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2021年10月

2021年10月31日 (日)

免疫力の維持こそが肝心要   令和3年5月6日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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免疫力の維持こそが肝心要   令和3年5月6日

走り梅雨に濡れた緑がいっそう深まる季節、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場の地元の市貝町にて青空市「SATOYAMAヘルシーマーケット」が5月30日(日)に開催されることが決定し、小林農場も出店して野菜を販売させていただくことになりました。催しの詳細を伝えるチラシは作成中で、いずれ栃木県の皆さんに配布いたします。

  この催しは毎年、春と秋に行われて、市貝町で無農薬栽培を行っている複数の農家が無農薬の農産物を持ち寄り、地元の飲食店がそれらの食材を使って料理してくれます。来場者の皆さんに健全な食材を提供して、おいしい飲食も楽しんでいただいてきました。しかし去年はコロナ禍によって開催を断念して、今回も状況次第では中止する場合があるようです。

  日本政府などは、新型コロナウイルスの感染者が増加すると医療が逼迫してしまうため、国民に外出を自粛するように要請しています。それに対して複数の医師などからは「日本の医療が逼迫しているのは新型コロナウイルスへの対応を日本の医療が間違ったために引き起こされた人災であり、医療体制を見直すことによって解消してゆく問題であり、国民が外出を自粛すれば解消できるような問題ではない。むしろ自粛政策は大勢の国民の健康を悪化させてしまい、取り返しのつかない副作用をもたらす」と警告が出されています。

  日本人を含めた東アジアの人々は新型コロナウイルスに対する免疫がすでに備わっていたらしく、日本ではウイルスに感染して重症に陥る人は少ないです。感染による重症者の多くは高齢によって免疫力が低下している高齢者ですが、感染しても無事に回復している高齢者も多いです。どの年代でも免疫力が維持されていれば感染しても回復しやすいです。

  「十分な睡眠」「適度な運動」「健全な食事」「生き甲斐を感じられる仕事や趣味」などを大切にすることで、私達は免疫力を維持してゆけます。ところが自粛政策で経済が急速に悪化して多くの人々が職と収入を失って生活が苦しくなり、健全な食事が摂れなくなり、運動の機会も減り、生き甲斐も失い、免疫力が低下して健康を保ちにくくなっています。

  人の心と体の状態はつながっています。飲食店まで出掛けておいしい料理を楽しめば、心は元気になって免疫力が高まります。劇場まで出掛けて役者達の演技に感動すると、免疫力も高まります。多くの人々は外出して他者と直に触れ合って刺激を受けながら免疫力を維持しています。外出の自粛を強いられると心にストレスが溜まって免疫力が落ちます。

  自粛政策を推進している方々はウイルス感染拡大を防ぐことばかりに気をとられて、その副作用で国民の免疫力を低下させてしまっていることに目を向けません。免疫力が下がればウイルスに感染すると重症に陥りやすくなり、さらに人々はウイルスを怖がって自粛を強化してしまうとさらに人々の免疫力が落ちて重症に陥りやすくなり、悪循環に嵌ります。「コロナ禍」という天災よりも「自粛禍」という人災のほうが深刻かもしれません。

  今月末のSATOYAMAヘルシーマーケットは、日当たりも喚起も良い、豊かな自然が広がる里山で開催されます。来場者の皆さんには気兼ねなく食べて、飲んで、会話して、楽しみながら自然と免疫力を高めていただけるような催しにしてゆければよいと思います。

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追記(10月31日記入)

日本ではコロナ禍によって医療が逼迫して、医療崩壊を防ぐために日本政府は国民に外出自粛を要請しました。

しかし、欧米諸国では日本よりも新型コロナ感染症の患者数がずっと多く発生していますが、医療は維持されています。欧米諸国よりも患者数のずっと少ない日本で医療が逼迫したり崩壊したりするのはおかしいです。

日本ではほんの一部の病院しか新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れていなく、その他大勢の病院は患者を受け入れていません。だから感染が拡大して患者数が増えるとすぐに患者の受け入れ先が満員になって、医療が逼迫してしまいます。

インフルエンザが流行すると1日に5万人以上、多い日には10万人以上のインフルエンザの患者が発生しますが、これだけたくさんの患者が発生しても医療は崩壊しませんでした。それは、どの病院もインフルエンザの患者を受け入れていたからです。インフルエンザと同じように、どの病院でも新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れてゆけるように、現在の医療体制を見直すべきだと思います。

日本政府も医師会も、医療体制を見直すことよりも、国民に外出自粛を要請することに力を入れてきました。医療が逼迫する問題は医療体制を見直すことによって解消してゆく問題であり、国民が外出を自粛することによって解消できる問題ではありません。

医療崩壊を防ぐために私達がやるべきことは政府からの自粛要請に従うことではなく、政府や医師会に早く医療体制を見直すように強く訴えることです。感染拡大が収まっている今のうちに、政府と医師会は医療体制を見直してください。

2021年10月30日 (土)

