クロメンガタスズメ(黒面型天蛾) ~小林農場で出会える虫~
クロメンガタスズメ(黒面型天蛾)の幼虫
大型で 色鮮やかな 芋虫が
トマト畑で 尾角を曲げる
上の挿し絵をクリックすると、挿し絵が拡大されてもっとみやすくなります。
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「命名百科」では、小林農場で出会える生き物を写真や挿し絵で紹介しています。よろしければ上をクリックしてご覧ください。
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クロメンガタスズメ(黒面型天蛾)の幼虫
大型で 色鮮やかな 芋虫が
トマト畑で 尾角を曲げる
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8月27日の野菜セットの内容です。
玉ねぎ、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、トマト、サヤインゲン、ゴーヤ、トウモロコシ、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。
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野菜セットを皆さんのお宅に配送している時に皆さんと会話できるのですが、最近は新型コロナワクチンのことが話題になることがあります。現在、新型コロナワクチンを接種するかどうか、検討している方々もいらっしゃると思います。
ワクチンには副作用があるかもしれませんので、私はワクチンを接種しません。
厚生労働省は、新型コロナワクチン接種してから数日後に亡くなった人の数を公表しています。以下をクリック。
8月25日までの報告によると、今までに日本国内で1077人がワクチン接種の数日後に死亡しています。接種した当日に接種会場で容態が急変してそのまま亡くなる人や、接種した翌日に急死した人も複数います。厚労省はこれらの死因がワクチン接種と因果関係があるかどうかは不明としていますが、私は「因果関係がある」と推定して警戒するべきだと思います。
今後は「国内で1000人以上の人々がワクチンを接種してから数日後に亡くなっているのだから、大勢の人々にワクチンを接種してゆくことをいったん中止して、もう1度、ワクチンの安全性について慎重に検討してみよう」という世論が沸き上がるかもしれません。
海外では大勢の人々がワクチンを2回、接種していますが、2回接種しても新型コロナウイルスに感染して発症する人が増加しています。「2回接種では不十分なので、3回、接種する必要がある」と判断されて、大勢の人々が3回目の接種を始めています。もしも大勢の人々が3回接種した後にまた感染者・発症者の数が増加したら、「3回接種では不十分なので、4回、接種する必要がある」と言うかもしれません。
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・新型コロナワクチンを2回、接種した後も、新型コロナウイルスに感染して発症することもある。
・ワクチンを接種した直後には高熱などの副作用が頻繁に見られる。国内では1000人以上の人々が接種してから数日後に亡くなっている(厚労省はこれらの死因とワクチン接種の因果関係は不明と説明しているが)。
・ワクチンを接種した人が、接種直後に副作用がなくても、2年後も3年後も副作用がなく無事に健康が維持されてゆくかどうかは、まだ分からない(長期的な副作用に関する治験がない)。
以上のことから、私は新型コロナワクチンを接種しないほうがよいと考えています。
しかし、「ワクチンを接種したほうが良い」と考えている人に対して「接種するのはやめろ」と自分の考えを強要する権利は、私にはありません。
同時に、私のようにワクチンを接種したくない人に対して「ワクチンを接種しろ」と強要する権利は誰にもありません。
「ワクチンを接種する」という選択も、「ワクチンを接種しない」という選択も、どちらも尊重されるべきであり、各個人が何にも強要されることなく自由に選択できる社会を維持してゆくことが大切だと考えています。
ただ、幼い子供達が自分で選択するのは難しいので、代わって大人達が子供達にワクチンを接種させるかどうかを判断することになります。現在までに日本国内で20歳以下の子供達が新型コロナウイルスに感染して死亡した事例は1例もなく、この新型のウイルスは子供達にはあまり被害を与えないことが分かっています。子供達に副作用があるかもしれないワクチンをわざわざ接種させる必要はないと、私は思います。
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今まで行われてきたインフルエンザワクチンの接種の場合でも、ワクチンを接種したのにインフルエンザに罹ってしまう人もいましたし、ワクチンを接種しなくても全くインフルエンザに罹らない人もいました。感染症の予防はワクチン接種よりも、「十分な睡眠」「適度な運動」「健全な食生活」「生き甲斐を感じられる仕事や趣味」などが重要だと思います。あまり過度にワクチンに期待しないほうがよいと思います。
私は小林農場の野菜を常食して健全な食生活を心掛けることによって、感染症を予防してゆきたいと思います。
