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2022年11月29日 (火)

雑草を抑えたきれいな畑  令和4年9月1日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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雑草を抑えたきれいな畑  令和4年9月1日

一雨降るごとに涼しさも増しゆくようです。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  先日、栃木県茂木町の農家の皆さんの田畑で見学会が開催されました。私も参加して、特に除草方法についていろいろと刺激をいただきました。広い田畑の周りはきれいに草が刈られていたのでその景色は明るく、田畑で育っている作物の周りにも雑草の姿はほとんどなく、陽当たりと風通しの良い状態で作物の葉の色が爽やかに生き生きとしていました。

  いっぽう、市貝町の小林農場の畑ではあちらこちらで雑草がもこもこと生い茂っています。毎朝、キュウリやナスなどの夏野菜を収穫していますが、50cmほどの高さまで伸びた雑草が覆っている畑を歩いていると雑草から滴り落ちる朝露でズボンと靴下がびっしょりと濡れてしまいます。草だらけの畑を軽トラックで走っていたら車の底が草に当たっていろんな部品が外れてしまい修理しなくてはいけませんでした。生育中のネギや大豆などの作物の周りも雑草に覆われて、私が取り除いてもすぐに新たに雑草が生えてきます。

  整理整頓がされている風景を好む多くの日本人の美意識では、草だらけになった田畑の荒れた風景は嫌われます。年をとって自分の田畑を自分で管理してゆくことが難しくなった農家は自分の田畑を草だらけにしてしまわないように他の農家に貸します。私も近所の農家の方より畑をお借りしていますが、とても大らかな方なので私が畑を草だらけにしても大目に見てくれます。もし厳しい方だったら、私に畑を貸すのをやめるかもしれません。

  夏の雑草の勢いを抑えるには毎日3時間くらいは除草作業に費やす必要があると思います。しかし作物の種を播いたり苗を育てて植えたり、他にもすぐにやらなくてはいけない作業がたくさんあります。野菜セットの出荷日は収穫や荷造りや配送などで丸1日が費やされるので、全く除草作業ができません。除草が間に合わなくなる状況から抜け出せません。

  遠くから見たらどこに生えているのか分からないほど雑草に覆われてしまった人参でしたが、雑草をかき分けて確認してみると人参はちゃんと揃って生育していました。人参から少し離れた場所で雑草が茂っていましたが、人参が生えている足元には雑草があまり生えていませんでした。今秋の人参は早い段階で根を広げて根圏を支配して雑草の繁殖を抑えたようなので、なかなか頼もしいです。この状態ならば除草作業は難しくなく、半日で全ての雑草を取り除き、雑草に覆われていた人参を陽の当たる場所に戻すことができました。

  今までの経験で「畑が草だらけになってもなんとか収穫できる」ということを知っているので、いつも除草作業を後回しにしてしまいます。しかし草だらけにすると畑仕事の効率は悪くなり、収量も悪くなり、小林農場の栽培は無駄に雑草を生やしてその後始末に追われて効率が悪いです。自分の家の中を散らかしたままにしている時に急に訪問者がやって来ると恥ずかしい気分になるように、自分の畑を草だらけにしている時に訪問者が畑を見学しにやって来ると恥ずかしくなります。借りた畑を草だらけの荒れた風景にしてしまうと、借地の地主さんや近所の方々に対しても申し訳なくなります。夏になると畑を草だらけにしてしまう私の悪癖をこのまま改めないままで、いつまで農業を続けてゆけることやら。

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