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2022年11月12日 (土)

祭りの意味を深堀   令和4年5月20日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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祭りの意味を深堀   令和4年5月20日

薫風の候、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

  小林農場の地元の市貝町にて毎年恒例の手作りの祭り「SATOYAMAヘルシーマーケット」が6月5日(日)に開催され、小林農場も農産物を持参して出店いたします。栃木県にお住いの皆さんにはこの祭りのチラシをお渡ししています。よろしければどうぞ自然豊かな里山の会場までくつろぎにいらしてください。地元の料理人によるおいしい料理を飲食しながら、地元の音楽家たちが会場の舞台で披露してくれる歌や演奏を楽しめます。

  人類は古来より主に神様に祈願したり感謝したりすることを目的として人々が集まって祭りを行ってきました。古い時代の祭りでは野や山などの自然豊かな場所で神様にご馳走をご用意してお迎えして、みんなもいっしょに同じものを食べることによって神様との結びつきを強めていました。現在の桜の開花期に行われている花見もこの風習の名残です。

祭りに歌や踊りはつきもの。カラオケなどでも歌を歌っていると何かにとりつかれたように気分が高揚して、自分の想像以上にすばらしい歌声が自然と発声されることがありますが、この状態を私は「神様が降りてきた状態」と呼んでいます。祭りに神様をお招きして一体となって共に楽しむためには、歌や踊りは有効な手段なのでしょう。

  今回の市貝町の祭りのように、近代の祭りの多くは宗教色を取り除いて娯楽性を重視しますが、食事や歌や踊りを大事に取り入れてゆくのは昔ながらの祭りの名残だと思います。みんなでいっしょに楽しむ姿をお見せすれば、平和を願う神様も喜んでくださいます。

祭りは「ハレ」の日であり、非日常的な時間です。日常の同じような毎日は「ケ」と呼ばれて、「ケ」は次第に枯れてゆき、そんな疲れたような状態を「ケガレ」と呼びます。「ハレ」の日をときどき生活に取り入れてゆくと、「ケ」を回復させることができます。

  私は一人きりになれる静かな時間が好きで黙々と畑仕事に勤しむ毎日を送っていますが、人と会話する機会が少ないので会話するための脳の筋肉が衰えてきて会話中に言葉がぱっと思い浮かばなくなり、喉の筋力も衰えて話し声がか細くなってきています。ちょっとケガレてきているので、市貝町の祭りでケガレを浄めたいと思います。非日常の祭りには普段は人と会話することが苦手な私でも会話を楽しめる空気が用意されています。農産物の他にも会話のネタになりそうなものを持参して来場者の皆さんをお迎えいたします。

  私の近所の水田では複数の家族がいっしょに米作りをしていて、私も田植えや稲刈りなどに参加させてもらっています。みんなで行うこれらの作業も私にとっては大事な祭りであり、昼食にご飯を釜で炊いてみんなに提供されるカレーライスがおいしいです。

  現代の日本では「ハレ」の日に食べるご馳走を日常的に食べられるようになり、贅沢なご馳走を日常的に食べて糖尿病などにかかる人も増えています。非日常の「ハレ」を日常的にずっと行えば心身の健康を壊します。ほんの数回だけしか行われないからこそ祭りは有効なのであり、その時期だけはたとえ畑仕事が忙しくても祭りに時間を費やします。それ以外の日常は黙々と畑仕事に勤しみ、そんなリズムで毎年、春夏秋冬を乗り切ります。

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