カテゴリー「歳時記」の記事

2022年10月 1日 (土)

秋分・新月の頃の言葉と歌 ~小林農場周辺の情景(9月10日から9月26日まで)~

9月26日に新月を迎えました。

9月10日の満月の日から9月26日の新月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えします。

ーーーーーーーー

「あきつ」

Cimg2064 赤色のトンボが姿を現し始めました。

古くからトンボは「あきつ」と呼ばれて日本人に親しまれていたようです。「あきつ」は「秋のもの」という意味です。

トンボは秋だけではなく夏などにも見られますが、秋になると「赤トンボ」をたくさん見かけるようになります。「赤トンボ」はアキアカネやノシメトンボなどの赤い色をしたトンボの総称です。アキアカネの幼い頃は黄色っぽい体色で、夏は涼しい山のほうで暮らしていますが、秋になると平地へ降りてゆき、体も成熟して赤色に染まります。

赤いトンボが竿などの棒の先にちょんと止まって日光浴をしている姿は、秋の風物詩です。

「聞き做し (ききなし)」

「ききなし」とは、動物や虫の鳴き声を人の言葉や文字に置き換えたもの。犬は「ワン、ワン」、猫は「ニャーニャー」、カラスは「カアーカアー」、ウグイスは「ホーホケキョ」、ツクツクボウシは「ツクツクボーシ」などのききなしがよく知られています。

秋の虫の音を録音してみました。雑音が入ってあまり録音状態はよくありませんが、よく耳をすませて虫の音を聞き取っていただきたいと思います。

エンマコオロギの鳴き声(ヒリリリリリリリー) 右をクリックしてお聴きください。エンマコオロギ.wav

ツヅレセオコオロギの鳴き声(リッリッリッリッリッリ・・・)右をクリックしてお聴きください。ツヅレセオコオロギ.wav

スズムシの鳴き声(リーンリーンリーン) 右をクリックしてお聴きください。 スズムシ.wav  

Cimg1993_20221001052001 Cimg1878

「彼岸」

太陽が真東から登って真西に沈んで昼と夜の長さが同じになる春分と秋分に「彼岸」を迎えて、亡くなった人の御霊を偲びます。「彼岸」とは「河の向こう側の岸」という意味で、私達が暮らしている現実世界の向こう側の世界のことです。

昨年の秋分の日に、長い間、小林農場の番犬をつとめてくれていた飼い犬のパンチが亡くなりました。小林農場にとっては秋分の日はパンチの命日でもあります。

なんだかつい最近までパンチと暮らしていたような気がしていましたが、パンチが旅立ってからもう1年が経っていました。時が経つのはあっという間です。私が天寿を全うして旅立つ日もあっという間にやって来るのでしょう。

Cimg2072 近所の彼岸花

ーーーーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

♪((o(^∇^)o))♪

昔ながらの季節の歌「赤とんぼ」 作詞:三木露風、作曲:山田耕筰

右をクリックするとこの曲のカバー曲をお聴きになれます。 赤とんぼ.wav

「夕焼け小焼けの 赤とんぼ 止まっているよ 竿の先」と歌われています。トンボが竿などの棒の先に止まっている姿をよく見かけますが、効率良く日光を浴びて体を温めようとしているらしいです。

♪((o(^∇^)o))♪

現代の季節の歌「千の風になって」 作詞:不詳 日本語詞:新井満 作曲:新井満

右をクリックするとこの曲のカバー曲をお聴きになれます。 千の風になって.wav

秋分を迎えて、お彼岸に亡くなった人を偲びます。亡くなった人は消滅したわけではなく、風になったり、光になったり、雪になったり、鳥になったり、星になったりして、この世界に存在し続ける。この死生観は科学の「エネルギー保存の法則」の観点から考えると正しいと思います。現在を生きている私の体も心も、過去に生まれて死んで粒子になったものたちが組み合わされて築かれているのでしょう。

2022年9月18日 (日)

白露・満月の頃の言葉と歌~小林農場周辺の情景(8月27日から9月10日まで)~

9月10日に満月を迎えました。

8月27日の新月の日から9月10日の満月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えいたします。

ーーーーーーーーーー

「十五夜」

今年は9月10日に「中秋の名月」を迎えました。昔から一年で最も美しい満月が中秋の名月とされていて、この日にお月見を楽しむ風習があります。本当に今年の中秋の名月は明るくてきれいに見えました。