令和3年10月29日の野菜セット・衆議院選挙で投票する前の予習

10月29日の野菜セット(2000円セット)の内容です。

じゃが芋、カブ、鶴首カボチャ、白菜、サンチュ、小松菜、シュンギク、ニラ、ショウガ、甘柿、ブロッコリーまたはカリフラワー

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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明日(10月30日)は衆議院選挙の投票日です。

投票したいと思える立候補者や政党がなかなか見当たらないのですが、誠実そうな立候補者や政党を探してみて、投票日にはいずれかの立候補者や政党に1票を投じたいと思っています。

どの政党に投票をするのかを決めるために私が参考にしたページを以下にご紹介します。ご興味がある方は、クリック。

 ・投票マッチング(選挙ドットコム)

  選挙の争点になっていることが20ほど質問されて、それらに自分の意見を踏まえながら答えると、自分の意見に最も近い政党が導き出されます(マッチングの結果はあくまで参考です)。

 ・政党アンケート結果(日本消費者連盟)

  日本消費者連盟によって行われた公開質問状への各政党の回答を掲載。国民の健康に関わる問題(自然環境保全型農業、農薬の規制、ゲノム編集食品、原発政策やエネルギー政策など)について、各政党の考え方を掲載。

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健康に関心があるので私は無農薬栽培を行っているのですが、人の健康に関わる問題について、私は立候補者や政党に以下のことを質問したいです。

1.農薬について 日本は海外と比べて農薬の規制が緩く、世界有数の農薬消費大国です。そのことをどう考えるか。

2.原発について 福島第一原発事故によって引き起こされた放射能汚染で日本列島は大きな被害を受け、原発の危険性が明らかになりました。今後、原発をどうするつもりなのか。

3・遺伝子操作技術について 遺伝子組み換え作物やゲノム編集食品の開発が進んでいますが、自然環境や人体に与える副作用も懸念されています。そのことをどう考えるか。

4.新型コロナワクチンについて 日本国内では今までに1200名以上が新型コロナワクチン接種後に急死していることが報告されていて、それらの死亡はワクチン接種による副作用が原因だと疑われています。このままワクチン接種を継続すれば、ワクチン接種後に急死する人の人数が2000人にも3000人にも増えてゆくかもしれません。そのことをどう考えるか。そもそも、新型コロナウイルスによる被害がそれほど拡大していない日本で、大勢の国民がわざわざ副作用があるかもしれない新型コロナワクチンを接種する必要があるのか?特に、新型コロナウイルスによる被害をほとんど受けていない子供達や若者達が、わざわざ副作用があるかもしれない新型コロナワクチンを接種する必要があるのか?

農薬、原発、遺伝子操作技術、新型コロナワクチン。この4つは「自然環境や人体に深刻な副作用を与えるかもしれない人工物」として今後も注視したいと思っています。これらに対する政治家の考え方にも注目したいと思います。

2021年10月27日 (水)

令和3年10月25日の野菜セット・小麦粉と乾麺の販売のお知らせ

10月25日の野菜セット(2000円セット)の内容です。

じゃが芋、鶴首カボチャ、キャベツ、サンチュ、ホウレン草、シュンギク、ニラ、ショウガ、甘柿、サヤインゲンまたはカブ、ブロッコリーまたはカリフラワー

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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6月に収穫した小麦を製麺所にお渡しして、先日、製粉・製麺されました。

小林農場産の小麦を原料にした小麦粉と乾麺を、これより販売させていただこうと思います。

購入を希望される方は、ご連絡ください。野菜セットといっしょにお届けいたします。

小林農場の販売中の加工品

・小麦粉・・1袋(500g)250円

 小林農場の小麦を製粉。小麦の品種は、日本で長く親しまれている「農林61号」。手作りうどん用、手作り菓子用、天ぷら用、すいとん用など、用途が多彩な中力粉。

・乾麺・・1袋(250g)250円

 小林農場の小麦を製麺。小麦の品種は、日本で長く親しまれている「農林61号」。色は少し黒くて、風味のある麺。太麺と細麺の2種類をご用意(下の写真は細麺)。

・押し麦・・・1袋(100g)150円

 小林農場の大麦を加工。お米といっしょに炊くと「麦飯」に。食物繊維などの栄養がたくさん詰まっている健康食。

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小麦粉も乾麺も、その色合いが黒っぽいのが特徴です。

小林農場が製粉・製麺をお願いしている製麺所では、小麦の外皮のギリギリの部分までじっくりと挽いて粉にしているので、「外皮のギリギリの部分」が混ざることによって色が黒くなります。この「外皮のギリギリの部分」には風味が詰まっているらしく、こうして製粉・製麺された小麦粉や乾麺にも風味が残ります。

確かに小林農場産の小麦粉も乾麺も、風味が感じられます。どうぞ皆さんにもご試食していただきたいと思います。

 

 

 

2021年10月26日 (火)

ジョロウグモ(女郎蜘蛛) ~小林農場で出会える生き物~

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農場のあちらこちらに仕掛けられているクモの巣に、露もたくさん捕らえられていて、白く輝いて見えます。

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クモの巣の主、ジョロウグモ。クモは害虫を捕らえて食べてくれるので、農家にとっては益虫だと言われています。

