カテゴリー「歳時記」の記事

2023年9月20日 (水)

「五十節」の第三十六節目 「チカラシバ 穂を掲げ立つ」 ~9月7日から9月15日頃まで~

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が下弦(🌗)となる9月7日から新月(🌑)となる9月15日頃までが第三十六節目となります。

第三十六節目の季節名は「チカラシバ 穂を掲げ立つ」です。イネ科の野草のチカラシバの強靭な株より、紫色に輝くフサフサとした穂が姿を現しました。

第三十六節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください

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Img_20230907_070726_20230920195401 Img_20230907_070823_20230920195501 小林農場の敷地内に鎮座しているコブシの木の現在の様子。

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畑のあちらこちらに生えているチカラシバの株が穂を出しています。

チカラシバはイネ科の野草で、その株は強靭で、私が草刈り機を振り回して刈ろうとしても草刈り機の刃をはじき返してしまうほどで、すぐに刈られてしまったりしません。

紫色に光る穂の色は美しいです。秋の今の時期は朝が冷えて、穂はたくさん朝露をまとったとき、さらに美しく見えます。今年の秋は残暑が厳しくてあまり朝が冷えないので、朝露をまとったチカラシバの穂を楽しめません。

畑のど真ん中に生えられるとジャマですが、畑の片隅にたたずんでいると観賞用の植物として楽しめます。

Img_20230912_165435 9月より畑では背丈を伸ばしたイネ科のメヒシバが、針のような細い穂を放射線状に何本も伸ばしています。

Img_20230912_165416 メヒシバの群生。これだけ盛んに草が茂るような土ならば、きっと大根やカブなどの野菜も育つでしょう。草刈り機で草を粉砕して、作物の種を播こうと思います。

Img_20230905_064119 Img_20230831_053035_20230913185501

左上の写真はアメリカアサガオ。右上の写真は、その変種のマルハアサガオ。

どちらもアサガオのような水色の花を咲かせていますが、アメリカアサガオの葉は深い切れ込みがあり、マルハアサガオの葉は丸っこいハート形をしています。雑草化したアサガオの外来種で、夏から秋にに変わる今の時期に畑や荒れ地でツルを伸ばしながら繁殖しています。

Img_20230920_084235薄紅色の花を咲かせる野生アサガオもあります。

Img_20230919_093617最近は近所の池ではカモが泳いでいる姿をよく見かけるようになりました。

Img_20230920_101849 Img_20230920_101906育苗ハウスの中の様子。秋野菜の苗を育てています。これから涼しくなれば、苗も育てやすくなります。

 

Img_20230920_092205チョウチョのキアゲハの幼虫。

人参畑で人参の葉を食べます。人参はあまり虫害を受けない作物なのですが、今年は珍しくずいぶんと害虫に葉を食べられてしまいました。おそらくキアゲハの幼虫の仕業だと思います。

Img_20230920_092519人参畑で捕らえたキアゲハの幼虫。もし家の中で幼虫が蝶に脱皮する姿を観察したい人がいれば、さしあげます。

2023年9月14日 (木)

「五十節」の第三十五節目 「雨風が 作物倒す」 ~8月31日から9月7日頃まで~

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が満月(🌕)となる8月31日から下弦(🌗)となる9月7日頃までが第三十五節目となります。

第三十五節目の季節名は「雨風が 作物倒す」です。関東平野では9月に入る頃より台風がやって来て、強い雨風によって稲などの作物が地べたに倒されてしまうこともあります。

第三十五節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください

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Img_20230907_070726 Img_20230907_070823 小林農場の敷地に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。

9月4日の月曜日の野菜セットの出荷日には、栃木県の芳賀地域や宇都宮市などでは警報級の大雨が降り続きました。

ずっと曇天が続き、この日の日中の最高気温は28℃。ものすごく久しぶりに最高気温が30℃を下回りました。

野菜セットに入れる野菜の収穫中にも雨が降り続き、服も下着もびしょ濡れ。ものすごく久しぶりに「寒い」という感覚を味わいました。

今週は台風の影響で曇天が続くようです。この雨風が長かった今年の残暑を終わらせて、秋を連れてくるのかもしれません。

(以上は先週に書いた文書。台風が去った後、また残暑が戻ってきました)

