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2022年8月11日 (木)

(再掲載)健康や長生きよりも大切なもの  令和3年1月2日

以下は2年前に書いたちょっと古い農場通信です。新型コロナウイルス感染拡大で社会全体がざわついている今にあえて、再掲載してみました。

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健康や長生きよりも大切なもの  令和3年1月2日

新年のごあいさつをもうしあげます。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  東京の私の実家で暮らしている父と母は現在79歳の高齢者です。毎年、お正月には実家に帰省していますが、今年は父と母との会話の中で、コロナ禍も話題になりました。

  世界中の国々が新型コロナウイルス感染防止のために厳しい活動自粛を国民に課してゆく中、北欧の国・スウェーデンでは自粛をできるだけ緩めて、自国の経済、文化を維持してゆく政策を実行してきました。最初の頃は国内の多くの高齢者が新型コロナウイルスに感染して亡くなる事例もありましたが、その後は死亡者の数は他のヨーロッパの国々と同じくらいで推移しています。スウェーデンでは外出を楽しむ人々の姿も多く見られます。

  スウェーデンでは多くの人々は寿命を迎える時が来れば過度な延命処置を望まず、そのまま自然に亡くなってゆくようです。介護が充実していて高齢者への支援は厚く、高齢者は亡くなる直前まで自分の好きなように生活を楽しみ、「寝たきり老人」は少ないようです。

  誰もが長生きしたいと願いますが、どんなに長生きをしてもいずれは必ず死にます。私達にとって重大なのは「どうすれば長生きできるのか」よりも、「どうすれば寿命を迎えた時に怖がらずに安らかな気持ちで死んでゆけるのか」だと思います。多くのスウェーデン人は「怖がらずに安らかに死んでゆける知恵」を身に付けているのかもしれません。

  人は年をとれば寿命を迎えて、免疫力が落ちて病気に罹って亡くなるのが自然です。私も今は病原ウイルスに感染しても亡くなる可能性は低いですが、年をとって寿命を迎える頃に病原ウイルスに感染すれば感染症で亡くなる場合もあります。それは私が寿命を迎えたから亡くなるわけであり、私に病原ウイルスをうつした人が悪いわけではありません。

  新型コロナウイルスに感染して亡くなる子供達や若者達は少なく、死亡者の多くは寿命を迎える年齢に達した高齢者で占められています。スウェーデン人が「厳しい自粛を課さない」という政策を貫いているのは、「人はいずれ必ず寿命を迎える」という当たり前の事実を当たり前に受け入れようとする死生観を築いてきたことが背景にあると思います。

  子供達はあまり新型コロナウイルスの被害を受けていないのにも関わらず、日本では大人達といっしょに子供達も行動の自粛を強いられてしまいました。そんな子供達を不憫に思った高齢者の方が、「子供達はウイルスのことを気にせずに外に飛び出して遊んでほしい」とおっしゃっていました。「新型コロナウイルスは高齢者には危険」という情報に恐れを抱くよりも、このウイルスが子供達にほとんど被害を及ばさないことに、そして自分達が間もなく寿命を迎えても子供達が無事に生き残ってくれることに安心しているようでした。

  小林農場では健康はかけがえのないものと考えて、無農薬栽培で健康な野菜を栽培しながら、皆さんと健康に関する情報を共有してゆきたいと思っています。ただ、あまり「健康」や「長生き」に執着しすぎてしまうと、寿命を迎えて死ぬことが怖くてしかたなくなるかもしれません。健康を重視しながらも、「健康」や「長生き」よりももっと大切なものを提示してゆきながら皆さんに野菜をお届けしてゆけるようになれればよいと思っています。

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後記(8月10日記入)

私の尊敬する高齢者の方は、幼い頃から基礎疾患を抱えていますが、新型コロナウイルスを過度に恐れたりしません。

「新型コロナウイルスはそんなに怖くないよ。だって、子ども達や若者達にはそんなに深刻な被害を与えていないのだから。自分達はすでに十分に長く生きてきたけれども、子ども達や若者達にはまだ先の長い人生がある。子ども達や若者達が無事ならば、安心できる。」

