« ジャガイモの種芋の芽 | トップページ | 令和5年4月24日の野菜セット・サヤエンドウの出荷を開始 »

2023年4月24日 (月)

主食考  令和4年11月3日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

主食考  令和4年11月3日

天高く馬肥ゆる秋、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  稲刈りを終えて、9月頃より今年度の新米が各地で販売されています。小林農場は田んぼを所有していないのでお米を生産していませんが、私の近所で数世帯の家族がいっしょに田んぼで稲作をしているので、私もそちらの稲作に参加させていただいています。種まき、苗作り、田植え、除草、稲刈り、稲架かけ、脱穀、籾すりを経て、今週、ようやく収穫された新米を参加者全員で分かち合いました。私に分配された玄米は50kgほど。近所の稲作農家の方からも売れ残った古い米をいただき、全部で60kgほどの玄米を確保しました。

  確保された玄米だけでは私の1年分の主食は足りないので大麦も併せて、玄米と大麦(押し麦、丸麦)を1:1の割合で混ぜて炊いた麦飯を主食としています。大麦は小林農場の畑でたくさん収穫できて、私の1年分の主食をほぼ確保できました。収穫された大麦を自分だけでは食べきれないので、押し麦に加工して販売もしています。最近、大麦は食物繊維をたくさん含んだ健康食として見直され、便通改善や糖尿病予防などで期待されています。

昔の日本人の主食は米のみではなく、麦、雑穀、芋などもいっしょに混ぜて炊いて食べられるのが一般的でした。麦や雑穀などには米にはない栄養素も含まれているので、それらが混ざっている主食は健康に良いです。昔は米も白米よりも茶色の玄米を食べるのが一般的だったようです。玄米から米ぬかを取り除くことによって白米にするのですが、この米ぬかの中にたくさんの栄養が含まれていて、白米よりも玄米のほうが栄養を多く含みます。

 明治時代に入って稲作の技術が向上してお米がたくさん生産できるようになると多くの日本人は白米のみで炊いた主食を食べるようになりました。同時に脚気(かっけ)が流行するようになって「国民病」と呼ばれ、たくさんの日本人が脚気で亡くなりました。脚気はビタミンなどの栄養が不足して罹る病気で、昔の日本人には米ぬかや麦や雑穀は重要な栄養源でした。白米をやめて玄米や麦飯を常食すると脚気が治る場合も多かったようです。

しかし昔から日本人には白米のみで炊いた主食に憧れを抱く傾向があります。納豆などは玄米といっしょに食べるよりも白米といっしょに食べたほうがおいしいです。カレーライスでも玄米よりも白米のほうが合います。白米は柔らかくて食べやすくて様々なおかずと共調しやすく、それと比べると玄米の食感は筋っぽくて香りは自己主張が強いように感じます。日本では共調性のあるものが好まれて自己主張の強いものは好まれない傾向があるので、日本人の多くが玄米よりも白米を食べたいと思うのは当然かもしれません。

大麦にも自己主張の強い香りがあり、麦飯を「まずくて貧しい飯」と考える風潮が昔からあるようです。私は麦飯を毎日食べているうちにその素朴な香りにすっかり親しみました。麦飯のおかげで私は今まで病気にならずに元気に畑仕事を続けてこられたと思っています。おかずが少なくても自己主張の強い麦飯をたらふく食べれば、心身は満足できます。

最近の炊飯器には玄米・麦飯もおいしく炊ける機能がついています。玄米・麦飯はぬか漬けとの相性は良く、秋冬には人参、大根、かぶなどのぬか漬けの材料が収穫できます。

« ジャガイモの種芋の芽 | トップページ | 令和5年4月24日の野菜セット・サヤエンドウの出荷を開始 »

農場通信」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト
無料ブログはココログ