大暑・新月の頃の言葉と歌 ~小林農場周辺の情景(7月14日から7月29日まで)
7月29日に新月を迎えました。
7月14日の満月の日から7月29日の新月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えします。
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「戻り梅雨(返り梅雨)」
平年では関東地方は7月20日頃に梅雨が明けるのですが、今年は6月27日に気象庁より「梅雨が明けたと思われる」と発表されて、その後は雨の降らない猛暑日が続きました。このままずっと猛暑が続くのかと覚悟していたら、7月下旬には曇天が続くようになり、梅雨空が戻ってきました。
どうりで6月下旬に梅雨明けなんて早すぎると思っていました。後日、気象庁は今年の梅雨明け日を修正するかもしれません。
左上の写真は発芽したばかりの人参の芽。右上は発芽したばかりのゴボウの芽。
雨が降って畑が湿らないと、畑に播かれた種は発芽しません。雨のおかげで種は発芽します。7月下旬まではよく雨が降ったので、人参の種もゴボウの種も発芽してくれました。
「草、蒼蒼(そうそう)」
草木が生い茂っている様子を「蒼蒼(そうそう)」と言います。
戻り梅雨で雨がたくさん降ったからでしょうか、最近は畑の中の雑草も生育を加速させてどんどん大きくなって、刈っても刈ってもまた生育して茂ってしまうような感じです。
上の写真はモロヘイヤ畑の様子。モロヘイヤは雑草のごとく、よく茂ります。雑草に負けません。蒼蒼たるモロヘイヤの葉っぱです。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
芍薬、牡丹、百合。美人の優雅な動作を表す花の一つ、百合が今、きれいに花を咲かせています。
小林農場の周辺で毎年、この時期に花を咲かすヤマユリ。
しなやかに伸びた茎の頂上に咲いた花が風に揺れている様子は、まるで美人が優雅に歩いているようだと称えられています。その可憐な花は少しうつむきながら、辺りに甘い香りを放っています。
ヤマユリは野山でたくましく自生している植物です。群れることなく一本立ちして大きな花を咲かせている姿には力強い存在感があり、私はヤマユリを見ていると、自分の力のみでたくましく生きている「一匹狼」を思い浮かべます。
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季節の歌 昔と今
昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。
♪((o(^∇^)o))♪
昔ながらの季節の歌「うみ」 作詞:林柳波 作曲:井上武士
右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。うみ.wav
海に囲まれた島国・日本。広くて大きな海。どこまでも続いてゆく波。その向こうには他所の国がある。雄大な海への憧れがとても大らかに歌われています。夏は人の気持ちを山へ海へ向かわせてゆく季節です。
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