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2021年10月 5日 (火)

4月に出荷できる希少な野菜   令和3年4月1日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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4月に出荷できる希少な野菜   令和3年4月1日

春たけなわの季節となりました。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  3月から5月上旬まで、出荷できる野菜の種類が少なくなる「端境期(はざかいき)」を迎えます。今週に人参、大根、キクイモの出荷が終わり、4月は端境期の本番となります。

  3月から野菜セットに入れられる野菜の種類が少なくなっていましたが、ホウレン草だけはたくさん収穫時期を迎えていましたので、ホウレン草を通常の2,3倍の量を野菜セットに入れさせていただきながら野菜セットの全体量を補ってきました。ホウレン草は多くのご家庭でたくさん利用される食材のようで、たくさんお届けしても、皆さん、寛容に受け取ってくださいました。もしも「ホウレン草が多すぎて食べきれない」というご家庭がありましたら、どうぞご連絡していただきたいと思います。個別に対応させていただきます。

  ホウレン草などの葉物野菜は、比較的に端境期でも収穫しやすい作物です。4月の野菜セットの内容は、今までよりもさらに葉物野菜の比重が多くなると思います。葉物野菜はあまり長く保存できないので、皆さんにはできるだけ早く食べていただくようにお願いしています。ただ、1日や2日で届けられた葉物野菜を全部、食べきることは難しいご家庭もあると思います。私もできるだけ日持ちの良い葉物野菜をお届けできるように努めます。

  「日持ちの良い葉物野菜」は、葉が広々と広がっていて茎が太くて、背丈は伸びすぎずに腰の低いどっしりとした姿をしている場合が多いです。葉が縮こまっていて茎が細くて背丈がヒョロヒョロと伸びて弱々しい感じの葉物野菜は、日持ちも悪い場合が多いです。

  ずいぶんと暖かくなってホウレン草の生育が速まり、隣の葉と葉の間隔が狭まって込み合いやすくなっています。それで「おしくらまんじゅう」をしながらヒョロヒョロと背丈ばかりが伸びてしまいやすくなります。込み合っている葉を間引いて少しでも空間を確保してあげれば腰の低い姿の良質なホウレン草に育ってくれると思います。高く高く伸びようとするホウレン草を地に落ち着かせることが、春の栽培では重要になります。

  気温の低い冬から貯蔵してきた人参や大根などの根菜類は、4月に入って気温が上昇する頃には貯蔵が効かなくなって出荷が終わります。いっぽうでサツマイモだけは現在でも良い状態で貯蔵できています。今年は小林農場では初めて、4月以降にもサツマイモを出荷してみることになりました。いつまで無事にサツマイモを貯蔵できるのか、確かめます。

  去年の秋にはキャベツとサニーレタスの苗を畑に植えて、苗の株元にはビニール資材を張り、苗の上には防寒布をかぶせて越冬させました。キャベツは寒さで枯れて育ちませんでしたが、サニーレタスは寒さに強いようで4月に入る頃には収穫時期を迎えてくれました。越冬栽培にはサニーレタスは有望で、端境期にも出荷しやすいことが分かりました。

  アスパラガスは端境期に収穫できる希少な作物ですが、小林農場ではまだアスパラガス栽培を成功したことがありません。今年は今までとは違う品種のアスパラガスの種を購入して、あきらめずに再びアスパラガス栽培に挑戦したいと思います。端境期の本番である4月にも出荷できる作物を、今後も新たに探求してゆきたいと思います。

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