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2022年3月24日 (木)

野菜セットとは多様性のこと    令和3年9月23日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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野菜セットとは多様性のこと    令和3年9月23日

鈴虫の音も美しい頃、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  7月上旬からから9月上旬にかけて知り合いの農家の皆さんと共同して生協にモロヘイヤを出荷させていただきました。モロヘイヤは生育が旺盛で害虫の被害を受けにくくて虫食われ穴のないきれいな葉を収穫しやすく、無農薬栽培で育てやすい作物です。生協の需要はさすがに多く、たくさんのご注文をいただけて収入を着実に増やすことができて貯金も貯まり、しばらく私の生活も楽になります。生協とは今後も大切にお付き合いしたいです。

  モロヘイヤの樹に茂っている茎葉を手で一本一本摘み取ってかき集めて、重さを計りながら小分けして袋に詰めてゆき、指定されているラベルを袋に貼り付けて、車で往復1時間かけて宇都宮市にある生協の集荷場まで出荷することを連日、行いました。収穫・出荷作業にはそれなりに時間がかかり、その分、どうしても畑仕事に費やせる時間は削られます。

  夏には雑草が生い茂り、作物を覆い尽くそうとします。畑の片隅に植えられている柿の木は秋になるとたくさんの実をならしてくれて、収穫して野菜セットにも入れてきましたが、今年は夏の間にツル性の雑草に木が丸ごと絡みつかれてしまい、その重みで押しつぶされてしまいました。この秋は柿を出荷することは難しいでしょう。モロヘイヤの出荷で忙しく、私の頭から柿の木のことは忘れ去られていて、状況を把握していませんでした。

  他にもサツマイモ畑や人参畑の一部が雑草に覆われたりして、作物の生育を損ねてしまいました。人の背丈よりも高く雑草が生い茂って、畑がまるで荒地のような光景になってしまいました。9月上旬に生協への出荷が終了して畑仕事に費やせる時間が確保できるようになり、雑草を懸命に刈って、荒地のようになった畑の景観を取り戻している最中です。

  「多様性が大事」という言葉が最近、私達の社会で聞かれるようになってきましたが、それは畑にも当てはまります。同じ作物ばかりを同じ畑で連続して栽培していると土の養分が偏ってしまいやすくなったり、特定の病原菌や害虫が繁殖しやすくなったりして、化学肥料や農薬を畑に散布しないと作物を育てるのが難しくなります。そのような連作障害を避けるために、いろんな種類の作物を順番に栽培して土の状態を偏らせないようにします。いろんな種類の雑草を畑に生やしっぱなしにしていても土の状態は偏らないのですが、雑草が好む土と栽培作物が好む土は性質が違い、常に何かしらの作物を栽培することによりその土は栽培作物の好む土へと変わってゆき、雑草が繁殖しにくくなるようです。

売れる見込みのある作物だけを大量に栽培すれば収入を増やしやすいですし、管理が楽です。小林農場のように常に10種類以上の作物を同時に少量ずつ栽培するのは手間がかかります。しかし、農薬を使わずに自然環境に優しい栽培を行うには、少量多品目栽培が適しています。農家が少量多品目栽培を行いながら生計を成り立たせてゆくには、多種類の野菜を詰め合わせて「野菜セット」という形にして販売するのが良いです。この夏はモロヘイヤの出荷に時間を費やして他の作物の管理に手が回りませんでしたが、多品目栽培による野菜セットの販売こそが自然環境に優しい農業を可能にするということを肝に銘じます。

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