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命名百科 ~小林農場で出会える生き物集~

「命名百科」では、小林農場で出会える生き物を写真や挿し絵などで紹介しております。よろしければ、上記をクリックしてご覧ください。




2021年10月25日 (月)

令和3年10月22日の野菜セット・今後の野菜セットの内容

10月22日(2000円セット)の内容です。

じゃが芋、鶴首カボチャ、キュウリ、キャベツ、ブロッコリー、サンチュ、ホウレン草、シュンギク、ニラ、ミツバ、柿

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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・すっかり気温も下がり、キュウリ、オクラ、ミニトマト、ナス、ピーマンなどの夏野菜の収穫がほぼ終了いたしました。サヤインゲンも間もなく終了します。

・白菜やシュンギクなど、寒い時期に鍋料理の具材としてよく使われる野菜を収穫し始めています。白菜の出荷の本番は冬で、今はまだ、一部の白菜のみが収穫時期を迎えています。

・今年のキャベツの生育は遅く、少し小さくて食べきりやすい大きさで収穫されています。

・カブがもう少しで収穫できそうです。

・大根と人参の生育が遅れていますが、あと2週間ほどで本格的に出荷できるのではないかと思います。

・長ネギは本来、今の時期に収穫時期を迎えるのですが、今年は苗を植えつける時期が遅れて、まだあまり大きく生育していません。来年の早春の頃より、本格的に出荷できると思います。

・ホウレン草などの葉物野菜の種をたくさん播いて育てています。冬にはこれらの葉物野菜がたくさん収穫時期を迎えます。また、冬に食べられる冬カボチャもたくさん収穫できましたので、この冬はカボチャを楽しめるかと思います。

・これより、サトイモやサツマイモを畑より掘り出して、冬には貯蔵しながら出荷したいと思います。

・今は夏野菜が姿を消してゆき、出荷できる野菜の種類数が一時的に品薄になっています。エダマメやショウガなど、新たに収穫できそうなものを大事に収穫しながら、乗り切ってゆきたいと思います。今回は庭で柿が少しだけ収穫できたので、2000円セットに入れてみました。

P1040798 我が家の柿の木。

2021年10月23日 (土)

農繁期前夜   令和3年4月29日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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農繁期前夜   令和3年4月29日

天候定まらぬ季節、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  昨年は初めてキクイモという芋を栽培してみて、今年の3月には野菜セットに入れてみました。春には種イモを畑に植えれば簡単に発芽して、夏には周辺の雑草を蹴散らしながら旺盛に生育して、冬にはそのまま土の中に残していても寒さで凍ってしまうこともなく保存できて、とにかく生命力が強くて勝手に繁殖してくれて、栽培するのが楽な作物でした。

  私は全てのキクイモを掘り出して収穫したつもりでいたのですが、小さなキクイモが畑に掘り残されたままだったみたいです。この春、キクイモを掘り出した後の畑を見渡すと、堀り残されたキクイモから発芽した新芽があちらこちらに生えていました。生命力旺盛な植物なので、これが野生化して雑草として畑に繁殖してしまうとかなり厄介なことになります。キクイモは収穫するまでは楽な作物ですが、収穫後の後始末に注意が必要みたいです。何度も畑をトラクターで耕して、雑草と化したキクイモが繁殖するのを防ごうと思います。

  温暖で水に恵まれた日本列島では草が元気に育って大地を覆い、日本の雑草は世界で一番元気な雑草と言えるかもしれません。5月より夏野菜の苗が次々と畑に植えられてゆき、同時にこれらの苗が雑草に飲み込まれてしまわぬように、除草作業で忙しくなります。

  この春はすでに、5月下旬から収穫を予定していた早生の玉ねぎが雑草に覆われて生育を悪くしてしまったので、おそらく収量は少ないでしょう。6月から収穫される晩生の玉ねぎの畑では適期に除草作業を行ったので、予定通りに6月から出荷できると思います。

  多くの農家は畑に除草剤を散布して手っ取り早く雑草を退治していますが、小林農場では自然環境に配慮して除草剤は使いません。除草作業に手間がかかり、作業が間に合わずに作物が雑草に覆われてつぶされてしまうことが毎年、何回か発生してしまっています。このような惨事を繰り返さぬように、この春は新たな改善策を模索しています。

  先日はキャベツやブロッコリーが生育している畑に「土寄せ機」を走らせて作物の株元に土を寄せて覆っておきました。これで作物の株元には雑草が発芽しにくくなります。今後も土寄せ機には「除草作業のエース」として活躍してもらいます。今年は地元の業者さんより袋詰めされた落ち葉をたくさんいただきましたので、これらを畑まで持ち運んで作物の株元に敷き詰めれば株元に雑草が発芽しにくくなります。どうしても除草作業が間に合わない時は、シルバー人材派遣センターのシルバーの皆さんに応援を要請したいと思います。