Cimg2000

満月を「十五夜」と呼びますが、他にも日毎に形を変える月に洒落た呼び名があります。「朔(さく)」「三日月(眉月)」「上弦(弓張月)」「十六夜(いざよい)」「寝待月」「下弦」「有明の月」・・・。

「白露(はくろ)」

夏にも早朝には草が露でびっしょりと濡れていましたが、秋に入って早朝の気温が下がるようになると朝露が白く見えるようになると言われています。

Cimg0883(数年前に撮った、クモの巣の写真)

畑のあちらこちらにクモが仕掛けた巣には、虫だけではなく露もたくさん捕らえられています。

「秋茄子は嫁に食わせすな」

ことわざに「秋茄子は嫁に食わすな」があります。主に夏に食べるナスは人の体を冷やす効用があるため、秋に入って涼しくなってゆく頃に大切な嫁にナスを食べさせると嫁の体が冷えすぎてしまって良くないという意味です(他にも違う解釈があります)。

夏が終わって秋に入れば食べるものも変わってゆくということを表しているのかもしれません。

Cimg1960

夏野菜のピーマンも、未熟だった緑色の実が秋に入ると赤く熟してゆきます。

ーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

♪((o(^∇^)o))♪

昔ながらの季節の歌「風の又三郎」 作詞/宮沢 賢治  作曲/杉原 泰蔵

右をクリックするとこの曲のカバー曲をお聴きになれます。 風の又三郎2.wav

9月に入ってあともう少しで稲が実る頃に、日本列島に台風がやって来ます。昔から立春から数えて210日目の9月1日は台風などの自然災害が起こる厄日とされていて、宮沢賢治の小説「風の又三郎」でもその時期の田舎の子供達の様子が描かれています。どっどど どどうど どどうど どどう・・・

♪((o(^∇^)o))♪

現代の季節の歌「三日月」 作詞:絢香 作曲:西尾芳彦、絢香

右をクリックするとこの曲のカバー曲をお聴きになれます。三日月.wav

夜空が澄んで、月が美しく見られるようになると言われている秋。月を見上げながら、「遠くで暮らしている私の愛しい人もきっと同じ月を見上げているだろう。顔を合わせることができなくても私達は同じ月夜のもとでつながっている。」と歌っています。

 

2022年8月31日 (水)

処暑・新月の頃の言葉と歌 ~小林農場周辺の情景(8月12日から8月27日まで)

8月27日に新月を迎えました。

8月12日の満月の日から8月27日の新月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えします。

ーーーーーーーー

「行合の空(ゆきあいのそら)」

夏空から秋空へと移り変わる頃の空。真夏の頃は左下の写真のような空をよく見ましたが、最近、右下のような空を見ました。

Cimg1752 Cimg1825

夕方以降も気温が下がってきました。お盆の頃までは夜間は窓を開けて寝ていましたが、今は窓を閉めて寝ないと風邪をひくかもしれません。

「虫すだく」

「集く」と書いて「すだく」と読みます。いろんな虫が鳴いている様子を「虫すだく」と呼びます。

6月下旬頃から朝も昼もセミやらキリギリスやらのいろんな虫の鳴き声が止みません。いつでも虫の大合唱で賑やかな小林農場です。

今はキリギリスの鳴き声が少なくなって、代わりにコオロギ系の虫の鈴を転がすような鳴き声をよく聞くようになってきています。セミでは夏の後半よりツクツクボウシの「ツクツクホーシ」という鳴き声が目立ってきています。

ちなみにスズムシの別名は「月鈴子(げつれいし)」、トンボの別名は「あきつ」、セミの抜け殻を「空蝉(うつせみ)」と呼ぶらしいです。

Cimg1812

「野分(のわき)」

秋の頃に野を分けながら荒々しく吹く暴風。

先日の雨と風で、背を高く伸ばしていたモロヘイヤの樹がずいぶんと倒されてしまいました。倒れて曲がりくねりながら生育しています。

これから台風もやってくれば、オクラやトマトの樹なども倒されてゆくかもしれません。そうして徐々に夏野菜の季節も終わりへ向かってゆきます。

Cimg1909 Cimg1906

左上の写真は人参の様子、右上の写真は白菜の様子。夏野菜が終わった後、これらの秋野菜の出番です。

ーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

♪((o(^∇^)o))♪

昔ながらの季節の歌「 虫のこえ」 文部省唱歌

こちらをクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。

歌詞の中にいろんな虫の声が登場して、子供達はこの童謡からスズムシはリンリンと鳴き、クツワムシはガチャガチャとやかましく鳴くことを学んできました。現代の歌詞の中ではコオロギはキリキリと鳴いていますが、以前の歌詞の中ではキリキリと鳴いているのはコオロギではなくてキリギリスだったらしいです。

