穀雨・新月の頃の言葉と歌~小林農場周辺の情景(4月17日~5月1日)~
5月1日に新月を迎えました。
4月17日の満月の日から5月1日の新月の日までの小林農場周辺の情景をお伝えいたします。
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4月17日~5月1日の天候と気温
・晴れよりも曇りの日が多かった。雨も多く、畑が湿る。早朝は寒く、上着はまだ必要。
小林農場に設置されている温度計より
最低気温は1℃(4月17日。遅霜を確認)。平均最低気温は8℃
最高気温は29℃(4月27日)。平均最高気温は23℃
全体的な平均温度は16℃
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季節の言葉
「山の幸、野の幸」
小林農場の周辺で採ってきたシイタケ、タケノコ、カンゾウ。右下の写真は自生しているタラの芽。
4月は畑で収穫できる野菜の種類が1年で最も少なくなる、野菜の端境期(はざかいき)です。しかし、周辺の野山からは、シイタケ、キノコ、山菜などを採取できます。
昔の人たちは、収穫できる野菜が少ない今の時期、野山まで足を運んでこれらの幸を大事に採って大事に下ごしらえをして食べていたのでしょう(現代ではビニール資材を使えば作物の収穫時期を調整できるので、今の時期でも自分の畑から野菜を採って食べられます)。
「新緑」
冬枯れしていた木々が新芽を生やし始めて萌えてゆく現象を、色に着目して「新緑」と呼びます。
里山の雑木林を代表するコナラの新緑の色は「若葉色」よりも少し白っぽいので、新緑の頃は白っぽく見える雑木林も多いです。
「花吹雪」
4月上旬にソメイヨシノが散った後も桜の花を楽しめます。
左上の写真は、我が家から見える風景。桃色の帯は、開花時期を迎えている八重桜の並木道です。
右上の写真のように八重桜の並木道も花を散らして、公道を桃色に染めてゆきました。
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季節の歌 昔と今
昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。
( ´∀` )
昔ながらの季節の歌
「朧月夜」 作詞/高野 辰之 作曲/岡野 貞一
右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。おぼろつきよ.wav
菜の花畑も山の端も、蛙の鳴き声や鐘の音さえも、夕月にかすんでゆく暮色を詠っています。これぞ日本の春、里山の風景。
( ´∀` )
現代の季節の歌
「桜色舞う頃」 作詞・作曲:川江美奈子
右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。桜色舞う頃.wav
四季に移ろいゆく桜の木の様子に重ねながら、移ろいゆく人の恋心が描写されています。木は春に花を咲かせて夏に葉を茂らせて、秋に葉を彩り冬に葉を落とし、同じ営みを繰り返しながら数十年も数百年もその場に鎮座して人々の営みを静かに見守っています。
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