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2021年11月 9日 (火)

壊れやすくてしぶとい生き物  令和3年5月13日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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壊れやすくてしぶとい生き物  令和3年5月13日

暮春の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  4月の末に小林農場の畑に雹(ひょう)が降りました。雹とは積乱雲が発生した時に形成される氷の塊で、家や車の屋根に降るとカンカンと音がなるくらいに固いです。

私の知り合いの農家は、ホウレン草が雹の直撃によって穴だらけにされて全く出荷ができなくなってしまったと言っていました。私もすぐに小林農場の畑を確認しましたが、幸いにも作物には被害は見られず、次の日には無事に野菜セットを出荷することができました。少し離れた場所でも雹の降り方が違い、運が良ければ無事ですが、悪ければ壊滅します。

春から夏にかけて季節が移り変わろうとしている今の時期が最も雹が発生しやすく、農家には注意が呼びかけられます。ただ、注意しろと言われても畑全体に屋根をかけられるわけでもなく、防ぎようがありません。農家にとって雹は防ぎようのない怖い相手です。

栃木県内は5月上旬まで朝は冷え込んで遅霜が降りる日もあります。ナスやトマトなどの夏野菜の苗は寒さに弱いので、もしも霜に直撃されると致命的な被害を受ける危険があります。小林農場は育苗ハウスの中で苗を寒さから防護しながら育てています。滅多に遅霜が降りなくなる5月下旬頃から、本格的に苗をハウスの外へ出して畑へ植えてゆきます。苗を植えた直後に雹が降ってこないことを祈りながら。

次々に夏野菜の苗を植えてゆく準備をしなくてはいけなかった5月上旬に、私は腰を痛めてしまいました。腰を痛めても、代わりに膝や太ももを上手に使えばたいていの畑仕事はこなせますが、重い荷物を持ち運ぶ時は腰をかばわないといけなく、畑仕事が滞りました。

よって今春はカボチャやオクラなどの夏野菜の種播きも遅れました。しかし種播きが遅れても春の場合は1日ごとに気温が高くなって日も長くなってゆくので、発芽した苗はぐんぐんと生育を速めてくれて、その遅れを取り消してくれています。

今年の4月末の早朝に氷点下まで冷え込んで、畑が霜で凍りました。ジャガイモ畑では地下に植えた種イモからようやく地上に新芽が伸び出したばかりの頃でしたが、霜によって全ての新芽が茶色に枯れてしまっていました。しかしジャガイモは強いもので、すぐに新たな芽を地上に伸ばして、霜が降りてから1週間後には緑色をした新芽が畑を覆いました。天災を受けて枯れてしまったように見えた作物が復活してゆく姿を、何度も目にしました。

昨年の暮れも私は腰を痛めて、作物を防寒する作業が遅れて多くの作物を凍らせてしまいましたが、無事に生き残った作物も多くあり、この冬も豊富な内容の野菜セットを皆さんにお届けすることができました。壊れやすいように見えてしぶとい作物の生命力に助けられながら、私は今まで休むことなく野菜セットを出荷し続けることができました。

農業は体を使う仕事なので、私のようにギックリ腰を繰り返している農家は多く、ギックリ腰は農家にとって長年付き合ってゆく悪友みたいなもの。準備体操を入念にして予防したり、コルセットを装着したりしながらしぶとく仕事を続けています。「野菜セットを皆さんにお届けし続けたい」という想いが、ポンコツになった私の体を若返らせてくれます。

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追記(11月9日)

地震とぎっくり腰は、ある日、突然にやって来ます。

今年の5月にぎっくり腰をやった時も、特に無茶な動きをして腰を痛めたわけではなく、普通に椅子に座っていて立ち上がった時に腰を痛めました。

腰を壊しても代わりに膝と太ももを上手に使えばたいていの畑仕事はできますが、どうしても畑仕事が遅れてしまいます。準備体操なり柔軟体操なりにもっと時間を費やして予防をしたいと思います。

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