  栽培面積を小さくすれば、当然、除草作業も楽になります。欲張らずに今までよりも作付け量を減らし、自分の身の丈に合った栽培面積に慎むことが根本的な改善策となります。

除草作業は体力勝負です。今までの農繁期では夜遅くまで出荷作業をしたりして睡眠時間を削る場合が多かったのですが、それで疲れやすくなって仕事の効率を悪くしてしまったこともあったと思います。除草方法ばかりに気を向けていましたが、睡眠時間をしっかりと確保して疲れを取り除くことこそが最も効率的な改善策かもしれません。これから迎える夏秋は睡眠時間の確保を最優先して、いつもとは違った農繁期にしてゆきたいです。

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後記(10月23日記入)

今は次第に寒くなってゆき、雑草の勢いも衰えて、農繁期も間もなく終わろうとしています。

以上は農繁期が始まろうとしていた4月に「農繁期の乗り切り方」を書いた農場通信ですが、なかなか有言実行できませんでした。

これから年齢を重ねるごとに体力も衰えてゆきます。「除草作業はまだ雑草が小さなうちに早めに終わらせること。除草を他の畑仕事よりも優先すること」「睡眠時間をしっかりと確保する」などの目標を本気で有言実行してゆかなければ農業を続けてゆけなくなると、改めて肝に銘じたいと思います。

一に睡眠、二に除草!

2021年10月20日 (水)

令和3年10月18日の野菜セット・大根の葉について

10月18日の野菜セット(2000円セット)の内容です。

じゃが芋、鶴首カボチャ、ミニトマト、サヤインゲン、キャベツ、サンチュ、大根の葉、ニラ、ミツバ、キュウリまたはピーマン、ブロッコリーまたはクウシンサイ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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畑では大根が生育中で、地上の葉が大きく伸びてきました。地下の根が広い空間でのびのびと肥大してゆくために、葉が込み合ってきたら間引いて、一つ一つの葉の間隔を十分に空けてゆきます。

間引かれた葉をそのまま捨てずに、大事に出荷いています。大根は根の部分だけでなく、葉の部分もおいしく食べられます。

大根の葉は比較的に害虫の被害に遭いにくく、虫に食われた痕の少ない、きれいな状態で出荷できます。

P1040784 虫喰われ穴がほとんど見られないまま生育している大根の葉の様子。

この秋に出荷してきた大根の葉について、「届けられてすぐに傷んでしまう葉も混ざっていた」というご指摘をいただいております。確かに今秋の大根の葉は収穫後のもちがあまり良くないように感じますので、できるだけ早く食べていただくように皆さんにお願いしたいと思います。

今回は、前回とは違う種類の大根の葉を野菜セットに入れてみました。収穫後の大根の葉の状態をしっかりと確認して、今後も大根の葉を出荷するのかどうか、判断したと思います。

カブの葉もおいしく食べられますが、大根の葉とは違って害虫に穴だらけにされやすくて、商品として出荷するのは難しいです(それでも根は肥大していて、まもなく根を出荷できると思います)。小松菜も害虫の被害を受けやすくて、早い時期に種を播かずに10月以降に種を播いて、寒くなって害虫の姿が消える冬に小松菜を収穫すればよいと思いました。

 

2021年10月19日 (火)

ニジュウヤホシテントウ ~命名百科・小林農場で出会う生き物~

Dscn3234ニジュウヤホシテントウ。夏の頃に撮影した写真です。

ナス畑やジャガイモ畑などでよくみかける害虫です。体に合計28個の黒斑があるテントウムシです。

ニジュウヤホシテントウの別名は「テントウムシダマシ」。ナナホシテントウなどの本物?のテントウムシは、アブラムシなどの害虫を食べてくれる益虫です。

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命名百科 ~小林農場で出会える生き物集~

「命名百科」では、小林農場で出会える生き物を写真や挿し絵などで紹介しております。よろしければ、上記をクリックしてご覧ください。



2021年10月17日 (日)

日本の春、小林農場の春  令和3年4月22日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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日本の春、小林農場の春  令和3年4月22日

陽春の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  3月下旬から4月上旬にかけて、小林農場の付近では黄色のレンギョ、白色のユキヤナギ、深紅のボケなど、様々な樹々が次々に花便りを届けてくれて、桃源郷のごとく華やかな風景に包まれてゆきます。それらの開花に誘われるようにしてモンシロチョウが宙を舞い、アマガエルが地を跳びはね、ウグイスも鳴き始めて、いっせいに生き物たちが動き始めます。 

  冬を越して生育していた小松菜からはつぼみが高く伸びて、それらを摘んで「菜の花」と称して出荷してきました。すっかり暖かくなり、今はつぼみが黄色の花を咲かせて畑を黄色に染めています。もう「菜の花」は食べられませんが、きれいな菜の花畑を観賞できます。

  ソメイヨシノの花が咲き終える頃、その後を継ぐようにして小林農場の入り口付近の並木道では八重桜の花が幾重にも可憐に咲いて見頃を迎えます。畑に隣接している雑木林に混ざって自生している山桜も遅れて花を咲かせて、畑仕事をしている最中にも風に吹かれた花びらがはらはらと舞い落ちてきます。美しく咲く花はたくさんありますが、桜のように美しく散る花は多くはありません。そんな桜の花を日本人は特別に愛してきました。