♪((o(^∇^)o))♪

現代の季節の歌「少年時代」 作詞・作曲/井上陽水、平井夏美 

右をクリックすると、この曲のカバー曲がお聴きになれます。 しょうねんじだい2.wav

夏が過ぎてゆくのを感じる時期。楽しかった夏休みが過ぎようとしている子供達には特に切ない気分が込み上げてくる時期かもしれません。夏が過ぎて秋が始まろうとしている頃の様子を、この曲では「夏がすぎ風あざみ 八月は夢花火 私の心は夏模様」と歌います。「風あざみ」や「夢花火」などの造語は、よく意味は分かりませんが、新たな晩夏の季語となるのかもしれません。

 

2022年8月16日 (火)

立秋・満月の頃の言葉と歌 ~小林農場周辺の情景(7月29日から8月12日まで)~

8月12日に満月を迎えました。

7月29日の新月の日から8月12日の満月の日までの小林農場周辺の情景をお届けします。

ーーーーーーーーー

「出穂(しゅっすい)」

この時期、稲などイネ科の植物の穂が盛んに姿を現してきました。

Cimg1803 近所の田んぼの稲の様子。

Cimg1799 畑でも稲に似た単子葉の雑草が盛んに生えて全体を覆っています。

Cimg1793 Cimg1794

左上の写真はイヌビエの穂。右上の写真はエノコログサの穂。それと、メヒシバの穂もよく見かけます。

穂が出てきて初めて、その草の名前を認識できます。穂が出るまでは、イネ科の単子葉の雑草の葉はどれも似ていて、見分けがつきません。

「病葉(わくらば)」

夏には草木の葉は青々と茂るものですが、ときどき病気や害虫によって黄色に変色して垂れたり縮こまっている葉も見られます。このような葉を「病葉(わくらば)」と呼び、夏の季語にもなっているようです。

Cimg1779 Cimg1783

左上の写真はトマトの樹のわくらば(黄化葉巻病かな?)。右上の写真はナスの樹のわくらば(半身萎凋病かな?)。

作物は、生育が進んで時間が経てばわくらばが現れる場合が普通にありますが、それでも新たに生えてきた初々しい茎が実を実らせてくれますので、慌ててはいけません。

Cimg1788 現在、絶好調のモロヘイヤの樹には、わくらばの気配はなし。

そんなモロヘイヤも秋に入る頃には寿命を迎えて、わくらばで覆われてゆくでしょう。

「手毬咲き」

我が家の玄関前に植えたアジサイは、梅雨が明ける7月下旬頃から花を咲かせます。「手毬咲き」の装飾花です。

Cimg1702 Cimg1701

たくさんの花がぎっしりと詰まって咲きます。このアジサイの愛称は「ピラミッド・アジサイ」なので、その咲き方も「ピラミッド咲き」という愛称がふさわしいかもしれません。

ーーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

♪((o(^∇^)o))♪ 

昔ながらの季節の歌「さとうきび畑」 作詞・作曲/寺島尚彦 

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。 サトウキビ畑6.wav

故郷のさとうきび畑が夏の日差しを浴びながら風に揺れている風景と、その故郷がかつて戦場と化した記憶と。現在と過去が入り混じった心象風景を「ざわわ ざわわ ざわわ」と表現してゆく見事な名曲。

♪((o(^∇^)o))♪

現代の季節の歌「いつか風になる日」 作詞・作曲/岡本定義

右をクリックするとこの曲のカバー曲をお聴きになれます。いつか風になる日3.wav

お盆を迎えて、多くの人々が先祖の霊を迎えて供養します。「人は死んだら粒子になって空に溶け込んで、風になって吹きわたったり、雪や雨になって降ってきたりする」と言う人もいます。でも、「普段は風になってあちらこちらに吹きわたっているご先祖様たちの霊も、お盆やお彼岸になって子孫たちがお墓参りをする時にはお墓に戻って来る」と言う人もいます。

