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2021年7月28日 (水)

凍っては蘇り、凍っては蘇り   令和3年1月21日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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凍っては蘇り、凍っては蘇り   令和3年1月21日

厳寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  農場に設置している温度計が何度か-10℃を下回り、寒さの厳しい冬となっています。大根、カブ、人参、里芋などの根菜の上にはたっぷりと土をかぶせて防寒をするのですが、昨年の12月は土をかぶせる前に寒波がやって来て、これらの根菜を凍らせてしまいました。防寒作業を遅れたために、この冬の収穫・出荷作業を難しくしてしまいました。

  大根の場合、通常の状態では中身の肌はきれいに真っ白なのですが、凍ってしまうと肌の色が半透明に変色してしまい、時間が経つと肌がカサカサと荒れて、食べてみると食感が粗く感じたりします。寒波を受けた大根を何本か畑から引き抜いて包丁で半分に切って中身の状態を確認すると、青首大根の地表に出ている頭の部分が半透明に凍みていました。

  あまり大きく育たない短形の冬大根は地表には頭が飛び出さず、切って中身を確認してみると上から下まで肌色がきれいでした。短形の大根は全て収穫して貯蔵穴に移して防寒することにしました。1日では防寒作業を終わらせられず、続きは次の日にすることにしました。ところが次の日の早朝はさらに冷え込み、まだ畑に残していた短形大根の肌色が凍みてしまい、状態が一変していました。防寒作業を中断して、様子をみることにしました。

  連日、厳しい寒さが続いた後に少し寒さが緩む日が増えてきて、再び畑に残していた短形大根を引き抜いて中身を確認してみると肌色は元の状態に戻っていて、凍った影響で傷んでいる様子はありませんでした。残りの短形大根も収穫して貯蔵穴に移しました。

やはり何回も凍ってしまった影響は受けていて、貯蔵穴に移した大根を取り出して試しに煮てみると柔らかく煮えるのが早く、少し肉質が粗く感じます。漬物などにして生食すると食感の粗さが目立つ場合もあり、この冬の大根は手短に火を通して料理するほうがよいと感じました。防寒作業が遅れた人参やカブにも同じことが言えます。凍らせてしまったことで根菜類を最良の状態で皆さんにお届けできなくなったことは、もうしわけないです。出荷する時は神経をつかって、できる限り良い状態を保っている根菜のみをお届けします。

  寒波がやって来てほとんど全ての大根やカブがカチカチに凍っている姿を目にした時は、このまま全滅してしまうかもしれないと覚悟をしました。いくつかはそのまま傷んでゆきましたが、多くはお日様の日を受けて解凍して、元の肌色に戻ってくれました。私が思っていた以上に根菜には蘇生する力があり、あきらめかけていた私の心も蘇生しました。

ホウレン草は抜群に耐寒性の高い作物で、毎朝、霜で真っ白に凍りついて縮こまりますが、昼になって日の光が霜は溶かすと元通りに葉をシャッキリと伸ばします。毎日、凍っては蘇ることを繰り返すホウレン草の姿は神々しいです。凍ることによって甘味も増します。

先日、昼になっても日がささず、ホウレン草も一日中、凍ったままで、そんな状態でホウレン草を収穫してみたら葉がくったりとしおれてしまい、良い状態で出荷できませんでした。今はホウレン草の上に防寒布をかぶせて防寒しています。ネギは今、葉が凍ってくったりしていて出荷できる状態ではありませんが、3月に暖かくなる頃には蘇ると思います。

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