立秋・満月の頃の言葉と歌 ~小林農場周辺の情景(7月29日から8月12日まで)~
8月12日に満月を迎えました。
7月29日の新月の日から8月12日の満月の日までの小林農場周辺の情景をお届けします。
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「出穂(しゅっすい)」
この時期、稲などイネ科の植物の穂が盛んに姿を現してきました。
畑でも稲に似た単子葉の雑草が盛んに生えて全体を覆っています。
左上の写真はイヌビエの穂。右上の写真はエノコログサの穂。それと、メヒシバの穂もよく見かけます。
穂が出てきて初めて、その草の名前を認識できます。穂が出るまでは、イネ科の単子葉の雑草の葉はどれも似ていて、見分けがつきません。
「病葉(わくらば)」
夏には草木の葉は青々と茂るものですが、ときどき病気や害虫によって黄色に変色して垂れたり縮こまっている葉も見られます。このような葉を「病葉(わくらば)」と呼び、夏の季語にもなっているようです。
左上の写真はトマトの樹のわくらば(黄化葉巻病かな?)。右上の写真はナスの樹のわくらば(半身萎凋病かな?)。
作物は、生育が進んで時間が経てばわくらばが現れる場合が普通にありますが、それでも新たに生えてきた初々しい茎が実を実らせてくれますので、慌ててはいけません。
そんなモロヘイヤも秋に入る頃には寿命を迎えて、わくらばで覆われてゆくでしょう。
「手毬咲き」
我が家の玄関前に植えたアジサイは、梅雨が明ける7月下旬頃から花を咲かせます。「手毬咲き」の装飾花です。
たくさんの花がぎっしりと詰まって咲きます。このアジサイの愛称は「ピラミッド・アジサイ」なので、その咲き方も「ピラミッド咲き」という愛称がふさわしいかもしれません。
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季節の歌 昔と今
昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。
♪((o(^∇^)o))♪
昔ながらの季節の歌「さとうきび畑」 作詞・作曲/寺島尚彦
右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。 サトウキビ畑6.wav
故郷のさとうきび畑が夏の日差しを浴びながら風に揺れている風景と、その故郷がかつて戦場と化した記憶と。現在と過去が入り混じった心象風景を「ざわわ ざわわ ざわわ」と表現してゆく見事な名曲。
♪((o(^∇^)o))♪
現代の季節の歌「いつか風になる日」 作詞・作曲/岡本定義
右をクリックするとこの曲のカバー曲をお聴きになれます。いつか風になる日3.wav
お盆を迎えて、多くの人々が先祖の霊を迎えて供養します。「人は死んだら粒子になって空に溶け込んで、風になって吹きわたったり、雪や雨になって降ってきたりする」と言う人もいます。でも、「普段は風になってあちらこちらに吹きわたっているご先祖様たちの霊も、お盆やお彼岸になって子孫たちがお墓参りをする時にはお墓に戻って来る」と言う人もいます。
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