2022年8月 2日 (火)

大暑・新月の頃の言葉と歌 ~小林農場周辺の情景(7月14日から7月29日まで)

7月29日に新月を迎えました。

7月14日の満月の日から7月29日の新月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えします。

ーーーーーーー

「戻り梅雨(返り梅雨)」

平年では関東地方は7月20日頃に梅雨が明けるのですが、今年は6月27日に気象庁より「梅雨が明けたと思われる」と発表されて、その後は雨の降らない猛暑日が続きました。このままずっと猛暑が続くのかと覚悟していたら、7月下旬には曇天が続くようになり、梅雨空が戻ってきました。

どうりで6月下旬に梅雨明けなんて早すぎると思っていました。後日、気象庁は今年の梅雨明け日を修正するかもしれません。

Cimg1731 Cimg1729

左上の写真は発芽したばかりの人参の芽。右上は発芽したばかりのゴボウの芽。

雨が降って畑が湿らないと、畑に播かれた種は発芽しません。雨のおかげで種は発芽します。7月下旬まではよく雨が降ったので、人参の種もゴボウの種も発芽してくれました。

「草、蒼蒼(そうそう)」

草木が生い茂っている様子を「蒼蒼(そうそう)」と言います。

戻り梅雨で雨がたくさん降ったからでしょうか、最近は畑の中の雑草も生育を加速させてどんどん大きくなって、刈っても刈ってもまた生育して茂ってしまうような感じです。

Cimg1727 畑の片隅で生い茂る雑草。蒼蒼たる光景。

Cimg1713 Cimg1716

上の写真はモロヘイヤ畑の様子。モロヘイヤは雑草のごとく、よく茂ります。雑草に負けません。蒼蒼たるモロヘイヤの葉っぱです。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」 

芍薬、牡丹、百合。美人の優雅な動作を表す花の一つ、百合が今、きれいに花を咲かせています。

Cimg1668 Cimg1666

小林農場の周辺で毎年、この時期に花を咲かすヤマユリ。

しなやかに伸びた茎の頂上に咲いた花が風に揺れている様子は、まるで美人が優雅に歩いているようだと称えられています。その可憐な花は少しうつむきながら、辺りに甘い香りを放っています。

ヤマユリは野山でたくましく自生している植物です。群れることなく一本立ちして大きな花を咲かせている姿には力強い存在感があり、私はヤマユリを見ていると、自分の力のみでたくましく生きている「一匹狼」を思い浮かべます。

ーーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

♪((o(^∇^)o))♪ 

昔ながらの季節の歌「うみ」  作詞:林柳波 作曲:井上武士

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。うみ.wav

海に囲まれた島国・日本。広くて大きな海。どこまでも続いてゆく波。その向こうには他所の国がある。雄大な海への憧れがとても大らかに歌われています。夏は人の気持ちを山へ海へ向かわせてゆく季節です。

♪((o(^∇^)o))♪
現代の季節の歌「はじまりはいつも雨」  作詞・作曲/飛鳥涼
右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。はじまりはいつも雨.wav
梅雨が戻って来た今年の7月下旬。ジメジメとした曇天が続くことを嫌う人も多いですが、雨量が多いおかげで日本列島では植物が潤って良く育ち、生活に必要な水も豊富に手に入ります。この曲では「恋人に会える日には、よく雨が降っている」と雨にとても優しい眼差しが向けられています。雨への賛歌です。

  

2022年7月20日 (水)

小暑・満月の頃の言葉と歌 ~小林農場周辺の情景(6月29日から7月14日まで)

7月14日に満月を迎えました。

6月29日の新月の日から7月14日の満月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えします。

ーーーーーーーー

「梅雨明け十日」

曇天が続いていた梅雨が明けると、その後10日間ほどはガラリと天気の様子が変わって安定した晴れの日が続く場合が多いです。南からやって来た太平洋高気圧が日本列島にかかっていた梅雨前線を北に吹き飛ばしてしまいます。

P1050835 夏の空は劇的。P1050847

今年の場合、関東地方では気象庁より7月に入る前に過去最も早い「梅雨明け宣言(速報値)」が発表され、その後は10日間連続で気温35℃を越す猛暑日となりました。忘れられない強烈すぎる「梅雨明け十日」でした。