8月23日の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、ミニトマト、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク、大玉トマトまたはゴーヤまたはサヤインゲン
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。
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現在、豊作中のキュウリの畑の様子。地這えキュウリ。
一般的にキュウリは支柱を建てて栽培しますが、この時期は台風がやって来て支柱が倒されてしまうかもしれないので、支柱を建てずに地を這わせて生育させます。
地面の上でキュウリの実が実って収穫されます。地面に接して直射日光が当たっていない部分は、色が白っぽくなります。現在、小林農場が出荷しているキュウリは、少し白っぽいです。
野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
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直感を磨いて情報を見抜く 令和3年2月18日
晩寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
農業は人の健康に関わる仕事なので、健康についての情報に注目するようにしています。特に今はコロナ禍の渦中で、新型コロナウイルスの情報が盛りだくさんです。テレビや新聞などの大手マスコミは新型コロナウイルスの危険性を頻繁に報道して、ウイルス感染防止のために社会活動を自粛するように国民へ呼びかけ、政府もそれに呼応しています。
テレビや新聞のない我が家では、主に書籍、ラジオ、インターネットなどから情報を入手していますが、政府や大手マスコミからの情報とはずいぶん違う情報を得ています。「現在は家庭の中で新型コロナウイルスに感染する事例が増えている。外出を控えて家に閉じこもっていてもウイルスに感染する場合があり、外出を自粛するのは意味がない」「病原ウイルスに感染することによって免疫力も身につく。感染を徹底的に回避して無菌状態で暮らしていると、病原ウイルスに対する免疫も身につきにくくなる」などの情報もあります。
現在はほとんどの人々がウイルス感染防止のためにマスクを装着していますが、私が入手している情報では、「マスクは花粉のように大きな粒子を防ぐことはできるので花粉症対策には効果的だが、ウイルスのような極小の粒子を防ぐ効果は低い。むしろマスクをずっと装着していると呼吸がしづらくなって心身の健康には良くない」という情報もあります。
現在は多くのお店の入り口に消毒液が置かれて、来客者は手を消毒することが求められていますが、私が得ている情報では、「手には病原ウイルスの侵入を防いでくれる常在菌もたくさん付着しているが、頻繁に手を消毒することによって病原菌だけではなく常在菌も消滅させてしまい、却って病原菌が病気を引き起こしやすくなる」と指摘されています。
この冬はコロナ禍の影響で日本の医療現場が逼迫しました。本当は日本の民間病院にはたくさんの病床が用意されていて、これらの病床を有効に使用すればもっとたくさんの新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れることができて、医療は逼迫しないですみます。しかし、新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れると地元の住民達が怖がって病院に通院しなくなって病院の経営が悪化してしまうので、民間病院は患者を受け入れようとしません。それで患者を受け入れている病院のみに患者が集中して逼迫してしまいます。
大勢の人々がこのウイルスを過剰に恐れることで、医療が逼迫しやすくなります。テレビや新聞は、新型コロナウイルスに感染して重症に陥って苦しむ人を頻繁に報道する傾向があるので、それらの報道に何度も触れた多くの視聴者は「ウイルスに感染した人はみんな、大変な目にあう」と過剰に心配してしまいます。テレビや新聞には、「新型コロナウイルスに感染した人の多くは無事に回復している」という情報も頻繁に報道してほしいです。
私達の健康に関する情報が星の数ほどたくさんあり、どの情報を信頼してよいのか見抜くために直感を働かせる必要があります。家に閉じこもってネットなどで情報をかき集めることばかりに時間を費やして情報に過度に依存しようとすると、却って直感が鈍ります。外に出て人と会話を交わし、様々な植物や昆虫などと触れ合うことで直感が磨かれます。
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追記(8月24日記入)
人間には自己免疫力があり、自己免疫力が維持されていれば病気にかかりにくくなります。
自然に従って暮らせば自己免疫力は維持されて、不自然な暮らしを送れば自己免疫力は低下すると私は考えています。
1日中ずっとマスクをつけていたり、1日に何度も手を消毒したり、そのような不自然な習慣を続けていると自己免疫力が低下してしまうかもしれません。もしも今後、新型コロナウイルスに感染して亡くなる人が増えてゆくようならば、それは新型コロナウイルスが強くなったからではなく、過度な感染予防を長く続けたために多くの人々が自己免疫力を自ら低下させてしまったからかもしれません。
