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2023年2月13日 (月)

日本列島の得意な作物  令和4年8月25日 

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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日本列島の得意な作物  令和4年8月25日  

朝夕涼味を覚える頃、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  6月に収穫した小麦を製粉所で製粉してもらい、今月より出来立ての小麦粉を販売しております。小林農場の小麦の品種は製粉すると中力粉になり、うどんに加工するのに向き、他にもお菓子、餃子の皮、ピザ、すいとんなど、様々な料理の材料に利用できます。日本列島の気候には中力粉用の小麦が向き、昔から日本人にはうどんを食べる習慣がありました。小林農場の畑でも、やせた畑に肥料を与えずに中力粉用の小麦を育てていますが、それでもちゃんと育ちます。小麦粉だけではなく乾麺にも加工していますが、とてもおいしいです。

パン作り用の小麦は日本列島の気候では栽培しにくく、昔の日本人はパンを食べる習慣がありませんでした。近年、大量にパン作り用の小麦が海外から輸入されるようになり、日本でもパンを食べる習慣が定着しました。温暖で水が豊富な日本列島では稲がよく育ち、昔から米は日本人の主食でしたが、近年は日本で自給しにくいパンの消費量を主食が増えてゆくのに伴って日本で自給しやすい米の消費量が減り、国内食糧自給率は低下しました。

最近の海外での異常気象やウクライナ情勢などによって小麦の輸入が難しくなり、日本列島でも栽培しやすいパン用小麦の品種改良が進んでいるようです。今後は国産小麦のパンを日常的に食べられるようになるかもしれません。私もパン用小麦の栽培方法を教えてもらったことがありますが、肥料をたくさん畑に散布する必要があるみたいです。私は今まで通りに肥料もやらずに生育してくれる中力粉用の小麦のほうを栽培したいと思います。

せっかく日本には田んぼというご先祖様が遺してくれた素晴らしい遺産がたくさんあるのだから、現在の小麦価格高騰をきっかけにして、米をたくさん食べる食習慣を取り戻したいです。米を主食としてきたご先祖様たちの遺伝子を受け継いでいるのだから、日本人の体には米が良いです。今は米を製粉した米粉のパンも開発されていて、パンが好きな人も米に注目です。農家は自分達の地域でどの作物が育ちやすいのか消費者に伝えて、地域が得意とする作物を中心にした食生活をみんなで築いてゆければ食糧自給率も上がるでしょう。

  古来よりエジプトなどの暑い地域で栽培されていたモロヘイヤは日本の夏とも相性が良く、今では日本で一般的に栽培されて食べられています。小林農場の畑でもモロヘイヤの葉は夏の強烈な日差しを浴びてもしおれてしまうことなく、たくさん収穫されています。

  いっぽう、最近は小林農場のトマトが不作で、今夏もほとんど出荷できていません。トマトの原産地は涼しくて乾燥しているアンデス山脈周辺で、もともと日本の夏のような高温多湿な気候を苦手とする作物です。数年前と比べて日本の夏も暑くなってきているので、トマトにとっても気温が高すぎてまともに生育できなくなっているのかもしれません。

あちらこちらの家庭菜園で小規模にトマトが育てられています。立派なトマトの実が実っている様子を目にすると、「トマトは日本の気候に合わないから出荷するのが難しい」と言っている自分の言葉が言い訳に思えてきます。今後、私も家庭菜園のように栽培するトマトの樹の本数を少なくして、一つ一つの樹を丁寧に育てて必要な収量を確保したいです。

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