豆などに発酵されながら食べられてきました。炭水化物とタンパク質は特に人間の体に必要な栄養素と言われていますが、古くから日本人の食事は米を主食としてお味噌汁や納豆を添えて、炭水化物の豊富な米とタンパク質の豊富な大豆をいっしょに摂取しながら健康を保ってきました。

  発酵することにより発酵菌が増殖されて、味噌などの発酵食品を食べることにより発酵菌をたくさん体の中に取り込むことになります。私達の体の中に極小の発酵菌が無数に棲みついて、私達が摂取した食べ物を体内に消化しやすくしてくれたり、病原ウイルスなどの病原体が体外から侵入してきた時に体が病気になるのを防いでくれたりしています。多くの日本人の体に適しているから、昔から日本では味噌などが食べられ続けてきました。

  どんな食材を入れてもおいしく食べられる味噌汁は、料理が気楽です。野菜セットに入っている野菜をどのように料理したらよいか迷った時は、とりあえず味噌汁の具材にすることをお薦めします。今は急に寒くなってきたので、私は味噌汁を飲んで体を温めています。

  一昔前までは各家庭がそれぞれの独特な風味の手前味噌を自分達で作ることが当たり前で、その原料となる大豆も自分達の地域で栽培されていました。現在はスーパーで簡単に味噌を購入できるようになり、手前味噌をわざわざ手作りする人は少なくなりました。大豆も海外から輸入できるので、日本国内で大豆が栽培されることが少なくなりました。大豆は収入の少ない作物で、現代の日本の農家は収入の少ない作物を栽培しようとしません。

  大豆を出荷する前には一粒一粒を確認して、傷がついている不良な粒を取り除かないといけなくて時間がかかり、小林農場は大豆をあまり出荷していません。我が家の手前味噌の原料として大豆を栽培しています。味噌作りの仕込みには丸1日を費やすことになりますが、我が家の大事な年中行事として今後も続けたいです。醤油作りにも挑戦したいです。

  11月下旬には大豆はたくさんの莢を実らせ、その中身の豆も熟成して肌色に変色して固くなって完熟します。莢がカサカサに乾いて枯れた頃に莢より豆を取り出して収穫します。10月下旬の現在でも豆がぷっくらと膨らみ始めていますが、莢も豆もまだ未熟な状態で、柔らかくて青々としています。この状態で収穫しても枝豆としておいしく食べられます。大豆と枝豆は同じ植物で、完熟した豆を大豆と呼び、未熟な豆を枝豆と呼びます。

キャベツや人参などの秋野菜の生育が遅れていて、しばらく出荷できる野菜の種類が少なくなりそうです。代わりに、生育中の大豆を枝豆として出荷することを検討しています。

2022年4月23日 (土)

令和4年4月22日の野菜セット・お詫び

4月22日の野菜セット(2000円セット)の内容です。

ヤマイモ、カブ、二十日大根、ネギ、キャベツ、サンチュ(赤色)、ホウレン草、菜の花、ミツバ、小松菜または水菜またはビタミン菜

今後の野菜セットの内容の見通し・・・「菜の花」の出荷が終了へ。葉物野菜(ホウレンソウやレタス類など)の出荷が多くなる。カブの出荷が開始。ネギは4月末まで出荷。

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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お詫び

4月22日にお届けいたしました野菜セットの中に、出荷する予定だった小松菜や水菜やビタミン菜などの葉物野菜を入れるのを忘れてしまいました。

今回の野菜セットを受け取ってくださった皆さまの中には「今回の野菜セットの中身は、なんだかいつもよりもちょっと少ない」とお感じになった方もいらっしゃったと思います。次回の野菜セットの配送では、ささやかなサービス品を付け加えてお届けさせていただきたいと思います。

今後、「入れ忘れ」を繰り返さないように、配送前に入念に確認するように心掛けてまいりたいと思います。

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お詫び

小林農場のメールが稀に不具合が発生することがあり、皆さまから送信していただいたたメールを受信できなくなることが稀にあるようです。

小林農場は皆さまから送信していただいたメールに対して必ず2日以内に返信をするようにしています。もしも小林農場にメールを送信しても2日以内に何も返信がない場合は、農場のメールが受信できていないことが考えられます。その場合は、大変にお手数ではありますが、電話で小林農場までご連絡していただくようにお願いいたします。

来週、コンピューターのプロに相談して農場のメールの状態を診断してもらいます。メールの状態を見直して、問題があるのであれば改善してまいりたいと思います。

小林農場の野菜セットを定期購入されている皆さまにはすでにお伝えしておりますが、今年より小林農場のメールのアドレスが変更いたしました。もしも小林農場にメールを送信される場合は、今後は昨年までの旧アドレスのメールではなく、新アドレスのメールのほうにメッセージを送信していただくようにお願いいたします。