「蝉時雨(せみしぐれ)」

梅雨が明ける頃に様々な虫の声が昼も夜も賑やかに鳴き始めます。

「蝉時雨」という言葉がありますが、この時期に鳴き始めるのは蝉だけではありません。

P1050868 キリギリス。

特にこの時期に目立つのがキリギリスの鳴き声です。その鳴き声は「ぎーっ、ちょん、ぎーっ、ちょん」と機織りの音に似ていると表現されることが多いようですが、私には「ぎりぎりぎりりりりり・・・、ちっ」と聞こえます。

「花暦(はなごよみ)」

「桜の花が咲いたら大根の種まきの適期」「アジサイの花が咲いたら人参の種まきを始める適期」など、昔から農業では花の開花時期を目安にした言い伝えがありました。。

Dscf5447 Dscf5445 ネムノキ。

「ネムノキの花が咲いたら大豆の種まきの適期」という言い伝えをどこかで聞いたことがあります。

小林農場の周辺の雑木林では、昨年の春はフジの青い花があちらこちらにきれい咲いていましたが、今年の夏はネムノキの桃色の花があちらこちらにきれいに咲いています。

ーーーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

♪((o(^∇^)o))♪ 

昔ながらの季節の歌

「ふじの山」  作詞・巌谷小波  作曲・不詳

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。富士の山.wav

毎年この時期に富士山の山開きが行われ、多くの登山者が国内外よりやって来ます。日本を象徴する霊峰。その壮大で高貴な姿を、この曲で誇らしく歌われています。

数年前に栃木からも富士山の姿を目にして感動したことがありましたが、それ以来、なかなか栃木から見えなくなりました。

♪((o(^∇^)o))♪ 

現代の季節の歌

「海の声」  作詞/篠原誠  作曲/島袋優(BEGIN)

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。 海の声.wav

春の様子を表現するのに「山、笑う」という表現があります。夏は山だけでなく、海も、空も、風も、太陽も、まるで賑やかに声を発しているような、何もかもを擬人化したくなるように躍動して見えます。

 

 

2022年7月 2日 (土)

夏至・新月の頃の言葉と歌~小林農場周辺の情景(6月14日から6月29日まで)

6月29日に新月を迎えました。

6月14日の満月の日から6月29日の新月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えします。

ーーーーーーーー

季節の言葉

「短夜(みじかよ)」

Dscf5388 Dscf5394

左上の写真は午前4時頃に撮った我が家の前の風景。右上の写真は夕方7時頃に撮った畑の風景。

夏至を迎えて、1年で最も昼が長くて夜が短い時期です。今は早朝4時頃から夕方7時すぎまで外は明るくて畑仕事ができます。

「五月雨(さみだれ)式」

五月雨は梅雨の異名でもあります。旧暦では5月に梅雨の時期を迎えていました。

五月雨はいつまでも途切れ途切れに降る雨であり、「五月雨式」という表現もあります。小林農場の作物栽培では「五月雨式」に種を播く場合が多いです。

Dscf5477 Dscf5478 Dscf5479 左上の写真のは一番最初に種を播いて育てているトウモロコシ、右上の写真はその数週間後に種を播いて育てているトウモロコシ、左下の写真はそのまた数週間後に種を播いて育てているトウモロコシ。

1番最初に種まきされて育っているトウモロコシは背を高く伸ばしてすでに花を咲かせていて、3番目に種まきされたトウモロコシはまだ背丈が低くて花も咲いていません。

このように種を1度にたくさん播くのではなくて少しずつ時期をずらしながら分けて播くと、収穫時期もずれて長い間、収穫適期のトウモロコシを収穫・出荷してゆくことができます。まさに五月雨式。

「空梅雨」

Dscf5420

今年は梅雨入りしてからはほとんどまとまった雨が降らず、そのまま早々と梅雨が明けてしまいました。見事に「空梅雨」でした。

上の写真の手前には、黄金色に熟した小麦畑が広がっています。小麦は梅雨の最中に収穫時期を迎えますが、雨が降って湿ると収穫しずらくなります。空梅雨だった今年の場合は、小麦の収穫作業が楽でした。

