カテゴリー「歳時記」の記事

2020年9月23日 (水)

七十二候を追う・「玄鳥去る(つばめさる)」~アキアカネについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

9月17日から9月21日頃までの従来の七十二候は 「玄鳥去る(つばめさる)」。ツバメが南へ帰ってゆく頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

9月17日から9月21日頃までの小林農場独自の七十二候は 「赤とんぼ 止まっているのは 棒の先」。

Dscn3474「赤とんぼ」が姿を現し始めました。

「赤とんぼ」とは、アキアカネなどの体が赤いトンボの総称です。

夏は山中に移動して暑さを避け、秋になって涼しくなると里に降りてきます。

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日当たりの良い棒の先に止まって体温を上げる習性があります。体温が低くなると空を飛べなくなるらしいです。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「赤とんぼ」 作詞:三木露風、作曲:山田耕筰
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。 赤とんぼ.wav 

 

2020年9月19日 (土)

七十二候を追う・「鶺鴒鳴く(せきれいなく)」~マルバアメリカアサガオについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

9月12日から9月16日頃までの従来の七十二候は 「鶺鴒鳴く(せきれいなく)」。セキレイが鳴き始める頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

9月12日から9月16日頃までの小林農場独自の七十二候は 「日が暮れる 釣瓶落としに 例えられ」。

秋の夕暮れは「釣瓶落とし」と例えられます。

釣瓶(つるべ)とは、井戸から水を汲み上げるための桶のことですが、井戸の底へ桶がサーッと落ちてゆくように、この時期は日が沈むのが早くなります。

夕方5時に日が暗くなり始めてきたと思ったら、夕方6時にはすっかり暗くなり、その日の畑仕事も終了します。風呂に入って夕食の支度をする時間も早くなりました。

早朝も、5時はまだ暗いままです。日の出ている時間が短くなったと感じます。畑仕事ができる時間も短くなります。

朝晩の温度も下がり、今週から窓を閉めて就寝するようになりました。もはや夏ではなくなり、季節は秋へと進んでいることをはっきりと感じられる時期です。

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ツル性の植物が繁茂しています。絡むことのできる棒を見つけるとそれを「支柱」にしてツルを何重にも伸ばして、「支柱」を葉で覆いながら上へ上へと登ってゆきます。

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ツル性の野草、マルバアメリカアサガオ。

アサガオの仲間。アメリカからの帰化植物。

葉は丸っぽいハート型。萼がタコ足のように開くのが特徴。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「遠き山に日は落ちて」 作曲/アントニン・ドヴォルザーク 作詞/堀内 敬三
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。 83曲目 遠き山に日は落ちて 

 

2020年9月15日 (火)

七十二候を追う・「草露白し(くさつゆしろし)」~稲についても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

9月7日から9月11日頃までの従来の七十二候は 「草露白し(くさつゆしろし)」。草に降りた露が白く光って見える頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

9月7日から9月11日頃までの小林農場独自の七十二候は 「穂が垂れて 黄金色へと 田が染まる」。

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近所の水田地帯を写真に撮らせていただきました。写真のずっと向うまで、何枚もの水田が続いております。

小林農場は雑木林と水田地帯に囲まれた場所に位置しています。どこまでも雑木林と水田が並列して続いてゆく里山の風景の中にあります。

今の時期はお米が実り、田んぼは黄金色に染まっています。早い所ではすでに収穫されて、新米として食べられています。

Dscn3438 重たそうに穂を垂らしている、収穫直前の稲。

Cimg0293 初夏の頃の近所の水田地帯の風景。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「夕焼け小焼け」 作詞:中村雨紅、作曲:草川信
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。 夕焼け小焼け.wav 

 

 

2020年9月 9日 (水)

七十二候を追う・「禾乃登る(こくものみのる)」~クサギカメムシについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

9月2日から9月6日頃までの従来の七十二候は 「禾乃登る(こくものみのる)」。田に稲が実り、穂を垂らす頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

