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2022年12月12日 (月)

早すぎる梅雨明け  令和4年6月30日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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早すぎる梅雨明け  令和4年6月30日

炎暑の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  例年では関東地方では7月20日頃に梅雨が明けるのですが、今年の場合は6月27日に気象庁が早々と「関東地方の梅雨が明けたと思われる」と宣言し、現在は連日、晴れの日が続いています。海から離れた関東地方の内陸部では特に温度が上がりやすく、栃木県にある小林農場でも農場に設置している温度計を確認してみると6日連続で35℃を超える猛暑日となっていて、もうしばらくこの猛暑日連続記録は更新されそうな気配です。

今年の梅雨はほとんど雨が降らなかったおかげだと思いますが、湿った環境に弱いブロッコリーなどの春野菜が今までずっと良い状態で収穫できました。今でもブロッコリーは収穫されていますが、この高温では良い状態で収穫されてもその後に傷むのが早いかもしないと思い、野菜セットに入れることを控えました。春野菜の旬はすぎました。キュウリやナスなどの夏野菜の樹は猛暑の畑の中でも熱中症にかかることはなくて人間なんかよりもずっと暑さに強く、これから実を実らせて少しずつ収量を増やして旬を迎えます。

作物の苗が畑に植えられてからしっかりと根付くまでは十分に水分を与えることが必要なので、雨が降る前後に苗を畑に植えてゆくようにしています。モロヘイヤなどの苗を梅雨の湿りやすい頃に畑へ植えようと思っていたのですが、6月上旬に梅雨入りしてからいくら待ってもまとまった雨が降らず、苗を植えられないまま梅雨が明けてしまいました。

  気象庁から「梅雨明け宣言」が出された直後の夕方、とても久しぶりに恵みの雨が滝のように降ってきて、空梅雨でカラカラに乾いていた畑を潤してくれました。その夜は稲妻が何度も夜空に光って駆けて落ち、真夏がやって来たことを告げに来ているようでした。  

恵みの雨が降ったその次の日にはさっそく潤った畑にモロヘイヤなどの苗を植えました。猛暑の中での植え付けとなりましたが、今のところ、植えられた苗は枯れずに生き残っています。猛暑に負けずにこのまま無事に根付いてくれるかどうか、見守っています。

小林農場の畑の土は粘土質のため、真夏の強烈な直射日光を浴び続けると乾燥してカチカチに固まってしまい、トラクターで耕そうとしても固すぎて耕せなくなってしまいます。今年の梅雨はほとんど雨が降らなかったので、梅雨の頃からすでに土は乾燥して固くなり始めていました。先日の希少な恵みの雨によって土が潤って柔らかくなったので、また乾燥してしまわないうちにトラクターを畑に入れて耕せる所を全て、耕しておきました。

日陰のない炎天下、広い畑で何時間も直射日光を浴びながらトラクターを運転しましたが、私の体は寒いのは苦手ですが暑いのは苦手ではなく、激しい運動を伴わなければ作業中に直射日光を浴び続けていても簡単に熱中症にはかかりません。どんなに暑くても農家は炎天下の畑に行かなければいけませんが、私の体は徐々に猛暑に慣れてきています。

  7月、8月にも真夏は続きます。感染症予防でマスクをつけている人も多いですが、暑いのに我慢してマスクを着用していれば体調が崩れて熱中症や感染症などにかかりやすくなるかもしれません。マスクを外して涼しい姿で暮らしたほうが安全だと私は思います。

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