  私の住まいの目の前には見上げるほどの大きなコブシの巨木が鎮座しています。1か月前までは木肌をさらけ出していましたが、4月に入る前にフサフサの毛に包まれていた冬芽が膨らんで弾けて、手のひらをいっぱいに広げるようにして純白の花が開花しました。花の寿命は短く、初々しい若葉色の新葉が花と入れ替わり、今ではすっかり新緑に包まれています。劇的に姿を変えてゆくコブシが、季節が大きく動き出したことを伝えています。

  4月は春から夏へと移る季節の転換期で、畑では収穫できる野菜の種類が1年で最も少なくなる野菜の端境期(はざかいき)となります。現代はビニール資材を畑にかぶせて畑を保温しておけばホウレン草などの葉物野菜の生育を早めることができます。小林農場が4月に出荷してきた葉物野菜の多くは、ビニール資材で保温しながら育てたものです。

  いっぽうこの季節の山では、山菜やキノコやタケノコなど、まさに旬を迎えた食材が採れます。ビニール資材のなかった昔の人々は畑で収穫できる野菜がなくなる今の季節には山に入って、これらの野生の「山の幸」を大事に採取して、手間をかけてアクを抜きながら大事に食べてきました。ビニール資材に頼らなくても収穫できる旬の山菜を小林農場の敷地内に取り入れてゆきたいと思い、ミツバやフキなどの山菜を栽培し始めています。

畑に植えたミツバが地下に根をどんどん伸ばして、すぐ隣のニラ畑に侵入してニラを取り囲むようにミツバの葉が生い茂ってしまいました。ミツバのようなもともと山で自生していた作物は野生化して繁殖しやすいようで、私の管理下から飛び出そうとします。

  4月になると私の住まいの庭に積んであるホダ木からはシイタケが次々に生えてきたので収穫して、その味わいを楽しみました。10年前の福島第一原発事故による放射能汚染の影響で栃木県内ではシイタケの出荷は規制されていますが、安全性を確認した上で、野菜の端境期には野菜の代わりにシイタケを野菜セットに入れられるようにできればよいです。

2021年10月16日 (土)

令和3年10月15日の野菜セット・大豆と枝豆について

10月15日の野菜セット(2000円セット)の内容です。

じゃが芋、キュウリ、鶴首カボチャ、ミニトマト、オクラ、サヤインゲン、キャベツ、サンチュ、大根の葉、小松菜、ニラ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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P1040704 P1040705 大豆畑

小林農場では大豆を栽培して、収穫された大豆を煮て、つぶして、麹菌と混ぜて、半年間ほど寝かせて熟成させて、「手前味噌」を作っています。春に仕込んだ手前味噌がだいたい熟成して、今の我が家では、手前味噌で味噌汁を作っておいしく食べています。

大豆さえあれば、普段使っている調理器具だけで、台所で1日で手前味噌を仕込むことができます。

P1040742 我が家の手前味噌。

P1040708 現在の大豆畑の豆の様子。

大豆は、中身の豆が熟して固くなってから収穫されます。中身の豆がまだ未熟で柔らかくて青々としている状態で収穫すると、枝豆として食べられます。大豆と枝豆はもともと、同じ植物です。

小林農場では今までたくさんの種類の野菜を出荷してきましたが、枝豆は今までに出荷したことがありませんでした。枝豆の収穫方法・出荷方法を勉強してみたいと思います。

もしかしたらこの秋、野菜セットに枝豆が登場するかもしれません。

2021年10月14日 (木)

令和3年10月11日の野菜セット・葉月の風景

10月11日の野菜セット(2000円セット)の内容です。

じゃが芋、キュウリ、鶴首カボチャ、ミニトマト、オクラ、ピーマン、大根の葉、サヤインゲン、クウシンサイ、サンチュ、ニラ、小松菜または二十日大根

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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間もなく、キャベツなどが収穫され始めます。

P1040770白菜の苗が生育している様子。

冬の間は、白菜をたくさん出荷する予定です。

最近の小林農場の風景をつづった「葉月の風景」を投稿しましたので、よろしければ以下をクリックしてご覧ください。

葉月の風景

 

2021年10月13日 (水)

月の満ち欠けの暦・葉月の風景(9月7日~10月5日)

古来の日本人に馴染の深かった太陰暦。その暦は月の満ち欠けを基にして成り立っていました。

以下に太陰暦の葉月の頃の小林農場の風景を、写真でつづってゆこうと思います。(写真をクリックすると写真が拡大されて、もっと見やすくなります)

葉月(はつき)

  期間:今年の場合は9月7日の新月の日から、10月5日の新月の前日まで。

P1040718

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P1040629

9月21日に「中秋の名月」を観賞することができました。

10月18日の「十三夜」を観賞することも、お忘れなく。

P1040648 我が家の目の前で鎮座しているコブシの巨木の様子。

P1040645 コブシの果実。人の握りこぶしのように、ゴツゴツとしています。

P1040696 やがて果実が割れて、中から赤い種がこぼれ落ちます。

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アキアカネなどの赤色のトンボの姿もよく見かけるようになり、秋にはいろんなものが赤くなります。