でも、6月に梅雨が明けるのは早すぎます。今年は暑い真夏が長そうです。

ーーーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

♪((o(^∇^)o))♪ 

昔ながらの季節の歌

「かえるのがっしょう」   ドイツ民謡  作詞:岡本敏明

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。 かえるのがっしょう.wav

「かえるのうたが きこえてくるよ クヮ クヮ クヮ クヮ ケケケケ ケケケケ クヮクヮクヮ 」と何人もの歌い手によって輪唱されてゆく様子は、水田地帯で水を得た無数のカエルたちがひっきりなしに鳴き続けている様子を表現しているようにも感じます。

♪((o(^∇^)o))♪ 

現代の季節の歌

「花咲く旅路」  作詞・作曲/桑田佳祐

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。花咲く旅路.wav

おそらく、初夏の頃の田舎道の風景を歌っているのでしょう。歌詞の中に出てくる「なだらかな、名前の知らない坂に咲く紫」とは、おそらくアジサイの花のことだと思います。

2022年6月15日 (水)

芒種・満月の頃の言葉と歌~小林農場周辺の情景(5月30日から6月14日まで)~

6月14日に満月の日を迎えました。

5月30日の新月の日から6月14日の満月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えします。

ーーーーーーーーー

季節の言葉

「麦秋(ばくしゅう)」

Dscf5219 Dscf5288_20220615054901

左上の写真は銀色の大麦畑。右上の写真は黄金色の小麦畑。

麦が穂を実らせて、収穫時期を迎えています。

日本人の主食のお米が収穫されるのは秋なので「収穫の秋」と呼ばれ、「収穫」といえば秋です。麦は初夏に収穫されますが、収穫時期を迎えた麦畑が秋に収穫時期を迎える田んぼの風景に雰囲気が似ているので、麦が収穫される初夏の頃を「麦秋」と呼びます。

「小糠雨(こぬかあめ)」

Dscf5274 Dscf5274_20220615060701

左上の写真は雨の日に撮った、我が家の隣に鎮座しているコブシの巨木。右上の写真をよく見ると、雨が写っています(雨を写真に写そうとしたのだけれども、雨を写真に収めるのはなかなか難しい)。

とても優しい感じの小糠雨でした。米を精米する時に出てくる米糠のように細かな雨を小糠雨と呼び、傘をささずにしっとりと濡れながら歩くのも悪くないです。

「栗花落(つゆり)」

Dscf5340 Dscf5328

雑木林のあちらこちらで、自生している栗の木がクリーム色をした細長い花穂を垂らしています。

栗の花は梅雨に入る頃に花を咲かせます。「栗花落」は梅雨の別名です。「梅雨」という呼び名も梅が実る頃に降る雨だからつけられたようです。「麦雨」も麦が実る今の時期に降る雨のこと。
ーーーーーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

昔ながらの季節の歌 ♪((o(^∇^)o))♪ 

「ほたるこい」 わらべ歌

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。ほたるこい.wav

小林農場周辺の水田地帯でも、日没後に蛍の光を観賞できる場所があります。水田地帯のどこででも観賞できるというわけではなく、とても繊細な条件が揃っている環境のみに蛍が現れるようです。

現代の季節の歌 ♪((o(^∇^)o))♪ 

「麦の唄」 作詞・作曲/中島みゆき

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。 麦の唄.wav

力強く育ってゆく麦に自分自身を重ね合わせながら歌われています(この歌詞に登場する主人公は、母国を離れて移住してきた海外出身者という設定になっています)。種が播かれてから冬を越して穂をつけて実を実らせてゆく麦の姿に勇気づけられる人も多いのでしょう。

 

2022年5月31日 (火)

小満・新月の頃の言葉と歌~小林農場周辺の情景~(5月16日から5月30日まで)

季節は二十四節気の「小満」。5月30日には新月を迎えました。

5月16日の満月の日から5月30日の新月の日までの、小林農場周辺の情景をお伝えいたします。

ーーーーーーーーー

季節の言葉

「梅雨の走り」

Dscf5185 我が家からの早朝の風景。雨が降った翌朝は、霧がたちのぼりやすいです。

5月下旬頃に降る雨を「梅雨の走り」と呼ぶことがあります。「走り」とは「先駆け」のこと。今年の5月下旬は特に、梅雨が始まったのかと思うほど、雨の日が多かったような気がします。

「蝶のたわむれ」(小林が造った造語)