現在の小林農場のメールのアドレス: kobayashikazaie@gmail.com

2022年4月 9日 (土)

夏と秋の間(はざま)   令和3年10月7日

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夏と秋の間(はざま)   令和3年10月7日

10月になってもまだ残暑が続いております。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  秋分をすぎて日が沈む時間が早くなり、畑仕事を終わらせて夕食をとる時間も早まりました。心身が疲れている夜は何をしても能率が上がりませんので、闇夜で鳴いているスズムシの鈴の音のような美しい鳴き声を耳にしながら、さっさと床に就きます。まだ日が昇っていない早朝からすっきりと目が覚めて、外が明るくなるまでに事務仕事や畑仕事の予習・復習などをいろいろとすませています。早寝早起きの習慣が気持ちの良い、秋の夜長です。

  近所の水田地帯では9月には稲が実って重そうに頭を垂らし、一面が黄金色に染まります。この時期にお米が収穫されるので「収穫の秋」と呼ばれますが、野菜にとって今は夏野菜から秋野菜に収穫が移行してゆく間の期間で、出荷できる野菜の種類が一時的に減ります。秋が最も害虫による被害が目立つ季節で、今年も8月下旬に種を播いて育てていた葉物野菜、大根、カブが、発芽してから間もない頃に小さな甲虫に食い尽くされて消えました。

  種を播く時期が違えば害虫による被害の有無も違うので、8月から10月にかけて少しずつ時期をずらしながら何回にも分けて種を播きます。そのうちどれかは害虫の被害を受けずに生育しますが、今年は8月下旬のお盆をすぎた頃より雨が続き、葉物野菜や大根やカブを育てる予定だった畑が湿り続けてうまく耕すことができず、天気が安定してきた9月中旬頃にようやく種を播けました。種播きが遅れた分、収穫時期も遅くなるでしょう。

  キャベツ、ブロッコリー、レタス、白菜などの秋野菜の苗は、8月の炎天下の頃から畑へ植えられてゆきます。昨年の8月、9月は残暑が厳しく、苗を炎天下から守るために手間をかけて日除け用のシートをかぶせたりしましたが、日除けに失敗して枯らしてしまった苗も多かったです。今年のお盆すぎは曇天が続いたために日除けの手間をかける必要もなく、植えられた苗は十分に湿っている畑から水分を補給しながら楽に根付いてくれました。

  白菜の苗の葉がずいぶんと甲虫に食べられて穴だらけにされていて、生育は少しだけ停滞するかもしれませんが、致命傷にはならないと思います。ネキリムシ(根切虫)やらシンクイムシ(芯食虫)やら、作物に致命傷を与えて畑を壊滅させてしまうような凶暴な害虫どもが大暴れしていた数年前と比べれば、今の害虫対策はずいぶんと楽になっています。

サンチュが収穫され始めて、間もなくキャベツやブロッコリーも収穫され始めると思います。鶴首カボチャも出荷し始めていますが、これは鶴の首のように細長い形をした珍しいカボチャで、その味は濃厚で、昨年は複数のご家庭から「おいしい」とご好評をいただきました。今年はまだあまりたくさん収穫できていないので一部のご家庭にのみお届けしていますが、畑ではまだ鶴首カボチャの樹の葉が青々としていて新たに実を実らせそうなので、樹が寿命を迎えて葉が枯れるまで様子を見て、収穫できる実が転がっていれば拾います。

キュウリなどの夏の作物が間もなく寿命を迎えます。作物は自分達の種を遺すために懸命に生育してきました。この夏にキュウリとオクラとミニトマトとサヤインゲンと鶴首カボチャの種を採って保管しました。次の夏もこれらの種を播いて栽培したいと思います。

2022年3月29日 (火)

生き物の最期を見届けること  令和3年9月30日

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生き物の最期を見届けること  令和3年9月30日

秋の夜長、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場で飼っていた飼い犬のパンチが、秋分を迎えた日に天寿を全うしました。飼い犬の平均寿命は14歳くらいらしいので、18年間も生きたパンチは大往生を遂げました。

  もともとパンチは私の農業の師匠が飼っていた飼い犬で、まだら模様のある体がパンダの体に似ていたので「パンチ」と名付けられたらしいです。私が農家として独立することになったとき、師匠は私にご自身の畑の一部を貸し与えて、住まいや物置小屋も貸し与えて、高価なトラクターも授けて、そしてパンチも授けてくださいました。私が小林農場を設立して最初に行った仕事が、パンチの犬小屋を師匠の敷地から私の敷地に移動することでした。