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この季節の畑では、メㇶシバ、エノコログサ、チカラシバなどのイネ科の雑草が穂を伸ばしている姿が目立ちます。

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アメリカアサガオの花の水色。ホシアサガオの花の桃色。これらのツル性の雑草の花の色は心に染み入るように優しく、私の好きな雑草です。

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背を高く伸ばしている雑草は、ホソアオゲイトウです。人の背丈よりも高くなって、草というよりも樹のようになって太くなって、たいしてきれいな花を咲かせるわけでもなく、この雑草が生えると畑の風景が荒地のように荒れます。私の大嫌いな雑草です。

P1040693

私の指先にあるゴマ粒みたいなのは、ダイコンサルハムシという甲虫の幼虫です。この秋、この幼虫が白菜の苗に発生して、その葉を食べて穴だらけにしてしまいました。1匹1匹、捕まえて、つぶしておきました。

P1040770 畑に植えられた白菜の苗の様子。

幼虫に葉を穴だらけにされてしまった白菜の苗ですが、今はダイコンサルハムシによる被害も止んで葉も順調に回復してくれたみたいで、葉には食害の痕が目立たなくなりました。

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今年の秋分の翌日、小林農場の飼い犬のパンチが天寿を全うしました。18年間の大往生でした。

P2060038生前の頃のパンチ。

体の斑模様が少しだけパンダに似ている、雑種の犬でした。

我が家の庭に埋葬をしました。今後は秋分を迎える度に、パンチのことを思い出すことになるのでしょう。

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この季節に聴きたい曲 クラシック音楽

芸術の秋。秋の夜長に聴きたくなるのが、クラシック音楽。

西洋から日本に渡ってきたクラシック音楽ですが、現代ではテレビ番組やコマーシャルの中でもよく流されているので、多くの日本人にも耳馴染みのある曲が多いです。

私のお気に入りのクラシック音楽を基にした歌をご紹介したいと思います。

「ノクターン」 作曲:フレデリック・ショパン 作詞:史香 編曲:椎名邦仁 このカバー曲を聴くには右をクリック。ノクターン.wav

  ショパンによるピアノ曲に歌詞がつけられて、緒形拳などが出演していたテレビドラマの主題歌として歌われていました。

「鱒」 作詞、作曲:フランツ・ペーター・シューベルト 

  シューベルトによる歌曲に中国語の歌詞がつけられて、サントリー烏龍茶のコマーシャルで歌われていました。サントリー烏龍茶のコマーシャル・ソングのメドレーのカバー曲を作ってみましたので、かなりデタラメな中国語の発音で歌っていますが、よろしければ右をクリックしてお聴きください。サントリー烏龍茶CMソング・メドレー.wav

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次の季節は 長月(ながつき)

 期間:今年の場合は、10月6日の新月の日から、11月5日の新月の日の前日まで。

長月での小林農場付近での注目すべき風景

 ・セイタカアワダチソウの花が咲く。

 ・ハコベなどの春草の姿が畑で目立つようになる。

 ・シイタケなどのキノコが生えてくる。

 ・早ければ霜が降りることもある(夏草が霜枯れする)

 ・空気が乾燥し始めて、手にあかぎれが生じやすくなる。

 ・気温が下がってゆき草の生育も弱まり、この時期に畑の周辺の草を刈っておけば来年の5月まで草を刈らなくてもよい。

2021年10月12日 (火)

葉物野菜の食べ方、いろいろ  令和3年4月8日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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葉物野菜の食べ方、いろいろ  令和3年4月8日

春雨の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  この農場通信で何度もお伝えしているかもしれませんが、4月は出荷できる野菜の種類が最も少なくなる「端境期(はざかいき)」です。そんな時期でもホウレン草や小松菜などの葉物野菜は比較的に収穫しやすく、4月の野菜セットは葉物野菜が多く入ります。たくさんの葉物野菜を飽きずにおいしく食べ続けてゆくための知恵もお伝えしてゆきたいです。

  葉物野菜は便利な食材で、炒め物、汁の実、煮びたし、おひたし、漬物、サラダなど、様々な料理方法で使用でき、その日の気分に合わせて色々な食べ方を楽しめます。ホウレン草や小松菜の他にも、水菜、山東菜、大根の葉、ルッコラなど、色々な葉物野菜を栽培してみました。それぞれ独特な特徴があり、多様な味わいをお楽しみいただけると思います。

葉物野菜は寒さに当たると体内の糖分の濃度を濃くしてゆくため、寒い冬に収穫される葉物野菜の味は濃く、ちょっと火に通しただけでも甘味が引き出されます。いっぽう、春になって暖かくなると葉物野菜の味はさっぱりとしてゆきます。今の時期はお好みの調味料でしっかりと味付けをしながら炒めて食べるのがおすすめです。炒め物は楽な料理で、私は仕事が忙しい時は葉物野菜をごま油で炒めて塩と胡椒で簡単に味をつけて食べています。

