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2023年11月19日 (日)

雑草の適地と作物の適地   令和5年5月18日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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雑草の適地と作物の適地   令和5年5月18日

軽夏の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  5月には畑にたくさんの夏野菜や秋野菜の苗が一気に植え付けられてゆき、畑の風景が一変します。それぞれの作物には適地があるので、まずは適地を見極めながら苗を植えてゆくことが肝心です。今まで畑の様々な部分でたくさんの作物を栽培してきた経験から、畑のどの部分が肥えていて、どの部分がやせているのか、だいたい把握ができています。

  小林農場の畑の南側にはスギナが繁殖しています。スギナは杉の葉のような細長い葉を地上に伸ばし、生命力のたくましい雑草で、他の雑草が生えにくいやせた土地でも繁殖できます。つまり、スギナが繁殖している土地はやせている場合が多く、作物も育ちにくいです。今まではスギナが繁殖する畑では麦、大豆、サツマイモなどを栽培していましたが、これらはやせた土でも生育することのできる作物で、その生命力はスギナに負けません。ジャガイモもそんなに肥えていない土地でも生育できるので、今回はこのスギナ繁殖畑にジャガイモの種芋を植え付けてみました。しかしジャガイモはなかなか大きくならず、ジャガイモにとってはこのスギナ繁殖畑はやせすぎているようだということが分かりました。

小林農場の畑の東側もやせているようで、この春は雑草すらあまり生えてきませんでした。昨年の春はこの畑でカブや葉物野菜を栽培してみましたがほとんど生育しなかったので収穫できませんでした。昨年の夏にはカボチャを栽培してみましたが、やはり西洋カボチャ種の生育は悪く、不作でした。いっぽうで「鶴首カボチャ」などの日本カボチャ種は全くやせた土を問題にせずに元気に生育して豊作となりました。今年はこのやせた畑にはサツマイモと日本カボチャ種の苗を選んで植え付けて育てたいと思います。サツマイモやカボチャなどは肥えている畑で育てると葉ばかりが茂って肝心の食用部の根や実が肥大できなくなります。肥えている畑だけではなく肥えていない畑も必要で、そこがミソです。

  小林農場の畑の西側が最も肥えていて、春にはホトケノザがかわいらしい赤紫の花を咲かせながら繁殖します。キャベツは肥料が不足している土では生育できませんが、昨年の春はこの畑でキャベツやブロッコリーが豊作となりました。今年は、やはり生育してゆくためには肥料が必要なナスやピーマンなどの夏野菜の苗をこの畑に植えてゆきました。

小林農場の畑の北側ではカラスノエンドウが繁殖して、その畑で栽培していたニンニクの葉にツルを巻き付けて絡みつき、ニンニクの生育が停滞してしまいました。カラスノエンドウはやっかいな雑草ではありますが、ある程度肥えている畑に生える草なので、この雑草が繁殖するような畑ではたいていの作物も生育しやすいです。今までも大根、カブ、人参、小松菜などが良く生育していましたので、今年は西洋カボチャやサトイモを栽培します。

  スギナ繁殖畑、ホトケノザ繁殖畑、カラスノエンドウ繁殖畑、または雑草すら生えない畑など、雑草の様子がそれぞれの畑の個性を伝えてくれます。それぞれの作物の適地を探し当てるために、どこにどんな名前の雑草が生えているのか確認したいです。ある植物学者が「雑草という名の草はない」と語っていますが、雑草を名前で呼べるようにしたいです。

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