正月休み 令和4年1月6日
野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
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正月休み 令和4年1月6日
あらためまして新年のごあいさつをもうしあげます。今年もよろしくお願いいたします。
昨年の暮れには日本列島に「年の瀬寒波」が押し寄せてきて、日が暮れている時間帯だけではなくお日様が顔を出しているお昼も寒いままで、一段と冬の寒さが厳しくなりました。私の体も寒さに負けて凍りつき、手足の肌はアカギレだらけになってズキズキと痛み、畑仕事がはかどりませんでした。年末年始の期間は徹底的に体を休めようと思い、野菜セットに入れる野菜を収穫して出荷すること以外は全ての畑仕事を休むことにしました。
12月に露地野菜の防寒作業を終えてから2月に春野菜の種まきを始めるまでの約1ヶ月間は特に急いで片付けなくてはいけない畑仕事はなく、今は野菜農家が最ものんびりと過ごせる時期です。この絶妙な頃合いに丁度良く、大晦日とお正月がやって来てくれます。
今は1年で最も寒くなる時期で人間の免疫力も落ちやすく、インフルエンザなどの感染症が流行して大勢の人々が咳き込んだり熱を出したりして体調を崩しやすいです。年末になると除夜の鐘を聞いたりNHK紅白歌合戦を深夜まで楽しんだりするために夜更かしをしますし、年始にはお節料理などを連日食べ続けて暴飲暴食気味になりますし、夜更かしやら食べすぎやら、体に悪いことをしてさらに免疫力を落とします。それでも私達は大晦日や正月の風習を大切に維持してきました。たぶん人間は、規則正しい健全な生活ばかり続けていると神経が疲れてしまうので、たまに羽目を外す必要があるのでしょう。久しぶりに顔を合わせる故郷の家族や友人と楽しく新年を祝うためにも、羽目を外したほうがよいです。
昨年の暮れにご近所さんのお宅で餅をたくさんつかせていただきました。火を灯しているストーブの上に乗せておけば勝手に餅が焼けてすぐに食べられ、この1週間は餅ばかりを食べて暮らし、自炊を怠けました。できるだけ体を動かさないように暮らしました。
私のパソコンが寿命を迎えましたので、パソコンを新たに買い替えました。このお正月に旧パソコンに貯めていたデータを新パソコンに移してゆきましたが、私はコンピューター音痴で分からないことだらけでやたらと作業に時間がかかり、今もまだ、作業の最中です。
お正月に昨年の小林農場の収支を決算しながら、農場の経営状況を確認いたしました。「収支報告書」も完成させて、いつでも役場に確定申告できる状態にしておきました。ちなみに、皆様のおかげで小林農場の経営は昨年も黒字で、農場経営は健全に維持されています。
パソコンにかじりついたり、計算機を叩いて収支を計算したりしているうちに、正月はあっという間にすぎてゆきました。寒さをしのげる家の中で一日中すごせただけでも、私には贅沢な時間でした。私の手足のアカギレもすっかり消えて、肌がきれいになっていました。
お正月の最後に「七草粥」を食べる風習がありますが、正月料理を食べすぎて弱っている胃腸には、お粥のような消化しやすい優しい食事を摂るとよいです。小林農場の畑にも、ハコベやホトケノザなどのお粥の食材が、真冬でも青々とおいしそうに茂っています。七草粥を作って食べることにより質素で健全な食生活へと戻ってゆき、日常を取り戻します。北風に吹かれながら土に触れ、アカギレだらけになりながら畑仕事をするのが私の日常です。
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