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2023年10月28日 (土)

春がゆく  令和5年4月28日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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春がゆく  令和5年4月28日

惜春の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  春の季語に「行く春」があります。これに類似した季語には「春惜しむ」「春のかたみ」などがありますが、春が過ぎ去ってゆく様子を表現しています。春とは長くて寒い冬がようやく明けて待ちに待ってやって来る季節であり、桜などの様々な植物が花を咲かせて景色が華やぐ季節でもあります。桜の花が散って新緑に覆われて、蒸し蒸しとした暑い空気に入れ替わってゆく頃、輝いていた春が過ぎ去るのを惜しむ気持ちが俳句で詠まれてきました。

  昔から「八十八夜を過ぎると遅霜が降りなくなって、寒さに弱い稲や夏野菜の苗も田畑に植え付けることができるようになる」と言われていて、5月2日に「八十八夜」を迎える頃、農家は一気に田植えや夏野菜の苗の植え付けを行います。同時に夏草も盛んに生えるようになるので苗が雑草に負けてしまわないように除草を繰り返し、農繁期へと突入します。

  今春は暖かく、日本全国で桜の開花が記録的に早かったことが話題となりましたが、他にもあらゆる植物の開花が数週間早かったような感じがしました。小林農場の畑でもサヤエンドウが3月にはすでに花を盛んに咲かせていました。例年ではサヤエンドウは5月より収穫されるのですが、今年は初めて4月末より実が実って収穫されることになりました。

  いっぽうで畑のあちらこちらではイネ科の夏草が背丈を伸ばして、「草波」となって畑を覆い始め、まだ4月なのにまるで夏の頃のような光景となってきました。この晩春は除草作業が間に合わず、玉ねぎを育てていた畑が雑草に覆われてしまいました。今年は玉ねぎが豊作になることはないでしょう。これからどんどんナスやピーマンやトマトなどの夏野菜の苗を植え付けてゆくのに集中しなくてはいけないので、玉ねぎ畑の除草に時間を費やすことはできません。夏野菜をしっかりと育てて、玉ねぎの不作の分を補いたいと思います。

  春はまだそれほど雑草も生えてこないので、少しゆっくりと畑仕事をすることのできる季節なのですが、今年の場合はもう春はとっくに終わっています。5月に入る前から除草などの畑仕事が遅れてしまっています。これより1か月間が勝負です。ここで仕事の遅れを取り戻すことができなければ、今夏も畑は雑草だらけになるでしょう。臨戦態勢を整えます。

  この「勝負の1か月」で試してみたいのが「少食」です。「1日3食よりも1日2食に減らしたほうが体調は良くなる」と語る人がたくさんいます。私は1日に3回、食事していますが、自炊や食事に費やす時間をもっと省略してもよいと思います。私は文章を書くのが好きで、この農場通信を書くのに3時間以上も費やしてしまう場合もありますが、今後は2時間以内にさっと書き終えたいです。できるだけ多くの時間を畑仕事にまわしたいです。

  最近は「ネット依存症」や「スマホ依存症」などにかかって仕事や勉強の時間を削ってしまう人が増えているようですが、私も依存症にかかりやすい性格なので、インターネットの使用時間を厳しく制限して、依存症を引き起こすものからできるだけ離れたいと思います。ただ、畑に足を運ばずにはいられなくなっていつまでも作物の世話をやめられなくなるような「栽培依存症」みたいなステキな依存症があるのであれば、かかってみたいです。

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