Img_20230905_064927Img_20230905_065322 栃木県を来襲した大雨によって、たくさんのモロヘイヤの樹が地べたに倒されてしまいました。今、モロヘイヤ畑は足の踏み場のない無秩序な状態。9月に入ると台風の影響でモロヘイヤなどの背の高い作物は倒されやすいです。ある意味でたくさんの樹が倒されて荒々しいモロヘイヤ畑の光景はこの季節の風物詩です。

Img_20230905_071115 こちらは地べたに倒された青シソの樹の様子。

Img_20230830_124114-2地這えキュウリ。通常、キュウリは支柱を建てて上に伸ばして生育させますが、この時期は台風で倒されないように地に這わせて生育させています。

Img_20230912_085727 近所の田んぼでは、稲が黄金色に熟して収穫時期を迎えましたが、まっすぐに立っていた稲がたくさん大雨に打たれて倒れてしまっていました。「あともう少しで稲を収穫できる」という頃に台風や大雨がやって来て倒されてしまう場合が多いです。

Img_20230907_074930 青空にはけでさっとなでたような筋状の雲が見えます。台風や低気圧が近づいてくるとこのような筋雲が現れやすいようで、数日後に天気が荒れやすくなるようです。

我が家ではすぐ近くに雷が「ドッカーン!!!」と落ちて、停電。すぐに電機は復旧しましたが、風呂釜のリモコンは落雷によって壊れてしまい、風呂を沸かすことができなくなりました。この故障は思っていたよりも根深く、製造メーカーの修理屋さんに修理してもらうまで1週間かかり、その間は地元の温泉に通うことになりました。修理費の支払いで、1万円札が何枚も、私の手元から離れてゆきました・・・。

一発で電化製品を壊してしまう雷の破壊力はすさまじいです。また雷が発生したら、次は冷蔵庫を壊されるかもしれないし、パソコンを壊されるかもしれません。夏に雷が発生しやすい栃木県では「雷が発生したらパソコンの電源を抜け」という言い伝えがありますが、その意味がようやく理解できました。電源を抜いておけば、電化製品が落雷で壊されることはありません。

 

関東平野では台風の季節を迎えています。残暑もまだ終わりません。皆さん、ご自愛ください。

2023年8月31日 (木)

「五十節」の第三十四節目 「桜の葉 色づき落ちる」 ~8月24日から8月31日頃まで~

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が上弦(🌓)となる8月24日から満月(🌕)となる8月31日頃までが第三十四節目となります。

第三十四節目の季節名は「桜の葉 色付き落ちる」です。桜などの葉はこの時期から早々と紅葉して落葉します。青々としていた山林に、紅葉した葉が混じり始めます。

第三十四節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください

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Img_20230831_052640-2 小林農場の敷地内に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。

Img_20230831_052801 コブシの実が少しだけ赤色に色付いてきました。

Img_20230830_163433-2 雑木林では、葉が青々としている木々に混じって、すでに葉が褐色に紅葉している木もいくつかあります。秋が深くなるずっと前の晩夏の頃から落葉して、すでにあちらこちらで落葉の吹き溜まりを目にします。

ヤマザクラなどの桜の仲間は他の木よりも早く紅葉して、さっさと落葉します。紅葉の様子が地味なので、開花時期とは違ってほとんどの人に注目されることはありません。

Img_20230831_053024 野生のアサガオの仲間が畑のあちらこちらで開花し始めています。

Img_20230830_105205 前日に通り雨が降った後、トラクターで土を耕してみた様子。

連日、強烈な日差し降り注いで地表を焼いていますが、ときどき通り雨がやって来てもいますので、畑の土は適度に乾いていて適度に湿っていて、いつでもトラクターで土を良い具合に耕すことができて、種まき作業などはやりやすくなっている感じがします。

いっぽうで雑草の生育もこの1週間でグンと早まったように感じました。まずは除草作業から片付けてゆかなくてはいけません。

Img_20230830_154027 除草後のニンジン畑。

Img_20230830_154007 除草する前のニンジンの畑。いったいどこにニンジンの芽が生えているのかよく分かりませんが、雑草を取り除いてやればちゃんとニンジンが顔を出してくれます。

Img_20230830_105243 クウシンサイの畑。雑草と同じように、クウシンサイも先週から勢い良くたくさんの茎葉を伸ばして茂り、たくさん収穫できるようになりました。モロヘイヤは花を咲かせ始めてまもなく出荷が休止されますが、クウシンサイはしばらく花を咲かせる様子もなく、まだ出荷できそうです。

