「五十節」の第二十六節目 「キリギリス キリキリと鳴く」
小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が上弦(🌓)となる6月26日から満月(🌕)となる7月3日頃までが第二十六節目となります。
第二十六節目の季節名は「キリギリス キリキリと鳴く」です。無数のキリギリスによる「キリキリリリ、チッ」という鳴き声が絶え間なく響いています。
第二十六節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。
(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください)
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「チーーーーー」という鳴き声や「カナカナカナ・・・」という鳴き声や「キリキリキリリリ、チッ」という鳴き声をよく耳にするようになりました。おそらく「チーーーーー」はニイニイゼミの鳴き声だと思います。日の出の頃、または日の入りの頃に耳にする「カナカナカナ・・・」はセミの仲間のヒグラシの鳴き声。「キリキリキリリリ、チッ」はキリギリスの鳴き声でしょう。
昨年に録音したキリギリスの鳴き声で。クリックしてお聴きください。
今までは夜は主にカエルの鳴き声ばかりが目立っていましたが、先週あたりから名前のよく分からない色んな虫の鳴き声を耳にするようになりました。
夕方、薄暗くなってゆく時刻に、この甲虫がたくさん畑に湧いて出てきます。あちらこちらで2匹が1組になってくっついていますが、オスとメスが交尾しているのでしょうか。
今年も姿を現した黒色のトンボ。おそらくハグロトンボだと思います。毎日、同じ場所でゆったりと飛んでいます。
最近、あちらこちらに飛んでいてよく目にするのが麦わら色のトンボ。おそらくシオカラトンボのメスだと思います。
今年はニジュウヤホシテントウムシが畑にたくさん発生していて、ナスやトマトなどの葉をムシャムシャと食べて穴だらけにしています。背中に28個の黒い紋を持った害虫です。
畑に植えられたばかりのキュウリの苗ですが、ウリハムシという甲虫に葉を食べられて穴だらけにされています。
こちらは現在、大きく育って収穫時期を迎えているキュウリの様子。このキュウリもまだ幼かった頃はウリハムシに葉を食べられて穴だらけにされていましたが、問題なく育ちました。ウリハムシやニジュウヤホシテントウムシやアオムシなど、様々な害虫が畑にやってきますが、作物に致命傷を与えるほどの凶暴な害虫はほとんどいません。小林農場はこれらの害虫を放っておきますが、それでも作物は育っています。
あと数週間後に収穫できそうなモロヘイヤ。でもこの時期は花芽をつける茎葉が多く見られます。花芽をつけた茎葉は固くておいしく食べられないので、取り除く必要があります。これから新たに、花芽のない柔らかな茎葉が伸びてくると思います。
花を咲かせて青い実を実らせてゆくトマトの様子。青い実が赤く熟せば収穫です。
空は夏空。関東平野ではまだ梅雨が続いていますが、梅雨の晴れ間もあり、晴れると30℃を超えて暑くなります。まだ梅雨明けしていませんが、もう真夏は始まっていると考えてよいでしょう。熱中症に注意。できるだけ気温の高い昼は日の当たらない場所ですごし、早朝や夕方の涼しい時間帯に畑仕事を行うようにしたいです。
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