種まきの適期を探る 令和4年9月23日
野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
種まきの適期を探る 令和4年9月23日
秋分の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
カボチャが収穫時期を迎えています。私は4月末にカボチャの種を播いて苗を育ててから5月下旬に畑へ苗を植えるようにしています。種まきは早ければ早いほど良いというわけではなく、5月上旬まではまだ早朝に霜が降りるほど冷え込む日もあるかもしれず、あまり早くカボチャの種を播きすぎるとまだ気温の低い時期に苗を畑に植えなくてはいけなくなり、冷害にあうかもしれません。できるだけ私は種を播く時期を遅らせてきました。
小林農場の畑では以前と比べてカボチャの収量が減っているように感じていましたが、私が以前よりも種を播く時期を遅らせているからカボチャの生育も遅れてしまっているのかもしれません。苗を畑に植えた後に霜が降りても苗の上に防寒布をかぶせれば冷害を防げると思いますので、来年は冷害を恐れすぎずにカボチャの種まきを早めたいと思います。
現在は、秋、冬、そして来年の春に収穫されるホウレンソウや小松菜などの葉物野菜の種まきの適期を迎えようとしています。前回の冬には葉物野菜はホウレンソウしか出荷できず、小松菜などの他の葉物野菜は大きく育たずにほとんど出荷できませんでした。主に葉物野菜は10月の始めから10月の末まで時期をずらしながら少しずつ種を播いていましたが、10月下旬に種を播いて育てた葉物野菜は収穫時期を迎える前に冬の寒さが厳しくなって生育が止まってしまいました。今秋は10月上旬に種まきを集中させたいと思います。昨年は10月上旬に種まきした葉物野菜もあまり良い成績ではなく、やせている土に種を播いたのがいけなかったのかもしれません。今秋はできるだけ肥えている土を選んで種を播いて勢い良く生育させて、寒さが厳しくなる頃までには収穫できるようにしたいです。
秋、冬に収穫される大根とカブの種まきの適期は9月中。種を播き始めるのがのんびりとしすぎてしまい、適期が終わる直前になって慌ててたくさん種を播いておきました。
秋の種まきも早ければ良いというわけではなく、まだ気温が高くて害虫が活発に活動している時期に早く種を播くと虫害にあいやすく、気温が下がって害虫の活動がおさまるのを待ってから種を播けば虫害にあわずにすみます。ただ、私には必要以上に種まきを遅らせる癖があるようです。これから日照時間は少なくなって気温も下がってゆき、作物の生育速度も次第に遅くなってゆきます。種まきが1日遅れれば収穫は1週間遅れるかもしれず、収穫を迎える前に寒さが厳しくなれば作物は生育を止めてしまって収穫できなくなります。
種を播きたい時にはいつでもすぐに播けるわけではなく、畑を覆っている雑草をきれいに鋤きこんだりして、準備に時間がかかります。夏野菜の管理ばかりに手間をかけて秋野菜の種まきの準備を後回しにしていると、いつの間にか種まきの適期がすぎてしまいます。9月下旬になってモロヘイヤの茎葉から花が咲き始め、出荷を終了いたしました。夏の間、小林農場によく貢献してくれた作物でしたが、別れを惜しむ間もなく畑に残されていたモロヘイヤを草刈り機で粉々に粉砕してトラクターで土に鋤きこみました。モロヘイヤが茂っていた畑がきれいに空き、その跡地に秋冬野菜の種を播いてゆきたいと思います。
« 「五十節」の第九節目 「スギ花粉 人に漂う」 ~2月20日から2月27日頃まで~ | トップページ | アブラナが霜焼けしている様子 »
「農場通信」カテゴリの記事
- 冬、「温活」中 令和4年12月1日(2023.06.07)
- 自然な生活を取り戻せる好機 令和5年3月10日(2023.05.24)
- 人とウイルスの祭典 令和4年12月8日(2023.05.17)
- 声をあげるべき時は今 令和4年12月15日(2023.05.10)
- マスクを着用する自由、着用しない自由 令和4年11月24日(2023.05.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント