小満・新月の頃の言葉と歌~小林農場周辺の情景~(5月16日から5月30日まで)
季節は二十四節気の「小満」。5月30日には新月を迎えました。
5月16日の満月の日から5月30日の新月の日までの、小林農場周辺の情景をお伝えいたします。
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季節の言葉
「梅雨の走り」
我が家からの早朝の風景。雨が降った翌朝は、霧がたちのぼりやすいです。
5月下旬頃に降る雨を「梅雨の走り」と呼ぶことがあります。「走り」とは「先駆け」のこと。今年の5月下旬は特に、梅雨が始まったのかと思うほど、雨の日が多かったような気がします。
「蝶のたわむれ」(小林が造った造語)
3~10匹ほどのモンシロチョウが群れて飛んでゆき、お互いに戯れるようにグルグルと回りながら竜巻を作っている様子も見られます。
「早苗(さなえ)」
田植えの頃に田んぼに植えられてゆく稲の苗のことを「早苗(さなえ)」と呼びます。「玉苗」とも。
この早苗を苗代から田んぼへと植えてゆく作業が稲作の前半戦の山場となります。ちなみに、早苗を植える女性を「早乙女(さおとめ)」と呼び、田植えが終わった後の祭りを「早苗饗(さなぶり)」と呼び、「早(さ)」が田植えの関連語によく登場します。
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季節の歌 昔と今
昭和以前から世代から世代へ歌い継がれてきた「昔ながらの季節の歌」と、平成以降に作成されて現代の日本人の季節感が反映されている「現代の季節の歌」を、私なりに選曲してみました。
♪((o(^∇^)o))♪
昔ながらの季節の歌
「夏は来ぬ」 作詞/佐々木信綱 作曲/小山作之助
右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。なつはきぬ.wav
歌詞の中に卯の花、ホトトギス、五月雨、早乙女、玉苗(早苗)、橘、蛍など、日本の初夏に現れる動植物や季語が次から次に登場します。
♪((o(^∇^)o))♪
現代の季節の歌
「蛍の提灯」 作詞/阿久悠 作曲/宇崎竜童
右をクリックすると、この曲のカバー曲をお聴きになれます。蛍の提灯4.wav
蛍が発する灯を頼りにしながら、好きな男のもとへ夜道を通う女の女心を描写した女歌。求愛のために光る蛍。鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がし・・・。