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栃木県内にも3度目の緊急事態宣言が発令されて、県民には外出の自粛が呼びかけられています。
それに対して「緊急事態宣言で多くの人々の生活が壊されてしまい、その影響で多くの人々が病気に罹りやすくなる。緊急事態宣言は実施されるべきではない」という声もあがっています。
コロナ禍について私がお薦めしたい書籍
「コロナ自粛の大罪」 鳥集徹・著 宝島社新書
「日本で発生している医療逼迫は、新型コロナウイルスによって引き起こされたというよりも、日本の医療が誤って引き起こしてしまった人災だ」
「新型コロナワクチンの安全性はまだ十分に確認されていないので、早急に大勢の人々に接種されるべきではない。」
「新型コロナウイルスを正しく恐れることを心掛けるべきで、過剰に恐れることを慎むべきだ」
など、本書で医師達が指摘しています。長い間、医療の現場で多くの患者を治療して、または、多くの患者の最期を看取り、「命」や「真に健康な人生」について向き合ってきた医師達からの指摘です。
現在、日本ではコロナ禍の影響で日本の医療が逼迫しています。しかし、欧米諸国は日本よりもたくさんの新型コロナウイルス感染症の患者が発生しているのに、医療は維持されています。患者数が少ない日本で医療が逼迫したり崩壊したりするのはおかしいです。
なぜ患者数が少ない日本で医療が逼迫してしまうのか、この書籍で分析されています。
本書の内容
「病床数世界一」でなぜ医療崩壊が起きるのか
森田洋之(医師/南日本ヘルスリサーチラボ代表)
「コロナ死」だけを特別視するのはもうやめろ
萬田緑平(緩和ケア萬田診療所院長)
5類感染症に指定すればコロナ騒動は終わる
長尾和宏(長尾クリニック院長)
長引く自粛生活が高齢者の健康寿命を縮める
和田秀樹(精神科医)
“未知のワクチン"を打つほどのウイルスなのか
本間真二郎(小児科医/七合診療所所長)
ほとんどの日本人の身体は「風邪対応」で処理
高橋 泰(国際医療福祉大学大学院教授)
国民は頑張っている。厚労省と医師会はもっと努力を
木村盛世(医師/作家/元厚生労働省医系技官)
医療が逼迫してしまう問題は医療体制を見直すことによって解決してゆく問題であり、私達が外出を自粛することによって解決できる問題ではありません。医療逼迫のために私達がやるべきことは外出を自粛することではなく、政府や医師会に早く医療体制を見直すことを強く訴え続けてゆくことだと、私は思います。
ノリウツギ(糊空木)
円錐の 形に伸びる 白い花序
真夏に咲かす 装飾の萼
上の画像をクリックすると、画像が拡大されてもっと見やすくなります。
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8月20日の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、キュウリ、ピーマン、オクラ、ミニトマト、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク、ナスまたは大玉トマトまたはトウモロコシまたはゴーヤのどれか1つ
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。
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残念ながら今年はナス、ピーマン、トマトなどの夏を代表する野菜が不作で、一部のご家庭のみにしかお届けできていません。
いっぽう、キュウリは今まで安定して野菜セットに入れることができています。小林農場の畑はキュウリと相性が良いみたいで、雨が多くて畑が湿っても、雨が少なくて畑が乾燥しても、キュウリが絶え間なく実ってくれています。
キュウリの未熟で柔らかな緑色の実を収穫して、私達は食べています。
未熟な実を収穫せずに畑に残しておくと、やがて実は大きくなって黄色に熟します。
熟した実の中には熟した種が詰まっています。これを採り出して保管して、来年の春にこの種を播いて新たにキュウリを栽培します。
小林農場が種を採っているキュウリの品種は「那須野」。栃木県内で数年間、種を採られ続けてきた品種で、去年より小林農場でも種を採っています。
(ただし小林農場では他の品種のキュウリもいっしょに栽培しているので、小林農場が採っている「那須野」は少しだけ交雑して、雑種になっているかもしない)
8月16日の野菜セットの内容です。
玉ねぎ、長ネギ、キュウリ、ピーマン、オクラ、ミニトマト、トウモロコシ、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク、ナスまたは大玉トマト
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。
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新型コロナウイルス感染拡大のため、栃木県にも3度目の緊急事態宣言が9月の中旬頃まで発令されるようです。