9月2日から9月6日頃までの小林農場独自の七十二候は 「野分来て 押し倒された 草の跡」。

「野分(のわき)」とは、台風の古称です。

9月に入って田んぼでは稲が実って収穫時期を迎えようとする頃に、台風がやって来て稲が押し倒されてしまう被害が発生したりします。

9月1日頃の「二百十日」、9月10日頃の「二百二十日」、9月17日頃の「八朔」。これらは昔から「農家の3大厄日」として知られて、警戒されてきました。

先日、九州・沖縄地方に暴風をもたらした大型台風の影響で、栃木県も短時間だけ、横殴りの雨と強風に見舞われました。

小林農場の青シソの樹が強風によって地べたに押し倒されてしまいました。強風によって青シソやモロヘイヤなどの樹が押し倒される光景は、ある意味でこの季節の風物詩です。

青シソやモロヘイヤのように背が高く伸びた作物は強風の影響を受けやすいです。この時期に栽培するキュウリは、地べたにツルを這って生育する「地這えキュウリ」を栽培するようにしています。

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最近、よく畑で目にする虫。

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おそらく、クサギカメムシだと思います。ピーマンなどの樹の茎にに行列を作って群れています。

実から果汁を吸って作物に被害をもたらすこともありますが、その被害はそんなに大きくなさそうです。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「一番星みつけた」 作詞・生沼勝 作曲・信時 潔
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。 一番星見つけた.wav

2020年9月 6日 (日)

七十二候を追う・「天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)」~エンマコオロギについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

8月28日から9月1日頃までの従来の七十二候は 「天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)」。ようやく暑さが収まり始める頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

8月28日から9月1日頃までの小林農場独自の七十二候は 「唐辛子 青から赤へと 熟す頃」。

ピーマンの和名は「青唐辛子」。

通常の緑(青)色のピーマンは未熟な実です。この季節になると、実が熟しやすくなって、赤色に染まりやすくなります。

熟した赤ピーマンは苦味が和らいで、酸味と甘味が増して、未熟なピーマンとは違った味わいとなります。

Imgp0499 Imgp0484 去年のピーマンの様子。

去年の今頃は、赤ピーマンも野菜セットに入れることができましたが、今年は残念ながらピーマンが不作で実があまり収穫できていません。今年は小林農場のこの季節の風物詩である赤ピーマンをあまり楽しめなさそうです・・・。

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この季節に小林農場の畑で鳴いている虫。

Dscn3403 「コロコロ・リーリー」と鳴くエンマコオロギ。

Dscn3322 「ギースッチョン」と鳴くキリギリス。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「風の又三郎」 作詞/宮沢 賢治  作曲/杉原 泰蔵  

   右をクリックすると、この曲を試聴できます。 風の又三郎

  

2020年9月 1日 (火)

七十二候を追う・「綿柎開(わたのはなしべひらく)」~ツユクサについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

8月23日から8月27日頃までの従来の七十二候は 「綿柎開(わたのはなしべひらく)」。綿の実を包む萼が開く頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

8月23日から8月27日頃までの小林農場独自の七十二候は 「ツユクサは 残暑見舞いに 青く咲き」。

まだまだ暑い日が続いていますが、先週の別次元の暑さと比べれば、今週は少しだけ暑さが和らぎました。暑さの峠を越えて、「残暑」に入った感じがします。

暦の上では、今は秋です。「こんなに暑いのだから、まだ夏だろう。」と誰もが思いますが、従来の暦では、暑さの峠を越えれば秋が始まったことになるようです。

春の始まりである「立春」も、とても寒い2月上旬に迎えますが、寒さの底を越えた後なので、暦の上では春となります。日本の従来の暦は、少しでも次の季節の気配を感じたらさっさと次の季節に移る性質があるようです。

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ツユクサ。暑さの厳しい真夏の頃にはすでに花を咲かせている夏草ですが、その涼し気な青い花は、秋の装いです。

