「五十節」の第三十八節目 「ススキの穂 風に揺られる」 ~9月23日から9月29日頃まで
小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が上弦(🌓)となる9月23日から満月(🌕)となる9月29日頃までが第三十八節目となります。
第三十八節目の季節名は「ススキの穂 風に揺られる」です。秋の植物を代表するススキの穂が姿を現して風に吹かれて揺れている光景を目にするようになりました。
第三十八節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。
(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください)
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コブシの青々としていた葉の中には、早々と黄色に紅葉し始める葉も見られるようになってきました。
町の中でも、早々とほとんど全ての葉を紅葉させている木も現れています。
クズ キキョウ
オバナ ナデシコ
フジバカマ
ハギ オミナエシ
これぞ七草
「秋の七草」の一つ、オバナ(尾花)はススキの別名。
9月の末頃、近所の空き地でススキの穂が姿を現し始めました。
誰にも管理されていないような空き地で、ススキがクズやセイタカアワダチソウなどといっしょに繁茂している様子をよく目にします。
ススキの穂が揺れる頃に「中秋の名月」が夜空に輝きます。今年もとてもきれいな中秋の名月でした。
中秋ではない時期でも、いつもお月様はきれいだと私は思います。
猛暑が厳しかった7月や8月に播いた人参の種は、あまり発芽してくれませんでした。今年の夏のように暑すぎると種が発芽しにくくなります。
猛暑が少し止み始めた9月に種を播いて発芽した人参の芽。よく揃って発芽しています。思わず「種を発芽させることって、こんなに簡単だったけ」と思ってしまいました。
猛暑が厳しかった8月に育てた白菜の苗は、ほとんど病気にかかって枯れてしまいました。暑すぎて苗が病気にかかりやすくなっていたのかもしれません。
上の写真は育苗ハウスの中の様子。猛暑が止み始めた9月に種を播いて育てた白菜などの苗が病気にかからずに順調に育っています。「苗を育てるのって、こんなに簡単だったけ」と思ってしまいました。
観測史上で最も暑かった今年の7月と8月には人参も白菜もまともに生育することができませんでしたが、猛暑が止んでゆく9月に入ってから種を播くと順調に発芽して生育してくれました。しかし、人参も白菜も種まきの適期は8月までであり、9月に入ってから種を播いても収穫時期を迎える前に厳しい冬の寒さがやって来て生育が止まってしまう可能性が大きいです。
でも、今年の秋が観測史上で最も気温の高い暖かな秋になれば、9月に種まきされた人参や白菜の生育も速まって収穫できるようになるかもしれません。
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