小林農場は緊急事態宣言中も普段どおりに、皆さんのお宅に野菜セットをお届けしてゆきたいと思います。
緊急事態宣言中は外出自粛が要請されますが、要請に応じるかどうかは自由に選択することができます。生活や健康を維持するためには外出する必要もありますので、臨機応変に行動したいと思います。
現在、新型コロナウイルスの新規感染者が急増していますが、それに伴って感染による死亡者が急増しているわけではなく、多くの感染者は無事に回復しています。
例年だと国内でインフルエンザによって亡くなる人は年間で約1万人ほどいますが、国内での新型コロナウイルス感染症による死亡者数も同じくらいです。
感染症による死亡者の多くは高齢者が占めていますが、寿命を迎えた高齢者が感染症に罹って亡くなることは自然なことであり、受け入れるべきことだと思います。インフルエンザの場合は子供が感染して亡くなる事例も珍しくありませんが、新型コロナウイルス感染症の場合は日本国内の20歳以下の子供たちが感染して亡くなる事例は今までに1件もありません。
今までインフルエンザのような強力な病原ウイルスと共存してきた私達ならば新型コロナウイルスとも共存してゆけると私は思います。
日本国内でのインフルエンザの場合、今まで年間で1000万人という莫大な人々が感染して発症し、流行期には1日に数十万人の患者が発生していましたが、日本の医療は崩壊しませんでした。現在、日本政府は新型コロナウイルスを特別に危険なウイルスと判断して特別な対処方法を医療機関に求め、それによって一部の医療機関に過剰な負担がかかって逼迫しています。新型コロナウイルス感染症だけを特別に危険視して特別扱いすることをやめてインフルエンザなどの他の感染症と同じように対処すれば、新型コロナウイルスの感染者が急増しても日本の医療は崩壊しないですむと思います。
複数の医師などからは「日本の医療が逼迫しているのは新型コロナウイルスへの対応を日本の医療が間違ったために引き起こされた人災であり、医療体制を見直すことによって解消してゆく問題であり、国民が外出を自粛すれば解消できるような問題ではない。むしろ自粛政策は大勢の国民の免疫力を低下させてしまい、取り返しのつかない副作用をもたらす」と警告が出されています。
しかし日本政府や医師会などは医療体制を見直そうとしないまま、国民に外出を自粛させることに力を入れてきました。私達がどんな頑張って自粛をしても医療体制が改善されなければ医療はいつまでも逼迫しやすくなると思います。心身へのストレスの多い自粛生活が続けば多くの人々の免疫力が下がってしまって病人の数が増えて、結局、医療従事者に負担を与えることになるのではないでしょうか。
医療崩壊を防ぐために私達がやるべきことは、政府からの自粛要請に従うことではなく、早く医療体制を見直すように政府や医師会に強く訴え続けてゆくことだと私は思います。
野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
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発酵と腐敗 令和3年2月11日
三寒四温の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
作物を元気に育てるためには、良い土で育てないといけません。「良い土」とは、発酵菌がたくさん増殖している土だと考えられています。発酵菌は土の中の栄養を分解して作物の根に渡すなどして、作物の健全な生育に欠かせない存在です。いっぽう「悪い土」には腐敗菌がたくさん増殖して腐敗して、これらが作物に病気を引き起こしたりします。
「発酵」も「腐敗」も、どちらも菌が増殖することによって生じる現象です。発酵菌が増殖すれば甘酸っぱい匂いが漂い、腐敗菌が増殖すれば鼻を刺激するような嫌な臭いが漂います。発酵している土には白いカビが生え、カビの色が青、または黒の場合は腐敗している可能性があります。発酵中の土は発酵熱を出してフカフカと暖かくなり、土がペチャペチャと湿ったままだと腐敗するかもしれません。菌は小さくて人の目には見えませんが、様々な合図から土に発酵菌が増殖しているのか腐敗菌が増殖しているのかを見極められます。
畑の土作りでは、発酵が生じやすい環境を維持して、腐敗が生じにくいようにすることを目指します。発酵菌は温度と湿度に応じながら、増殖したりしなかったりします。落ち葉を発酵させて床土を作る作業では、落ち葉が乾きすぎていると発酵しないので水を落ち葉にたっぷりと与える必要がありますが、湿りすぎると腐敗しやすくなります。どのくらいの温度や湿度を発酵菌が好むのかを経験を積みながら覚えて、水加減や温度調整を行います。
人間の体の中にもたくさんの発酵菌が生息していて、私達の健康を維持してくれています。体を温めたり味噌や醤油などの発酵食品を体に取り入れたりすると発酵菌は活発に活動してくれます。体が冷えたり、体の中で腐敗しやすい食材を取り入れたりすると、発酵菌は弱まって、代わりに腐敗菌(病原菌)が増殖して、その体は病気に罹りやすくなります。
年をとって寿命を迎えると生物の体は腐敗へと傾き、遺体は腐敗菌やウジなどの虫に分解されてゆきます。そうして分解された粒子は次の生命を生み出してゆくための素材となります。発酵を好み腐敗を嫌う私達の生命は腐敗菌やウジなどの腐敗を好む生き物を本能的に嫌悪しますが、これらの分解者がいなければ地球上は遺体だらけになって次の生命を生み出せなくなります。自然界の中では発酵と同じくらいに腐敗も必要不可欠です。