この青色は草木染めの染料としても利用されるようです。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「虫の声」 文部省唱歌
   こちらをクリックすると、この曲を試聴できます。 

2020年8月25日 (火)

七十二候を追う・「蒙霧升降す(のうむしょうこうす)」 ~入道雲についても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

8月17日から8月22日頃までの従来の七十二候は 「蒙霧升降す(のうむしょうこうす)」。深い霧が立ち込める頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

8月17日から8月22日頃までの小林農場独自の七十二候は 「もこもこと 入道雲が 縦に伸び」。

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この季節はもこもこと縦に伸びてゆく雄大な入道雲が、よく空に現れます。

入道雲は激しい雷と雨を降らせる雲としても知られています。

栃木県は雷雨が発生しやすい地形に位置していて、強烈な日差しが降り注ぐ暑い夏の日に、突然、雷雨が発生して、カラカラに乾いていた大地を潤して涼しくしてくれます。

そんな雷雨を栃木県民は「らい様」と呼び、恐れながらも親しんできました。

この数年間、以前と比べて「らい様」が登場する日が少なくなったような気がします。

今年は8月1日に梅雨が明けてから今日(8月25日)まで、私の記憶ではたったの2回しか、小林農場の畑にまとまった雨が降っていません。

雨が降らなければ畑に種を播いても発芽してくれないですし、苗を植えても枯れてしまいます。

ちょっと最近、らい様、怠けすぎではないでしょうか。入道雲は元気に膨らんで、ときどき遠くでは雷の音が聞こえて稲妻が見えたりするのですが、肝心の雨が降りません。

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Dscn3360 キャベツなどの秋野菜の苗を畑に植えています。

上の写真は、畑に植えてから数日経った苗の様子。無事に畑に根を張ってくれました

Dscn3335 苗を植えた直後の数日間は、遮光ネットを苗の上にかぶせるようにしています。

植物が生育してゆくには太陽の光を浴びて光合成することが必須ですが、まだ畑に植えられたばかりの苗は根が張れていないので、土中の水分を吸収することができず、太陽の光を浴びるとしおれやすいです。

今の暑すぎる太陽の光は苗にとって強烈すぎるので、苗が根付くまでは直射日光から苗を守ってあげる必要があります。

Dscn3364 発芽したばかりの人参の様子。

人参の種を播いた後に、モミガラを散布しています。

種が発芽するには十分な水分が必要です。雨が降る直前に、種を畑に播きます。

雨が降っても、その後の日差しが強烈なので、すぐに畑の表面は乾いてしまいます。モミガラを散布しておくと、表面の水分が蒸発しにくくなります。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「燃えろよ燃えろ」 フランス民謡  訳詞・不詳
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。 燃えろよ燃えろ.wav 

2020年8月19日 (水)

七十二候を追う・「寒蝉鳴く(ひぐらしなく)」~ツクツクボウシについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

8月12日から8月16日頃までの従来の七十二候は 「寒蝉鳴く(ひぐらしなく)」。ヒグラシが鳴く頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

8月12日から8月16日頃までの小林農場独自の七十二候は 「蝉時雨 ツクツクボウシ 参加する」

今は1年で最も暑い季節。

雨が降ることが少なくなり畑は日に干されて乾いていますが、蝉時雨(せみしぐれ)は絶え間なく畑に降り続けています。

夏の早い時期よりニイニイゼミが鳴き始めて、さらに暑くなってゆくとヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、クマゼミが賑やかに鳴き声を発してゆきます。

それらに遅れて最後に、ツクツクボウシが鳴き始めます。

お盆の時期に「オーツクツクボーシ」という鳴き声が聞こえてきました。これで主要な蝉の鳴き声が出揃いました。

従来の七十二候だと今の時期は「ヒグラシが鳴く頃」とされていますが、ヒグラシはすでに梅雨の頃から鳴いています。

「ミーン!ミーン!」と鳴くミンミンゼミの鳴き声がどうしても「暑ーい!暑ーい!」と聞こえてしまい、「ジリジリジリ!」と鳴くアブラゼミの鳴き声がどうしても「暑ちちちち!」と聞こえてしまいます。

