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2021年6月 9日 (水)

そこら中に転がっている宝を使いこなすには  令和2年11月26日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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そこら中に転がっている宝を使いこなすには  令和2年11月26日

木枯らしの候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  紅葉の季節から落葉の季節へと移り変わろうとしています。紅葉を全て落とした樹々は冬木立となり、その株元には無数の落ち葉がふんわりと敷き詰められています。先日より農場付近に大量に散り落ちている落ち葉をかき集め始め、堆肥の材料としました。

  小林農場の畑は粘土質で固く、畑仕事がやりにくいので、土作りをしてもっと土を柔らかくしないといけません。落ち葉は土作りに最適な材料で、小林農場の広い畑全てに落ち葉で作った堆肥をたっぷりと散布できれば、とても肥沃な畑に生まれ変わることでしょう。

農場は広大な雑木林に取り囲まれているので、落ち葉をいくらでも無料で入手できる環境にあります。ただ、それらの大量の落ち葉をかき集めて堆肥化して畑に散布してゆくにはかなりの時間を費やす必要があり、全部の畑に必要な堆肥の量が確保するのは大変です。

  小林農場の畑では年々、作物の収量が徐々に落ちてゆき、土も以前よりさらに固くなってきているように感じています。今まで畑に入れてきた堆肥の量が少ないのだと思います。この冬は畑にたっぷりと堆肥を入れてゆくことに時間を費やしたほうがよさそうです。

  去年、かき集めて軽トラックの荷台に積んだ落ち葉をそのまま畑に運んで散布して、すぐにトラクターで土の中に鋤きこんでみました。畑の外で堆肥化する手間を省いて、土にそのまま鋤きこまれた落ち葉が時間をかけながら自然と土の中で発酵して堆肥化してくれることを期待してみました。それから数か月経ってからその畑で大根を栽培してみました。大根は土の状態に敏感に反応しやすい作物で、土の状態が悪いと変な形に育ってしまいやすいのですが、この時はまっすぐに伸びたきれいな形の大根を収穫することができました。

  落ち葉などの有機物を生のまま畑に鋤きこむのは、一般的には「厳禁」とされています。生のままの有機物が土の中で悪い具合に腐敗して、そこで育つ作物の生育に害を及ぼす危険があります。その危険を回避するために手間をかけて畑の外で山積みして発酵させて、生の有機物がやがて細かく分解されて土に似た状態、つまり堆肥になってから畑に入れます。

  しかし現実的には自分で堆肥を大量に作る時間を確保することは難しいです。畑の外で堆肥化する手間を省ければ、たくさんの落ち葉をかき集めて畑にたっぷりと散布することに時間を費やせます。畑に鋤きこまれた落ち葉が自然に発酵して堆肥化するまでに時間がかかるので、その間は作物を栽培することを控えたほうがよさそうですが、しばらく経ってから作物を栽培すれば問題ないかもしれません。土や作物を観察しながら確認します。

  雑木林の地面には落ち葉といっしょにたくさんの枯れ枝が散乱していますが、これらも燃やして炭や灰にすれば畑の肥料として利用できます。堆肥や肥料の材料にできる宝物はそこら中に転がっているのですが、それらを宝物として有効に利用するのには手間がかかるので、農家は店から購入してきた化学肥料を代わりに散布して作物を育てる場合が多いです。私は化学肥料よりも有機物(堆肥)を与えたほうが作物の健康に良いと思います。有機物を与える作業の莫大な手間をできるかぎり省略化してくことに試行錯誤しています。

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