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2022年11月 2日 (水)

さらに安全な堆肥を求めて  令和4年4月29日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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さらに安全な堆肥を求めて  令和4年4月29日

穀雨の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  ホウレンソウは気難しい作物で、適した養分が不足するとすぐに生育してくれなくなります。この春は地元の堆肥センターから購入した堆肥を散布した畑で育てたホウレンソウがとても良く生育してくれて、たくさん収穫できました。地元の堆肥センターでは、地元の学校や家庭などから排出される残飯や地元の畜産場から排出される家畜ふんなどを回収して発酵させて堆肥を作っています。地元から「ゴミ」として排出されたものを無駄に捨てずに大事に再利用してゆく堆肥センターの姿勢に、私は共感を抱いております。

  以前に、日本のどこかの地域の堆肥センターで作られた堆肥の中に有害物質が混ざっていて、その堆肥を散布した畑で育った作物が枯れてしまったという事故があったようです。海外の牧場で毒性の強い除草剤が散布され、その毒が付着した牧草が畜産牛の飼料として日本に輸入されて、それを食べた畜産牛から排出されたふんの中に毒が混ざり、そのふんを原料として作られた堆肥の中にも毒が混ざり、その堆肥が畑に散布されたようです。

  日本で育てられている家畜の飼料はほとんどが海外から輸入されています。日本で排出されている残飯も、その食材はほとんどが海外から輸入されています。地元の家畜ふんや残飯などで堆肥を作っても、海外で生産された様々なものが堆肥の原料として混ざります。それらの原料のほとんどが堆肥の材料として良質なのですが、少し「望ましくない物質」も混ざる場合もあります。現代社会では空、海、大地に様々な化学物質が流出されているので、何にも汚染されていない堆肥を確実に確保してゆくのは難しいと思います。

  畑の土の状態を改善してくれる植物のことを「緑肥」と言います。例えばイネ科植物のソルゴーや、マメ科植物のヘアリーベッチなどがあり、これらの種を畑に播いて生やしておくと土が柔らかくなったり、畑に鋤きこむと肥料となって作物の生育を助けたりします。緑肥も堆肥の一種であり、自分の農場内で堆肥(肥料)を自給してゆけるので、外部から有害物質が入ってくる心配はなくなります。安全な作物栽培を目指している小林農場としては、緑肥が最も安全性の高い堆肥(肥料)と言えるのではないかと考えています。

  食用として栽培される麦や大豆も畑の土の状態を改善してくれるので、緑肥のようなものだと言えます。昨年の春に麦を栽培して収穫して、その後同じ畑で大豆を栽培して収穫しました。その後、今春にレタス、カブ、葉物野菜などを栽培してみて、緑肥効果を確かめてみましたが、これらは良くも悪くもなく普通に生育して、収穫時期を迎えています。

今までに様々な緑肥を取り入れてきましたが、まだその効果を実感できずにいます。効果は緑肥の種類によっても違うし、畑に鋤きこむ時期によっても違うし、いろいろと試してみながら経験を積み重ねて、緑肥の利用方法を気長に探ってゆきたいと思います。

これから5月以降にセスバニアなどの夏の緑肥植物の種を播けば、2か月後には人の背丈くらいに葉を立派に伸ばします。それらを粉々に粉砕して畑に鋤きこみ、9月以降に秋作の作物をその畑で栽培して、それらが元気に育ってくれるのかどうか確かめてみます。

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