海外の暑い国では、クウシンサイは雑草のようにあちらこちらで生えてくるらしいです。

Img_20230830_124114-2 8月に畑に植えたキュウリの苗の様子。現在は生育中で、9月から10月上旬頃までに実をならして収穫できます。

キュウリの株元にはたっぷりと刈り取られた草が敷き詰められています。そうすると直射日光や風雨から地表が保護されて、作物の生育も良くなります。草は農場のあちらこちらで伸びていますので、刈り取れば簡単に大量の草を入手できます。

Img_20230830_102210-2 Img_20230830_102144 七面鳥が歩いている様子。小林農場の付近では、色々な生き物に出会えます。

Img_20230830_185951-2 今宵はス-パームーン。

地球と月が接近して、8月31日に見える満月は、今年、最も大きく見える満月となります。

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参考・この季節の季語

 稲妻、野分、遠花火、あきつ、朝顔、猫じゃらし、鬼灯、蟷螂、桐一葉、梨

2023年8月24日 (木)

「五十節」の第三十三節目  「スズムシが 甲高く鳴く」 ~8月16日から8月24日頃まで~

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が新月(🌑)となる8月16日から上弦(🌓)となる8月24日頃までが第三十三節目となります。

第三十三節目の季節名は「スズムシが 甲高く鳴く」です。スズムシらしき甲高い声で鳴く虫が一晩中、鳴き通すようになりました。

第三十三節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください

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Img_20230824_051543-2 小林農場の敷地内に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。

8月上旬までよく耳にしていた「ギリギリギリ」と低い声で鳴くキリギリスの鳴き声が止み、代わって「コロコロコロ」と甲高い声で鳴くコオロギ系の虫たちの鳴き声が一晩中、途切れることなく聞こえてきます。

おそらくスズムシだと思われる「リンリンリン」という鳴き声も聞こえてきますが、たくさんの虫たちが甲高い声で大合唱しているので、それぞれ何の虫の鳴き声なのか、聞き分けにくいです。おそらくスズムシの他に、「リ、リ、リ、リ」と鳴き続けているのは、ツヅレサセコオロギの鳴き声だと思います。

Img_20230822_182208 空の雲は連日、夏空。もくもくと大きな塊を形成しています。

Img_20230822_170249 これから秋野菜を作付けする予定の畑。あえて草を刈らずに茂らせておきました。主にイヌビエやエノコログサやメヒシバなどのイネ科の雑草が茂っています。耕してこれらを土に還してから、秋野菜の苗を植えてゆきます。

Img_20230814_072226 Img_20230816_113235 燃えるように真っ赤に熟したピーマンや甘長とうがらしの実。普段はピーマンや甘長とうがらしの緑色の未熟な実を食べますが、実が熟すと赤くなります。この時期は赤く熟しやすくなります。「パプリカ」は熟した実を食べますが、ピーマンや甘長とうがらしの熟した実も甘酸っぱくておいしいです。ただ、熟すとすぐに傷み始めるので、出荷するのは難しいです。

Img_20230814_033146 小林農場の畑で真っ赤に熟したミニトマトから採った種。来年もこの種を播いて育てようと思います。

皆さんも赤く熟したトマトを食べる時、トマトの種を目にすると思います。この種を食べずによく洗って乾かして保管して、来年の春に土に播けば芽が出てくるかもしれません。

参考・この季節の季語

 稲妻、野分、遠花火、あきつ、朝顔、猫じゃらし、鬼灯、蟷螂、桐一葉、梨

2023年8月21日 (月)

「五十節」の第三十二節目 「夏と秋 雲が行き合う」 ~8月8日から8月16日頃まで~

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が下弦(🌗)となる8月8日から新月(🌑)となる8月16日頃までが第三十二節目となります。

第三十二節目の季節名は「夏と秋 雲が行き合う」です。夏空から秋空へと変わってゆく時期。空模様に注目です。

第三十二節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください

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Img_20230817_064242-2 Img_20230817_064400 小林農場の敷地内に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。

Img_20230817_110709-2夏空らしい、もくもくと大きく固まる雲。

 

