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2023年1月15日 (日)

今夏の果菜の樹と実の様子   令和4年8月4日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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今夏の果菜の樹と実の様子   令和4年8月4日

烈暑の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラなどの夏に採れる多くの野菜は「果菜」とも呼ばれていて、ナシやカキなどの果物と同じように、樹に実った実を収穫して食べます。毎朝、果菜を収穫していますが、収量が多くなったり少なくなったり増減しています。気温の変化、雨量の変化、果菜の生育段階の変化、小林の管理方法の変化などのちゃんと理由があって収量が増減しているのでしょうが、その理由が私にはよく分からないので、私にはこれらの果菜の樹が気まぐれな連中に見えます。気まぐれに増減してゆく収量ですが、これら複数の果菜を組み合わせながら分配してゆくと、上手く野菜セットを作ることができます。

  昨年の夏はできるだけ「畑仕事の省略化」を目指してナスとピーマンの苗をそのまま畑に植えてみましたが、それまで育苗ハウスの中で暖かく育てられていた苗にとっては畑の環境は過酷だったようで、苗は縮こまってなかなか大きくなりませんでした。「今年のナスとピーマンはダメだ」と私も早々とあきらめて放任していたら、苗は雑草に囲まれてますます畑は荒れてゆきました。私もなんだかナス・ピーマン畑を見るのが辛くなって足が遠のき、放っておかれてしまったナスとピーマンの樹もすっかりいじけてずっと生育が停滞したままでした。「作物は農家の足音を聞きながら健全に育つ」と言いますが、本当だと思います。

  苗を畑に植えた時の状態の良し悪しによってその後の樹の生育の良し悪しも決まります。今年は反省して、ナスとピーマンの苗を畑に植える前に畝をたてて、ビニール資材で畝全体を覆って雑草が生えてこないようにして、ビニール資材によって畝の地温が暖まってから苗を畑に植えてゆきました。植えられた苗は保護された畝の中で根付き、やがて実を実らせて、7月下旬から収量が増えて収穫の最盛期を迎えました。それぞれの樹の茎や実の数も増えて上体が重くなって倒れ始めてしまったので、先日、時間を作って樹を起こして支柱を建てて固定しておきました。今年はナスやピーマンの樹に私の足音を聞かせています。

ミニトマトの樹を放置しているとたくさん新芽が生えてきてうっそうと茎や葉が茂って風通し・日当たりが悪くなるので、私は全ての新芽をかきとるようにしてきました。しかし、新芽をいっきに除去する度に樹の葉が丸まって縮んで黄色に枯れて、樹を弱らせてしまっているようでした。もう余計な管理をやめて放置していますが、このミニトマトの樹は少し茂ったほうが元気に育つみたいで、再び新芽を生やして生気を取り戻そうとしています。

私が育てているミニトマトの品種は秋にも実を実らせるので、これから今までの不作を挽回するかもしれません。今年はオクラの種の発芽が悪くて何度も種を播き直しました。現在はまだオクラの収量は少ないですが、遅れて発芽したオクラの樹がこれから実ると思います。最近の小林農場のキュウリ栽培は好調です。今年は4月に種まきして育てていたキュウリの樹は、葉に病斑が目立って調子が上がりませんでしたが、それでも最低限の収量を確保できるように実ってくれました。7月に入ってから種を播いたキュウリの樹が先日より実り始めて、今後も途切れることなく冬に入る直前までキュウリをお届けしてゆきます。

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