いっぽうで「カナカナカナ・・・」と鳴くヒグラシの鳴き声は涼し気で、夏の暑さを少しでも和らげてくれているような気がします。

夜が明けようとする早朝の4時頃にヒグラシが鳴き始めます。まだ涼しい時間帯にその鳴き声が目立ちます。

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耳に入るのは蝉時雨。目に入るのは入道雲。蝉時雨と入道雲との夏の組み合わせ。

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私の住まいの玄関の前に植えている紫陽花。我が家の紫陽花は、梅雨明け後に花の見頃を迎えます。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「八木節」 北関東地方の民謡
   こちらをクリックするとこの曲を試聴できます。

2020年8月13日 (木)

七十二候を追う・「涼風至る(りょうふういたる)」

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

8月7日から8月11日頃までの従来の七十二候は「涼風至る(りょうふういたる)」。涼しい風が初めて立つ頃とされています

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

8月7日から8月11日頃までの小林農場独自の七十二候は 「キリギリス 舌打ちしながら 鳴き始め」

昼も夜も1日中、いろんな生き物の鳴き声が聞こえてきます。

その中でも印象的なのが、「チッ、ギリギリギリギリ」という鳴き声。最初の「チッ」が舌打ちしているように聞こえます。

その鳴き声の主の姿は確認できませんでしたが、おそらく、キリギリスの鳴き声だと思います。

秋の夜長になるとコオロギの「コロコロコロ」という鳴き声ばかりが目立ち、それに譲るようにしてキリギリスの鳴き声が聞こえなくなります。キリギリスの鳴き声は、この季節限定なのかもしれません。

キリギリスの鳴き声を録音してみました。よろしかったらお聴きください。鳥の声などが混ざっていて聴き取りにくいかもしれませんが、よーく耳を澄ませてお聴きください。右をクリック。 きりぎりす.wav  

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Dscn3320 梅雨が明けて、夜空に月がきれいに見えるようになりました。

Dscn3290 近所で自生しているヤマユリを、夜に撮影。夜に写真映えする花です。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「さとうきび畑」 作詞:寺島尚彦,作曲:寺島尚彦
   右をクリックするとこの曲を試聴できます。サトウキビ畑6.wav

 

2020年8月 8日 (土)

七十二候を追う・「大雨時行る(たいうときどきふる)」~トノサマガエルについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

8月2日から8月6日頃までの従来の七十二候は「大雨時行る(たいうときどきふる)」。夕立が時に激しく降る頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

8月2日から8月6日頃までの小林農場独自の七十二候は 「梅雨が明け わずか三日で 地固まり」

長かった今年の梅雨。連日、雨ばかりで、あらゆる地面は湿り続け、あちらこちらに水溜りが出没。

軽トラックのタイヤが畑でぬかるみにはまって、アクセルとクラッチを良い塩梅で踏み込みながら脱出するのに苦労したりしました。

今年は8月1日に関東地方でようやく梅雨明け。

そうしたら手の平を返したように強烈な日差しが降り注ぎ続け、梅雨明け後、わずか3日間ほどで水溜りもどこかへ蒸発して、地面が急速に固まってゆきました。もう軽トラックが畑ではまることもありません。

Dscn3286 トノサマガエル。小林農場のあちらこちらでよく見かける蛙です。

Dscn3284 梅雨にはあちらこちらの水溜りで、トノサマガエルが群れていました。

私がその付近を歩く度に、蛙がピョンピョンと跳ね回っていました。

Dscn3309 梅雨明け後、水溜りが急速に蒸発して、地面はひび割れするほど乾燥しました。

トノサマガエルもどこかへ姿を消しました。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「炭坑節」 福岡県民謡
   右をクリックするとこの曲を試聴できます。炭坑節.wav 


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