Img_20230816_172256ときどき、雲が細かく崩れて、秋っぽい空模様が広がります。

8月8日に二十四節気の「立秋」を迎えて、暦の上では夏は終わって秋が始まっています。季節が変わる頃の空模様を「行き合いの空」と呼ぶようです。

Img_20230817_171041-2ふっと見上げると、薄っすらと虹がかかっていました。ずいぶん久しぶりに虹を見ました。

普段は作物と雑草が生えている地面ばかりを見て暮らしているので、あまり空を見上げることはないです。今の季節は雲も夏らしくなったり秋らしくなったりしておもしろいので、空も見上げて暮らしたいです。また虹に出会えるかも。

Img_20230817_102225モロヘイヤも黄色の花を咲かせ始めました。とにかく暑さに強い夏の葉物野菜のモロヘイヤも、間もなく出荷が休止することになります。

Img_20230809_114131Img_20230809_113353さっきまで猛暑だったのに、突然の雷雨で煙る農場。天然の打ち水。

Img_20230817_083850 人参畑では、八月に入ってから種まきをした人参が良く発芽しています。猛暑で畑が乾燥しやすいですが、たまにざっと雷雨が通ってくれるのでカラカラには乾燥せずに少しは水分が土中を潤しています。人参の種にとっては恵みの雨で、雨が全く降らないと人参の種は発芽できません。雑草もびっしりと生えてきたので、草むしりをしないと。

Img_20230816_090654-2 毎日、農場のどこかで出会う、アマガエル。

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2023年8月15日 (火)

「五十節」の第三十一節目 「鳴き響く ツクツクボウシ」 ~8月2日から8月8日頃まで~

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が満月(🌕)となる8月2日から下弦(🌗)となる8月8日頃までが第三十一節目となります。

第三十一節目の季節名は「鳴き響く ツクツクボウシ」です。夏の後半に鳴き始めるセミのツクツクボウシの鳴き声が目立ち始めて、夏の終わりが見えてきました。

第三十一節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

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Img_20230809_124707-2 Img_20230809_124912小林農場の敷地内に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。

Img_20230803_154118-2毎日、元気な蝉時雨が降り続いています。最初はアブラゼミやヒグラシなどから鳴き始めて、夏の暑さが真っ盛りになる頃にはミンミンゼミなどの鳴き声も加わりましたが、先日よりさらにツクツクボウシの鳴き声も目立つようになりました。ツクツクボウシは夏の後半から鳴き始めるセミで、この鳴き声を聞くと夏の終わりが始まったように感じます。名前の通りに、「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」と鳴いています。

Img_20230809_165303 Img_20230805_100422 近所の水田地帯ではすでに稲は穂を出していて、重くなって頭を垂らしています。

Img_20230812_163716-2 Img_20230812_163745
夏の畑に目立つのが、樹のように背が高くなる雑草、ホソアオゲイトウ。

Img_20230812_170006 Img_20230812_170022 畑の南側ではイネ科のイヌビエが群生。他にもイネ科のメヒシバやエノコログサなどもよく目にします。

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育苗ハウスの中では秋野菜の苗を育てています。防虫ネットや防虫テープを設置しながら害虫を防いでいます。

Img_20230809_124542発芽して間もない、白菜の様子。

Img_20230803_113500-2 Img_20230803_113522 トウモロコシ畑でトウモロコシを収穫中。トウモロコシは虫の大好物でもあり、私が収穫するよりも先に虫にかじられてしまう場合が多いのですが、今年は虫にかじられていなくて芸術的にきれいなトウモロコシをたくさん収穫できています。

Img_20230810_113323 Img_20230810_113421Img_20230812_112846この時期は農場内は虫だらけ、カエルだらけ。

Img_20230810_095703-2Img_20230802_181537-2_20230815072201 もくもくと大きく固まって沸く、夏の空の雲。

Img_20230729_185955 夏至が過ぎた後もまだまだ夕方は明るく、日は長いです。

 

2023年8月 8日 (火)

「五十節」の第三十節目 「コオロギが コロコロと鳴く」

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が上弦(🌓)となる7月26日から満月(🌕)となる8月2日頃までが第三十節目となります。

第三十節目の季節名は「コオロギが コロコロと鳴く」です。夜間にはエンマコオロギなどの鈴をコロコロと転がすような鳴き声が聞こえるようになってきました。

第三十節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください

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Img_20230802_181325-2 Img_20230802_181444小林農場の敷地内に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。

今まで「キリキリキリ、チッ」というキリギリスの元気な鳴き声が目立っていましたが、それに加えて「コロコロコロ」という鈴を転がすようなエンマコオロギの鳴き声も耳に入るようになってきました。エンマコオロギの鳴き声を録音しましたので、以下をクリックしてお聴きください。

