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2023年11月26日 (日)

家庭菜園 対 小林農場   令和5年5月26日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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家庭菜園 対 小林農場   令和5年5月26日

衣替えの季節となりました。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  最近は自宅の庭などで家庭菜園を始める家庭が増えているようです。庭のない家庭でもベランダにてプランターで野菜を育てたりしています。人間が生きてゆくためには絶対に食べ物は必要であり、自分で食べ物を作れる人が増えてゆくのは頼もしいことです。「自分で育てた野菜は特別においしく感じる」と言う人も多いですが、それはそうでしょう。

  近所のホームセンターに行けばあらゆる種や肥料や資材が購入できます。ときどき家庭菜園を行っているご家庭より、「どんな肥料を購入すればよいのか」と質問をいただくのですが、専業農家の私にもよく分かりません。分からなければ肥料を使わずに野菜を育ててみてもよいと思います。土が肥えていなくても育ってくれる野菜はけっこう多く、小林農場の野菜セットに入れているサヤエンドウ、ソラマメ、レタス、カブ、大根、水菜なども肥料を与えていない土で育ちました。特にサツマイモは土がやせていても育ちます。以上のような難しい土作りをしなくても育てやすい野菜が家庭菜園の初心者に向いていると思います。

  ナス、オクラ、ピーマンなど、果樹の果実のように実って収穫できる夏野菜を家庭菜園で育てるのは特に楽しいと思います。これらは適切に肥料を与えなくては育たない場合も多く、小林農場は夏野菜を栽培するのがあまり得意ではありません。家庭菜園で上手に夏野菜を育てている皆さんと肥料の種類や使い方などについて情報交換ができればよいです。

  夏野菜の中でも特に人気が高いのがトマトですが、昨年は小林農場の畑では全くトマトが実りませんでした。いっぽうで近所の家庭菜園では、真っ赤に熟したトマトがたくさん実っていました。小林農場は家庭菜園に負けていました。プロの歌手よりも上手に歌を歌える一般人がいるように、プロの農家よりも上手に野菜を育てられる家庭菜園実践者も多いと思います。しかし、歌を歌うことで収入を得ながら生活をしてゆけるのはプロの歌手のみであり、作物を栽培することで収入を得ながら生活をしてゆけるのはプロの農家のみです。私はトマト栽培が下手ですが、多種類の野菜をセットにして販売する技術を持っています。

  今の時代はインターネットで簡単に野菜の育て方が調べられるようになり、ネットの進歩も家庭菜園の普及に貢献していると思います。ただし、それぞれの人間の性格が違うようにそれぞれの菜園の性質も違い、ネットから入手した情報が必ずしも自分の菜園に当てはまるわけではありません。入手した情報を実際に自分の菜園で試してみながら自分の菜園に適した育て方を見つけてゆきますが、それまでには栽培に失敗することもあります。

  まだネットがそれほど普及していなかった頃、農業の経験がなかった私は師匠の農場で野菜の育て方を体得して農家として独立するまでに10年間ほどの月日を費やしました。私が師匠の農場で授かったのは野菜の育て方だけではなく、農家として生きてゆくために必要な「根性」でした。根性があれば失敗してもすぐにやめたりはしません。昨夏は近所の家庭菜園で上手に育てられていたトマトをじっと観察して、小林農場のトマト栽培の改善策が見えてきました。家庭菜園から教わった改善策を今夏に生かしてみたいと思います。

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