Dscf5262 Dscf5264

Dscf5250 この時期は畑に無数のモンシロチョウが乱舞しています。

3~10匹ほどのモンシロチョウが群れて飛んでゆき、お互いに戯れるようにグルグルと回りながら竜巻を作っている様子も見られます。

「早苗(さなえ)」

Dscf5237

田植えの頃に田んぼに植えられてゆく稲の苗のことを「早苗(さなえ)」と呼びます。「玉苗」とも。

この早苗を苗代から田んぼへと植えてゆく作業が稲作の前半戦の山場となります。ちなみに、早苗を植える女性を「早乙女(さおとめ)」と呼び、田植えが終わった後の祭りを「早苗饗(さなぶり)」と呼び、「早(さ)」が田植えの関連語によく登場します。

Dscf5269 小林農場周辺の、蛍が見られる田園地帯。

ーーーーーーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

♪((o(^∇^)o))♪

昔ながらの季節の歌

「夏は来ぬ」 作詞/佐々木信綱  作曲/小山作之助

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。なつはきぬ.wav

歌詞の中に卯の花、ホトトギス、五月雨、早乙女、玉苗(早苗)、橘、蛍など、日本の初夏に現れる動植物や季語が次から次に登場します。

♪((o(^∇^)o))♪

現代の季節の歌

「蛍の提灯」  作詞/阿久悠  作曲/宇崎竜童

右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。蛍の提灯4.wav

蛍が発する灯を頼りにしながら、好きな男のもとへ夜道を通う女の女心を描写した女歌。求愛のために光る蛍。鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がし・・・。

 

2022年5月22日 (日)

立夏・満月の頃の言葉と歌~小林農場周辺の情景~ (5月1日から5月16日まで)

5月16日に満月を迎えました。

Dscf5161_20220522065001

5月1日の新月の日から5月16日の満月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えします。

ーーーーーーーーー

季節の言葉

「八十八夜の別れ霜」

Dscf5176 Dscf5177 Dscf5179 育苗ハウスで育った夏野菜の苗が、次々に畑へ巣立っています。

「八十八夜の別れ霜」という言葉があります。

立春(2月4日頃)から数えて88日目(5月2日頃)をすぎると霜が降りなくなり、寒さに弱い夏野菜の苗を安心して畑に植えてゆけるようになります。

いっぽうで「八十八夜の忘れ霜」という言葉もあり、稀に八十八夜を過ぎた後にも霜が降りる場合もあり、「油断するな」と言っています。

今年も5月2日以降に気温が5℃くらいまで下がり、ちょっと夏野菜の苗には寒い気温でした。5月10日を過ぎると10℃を下回らなくなるので、5月10日以降に苗を植えたほうが安全です。でも、あまり苗を植える時期を遅らせると、収穫できる時期も遅くなって短くなります。

「つばめ返し」

Dscf5133_20220522070301 Dscf5134_20220522070301

空を切るように飛びながら、ぱっと身を翻して方向転換する、ツバメによる華麗な飛び様。

ツバメは暖かな東南アジアで越冬してから4月下旬頃に市貝町にもやって来て、人の暮らす場所に巣を作って子育てします。何度もエサを巣まで往復しながら運んでいる姿を目にします。

「風薫る」

Dscf5092水の張られた水田。その奥には山林が連なっています。

木々の新緑が深緑へと変わってゆくさわやかな今の時期を「風薫る」と表現されます。「薫風の候」とか「緑風の候」などとも呼ばれます。

「風」は多くの人々に好まれやすい漢字のようで、「千の風になって」など、多くの曲名にも使われています。「風家(かざいえ)」という名前の農場もあります。

ーーーーーー

季節の歌 昔と今

昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。

( ´∀` )

昔ながらの季節の歌

「茶摘み」  文部省唱歌

右をクリックするとこの曲のカバー曲をお聴きできます。茶摘み.wav

八十八夜の頃の様子を歌っています。八十八夜にはお茶畑で茶の葉の収穫時期を迎えていて、野菜畑で夏野菜の苗が畑に植えられてゆきます。

( ´∀` )

現代の季節の歌

「晴れたらいいね」  作詞・作曲/吉田美和

右をクリックするとこのカバー曲をお聴きになれます。晴れたらいいね.wav

風薫るさわやかなゴールデンウイーク、山や川に出掛けたくなる季節にピッタリの1曲。

より以前の記事一覧

フォト
無料ブログはココログ