エンマコオロギの鳴き声

Img_20230803_092724-2人が管理していない近所の野原ではツル性の草がどこまでもツルを長く伸ばして、足の踏み場もないジャングルみたいになっています。

Img_20230803_092946 Img_20230803_092924ツル性の草も色々と種類があります。右の写真はカナムグラ。左の写真はアレチウリだと思います。

Img_20230806_110517-2 Img_20230806_110607 この時期に町のあちらこちらでよく目立つ、赤紫色の花を咲かせる木。

Img_20230804_080337-2オクラの樹の葉にたたずむアマガエル。このカエルは高い場所が好きなのか、オクラやトウモロコシなどの背が高くなる作物の葉の上でよく見かけます。

Img_20230803_114057 Img_20230803_114012育苗ハウスの中ではキャベツなどの秋野菜の苗を育てていますが、キスジノミハムシというゴマ粒くらいの小さな甲虫が苗の葉を食べて穴だらけにしてしまっています。この虫は小さすぎるので、苗を防虫ネットで覆って防虫してみてもあまり意味がありません。手強い害虫が育苗ハウス内に現れて、厳しい育苗となっています。対策を考えたいと思います。

Img_20230726_111212連日、猛暑が続き、カボチャ畑のカボチャの葉も、日中はくったりと垂れ下がっています。でも、日が沈んですずしくなれば、元通りにシャキリとします。

Img_20230730_072933 Img_20230726_111733_20230805140801モロヘイヤは格段に暑さに強い作物で、強烈な日差しを浴び続けても葉は艶々としたまま萎れる様子はありません。害虫にも雑草にも負けずに勢い良く生育してくれる、日本の夏に適した葉物野菜です。

Img_20230807_081332 Img_20230717_100615

ミョウガの茎葉が茂るミョウガ畑では、その株元に食用部の新芽が生えてきます。ミョウガはあまり陽が当たらない場所で生育します。日陰でポコポコと生えてくる新芽は、なんとも涼し気な様子。

 

 

2023年7月27日 (木)

「五十節」の第二十九節目 「ヤマユリが 花を咲かせる」 ~7月18日から7月26日頃まで~

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が新月(🌑)となる7月18日から上弦(🌓)となる7月26日頃までが第二十九節目となります。

第二十九節目の季節名は「ヤマユリが 花を咲かせる」です。野山に自生しているヤマユリが大きくて豪華な花を咲かせて、甘い香りを辺りに振りまいています。

第二十九節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください

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Img_20230726_044437-2 Img_20230726_044552小林農場の敷地内に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。

Img_20230722_101449-2 Img_20230722_101459近所の道端でヤマユリが花を咲かせました。日本の野山に自生するヤマユリの気高き花。その大きさ、その美しさ、その存在感。甘くて強い香りを周辺に放っています。

Img_20230726_121809 Img_20230723_054322近所のネムノキの桃色の花も目立っています。今年はネムノキの開花時期が少し遅かったような気がします。

Img_20230726_044632-3 Img_20230726_044646我が家の庭のアジサイも花を咲かせ始めました。梅雨が明ける頃から開花するアジサイで、重量がありそうなその豪華な花の姿から「ピラミッド・アジサイ」とも呼ばれています。

Img_20230726_182124 あちらこちらで蝉の抜け殻を発見します。この時期は夜が明けるとずっと蝉しぐれが降ってきます。

Img_20230720_091642 蝉の他にもよく名前の分からないような虫の鳴き声が常に耳に入ってきます。その中でもキリギリスの鳴き声は聞き分けやすいです。この時期はどの虫よりもキリギリスの鳴き声が目立ちます。

 

Img_20230723_053429秋に収穫される予定のキャベツやブロッコリーなどの苗を育てています。左の写真は発芽したばかりの苗の様子。

Img_20230723_053455この時期は虫の活動が盛んなので、苗も虫に食べられやすいです。苗に防虫ネットをかぶせて虫が苗に接触できないようにしています。

Img_20230723_114923苗が育つには日光が必要ですが、この時期の日光は熱すぎて苗を焼いてしまうかもしれません。昼の最も暑い時間帯には苗に遮光ネットをかぶせて遮光します。