  小松菜や山東菜などはアクがほとんどないので、サラダで生食してもよいと思います。特に水菜は歯応えがシャキシャキとしていて、サラダ向きの葉物野菜です。

幼いお子さんは少しでもアク(苦味)を感じると食べにくいようで、アク抜きしておひたしにすると食べやすくなるようです。また、子供は腹持ちの良い料理を好む傾向があるので、葉物野菜を刻んで「おやき」に混ぜてあげるとおいしく食べてくれるかもしれません。

葉物野菜を利用して主食であるご飯に彩りを与えることもできます。小松菜を鶏肉といっしょに炒めて、それらを炊飯器に入れてご飯といっしょに炊けば、炊き込みご飯を楽しめます。また、大根の葉は切り刻んでカツオ節やゴマや塩などといっしょに水気がなくなるまで炒めれば味わい深いふりかけとなり、ご飯にふりかけて食べるとおいしいです。

葉物野菜はあまり日持ちが良くないのですぐに料理したいところですが、野菜セットに入っているたっぷりの葉物野菜を全部、すぐに食べきるのは大変です。例えば、葉物野菜が届けられたらすぐに塩と好みの調味料で漬ける「一夜漬け」などの漬け物にすれば、数日間、保存ができます。もしもミキサーをお持ちでしたら、リンゴなどのお好みの果物などといっしょに葉物野菜をミキサーにかければ「野菜ジュース」になって保存できます。葉物野菜をミキサーにかけるときれいな緑色をした液状になり、それを冷蔵庫に保管しながらスープ、手作りケーキ、カレーライスなどに混ぜて料理してみてもおもしろいと思います。

4月の下旬頃からカブや大根などの根菜類が、5月の上旬頃になるとサヤエンドウなどの豆類が、6月に入ると玉ねぎ、人参、ジャガイモなども収穫時期を迎えます。現在は夏野菜の苗を育てている最中ですが、キュウリなども6月頃から登場し、ナスやトマトなども次々に収穫され始めます。それまでは葉物野菜が野菜セットを埋めてくれるでしょう。

2021年10月10日 (日)

令和3年10月8日の野菜セット・秋のSATOYAMAヘルシーマーケットの開催のお知らせ

10月8日の野菜セット(2000円セット)の内容です。

じゃが芋、キュウリ、鶴首カボチャ、ミニトマト、莢インゲン、大根の葉、クウシンサイ、サンチュ、ニラ、ニンニク、ナスまたはゴーヤ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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地元の市貝町にて「秋のSATOYAMAヘルシーマーケット」が開催されます。小林農場も出店して野菜などを販売させていただきます。

日時:11月7日(日) 10時~15時

場所:市貝町・観音山梅の里

開催の詳細については、以下をクリックしてSATOYAMAヘルシーマーケットのFacebookのページをご覧ください。

SATOYAMAヘルシーマーケットのFacebookのページ

テキストのマンガのようです

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SATOYAMAヘルシーマーケットでは、自分達が暮らしている里山に誇りを持っている生産者が集います。来場者の皆さんには、きれいな里山の空気と風景の中で、食べたり飲んだり会話したりして楽しんでいただきたいと思います。

2021年10月 7日 (木)

令和3年10月4日の野菜セット・鶴首カボチャについて

10月4日の野菜セット(2000円セット)の内容です。

じゃが芋、キュウリ、鶴首カボチャ、オクラ、ミニトマト、莢インゲン、ニラ、モロヘイヤ、クウシンサイ、サンチュ、人参の葉、ニンニク、ピーマンまたはゴーヤ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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Dscn3612こんな色と形をしていますが、これはカボチャです。

日本カボチャの一種、鶴首カボチャ。鶴の首のように細長い形をしています。

昨年より小林農場で栽培してみました。味が濃くて食感がねっとりとしていて、多くのご家庭でご好評をいただきました。

昨年は出荷しきれないほどのたくさんの実をならしていましたが、今年はまだ、収穫できた実は少ないです。2000円セットにのみ、鶴首カボチャを入れています。

まだ畑では鶴首カボチャの葉は青々と茂っていて、新たに実をならすかもしれません。他の一般的なカボチャの品種と比べて生育がゆっくりで収穫時期も遅いようなので、葉が枯れるまで様子を見て、収穫できる実を見つけたら新たに収穫してまいりたいと思います。

P1040748 鶴首カボチャの種。

外皮が肌色に染まって熟した鶴首カボチャから種を採り出して、水洗いして、よく乾かして、保管します。来年の春にこの種を播いて、新たに鶴首カボチャを栽培します。

多くのカボチャの品種の種は軽いので、水洗いする時に水に浸すと浮く場合が多いですが、鶴首カボチャの種は重みがあるようで、水に浸すと沈みやすいです。

2021年10月 5日 (火)

4月に出荷できる希少な野菜   令和3年4月1日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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4月に出荷できる希少な野菜   令和3年4月1日

春たけなわの季節となりました。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  3月から5月上旬まで、出荷できる野菜の種類が少なくなる「端境期(はざかいき)」を迎えます。今週に人参、大根、キクイモの出荷が終わり、4月は端境期の本番となります。

