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2022年7月 8日 (金)

菌が土を作る   令和4年1月13日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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菌が土を作る   令和4年1月13日

正月気分も薄れ、いつもの毎日が戻ってまいりました。皆様、いかがおすごしでしょうか。

  作物栽培では土作りが大切です。土作りとは、作物が生育したり健康を維持したりしてゆくために必要な菌が土の中で繁殖しやすい環境を築いてゆくことです。

  特に作物の幼い苗は、菌がたくさん生息している良質な床土ではないとまともに生育できません。毎年、小林農場では落ち葉や米ヌカなどを混ぜ合わせて水を与えて湿らせて発酵させることによって菌を増殖させて、床土を作成しています。落ち葉や米ヌカが乾きすぎていても湿りすぎていてもうまく発酵せず、発酵にちょうど良い水分はどのくらいなのか、その水分を調整するにはどうすればよいのか、経験を積み重ねながら覚えます。うまく発酵すると糸状の白い菌が落ち葉にびっしりと生え、発酵熱が発生して熱くなります。

広い畑でも同じように手間をかけて菌を増殖させて土作りをしてゆければよいのですが、広すぎるのでなかなか大変です。ときどき地元の堆肥センターから土作りに有益な堆肥を入手して畑に投入してみたり、「緑肥」と呼ばれる土作りに有益な植物を畑に生やしてみたりしていましたが、他の畑仕事が忙しくて、あまり土作りには時間を費やせていません。「それでもどういうわけだか作物がなんとなく生育してくれている」という状況です。 

  この冬もホウレン草などの葉物野菜を出荷していますが、厳寒の中、なかなか葉が大きくならずに小さなままで、少し料理もしにくいです。もしも今まで畑の土作りに力を入れてれば葉物野菜はもっと大きく生育してくれて、皆さんにももっと料理のしやすい葉物野菜をお届けできたかもしれません。できるだけ良質な野菜を今よりもっとたくさん、もっと確実に出荷してゆくには、もっと土作りに時間を費やしたほうがよいと思います。

  今までそんなに土作りに時間を費やさなくても作物を栽培することができた小林農場の畑には、すでにある程度の数の菌が定着しているのでしょう。でもときどき、固くなって悪くなったり、柔らかくなって良くなったり、土の状態が変化します。おそらく何らかの理由で菌が働いたり働かなくなったりしているのだと思います。土がどんな時にどんな変化をするのかをよく観察をして、菌の気持ちを察しながら今後の土作りに生かしたいです。

  菌は草も落ち葉も何でも細かく分解して、その栄養をエサとして吸収してゆきます。菌が元気に繁殖すれば根をあちらこちらに伸ばして、土をフカフカに柔らかく耕してくれます。その土に植えられた作物の根は菌の根と合体して、菌より栄養を与えられます。

元気な菌は一つの山や森の全体に根を伸ばすことができ、土中であらゆる草や木の根とつながって、巨大な連絡網を形成するらしいです。菌の根を通して多くの植物の間でも栄養の受け渡しが行われているとも言われています。元気な菌とつながった畑の作物は周辺の山や森ともつながってあらゆるものと栄養を受け渡し、地に足をつけて生育します。

土作りが成功すれば、農家に代わって菌が土を耕したり作物に肥料を与えたりしてくれるようになります。全部の畑で丁寧に土作りを行うのは大変ですが、どうしても作物が良く育たたないような不毛な畑から少しずつ、丁寧な土作りを試してゆきたいです。

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