Img_20230726_110210-2ネギ畑の様子。ネギの周りには雑草が茂り始めています。

Img_20230726_110244-2 ネギの周りの雑草を取り除いた後の様子。

Img_20230726_110005-2 ネギ畑での除草作業中の空の様子。快晴。この日は36℃まで気温が上がりました。

暑いからといって畑仕事を休んでいたら、どんどん雑草が大きくなってしまって畑が雑草だらけになってしまいます。炎天下でも畑仕事を休むわけにはいきません。

私は炎天下の畑で除草作業などを行っていますが、それで熱中症にかかって倒れてしまうことはありません。これは私の自論ですが、人間は頭を使うと体温が上がりやすくなりますが、頭を使わないとそんなに体温が上がらないのかもしれません。よって、草むしりのようなほとんど頭を使わなくてもよい単純な仕事を黙々と行っている最中では、そんなに熱中症にかかってしまう心配をしなくてよいと思います。

人と会話をしたり、道具や機械を扱ったりする時などに頭を使い、体温も上がりやすいです。私は暑い時間帯にはあまり頭を使わない仕事をするようにして、夕方などの涼しい時間帯に頭を使う仕事、神経を使う仕事を行うように心掛けています。特に農業機械を扱う仕事では神経を使い、急に機械の調子が悪くなって動かなくなるとイライラして一気に体温が上がってしまうかもしれないので、機械は夕方に使用するように心掛けています。

参考・この時期の季語

  梅雨明け 白南風 雲の峰 喜雨 旱星 梅干 かなぶん 西日 青田 空蝉 夕立 茗荷の子 

2023年7月20日 (木)

「五十節」の第二十八節目  「雷雨来て 熱を抑える」 ~7月10日から7月18日頃まで~

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が下弦(🌗)となる7月10日から新月(🌑)となる7月18日頃までが第二十八節目となります。

第二十八節目の季節名は「雷雨来て 熱を抑える」です。真夏に入って気温が上昇すると大気も不安定になって、雷雨も発生しやすくなって猛暑から雷雨へと天候が急変しやすくなります。

第二十八節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください

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Img_20230719_050426-2 Img_20230719_050722-2小林農場の敷地に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。

Img_20230718_170819-2モクモクと大きな塊となって沸く入道雲。

北側に山脈が連なり、南側は関東平野が広がる栃木県は、夏になると太平洋高気圧からの南風が吹き込んできて雷雨が発生しやすくなります。夏に雷が最も発生しやすい地域となります。先日の雷雨も迫力があり、大爆発していました。

Img_20230718_175628 Img_20230718_175708 畑の境の斜面は、ツル性の草のクズによってきれいに覆われています。それぞれのクズは10mくらいも地を這いながら伸びていくらしいです。

Img_20230718_111820 こちらはご近所さんの畑の境の斜面。斜面の上から下へと下っているのはカボチャの葉です。カボチャの葉はツル性でどんどん伸びてゆき、畑を広く覆います。こちらのカボチャ栽培では、斜面を有効利用して葉を伸ばしているようです。

Img_20230718_121552 小林農場の畑の境の斜面。私も斜面を有効利用して、柿の木の苗などを植えています。

Img_20230718_122000 現在の柿の実の様子。秋には橙色に熟します。この秋は柿が豊作の予感。

Img_20230718_182923-2 Img_20230718_172329-2 左の写真はエゴノキの実。右の写真はミズキの実。初々しい感じのする青い珠。

Img_20230718_183641 Img_20230718_183805-2 トマトの青い実。赤く熟せば収穫。

現在、トマト畑ではたくさん、青い実ができています。その後、赤く熟す最中に割れてしまったり虫に食べられたりする場合もあります。割れるのが先か、虫に食べられるのが先か、それとも小林が無事に収穫して皆さんにお届けするのが先か。競争です。

Img_20230712_103151-3_20230719054801 オクラの花。数ある野菜の中でも、オクラは最も美しい花を咲かせる野菜の一つだと思います。

Img_20230718_183441冬に出荷する予定のゴボウが発芽。夏野菜が出荷されてゆくいっぽうで、秋野菜や冬野菜の種まきも始まっています。

35℃を超える猛暑の中、冬の準備が始まっています。栃木の寒くて長い冬と比べれば、猛暑の時期は短いもの。子供達が夏休みを終えて2学期が始まる頃には猛暑も止んでゆくでしょう。

私の体も猛暑に慣れてきました。寒い冬よりも暑い夏のほうが私の体は調子が良いです。世間も間もなく夏休み。元気を出してゆきましょう。

 