畑に生息している害虫や病原菌は、発酵菌の助けを得ながら生き生きと生育している作物にはあまり寄り付かず、生育が弱々しくて生き残れる見込みの薄い作物に集中して寄り付く傾向があります。寿命を迎えようとしている作物を分解して土に還してゆくという役割を害虫や病原菌が担っています。「病原菌がやって来たから作物が病気になる」と言うよりも、「寿命を迎えた作物が病原菌を引き寄せて病気になって土に還る」と言えます。
虫害や病害が多発する原因は農家の栽培方法に問題がある場合が多く、畑を腐敗させてしまって作物が病気に罹りやすくなり、作物の寿命を縮めてしまったりしています。よって病害対策では、病原菌を駆除することよりも、発酵菌を畑に繁殖させて作物を健全に育てて病気になりにくくすることが大事です。目に見えぬ菌の存在を感じるようにしたいです。
8月13日の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、ピーマン、オクラ、大玉トマト、ミニトマト、サヤインゲン、トウモロコシ、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。
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モロヘイヤ畑の様子。モロヘイヤの樹が調子良く、次々にきれいな葉を伸ばしています。
モロヘイヤは栄養価が高い野菜で、火に通すとオクラなどと同じように粘り気が出ます。
味にクセがなく、炒めたり、汁の実にしたり、おひたしにしたり、いろんな料理を楽しめます。
葉だけでなく茎も柔らかくて食べられますが、葉よりも茎のほうが固いので、最初に切り分けて、特に茎の部分はしっかりと火を通すと良いです。
数週間前まで雨が降らずに猛暑が続き、畑がカラカラに乾いていましたが、乾燥するとモロヘイヤの茎は固くなる傾向があるようで、茎を食べてみると少し筋っぽく感じました。
最近は雨が降って畑が湿り、水を得たモロヘイヤの茎は柔らかくなって食べやすくなったように感じます。
古来の日本人に馴染の深かった太陰暦。その暦は月の満ち欠けを基にして成り立っていました。
以下に太陰暦の水無月の頃の小林農場の風景を、写真でつづってゆこうと思います。(写真をクリックすると写真が拡大されて、もっと見やすくなります)
水無月(みなづき)
期間:今年の場合は7月10日の新月の日から、8月8日の新月の前日まで。
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梅雨明け後に咲く、我が家の紫陽花。
近所に自生しているヤマユリ。毎年、この時期に同じ場所できれいな花を咲かせて、周りに香ばしい香りを送っています。
ツユクサ。見ていると涼しくなるような、爽やかな青色の花を咲かせます。
セミが羽化している瞬間。その体はまだ白っぽくて初々しいです。
クモの巣に捕らえらえたセミ(写真の左)と、獲物に近づくコガネグモ(写真の右)。
畑のあちらこちらで、コガネムシが2匹ずつ、一対になってくっついています。オスとメスが交尾をしているのでしょうか。
モロヘイヤ畑。モロヘイヤの樹が調子良く、次々にきれいな葉を伸ばしています。
左の写真は、発芽したばかりの人参の芽。右の写真は、発芽したばかりの大豆の芽。
梅雨が明けて雨が少なくなって土がカラカラに乾いていた頃に種を播きましたが、無事に発芽してくれました。発芽がきれいに揃ってゆく様子は、何度も目にしても嬉しいものです。
秋に収穫される秋キュウリの苗。炎天下の畑に植え付けられましたが、植え付けられた直後に恵みの雨が降りました。
我が家の飼い犬のパンチじいさんと、我が家の周りをうろついている野良猫のネズ。
野良猫がパンチじいさんのために用意したエサを盗み食いしにやってくるので、私が追っ払ってやります。
パンチじいさんの足腰はすっかり弱まり、立ち上がることができなくなりました。もう散歩はできなくなりましたし、私が体を支えてあげないと自分で水を飲んだりエサを食べたりすることもできなくなりました(食欲は旺盛だけれども)。
コブシの巨木が株元に大きな木陰を広げて、パンチじいさんを強烈な日光から守ってくれています。猛暑が止むまで、あともう少し。
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次の季節は 文月(ふみつき)
期間:今年の場合は8月8日の新月から、9月7日の新月の前日まで。
8月22日に満月
文月の頃に予想される、小林農場での注目すべき風景
・空には大きな入道雲が広がりやすい。
・台風がやって来て、作物が押し倒されるかもしれない。
・近所の水田では稲が黄金色に実る。
・ツクツクボウシの鳴き声が聞こえて、主要なセミの鳴き声が出揃う。
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この季節に聴きたい曲 スポーツ関連の曲
先日、2021東京オリンピックが閉幕し、間もなくパラリンピックも開幕します。スポーツの夏を迎えています。
