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2022年9月24日 (土)

干す   令和4年3月3日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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干す   令和4年3月3日

梅花の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  最近は「干し野菜」がにわかに注目されているようです。干し野菜とは、生の野菜を薄く切って数日間ほど日に干して乾燥させたものです。野菜の体内の水分を減らすことによって長期間、保存できるようになり、その味もぎゅっと凝縮されて濃くなります。

  小林農場では大根を収穫していますが、妙な形をしていたり、一部分が傷ついていたりする大根も収穫されています。変形していたり傷ついていたりしている部分を切り除けばおいしく食べられますが、見た目が悪くて商品としては出荷しにくいです。そこで、これらの大根を千切りして日に干して「切り干し大根」を作るようにしています。規格外の人参も今までにたくさん収穫されているので、同じように「切り干し人参」を作りたいと思います。  昨年に収穫して貯蔵しているサツマイモの多くが、栽培中に虫にかじられて表面が荒れてしまっているので、これらのサツマイモも切って蒸して日に干して「干し芋」にしたいです。

  野菜の体内の多くは水分ですので、野菜を日に干して水分を抜くと、出来上がった干し野菜は元の生野菜と比べてずいぶんと縮みます。たくさんの生野菜を手間かけて干しても出荷できる干し野菜の量は少なく、普段は野菜を干して出荷することはしません。冬の低温で貯蔵されてきた人参、大根、カブなどは、3月に入って気温が高くなるにつれて傷みやすくなって出荷が終了しますので、今の時期は生野菜に代わって出荷できる干し野菜を少しでもよいから用意しておきたいです。規格外で出荷しにくい野菜が収穫されたらマメに干してゆく習慣を作りたいです。見た目の悪い規格外の野菜も、今は無駄に捨てられません。

  千切りした大根を5日間ほど日に当てるとパリパリに乾いて切り干し大根が完成します。干している最中に少しだけ埃がつく場合もあるので、切り干し大根を出荷する時に、皆さんには「水洗いしてから火に通して料理してください」と衛生的な料理方法をおすすめしていますが、私が自分で切り干し大根を食べる場合は、水に戻さずにおやつにそのまま食べます。乾燥すると大根の甘味が強くなり、おつまみの「さきいか」のようにそのまま食べてもおいしく、わざわざ水につけたり火に通したりするのがもったいないと思うほどです。同じ大根でも生の大根と干した大根は別物で、食感も味わいも変わります。

  どの季節でもたいていの旬の野菜で干し野菜が作れるようで、大根などの根菜類だけではなく、葉物野菜やトマトなどの水分の多い野菜でも、工夫すればおいしく干せるようです。干しザル(カゴ)やスライサーなどの簡単な道具を準備して日の当たる場所を確保できれば、手軽に干し野菜を作れます。皆さんも、お届けした野菜セットの中の野菜をすぐに食べきれない時もあるかと思いますが、すぐに食べきれない野菜を干してみるのもおもしろいかもしれません。干しておけば長期保存ができて、自然災害などが発生した時に「防災食」としても利用できますし、干し野菜を料理するときには切る手間も省けて、乾燥しているので味がしみこみやすくなっていて味付けが楽になり、忙しい時に料理を早くすませたい場面で便利です。干すことによってまた一つ、野菜の多彩な魅力に気づかされます。

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