  散歩を生き甲斐としてきた犬でしたが、昨年頃から足腰は明白に衰えてゆき、散歩に連れてゆくとすぐに疲れて立ち止まるようになり、真っ直ぐに歩くこともできなくなりました。今年には立ち上がることもできなくなって、散歩は不可能となりました。目も耳も遠くなり、自力で水を飲んだりエサを食べたりするのも困難になり、自分が排泄した排泄物をきれいに処理することもできなくなりました。私の介護なしでは暮らしてゆけなくなってゆくパンチの姿を見ながら「生き物が年をとるとはこういうことなのか」と実感いたしました。

  数週間前頃からパンチはすっかり寝たきりの状態になりましたが、亡くなる直前まで食欲だけはあまり衰えませんでした。「これだけ食欲があれば、20年も30年も生き続けるかもしれない」と勝手に思っていましたが、やはりお別れの日は不意にやって来ました。

今年はナスやピーマンなどの夏野菜の樹の生育が悪く、もう樹を回復させることは難しいと思って管理することをやめて放任しました。私は元気をなくしてしまった作物には薄情で、他にも栽培しなくてはいけない作物がたくさんありますので、そちらに専念します。

でもパンチは老いて体が不自由になってもかわいらしく、毎日の介護に手間をかけました。

飼い犬は飼い主の人間にどんな時にも寄り添ってくれて、飼い主の心を癒してくれます。いつも自分のことばかりで頭がいっぱいになっている私には他人に寄り添ってあげることができませんが、犬にはそれができます。犬とは仏様のように慈悲深い動物だと、パンチと接しながら思いました。パンチを介護することによって忙しい日常の中で忘れそうになってしまう優しさを思い出せて、老いてもなお、パンチは私の心に癒しをもたらしました。

すでに私に見放されたナスやピーマンの樹は、それでもしぶとく生き残り、ほんのわずかですが実を実らせ続けてきました。私もナスやピーマンの畑に通って、ほんのわずかな収穫をかき集めながら大事に野菜セットに入れて出荷してゆきました。10月にはナスもピーマンもミニトマトもオクラも、樹は静かに寿命を迎えて実を実らせなくなるでしょう。

6月から5カ月間にわたって安定して実を実らせ続けてくれてきたキュウリの樹も、青々としていた葉が枯れ落ちてゆき、実の数が日に日に少なくなっています。これから収穫できるキュウリの実は1本1本が貴重です。キュウリの樹が寿命を迎えてもパンチが寿命を迎えた時みたいに涙を流したりはしませんが、最期を見届けて感謝したいと思います。

2022年3月24日 (木)

野菜セットとは多様性のこと    令和3年9月23日

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野菜セットとは多様性のこと    令和3年9月23日

鈴虫の音も美しい頃、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  7月上旬からから9月上旬にかけて知り合いの農家の皆さんと共同して生協にモロヘイヤを出荷させていただきました。モロヘイヤは生育が旺盛で害虫の被害を受けにくくて虫食われ穴のないきれいな葉を収穫しやすく、無農薬栽培で育てやすい作物です。生協の需要はさすがに多く、たくさんのご注文をいただけて収入を着実に増やすことができて貯金も貯まり、しばらく私の生活も楽になります。生協とは今後も大切にお付き合いしたいです。

  モロヘイヤの樹に茂っている茎葉を手で一本一本摘み取ってかき集めて、重さを計りながら小分けして袋に詰めてゆき、指定されているラベルを袋に貼り付けて、車で往復1時間かけて宇都宮市にある生協の集荷場まで出荷することを連日、行いました。収穫・出荷作業にはそれなりに時間がかかり、その分、どうしても畑仕事に費やせる時間は削られます。

  夏には雑草が生い茂り、作物を覆い尽くそうとします。畑の片隅に植えられている柿の木は秋になるとたくさんの実をならしてくれて、収穫して野菜セットにも入れてきましたが、今年は夏の間にツル性の雑草に木が丸ごと絡みつかれてしまい、その重みで押しつぶされてしまいました。この秋は柿を出荷することは難しいでしょう。モロヘイヤの出荷で忙しく、私の頭から柿の木のことは忘れ去られていて、状況を把握していませんでした。

  他にもサツマイモ畑や人参畑の一部が雑草に覆われたりして、作物の生育を損ねてしまいました。人の背丈よりも高く雑草が生い茂って、畑がまるで荒地のような光景になってしまいました。9月上旬に生協への出荷が終了して畑仕事に費やせる時間が確保できるようになり、雑草を懸命に刈って、荒地のようになった畑の景観を取り戻している最中です。