多くの日本人にとって、大会に出場している日本人選手たちは全く面識のない他人なのですが、「同じ日本人だから」という理由のみで懸命に応援していました。そうすることによって「自分は日本人なんだ」「自分には日本という母国がある」ということを再確認しているのかもしれません。自分の国の選手達を熱狂的に応援している人々の姿は、自分の母国を再確認できた喜びを爆発させている姿にも見えます。
スポーツに関連した、私のお気に入りの曲をご紹介したいと思います。
The Cup of Life 作詞・作曲/Desmond Child、Robi Rosa ここをクリックすると、この曲のカバー曲が聴けます。
1998年にフランスで行われたサッカー・ワールドカップのテーマソングです。
私が子供の頃はサッカー日本代表チームはワールドカップのアジア地区予選で敗退し続けていて、日本がワールドカップ本大会に出場することは夢のような話でした。私が小学生の頃には韓国代表チームに敗れて敗退して、私が中学生の頃には北朝鮮代表チームに敗れて敗退して、私が高校生の頃にはイラク代表チームに土壇場で同点に追いつかれて敗退して、私が大学生の頃にやっと、ジョホールバルで岡野がVゴールを決めて日本代表チームはワールドカップへの重たい扉をこじ開けました。
フランス大会は、日本代表チームが初めてワールドカップの表舞台に登場した思い出深い大会であり、そのテーマソング「The Cup ofLife」を歌うリッキー・マーティンの歌声が私の脳裏に焼き付いております。
燃える闘魂 作曲/MICHAEL MASSER この曲のカバー曲を聴くには、右をクリック。 闘魂2.wav
オリンピックやワールドカップが終わる頃に開幕するのが、甲子園・全国高校野球大会。
私はいつも、各校のブラスバンド部がどんな曲を応援曲として演奏してくれるのか、注目しています。
「燃える闘魂」は定番の応援曲で、私も夏の暑い時期に気合いを入れたい時にこの曲を聴いて闘志を沸かせて、暑さをぶっ飛ばしています。
8月9日の内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、ミニトマト、サヤインゲン、トウモロコシ、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。
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例年では8月になればトマトがたくさん収穫できるのですが、今年はトマトが不作です。
小さな芋虫がトマトの樹に穴を開けて潜り込んで茎を枯らしてしまい、せっかく実った実にも穴を開けられてしまう被害が目立っています。この芋虫はオオタバコガという蛾の幼虫で、この数年間、小林農場のトマト畑で活発に活動しています。
オオタバコガの挿し絵(上の画面をクリックすると画面が拡大されて、もっと見やすくなります)
ただ、今年に小林農場の畑で目立った被害を与えている害虫はオオタバコガのみで、他の害虫は大人しいです。
秋に収穫されるキャベツやブロッコリーも蛾や蝶の幼虫に食害されやすいのですが、この夏に育てているキャベツやブロッコリーの苗の葉には虫食い穴がほとんど見られず、きれいな姿で育っています。
害虫の気配が少ない夏でした。秋も害虫が少ない予感がします。
野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
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落ち葉の使い道 令和3年2月4日
早春の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
2月に入り、今年も春野菜の苗作りが始まります。苗はか弱いので、苗を育てる床土が良質でなければ育たずに枯れてしまいます。小林農場では主に落ち葉を発酵させて自家製の床土を作っています。落ち葉を発酵させると細かく分解されて、排水が良くて、なおかつ保水性も良い、手触りの気持ち良い、スポンジのように柔らかな良質の床土へと変わります。
たくさんの落葉樹が並んで植えられている公園や工場などの庭では、秋が深まると敷地内は大量の落ち葉で覆われて、清掃員の皆さんによって落ち葉かきが行われて片づけられます。この冬、隣の町の工場の中庭で大量にかき集められた落ち葉をいただく機会に恵まれました。清掃員の方々が、工場から小林農場まで片道40分ほどかけながら、2tトラックの荷台に袋詰めされた落ち葉をいっぱいに詰め込んで、10回ほど往復して運び込んでくださいました。今、農場の敷地内には大量の落ち葉が山積みされています。
清掃員の方々は運送の手間賃を私に請求することもなく、無料で落ち葉を運んでくださいました。私がお礼をもうしあげますと、「今までかき集めた落ち葉を高い処理費を支払いながら処理場まで運んで処理するのも大変だった。落ち葉を引きとってくれてありがたい。来年も引きとってほしい」と、清掃員の方々から逆に感謝をされました。
これだけ大量に落ち葉があれば、床土の材料にするだけではまだまだ余ります。落ち葉を主体にして堆肥を作って畑に散布すれば畑の土はふんわりと柔らかくなりやすいので、自家製の落ち葉堆肥も作ってみようと思います。小林農場の土は粘土質で固くて作業がしずらいので、堆肥を散布して柔らかくしてゆかなくてはいけません。
