小林農場 風家(かざいえ)10周年記念文集、発刊 令和3年9月9日
野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
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小林農場 風家(かざいえ)10周年記念文集、発刊 令和3年9月9日
白露の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
今年で小林農場は設立されてから10周年の筋目を迎えて、「小林農場 風家(かざいえ)10周年記念文集」を作成いたしました。9月の上旬に完成することができましたので、皆さんに配布したいと思います。お時間のある時に目を通していただければ嬉しいです。
間もなく80歳になる私の父は長い間、出版社で働いていて、数々の書籍の作成に関わってきました。今年の正月に東京の実家に帰省した時に、「農場の10周年を記念して文集を作ってみないか」という父からの提案に私も乗っかって、記念文集の作成が始まりました。
小林農場の野菜セットには野菜といっしょに農場通信も入れて、農場の風景や考え方を皆さんにお伝えしてきました。10年間で400通以上の農場通信を書いてきましたが、その中から厳選した43通を文集に載せて、改めて皆さんにお届けさせていただきます。
私は畑仕事で忙しいので、文集に載せる通信を選んで実家に送った後は、実家の父と母に製本や、文章の誤字・脱字の修正、文集に挿入する写真や挿し絵の選択など、全てお任せしました。文集の表紙は、私も気に入っています。私の恩師が制作してくださった小林農場の看板を掲げている我が家の玄関の脇で、紫陽花がきれいに咲いている写真です。
もっと読者の読みやすい文章にしようと、私の書いた通信に対して父と母からいくつかの細かな修正案も出されました。最初は私が書いた通信をそのまま文集に載せたいと思いましたが、第三者の意見も取り入れたほうがもっと読みやすい文集になるかもしれないと思い直して、父や母からの修正案も取り入れました。余計な装飾をせずに質素に製本をしてくれて、ページをめくると文章が読み進みやすいように配慮されているように感じました。私の文章に父と母が枠をはめて本となり、これは父と母と私が恊働して遺した文集です。
文集の1章目「小林農場の農事暦」では、昔からの日本の暦である「二十四節気」に従い、「立春」から始まって「大寒」で終わるまでの24の各々の季節での小林農場の光景をつづった通信を選んで載せてみました。表情を変えてゆく季節に小林が農家として右往左往してゆく様子を通じて、日本列島の厳しくて豊かな自然を表現したいと思いました。
2章目の「野菜セットの意義」では、「そもそも野菜セットと何なのか。」ということを説明した通信をできるだけ多く選んで載せてみました。自然環境にできるだけ優しい栽培方法を行ってゆくには「野菜セット」という形にして消費者に直売してゆくことが重要なのであり、野菜セットを定期購入してくださっているご家庭の存在はかけがえのないということがつづられています。野菜セットを定期購入されている皆さんと私との間で交わされたやりとりの様子もつづられていて、今、読み返してみると、懐かしい気分になります。
今は小林農場も自立して農場経営を行えるようになりましたが、3章目に様々な方々の支援をいただきながら農場が自立してゆく様子がつづられています。また、今後も農場が自立してゆくためにも気に留めておくべき問題にも触れてみました。必死だった過去の自分の書いた通信が文集に収められています。読み返し、何度も初心に戻りたいと思います。
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