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2023年3月30日 (木)

農体験を分かち合う 令和4年10月6日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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農体験を分かち合う 令和4年10月6日

秋冷の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  収穫の秋、全国の田んぼでは次々に稲刈りが行われています。小林農場の近所では、私の先輩の農家が主に管理している田んぼで複数の家族がいっしょに稲を育てていて、私もその米作りに参加させていただいています。稲の種まきから畦塗り、田植え、除草、稲刈り、脱穀など、一連の稲作を体験させてもらいました。他の参加者の皆さんの性格は明るく、その作業の様子は和気あいあいとした部活動のようで、田んぼには冗談と笑い声が飛び交っていました。気の利いた冗談が思い浮かばない私は黙々と作業をします。自分の畑で一人だけで畑仕事をしている時よりもみんなといっしょに作業をしている時のほうが張りきって、体が疲れずによく動きます。親に連れられて田んぼにやって来た子供達は、大人達が稲作に汗を流している間、虫を見つけて捕まえたりして遊んでいます。田んぼは虫の宝庫です。

  先月にはみんなで田んぼの周りを覆っている竹林から竹をたくさん切り出して「稲架(はざ)」の材料を確保いたしました。先日に行われた稲刈りではこれらの竹を組み合わせて稲架を建てて、刈り取られて紐で束ねられた稲束を稲架にかけてゆきました。刈り取られた稲は数週間、稲架に架けられて日に干して十分に乾燥させます。稲を刈って稲架にかけてゆく一連の作業には多くの人手が必要で、人海戦術の威力が発揮されます。今回は私も先輩農家から稲架の建て方のコツを教えてもらって稲架を建てさせてもらいました。長く伸びる稲架に稲束が連なって干されている風景はなんとも素朴で、昔ながらの秋の風物詩です。

  現代の稲作では一人の農家がコンバインを操作して稲刈りと脱穀を一気に終わらせて、そのまま脱穀された米を乾燥機に移して人工的に乾燥させます。現代の多くの農家は稲架に稲束をかけて日に干す手間を省略しているので、稲架かけの風景は珍しくなりました。

 現代の田植えは田植え機を操作して稲の苗を田んぼに植えてゆくやり方が一般的ですが、先輩農家の田んぼでは田植え作業も田植え機を使用せずにみんなで苗を一本一本、手で植えてゆきます。田植えに参加している参加者のほぼ全ては専業農家ではない人達ですが、すっかり稲の苗の植え方を覚えて、専業農家の私よりも手早く苗を植えてゆく人もいます。

  先輩農家も機械を使えば人手をかけずに短時間で作業を終わらせることができるのですが、昔ながらの多数の人手で作業してゆく稲作を行っています。稲作の体験を多くの消費者と、または私のような田んぼを持っていない農家と分け合ってくれています。作業日の昼食には田んぼの脇で用意された釜と薪で煮たり炊いたりして料理されたおいしいカレーライスなどが食べられます。参加者に楽しんでもらいたいという、先輩農家の心意気です。

  他にも私の知り合いの農業関係者の皆さんが自分達の管理している田畑で「農業体験」を開いて、多くの消費者が訪れて農作業に汗を流しています。みんなで収穫した米で餅をついて食べたり、みんなで田んぼに飛び交う蛍を観賞したりしているようです。みんなで大豆を栽培して収穫して、その大豆で自家製の味噌を手作りする取り組みも行われています。少しでも多くの消費者が農業の生産現場に触れてほしいと、農業関係者は願っています。

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