「子供達や若者達が成長してゆくためにはいろんな場所に出掛けたりいろんな人に接触したりする必要があり、いろんな場所に行きたい、いろんな人と接触したい、という気持ちに溢れている子供達や若者達も多い。それなのにウイルス感染拡大防止の名目で学校が閉じられてしまい、様々な行事が中止になり、青春をかけてがんばってきた部活動も制限されて、大学生は大学に通うことも制限されてしまった。大人達は子供達、若者達に過度な感染予防対策を押し付けて日常生活をかき回すことはやめてほしい。」

「自分も幼い頃、若い頃は思いっきり子供時代や青春時代を楽しみ、その思い出が大人になった後も支えとなっている。今の子供達、若者達も、ウイルス感染を過度に恐れたりせずにいろんな人と接触して、人生にたった1度しかない子供時代、青春時代を楽しんでほしい。」

以上のように私の尊敬する高齢者の方は語ります。コロナ禍の中での子供達や若者達の状況に、いつも心をよせていらっしゃています。

子供達や若者達への新型コロナウイルスによる被害が少なく、高齢者も新型コロナウイルスに感染して亡くなる場合よりも無事に回復する場合のほうがずっと多いです。新型コロナウイルスは他の病原ウイルスと比べて特別に怖いウイルスではありません。むしろ過度な感染予防対策によって寿命を縮めてしまったり人生をかき回されている人がたくさん発生している現状に目をむけてほしいです。高齢者の多くの方々も、子供達や若者達が過度な感染予防対策で生活をかき回されている現状を望まないでしょう。

新型コロナウイルスを過度に恐れることによって、子供達もずっとマスクで口鼻をふさぐような不自然な生活を強いられたり、安全性が十分に確認されていない新型コロナワクチンを接種したりしています。

大学生が普段通りに大学を通うことができなくなっている状況に心を痛めている人も多いです。しかし最近では「ウイルス感染拡大を防ぐためには大学が学校を閉じることは当たり前ではないか」と平然と言う大人もいます。当たり前なわけがありません。大人達が新型コロナウイルスを過度に恐れることをやめれば、大学生も普段通りに大学に通えるようになります。

新型コロナウイルスを過度に恐れることによって、「陽性者」や「濃厚接触者」と判定された人々は症状がなくて元気に働けるのに強制的に隔離されてしまい、社会のあちらこちらで人手不足が発生してしまっています。特に医療の現場では深刻で、元気に働けるのに「陽性」と判定されて隔離されてしまう医療従事者が続出して、医療を逼迫させてしまいました。「医療逼迫は新型コロナウイルスのせいではなくて私達の社会が自ら引き起こしてしまった人災であり、この人災で普段ならば救える命を救えなくなっている」という声が高まっています。

子供達や若者達も体調を崩している時に病原ウイルスに感染して死亡する場合が稀に発生します。コロナ禍以前までは常に自分の体調管理を心掛けてゆくことによって感染症予防対策を行っていました。現在のような学校や祭りなどの交流の場を閉じたり、十分に安全性が確認されていない遺伝子操作ワクチンを早急に接種したり、社会や人々の健康に重大な副作用を与えるかもしれないような過激な感染予防対策をコロナ禍以前には行ったりはしませんでした。

寿命を迎えた高齢者が最後に同居している子供や孫から病原ウイルスをうつされて感染症にかかって亡くなることは、コロナ禍以前からも日常的にあったと思います。そうして亡くなってゆく高齢者を、家族は穏やかに看取っていたと思います。ウイルスによって殺されるのではなく、寿命によって自らが力尽きて亡くなってゆきます。しかし今は寿命を迎えた高齢者が新型コロナウイルス感染症にかかると大騒ぎになってしまい、「感染拡大を防ぐため」という理由で家族は治療中の高齢者と面会しにくくなってしまい、穏やかに高齢者を看取ることが許されなくなってしまっているようです。

コロナ禍と対峙してゆくときに、「どんな死生観を普段から築いておくべきか」が実は重大になるのではないかと思います。

 

 

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