 

2023年7月13日 (木)

「五十節」の第二十七節目 「蝉の声 ずっと降りしきる」 ~7月3日から7月10日頃まで~

小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が満月(🌕)となる7月3日から下弦(🌗)となる7月10日頃までが第二十七節目となります。

第二十七節目の季節名は「蝉の声 ずっと降りしきる」です。六月下旬からすでにセミが鳴き始めていましたが、この時季になると常に何かしらの種類のセミが鳴き続けています。

第二十七節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。

(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください

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Img_20230711_071138-2 Img_20230711_071336-2 小林農場の敷地内に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。

6月下旬頃からセミが鳴き始めていましたが、この時季になると日が出ている間は常にセミの鳴き声が聞こえてきます。特に日が昇ろうとする早朝の時間帯と日が沈もうとする夕暮れの時間帯に「カナカナカナ・・・」と涼し気になくヒグラシの鳴き声は印象的です。セミにもいろいろと種類があってそれぞれ鳴き声が違うのだけれども、独特なヒグラシの鳴き声はすぐに聞き分けられます。

日の出の時間帯にヒグラシの鳴き声や「ジーーー」と鳴いているセミの鳴き声を録音してみましたので、以下をクリックしてお聴きください。

令和5年7月早朝のセミの鳴き声

Img_20230712_124005 これより新たに秋と冬に収穫される作物の種を播いたり苗を植えたりしてゆきます。畑に生い茂っていた草を草刈り機で粉砕して準備を整えました。

Img_20230711_071446 こちらは近所の耕作放棄地。Img_20230711_071500 何年も作物が栽培されないまま放置されていて、クズのようなツル性の雑草などがあちらこちらにツルを絡ませながら伸びて、畑全体を覆っています。ただ、このように何年も土が耕されることなく雑草が元気に繁殖していると、そのおかげで土がますます肥えてゆき、そんな耕作放棄地で雑草をどかして作物を育ててみるととても良く育つと言われています。

Img_20230711_122148 Img_20230711_122203-2 すでに収穫時期を迎えているジャガイモ畑は、雑草に覆われています。この畑は春にはスギナで覆われるのですが、夏になるとエノコログサなどのイネ科の雑草に覆われます。夏の間に雑草をどかしてジャガイモを掘り取りたいと思います。

Img_20230711_071808羽状の葉が規則正しく連なるネムノキ。今の時期にネムノキは桃色のかわいらしい花をさかせるのですが、今年はあまり花が咲いていないようでした。

Img_20230708_125631 Img_20230708_125702我が家の庭のガクアジサイ。梅雨が終わると同時に花も散ってゆきそうです。花が咲き始めてから数週間が経ち、けっこう長くきれいな花の観賞を楽しむことができました。

Img_20230711_072321 Img_20230711_072336-2 トウモロコシ畑の様子。株の頂上では雄花が咲き始めています。雌花はまだ咲いていません。

Img_20230712_1030506月末に畑に植えた長ネギの苗の様子。

Img_20230711_185347 夕立が発生して、公道に大雨が叩きつけられて、辺りが煙ってゆく様子。

梅雨の最後のほうになると雨も激しくなります。それにしても九州地方などの西日本は毎年、この時季になると大雨によって大きな被害を受けています。それと比べると小林農場が位置している関東平野は、大雨による被害は少ないです。

自然災害の多い日本列島の中でも比較的に災害の少ない関東平野ですが、最近は「猛暑」という自然災害が関東平野でもたくさん発生します。海から遠い内陸部の小林農場も、35℃を超える日が現れ始めています。

Img_20230712_093747風通しの良い、木造の我が家。

家の中には気持ちの良いそよ風が入り、冷房は必要ありません。

最近は冷房の効いた室内と日が照り付ける屋外の気温差によって体調を崩してしまう人も多いようで、「冷房病」とも言われています。私は炎天下の畑でずっとジャガイモ畑でジャガイモを掘り取ったりしていますが、何時間も畑仕事をしていても熱中症にかかって倒れることはありません。体が暑さに慣れてきました。

自然に体を暑さに慣らしてゆくには、普段から冷房を使わないほうがよいのではないかと私は思っています。冷房を設置しなくても夏の暑さを乗り越えてゆける我が家の住環境には感謝しています。

Img_20230713_060306-3 我が家には冷房はありませんが、風鈴ならばあります。

 

 

 

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