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2022年11月 3日 (木)

家庭菜園を始める好期  令和4年5月6日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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家庭菜園を始める好期  令和4年5月6日

万葉の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

ホームセンターなどに買い物へ行くと、入り口の付近にたくさんのナスやトマトなどの夏野菜の苗がズラリと並べられて販売されているのが目に入ります。現在は家庭菜園で夏野菜を育てて収穫を楽しむ家庭が増えているようです。皆さんの中にも家庭菜園を楽しんでいる方もいらっしゃると思いますが、多くの家庭が野菜栽培に親しむことを、小林農場は応援しています。以下に少しだけ苗の植え方・選び方を伝えさせていただきます。

夏野菜は寒さに弱いので、十分に外気が暖かくなった頃に夏野菜の苗を植えます。関東平野では、5月2日頃の「八十八夜」まで待ってから苗を植えるとよさそうです。4月はまだ寒くて、夏野菜の苗を畑に植えると苗は低温障害を受けて正常な生育ができなくなる場合もあります。栃木県では4月下旬にも霜が降りる日もあり、苗が凍死する場合もあります。ホームセンターでは4月からすでに夏野菜の苗が販売されていて、農家が苗を購入してビニールハウスなどの暖かな所に苗を植えています。家庭菜園の初心者もすぐに苗を購入してそのまま菜園に植えてしまう危険があるかもしれないので、店員は苗売り場の目立つ場所に「4月中に夏野菜の苗を植える場合は防寒資材もいっしょにご購入していただき、防寒対策をしながら植えてください」と注意書きを貼っておいてくれれば親切だと思います。

がっしりとした良い苗の姿に育てるためには、苗が十分に日差しを浴びられるようにします。ホームセンターの苗売り場では、たくさんの苗がぎっしりと隙間なく並べられて販売されているので、日光を十分に受けられずにもやしみたいに育っている苗も見られます。小林農場では、苗が大きく育つ度に苗を移動して、苗と苗の隙間を空けるようにしています。

作物は幼い苗の頃に良い状態で生育するとその後の生育も良くなり、農家は良い苗を育てることに力を入れます。農家には苗を育てるための設備がありますが、農家ではない人が家庭菜園をする場合は苗を購入することになり、その時に良い苗を選ぶことが重要です。

「良い苗」とはどんな姿の苗か。一般的には茎が太くてがっしりとしている苗、葉と葉の間の節が間延びしていなくて短く詰まっている苗、葉色が生き生きとしていて黄色に変色していない苗などが良い苗とされています。苗は床土が詰められたポットに入れられて生育します。地上部が大きく伸びてゆくにつれて地下でも根が伸びてゆきますが、地上部が大きくなっても菜園に移されずにいると地下の根はポットの中でぐるぐるに巻き付いて、本来は白色の根が茶色に変色てゆきます。ポットの中の限られた養分を吸い尽くして根が老化するとこのようになり、その後に菜園に植え付けても根は菜園に伸びにくくなります。地上部が大きく伸びすぎて頭デッカチな姿をしている苗は老化しているかもしれません。

今がまさに苗売り場から良い苗を選んで購入して菜園に植え付ける好期。もしも今後、「我が家の家庭菜園で育てたトマトの樹からたくさんトマトが収穫されているので、次回から配送する野菜セットにはトマトを入れないで他の野菜を入れてほしい」などのご要望がありましたら、遠慮なく小林農場までご連絡ください。ご要望に従って対応いたします。

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