冬は眠る季節 令和3年11月25日
野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
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冬は眠る季節 令和3年11月25日
霜寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
今週より季節が一歩進んだようで、小林農場に設置されている温度計も氷点下を測定しました。すでに早朝の畑に薄っすらと霜が降りていましたが、今週から霜が輝いて見えるようになりました。先週までは野菜セットの配送日の早朝に野菜を収穫していましたが、今週より早朝の畑は霜で凍って野菜を収穫しにくいので、配送日の前日に収穫をすませます。
多くの動物は秋までに食糧を摂って体内に栄養を貯えておいて、エサが獲りにくくなる冬になると冬眠したりして体を動かさずにエネルギーを節約します。木々も秋になると葉に貯えていた栄養を幹に移して、栄養を失った葉はやがて赤や黄色に変色しながらカサカサに枯れて散ってゆきます。太陽の光が弱々しくなって光合成がしにくくなる冬の間、木々は葉を落として眠ります。冬が寒くなるのは神様が生き物たちに「春、夏、秋までよく働いてきたのだから、冬くらいはゆっくり休め」と言ってくれているからかもしれません。
私は日照時間が短くなる12月と1月になると調子を崩し、日が暮れて家の中も冷気で満たされる頃、私はまるでうつ症にかかってしまったようになって何もかもやる気がなくなり、食後に皿を洗うのも、風呂に入るのも、布団を敷くのも、なんだかしんどく感じてしまいます。寒い夜にはいつまでもボ~っと座ったまま動けなくなるので、最近は19時か20時頃に布団に入ってさっさと就寝するようにしました。私も生き物なので、冬になると「冬季うつ」にかかって活発に動きにくくなるのは自然なことなのかもしれません。
早く就寝して、たっぷりと7時間ほど熟睡して、早朝の3時頃に起床しています。夜には「冬季うつ」だったのに目覚めるとすっかり気力が回復していて、外が明るくなるまで事務仕事や畑仕事の予習・復習に集中できます。睡眠は本当に大事だと実感する毎日です。
寒くなって乾燥すると、病原ウイルスが流行しやすくなります。夜になって「冬季うつ」になると歯を磨くのもしんどく感じますが、寝る前にはがんばって歯を磨いています。歯磨きを怠って歯周病になると、口内の傷口からウイルスに感染しやすくなります。感染症予防のためにワクチンを接種する人もいますが、過去にはインフルエンザワクチンを接種してもインフルエンザにかかる人もいましたし、逆にワクチンを接種しなくてもインフルエンザにかからない人もいました。感染症予防で大事なのはワクチンを接種することよりも、十分な睡眠を心掛けて免疫力を維持することだと思います。適度な運動や食生活も大事です。
冬の寒さが厳しい北国では、冬に畑仕事をお休みする農家もあります。冬眠する動物や落葉する植物のように、冬は活動を休むのが自然の理に適っているのかもしれません。小林農場の位置する栃木県の平野部では、冬になると霜で畑は凍りますが雪はあまり積もらず、人参や大根やカブなどは土をたっぷりとかぶせて防寒すれば貯蔵しながら出荷できて、ホウレン草やネギなどの耐寒性のある葉物野菜も凍死することなく無事に生育します。私には残念かもしれませんが、小林農場が冬に畑仕事を休む理由は見当たりません。小林農場の野菜セットは年中無休です。これより寒くなって甘味が増してゆく冬野菜をお届けします。
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