ただ、2tトラックで10台分もあった大量の落ち葉でも、発酵させて堆肥にすると体積はぐっと減り、出来上がる堆肥の量はそれほど多くはありません。小林農場の広い畑全てに散布できるくらいの量の落ち葉堆肥を作るには、2tトラックで100台分の落ち葉が運び込まれても足りないでしょう。人参や大根などの根菜類は土が柔らくないと収量が悪くなるので、これらを栽培する畑だけにでも落ち葉堆肥を与えてゆきたいと思います。
堆肥を作ったり、それを畑に散布したりする作業は、手間のかかる重労働です。重労働ではない、他の落ち葉の使い道もあります。例えば、ナスなどの作物の株元に落ち葉を敷けば、ナスの根は風雨から守られて生育が良くなり、雑草も株元には生えにくくなります。
10年前に発生した福島第一原発事故で東日本に有害な放射性物質が飛散し、山林の地面には放射性物質がまだ消滅せずに残っている可能性があります。山林で落ち葉をかき集めると落ち葉といっしょに放射性物質も混ざる場合もあるので、落ち葉を畑仕事に利用する場合は注意をするように呼びかけられています。人があまり足を踏み入れない山林と違って、工場の敷地内など、すでに何回も落ち葉かきが行われているような場所では放射性物質も地面から取り除かれているので、これらの場所からかき集められた落ち葉は安心して利用してもよいと考えられます。小林農場もそのような落ち葉を主に使用しています。
8月6日の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、ミニトマト、サヤインゲン、トウモロコシ、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。
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収穫時期を迎えたサヤインゲンの実。
小林農場が現在、主にお届けしているサヤインゲンの品種は「マンズナル」。サヤの形は平べったくて、食感は少しもっちりとしていて風味が良く、サヤが大きくなっても中身が筋っぽくならないで柔らかく、皆さんからご好評をいただいております。
マンズナルは東北地方でよく食べられている品種のようです。ちなみに、東北地方の方言で、「よーく、実る」を「まんず、なる」と言うらしいです。
サヤを収穫しないでそのまま畑に残しておくと、緑色だったサヤは茶色に変わってカサカサに熟します。サヤの中では、種が膨らんで熟しています。
熟して乾燥したサヤを割ると、熟した種を採り出せます。この種を来年まで大事に保管して、来年はこれらの種から新たにサヤインゲンを育てます。
8月2日の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、ミニトマト、サヤインゲン、トウモロコシ、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。
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トウモロコシが収穫時期を迎えました。
トウモロコシは害虫の被害を受けやすい作物で無農薬栽培で育てるのが難しく、小林農場でのトウモロコシの収量は良くありませんが、野菜セットにトウモロコシを入れてお届けすると目を輝かせて喜んでくださるご家庭もいらっしゃいますので、栽培し続けてゆきたい作物です。
前年に栽培したトウモロコシから自分で種を採って育てている品種のトウモロコシを収穫しました。あまりが実が入っていなくて商品にはならないトウモロコシが多く、商品になるトウモロコシが少なかったので2000円セットのみに出荷いたしました。粒の大きさも少し小さく感じました。
種苗会社より購入した種から育てた品種のトウモロコシも収穫時期を迎えて、試しに収穫してみたらそれなりに実がつまっていました。商品としてお届けできそうなトウモロコシが多いみたいなので、1000円セットにもトウモロコシを出荷できるかもしれません。
小林農場が自分で育成している品種よりも、種苗会社が開発している品種のほうが成績が良い場合が多いです。当たり前かもしれませんが。
よく太って実が詰まっていそうなトウモロコシを10個ほど、出荷せずに畑に残しています。実が完熟したら収穫して、実った種を採りだします。
よく実の詰まったトウモロコシから種を採って次の年に播いて育てれば、次の世代もよく実の詰まったトウモロコシを実らせてくれる可能性が高まります。そうして繰り返して何年もトウモロコシを栽培してゆくことにより、種苗会社が開発している品種にも劣らない良い成績をのこしてくれる品種を小林農場の畑で生み出してゆきたいです。
小林農場の育成している品種のトウモロコシが安定して良い成績をおさめられるようになるまでは、種苗会社が開発している品種のトウモロコシも同時に栽培してゆきたいと思います。
ちなみに、小林農場のように複数の品種のトウモロコシを育てる場合は、異なる品種間で交配して変なトウモロコシが実ってしまう恐れもありますので、交配しないように品種ごとに十分に距離を離して栽培する必要があります。
野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
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品種の安全性をめぐる考察 令和3年1月28日