  3月から野菜セットに入れられる野菜の種類が少なくなっていましたが、ホウレン草だけはたくさん収穫時期を迎えていましたので、ホウレン草を通常の2,3倍の量を野菜セットに入れさせていただきながら野菜セットの全体量を補ってきました。ホウレン草は多くのご家庭でたくさん利用される食材のようで、たくさんお届けしても、皆さん、寛容に受け取ってくださいました。もしも「ホウレン草が多すぎて食べきれない」というご家庭がありましたら、どうぞご連絡していただきたいと思います。個別に対応させていただきます。

  ホウレン草などの葉物野菜は、比較的に端境期でも収穫しやすい作物です。4月の野菜セットの内容は、今までよりもさらに葉物野菜の比重が多くなると思います。葉物野菜はあまり長く保存できないので、皆さんにはできるだけ早く食べていただくようにお願いしています。ただ、1日や2日で届けられた葉物野菜を全部、食べきることは難しいご家庭もあると思います。私もできるだけ日持ちの良い葉物野菜をお届けできるように努めます。

  「日持ちの良い葉物野菜」は、葉が広々と広がっていて茎が太くて、背丈は伸びすぎずに腰の低いどっしりとした姿をしている場合が多いです。葉が縮こまっていて茎が細くて背丈がヒョロヒョロと伸びて弱々しい感じの葉物野菜は、日持ちも悪い場合が多いです。

  ずいぶんと暖かくなってホウレン草の生育が速まり、隣の葉と葉の間隔が狭まって込み合いやすくなっています。それで「おしくらまんじゅう」をしながらヒョロヒョロと背丈ばかりが伸びてしまいやすくなります。込み合っている葉を間引いて少しでも空間を確保してあげれば腰の低い姿の良質なホウレン草に育ってくれると思います。高く高く伸びようとするホウレン草を地に落ち着かせることが、春の栽培では重要になります。

  気温の低い冬から貯蔵してきた人参や大根などの根菜類は、4月に入って気温が上昇する頃には貯蔵が効かなくなって出荷が終わります。いっぽうでサツマイモだけは現在でも良い状態で貯蔵できています。今年は小林農場では初めて、4月以降にもサツマイモを出荷してみることになりました。いつまで無事にサツマイモを貯蔵できるのか、確かめます。

  去年の秋にはキャベツとサニーレタスの苗を畑に植えて、苗の株元にはビニール資材を張り、苗の上には防寒布をかぶせて越冬させました。キャベツは寒さで枯れて育ちませんでしたが、サニーレタスは寒さに強いようで4月に入る頃には収穫時期を迎えてくれました。越冬栽培にはサニーレタスは有望で、端境期にも出荷しやすいことが分かりました。

  アスパラガスは端境期に収穫できる希少な作物ですが、小林農場ではまだアスパラガス栽培を成功したことがありません。今年は今までとは違う品種のアスパラガスの種を購入して、あきらめずに再びアスパラガス栽培に挑戦したいと思います。端境期の本番である4月にも出荷できる作物を、今後も新たに探求してゆきたいと思います。

2021年10月 4日 (月)

令和3年10月1日の野菜セット・ミニトマトについて

10月1日の野菜セット(2000円セット)の内容です。

じゃが芋、キュウリ、オクラ、ミニトマト、莢インゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、サンチュ、ニラ、ニンニク、ナスまたはゴーヤ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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P1040709 ミニトマトが実を実らせている様子。

現在、小林農場が出荷しているミニトマトの品種は「ブラジル・ミニ」。いろいろと他の一般的な品種にはない特徴があります。

一般的にミニトマトは湿気に弱くて雨に当たると病気になって枯れてしまうことが多いので、雨除けハウスを建てて、その中でミニトマトを栽培されることが多いです。ブラジル・ミニは湿気に比較的に強く、雨に当たっても枯れにくいです。よって、雨除けハウスを建てる手間も省けて、栽培しやすいミニトマトです。

一般的にはミニトマトは8月末頃に収穫時期が終了してゆくのですが、ブラジル・ミニは10月頃まで実をならして収穫できます。他の品種のミニトマトが出荷されにくくなる今の時期に出荷できます。

ただ、トマトは雨除けハウスの中など、土が乾燥している場所で育つと味が濃くなる傾向があります。露地で育てているブラジル・ミニは、雨除けハウスで育てているミニトマトと比べると味が少しだけ薄くなり、外皮が少しだけ厚くなる傾向があります。もしももっと味の濃いミニトマトを食べたい場合は、数日間ほど常温に出荷されたミニトマトを置いておくともっと熟して、色がもっと赤くなって、味ももっと濃くなります。

(熟しすぎると傷んでしまうミニトマトもありますので、小林農場では熟しすぎる手前の状態でミニトマトを出荷しています)

やはりトマトの赤色が加わると野菜セットの見た目が明るくなりますし、食卓に赤色を添えても食事の見た目が明るくなります。もう少しだけミニトマトを収穫できそうなので、出荷してまいりたいと思います。

P1040716 ミニトマトの種。

私達は赤くなって熟したトマトの実を食べます。その実の中にある種も熟していますので、採り出してよく水で洗って乾燥させれば、種として保存できます。来年の春、保存した種を播いて、新たにミニトマトを栽培します。

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