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2023年6月12日 (月)

食べ物を廃棄する人、食べ物がなくて飢える人 令和4年12月22日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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食べ物を廃棄する人、食べ物がなくて飢える人 令和4年12月22日

冬至の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  今年はジャガイモがたくさん収穫されて、倉庫に保管しながら来年の春まで出荷し続けたいと思います。収穫されたジャガイモが全て出荷できるわけではありません。栽培中に一部分を虫にかじられてしまって傷跡が残っている芋もたくさんあって、それらは見た目が良くないので商品として出荷できません。かじられた跡を切り除けば普通に食べられますので、私が料理して自分の食事に食べています。しかし私だけでは消費しきれないほどたくさん商品にはならないジャガイモがあり、食べきれなければ畑の片隅に廃棄しています。

  小さすぎるジャガイモもたくさん収穫されていて、料理がしにくそうなので商品として出荷しにくいです。収穫してからしばらく倉庫で保管していた玉ねぎからは新芽が伸び始めてきていて、なんだか見た目に違和感があって出荷しにくいです。今年の人参は元気に育ちましたが、元気すぎて大きくなりすぎている人参もたくさんあります。大きすぎる人参は却って料理に利用しづらくてあまり消費者に喜ばれないので、出荷を控えています。

  これらの「商品にはならない野菜」は「食べられない野菜」ではなくて、見た目が変だったり料理がしづらかったりするけれども、十分においしく食べられます。日本の国内食料自給率は40%以下で、しばしば日本の食料自給率の低さが話題になりますが、おそらくこの数字は商品として販売されている食料のみを計算しているのではないのでしょうか。商品にはならない食料も計算に入れれば、日本の食料自給率はもっと高くなると思います。ただ、多くの農家は商品にはならない規格外の収穫物をそのまま廃棄する場合が多いです。私も今までずいぶんとたくさんの商品にはならない収穫物を畑の片隅に廃棄してきました。

  最近、日本全国の「フードバンク」や「地域食堂(子ども食堂)」などで、商品にはならない規格外の収穫物を有効に利用して食事を提供する取り組みが行われているようです。小林農場の近所でも地域食堂があることを知ってさっそく連絡をとり、規格外のジャガイモなどを無償で提供させていただくことになりました。提供しても収入にはなりませんが、無駄に廃棄される運命だったジャガイモが地域食堂を利用している皆さんにおいしく食べてもらえればジャガイモも報われるし、ジャガイモ栽培に労力を費やした私も報われます。

  様々な理由で十分な収入を得られなくなって食料を購入できなくなった人達にも地域食堂などが無償、または格安で食材や食事を提供しています。経済大国・日本でも今後はコロナ禍や物価上昇などの影響で十分な食料を購入できなくなる人達が増えてゆくかもしれません。皆さんのお知り合いの中にも食材を十分に購入できずに困っている方がいましたら、小林農場が無償で規格外の野菜を提供できるかもしれませんのでご相談ください。

  海外では食料が不足して餓死する人達も多いようです。いっぽうで日本は、海外から食料を過剰に輸入して、食べきれずに大量に生ゴミとして廃棄しています。「最近は食べすぎてばかりいるから、ダイエットをしよう」などと言っている日本人も多いです。「食料が過剰な人」が「食料がない人」に食料を譲れば世界中の飢餓がなくなると言われています。

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