寒風の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
2月に入れば今年度の春夏野菜の種播きが始まります。種の販売店に並べられている様々な野菜の様々な品種の種袋を眺めながら、今年はどの品種を育てようか選んでいます。
小林農場では畑に農薬を散布しませんが、できるだけ種も農薬で消毒をされていないものを選んで購入するようにしています。しかし、販売されている多くの種には農薬が散布されて消毒が施されています。私も自分の畑から自分で種を採っていますが、種を保管している最中に害虫に食われて穴だらけにされたり、種に付着していた病原菌によってその種から発芽した芽が病気に罹ったりしたことがありました。種苗会社が種を商品として販売するためには、種に付着している害虫や病原菌を農薬で駆除する必要もあるようです。
品種には「交配種」と「固定種」の2種類に分類されますが、私はできるだけ固定種を購入するように心掛けています。固定種とは、長い年月をかけて種を採り続けながら特徴が固定されてゆく品種です。小林農場では、種を店から購入するだけではなく、できるだけ自分の畑から自分で種を採ることにも取り組んでゆきたいと思っています。そのために、まずは小林農場の畑と相性の良い固定種を見つけて、それから自分で種を採ってゆきたいです。
味の良い固定種を「母親」にして、収量の良い固定種を「父親」にして、それらを交配すれば味が良くて、なおかつ収量も良い優れた品種を新たに生み出せます。これが交配種です。交配をするには資金や高度な技術が必要で、主に種苗会社によって交配種が開発されます。交配種の優れた特長が発揮できるのは一代限りで、二代目以降にはその特長は引き継がれませんので、交配種からは自分で良質な種を採ることができません(メンデルの法則)。
花粉ができない作物が突然変異で生まれる場合がありますが、最近はこの花粉のできない作物を増やして品種開発に利用される場合が多くなっているようです。なぜ花粉ができない作物を利用すると良いのか、その説明はこの紙面では省略させていただきますが、この交配技術に対しては「花粉のできない異常な作物を利用して開発される品種は不自然であり、それを食べる人の健康にも良くないのでは」という不安な説も発せられています。今のところ、その不安な説が正しいと証明できる科学的根拠は示されていないようです。
確かに種苗会社が効率を優先して不自然な方法で交配種を開発する場合もあるかもしれないので、優良な固定種を見つけて自分で種を採るのが望ましいと思います。ただ、今まで小林農場の畑に馴染んで生育してくれた交配種は多く、皆さんからもおいしいと好評をいただき、私もこれらの交配種には愛着があります。固定種の生育は不安定な場合が多く、小林農場の畑と相性の良い固定種が見つかるまでは交配種も栽培してゆきたいと思います。
海外の大手種苗会社が種の遺伝子を操作して品種を開発してゆく遺伝子操作技術に力を入れていますが、それによって生じる重大な副作用も指摘されています。人間が手を出してもよいのは交配技術までで、遺伝子という「神の領域」に手を出すのは危険です。現在は日本で遺伝子操作された品種は出回っていないようですが、今後はどうなるのか、注目です。
7月30日の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、ミニトマト、サヤインゲン、トウモロコシ、モロヘイヤ、青シソ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。
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「野菜セットに入っているジャガイモを切ってみると、中身に空洞があった」というご指摘をいただきました。
ジャガイモの生育の途中で急に芋が肥大する時があると、中身がその急な肥大に追いつかずに空洞ができる場合があるようです。傷んでいるわけではないので、空洞のある芋もおいしく食べられます。
現在、お届けしているジャガイモの品種はダンシャクです。小林農場ではずいぶん久しぶりにダンシャクを栽培してみました。
ダンシャクは中身に空洞ができやすい傾向があるように感じます。小林農場の畑にはあまり向かない品種のようで、収穫された芋はみんな小さくて、収量が少なかったです。来年はダンシャクを栽培しないと思います。
小林農場が得意としている品種・メークインは、9月以降に出荷されてゆく予定です。品種ごとに食感が違いますので、その違いを楽しんでいただきたいと思います(一般的にはダンシャクはホクホクとした食感になり、メークインはしっとりとした食感になると言われています)。
また、8月にも秋ジャガイモの種イモを植えて、秋に新たにジャガイモを収穫する予定です。メークインは来年の3月まで良い状態で貯蔵されながら出荷できると思いますが、秋ジャガイモはさらに4月以降も良い状態で貯蔵されて出荷できて、ジャガイモを出荷できる期間を長くできるのではないかと考えています。
品種によって芋の形が少し違います。
ダンシャクは少し形がゴツゴツとしていて、芽が少し深いです。
メークインは形がゴツゴツとしていなくて、芽は浅くて、料理する時に皮をむきやすいです。
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