  「多様性が大事」という言葉が最近、私達の社会で聞かれるようになってきましたが、それは畑にも当てはまります。同じ作物ばかりを同じ畑で連続して栽培していると土の養分が偏ってしまいやすくなったり、特定の病原菌や害虫が繁殖しやすくなったりして、化学肥料や農薬を畑に散布しないと作物を育てるのが難しくなります。そのような連作障害を避けるために、いろんな種類の作物を順番に栽培して土の状態を偏らせないようにします。いろんな種類の雑草を畑に生やしっぱなしにしていても土の状態は偏らないのですが、雑草が好む土と栽培作物が好む土は性質が違い、常に何かしらの作物を栽培することによりその土は栽培作物の好む土へと変わってゆき、雑草が繁殖しにくくなるようです。

売れる見込みのある作物だけを大量に栽培すれば収入を増やしやすいですし、管理が楽です。小林農場のように常に10種類以上の作物を同時に少量ずつ栽培するのは手間がかかります。しかし、農薬を使わずに自然環境に優しい栽培を行うには、少量多品目栽培が適しています。農家が少量多品目栽培を行いながら生計を成り立たせてゆくには、多種類の野菜を詰め合わせて「野菜セット」という形にして販売するのが良いです。この夏はモロヘイヤの出荷に時間を費やして他の作物の管理に手が回りませんでしたが、多品目栽培による野菜セットの販売こそが自然環境に優しい農業を可能にするということを肝に銘じます。

2022年3月16日 (水)

小林農場 風家(かざいえ)10周年記念文集、発刊  令和3年9月9日

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小林農場 風家(かざいえ)10周年記念文集、発刊    令和3年9月9日

白露の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  今年で小林農場は設立されてから10周年の筋目を迎えて、「小林農場 風家(かざいえ)10周年記念文集」を作成いたしました。9月の上旬に完成することができましたので、皆さんに配布したいと思います。お時間のある時に目を通していただければ嬉しいです。

間もなく80歳になる私の父は長い間、出版社で働いていて、数々の書籍の作成に関わってきました。今年の正月に東京の実家に帰省した時に、「農場の10周年を記念して文集を作ってみないか」という父からの提案に私も乗っかって、記念文集の作成が始まりました。

小林農場の野菜セットには野菜といっしょに農場通信も入れて、農場の風景や考え方を皆さんにお伝えしてきました。10年間で400通以上の農場通信を書いてきましたが、その中から厳選した43通を文集に載せて、改めて皆さんにお届けさせていただきます。

  私は畑仕事で忙しいので、文集に載せる通信を選んで実家に送った後は、実家の父と母に製本や、文章の誤字・脱字の修正、文集に挿入する写真や挿し絵の選択など、全てお任せしました。文集の表紙は、私も気に入っています。私の恩師が制作してくださった小林農場の看板を掲げている我が家の玄関の脇で、紫陽花がきれいに咲いている写真です。

もっと読者の読みやすい文章にしようと、私の書いた通信に対して父と母からいくつかの細かな修正案も出されました。最初は私が書いた通信をそのまま文集に載せたいと思いましたが、第三者の意見も取り入れたほうがもっと読みやすい文集になるかもしれないと思い直して、父や母からの修正案も取り入れました。余計な装飾をせずに質素に製本をしてくれて、ページをめくると文章が読み進みやすいように配慮されているように感じました。私の文章に父と母が枠をはめて本となり、これは父と母と私が恊働して遺した文集です。

文集の1章目「小林農場の農事暦」では、昔からの日本の暦である「二十四節気」に従い、「立春」から始まって「大寒」で終わるまでの24の各々の季節での小林農場の光景をつづった通信を選んで載せてみました。表情を変えてゆく季節に小林が農家として右往左往してゆく様子を通じて、日本列島の厳しくて豊かな自然を表現したいと思いました。

2章目の「野菜セットの意義」では、「そもそも野菜セットと何なのか。」ということを説明した通信をできるだけ多く選んで載せてみました。自然環境にできるだけ優しい栽培方法を行ってゆくには「野菜セット」という形にして消費者に直売してゆくことが重要なのであり、野菜セットを定期購入してくださっているご家庭の存在はかけがえのないということがつづられています。野菜セットを定期購入されている皆さんと私との間で交わされたやりとりの様子もつづられていて、今、読み返してみると、懐かしい気分になります。

今は小林農場も自立して農場経営を行えるようになりましたが、3章目に様々な方々の支援をいただきながら農場が自立してゆく様子がつづられています。また、今後も農場が自立してゆくためにも気に留めておくべき問題にも触れてみました。必死だった過去の自分の書いた通信が文集に収められています。読み返し、何度も初心に戻りたいと思います。

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