「五十節」の第十一節目 「コブシの木 目覚めて動く」 ~3月7日から3月15日頃まで~
小林農場の独自の暦・「五十節」では、夜空の月が満月(🌕)となる3月7日から月が下弦(🌗)となる3月15日頃までが「第十一節目」となります。
第十一節目の季節名は「コブシの木 目覚めて動く」です。冬木立ちのコブシの木の冬芽が開き始めました。
第十一節目の小林農場周辺の風景を、写真でつづってまいりたいと思います。
(小林農場の独自の暦・「五十節」とは何か?詳しくはこちらをクリックしてご覧ください)
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長い間、冬木立ちの姿で冬眠して動かなかったコブシの木が、3月11日頃より冬芽を開き始めて動きました。私は「コブシ3.11」と呼んでいますが、これを合図にしてウグイスが鳴き始め、モンシロチョウが舞い始め、レンギョやユキノシタやボケなどが次々に開花して、最後にサクラの花が登場します。
しかし、コブシの冬芽が動き始めてからの営みは鈍く、まだ花は咲ききらず、花の見頃はまだ迎えていません。
すでに花の見頃を迎えているのが、近所のハクモクレンの巨木。コブシとハクモクレンは同じの仲間の植物で、花もよく似ています。
先月より開花が始まっていた梅の花も見頃です。市貝町の観光地の「観音山梅の里」でもたくさんの梅の木が見事に花を咲かせています。
畑では、ホトケノザの群生が赤紫色の花を咲かせて畑を染めています。小林農場の畑ではこの時期、ホトケノザがよく生えています。
冬を越してきた小松菜などのアブラナ科の作物は、春になると花茎と蕾を高く伸ばして、花を咲かせる態勢に入ります。この花茎と蕾も摘んで集めると、おいしく食べられます。
冬の頃に種を播いてビニールハウスの中で防寒しながら育ててきたキャベツ、レタス、ブロッコリーなどの春野菜の苗を、畑へ巣立たせてゆきました。
ポットから取り出された苗を観察。本葉の数は3~4枚くらい、根はさらりと根鉢に伸びているような状態。
ホウレンソウ畑の様子。この3月は暖かいので、ホウレンソウがどんどん大きくなっています。収穫が遅れると、お化けのように大きくなってしまいそう。ホウレンソウの収穫が忙しくなりそうです。
参考・この季節の季語
啓蟄 蓬 芹 燕 水温む 名残の雪 茎立 蒲公英 土筆 蕨 蝶 木の芽時 辛夷
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