「五十節」の第十八節目 「フジ、ミズキ 山を彩る」 ~4月28日から5月6日頃まで~
小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が上弦(🌓)となる4月28日から満月(🌕)となる5月6日頃までが「第十八節目」となります。
第十八節目の季節名は「フジ、ミズキ 山を彩る」です。雑木林のあちらこちらでは、野生のフジが紫色の花を、野生のミズキが白色の花を咲かせて、その場を彩ります。
第十八節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。
(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください)
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小林農場の敷地内に鎮座しているコブシの巨木の現在の様子。葉の色も濃くなり、「新緑」から「万緑」へと変ってきました。
5月2日頃に「八十八夜」を迎えます。昔から「八十八夜を過ぎると霜が降りなくなる」と言われていて、寒さが苦手で霜に当たると傷みやすい夏野菜の苗などを畑へ植えられるようになります。
間もなく育苗ハウスから畑へ巣立ってゆこうとしているピーマンやナスの苗。
いっぽうで、「八十八夜の忘れ霜」という言葉もあります。まだ八十八夜を過ぎたばかりの頃は冷え込んで遅霜が降りる日も稀にあり、「忘れた頃に遅霜がやって来るから油断をするな」と言われています。天気予報を確認しながら、本当に遅霜が降りるようでしたら、苗を植えた畑に防寒布をかぶせます。
周辺のあちらこちらの田んぼでは田植えが行われていて、稲の苗が田んぼに整列していました。
周辺の雑木林のあちらこちらではミズキの木が白い花を咲かせているのが目立ちます。
我が家のすぐ目の前に鎮座しているアラガシも盛んに花を咲かせて、尻尾のような花序を垂れ下げています。アラガシは緑の濃い葉を1年中生やしている常緑樹ですが、開花期はしぶい黄緑色の花序に覆われて、木全体も黄緑色に見えます。
この時期は雑木林でもコナラなどが尻尾に似た花序を垂れ下げています。
我が家の庭では毎年、この時期にクリマチスが花を咲かせます。生命力の強い植物で、枯れにくいようです。
畑を覆うイヌムギの群生。季節は夏へと移り、イネ科の夏草がどんどん伸びて、私の腰くらいまで背丈を伸ばします。定期的に草を刈ったりトラクターで鋤きこんだりしないといけません。
除草作業を終えた後の長ネギの苗の畑。まだ苗の体は細くて小さく、雑草とまともに競争したら負けます。農家が早めに雑草を取り除いてあげる必要があります。
先日、 アスパラガス畑で雑草を刈り倒しておきました。3年ほど前に種を播いて育ててきたアスパラガスが徐々に背丈を伸ばしてきました。このまましっかりと雑草を抑えて大事に育てれば、来年の春には小林農場は初めてアスパラガスを出荷できることになるかもしれません。
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