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2021年6月

2021年6月30日 (水)

ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)  ~命名百科・小林農場で出会える生き物~

 

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上の画像をクリックすると、画像が拡大されてもっと見やすくなります。

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命名百科 ~小林農場で出会える生き物集~

「命名百科」では、「小林農場で出会える自然」を写真や挿し絵などで紹介しております。よろしければ、上記をクリックしてご覧ください。

 

 

 

 

 

2021年6月27日 (日)

令和3年6月25日の野菜セット・

P1040222 今までにあまり見たことのない野鳥。なんて名前でしょう。

6月25日の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、大根、カブ、キュウリ、ズッキーニ、ナス、ピーマン、サヤインゲン、キャベツ、白菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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今回はほんの少しだけナスとピーマンが収穫されましたので、2000円セットに入れてみました。これらの作物の樹はまだ小さく、これらの実がたくさん採れるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。

P1040234 まだ小さなピーマンの樹ですが、一つ目のピーマンの実がなりました。

樹は果実を作るために力を注ぎますが、そのために樹が大きく生育するのが遅れる傾向があります。よって、まだ樹が幼いうちは果実が大きくなる前に摘み取ってしまい、樹を大きくさせることに専念させるとよいらしいです。

よってピーマン栽培の場合は、一番最初にできる果実は小さいうちに摘み取ったほうがよいと言われています。私は、せっかく果実ができているのに小さいうちに摘み取るなんてもったいないと思って、一番果が大きくなってから摘んで、それを今回の2000円セットに入れました。

こんな私のケチな性格が、ピーマンの樹の生育を遅らせているのかもしれません。

ピーマンは次々に新たな枝を生やして樹が繁茂しやすいので、数本の枝は切り落として風通しを良くする必要があります。私はせっかく生えてきた枝を切り落としてしまうなんてもったいないと思って、あまり枝を切り落としません。

こんなケチな性格のおかげで、夏野菜の樹の管理でいろいろと損をしてきたような気がします。今年の夏はこの性格を改めてゆければよいと思います。

 

 

2021年6月26日 (土)

健康や長生きよりも大切なもの  令和3年1月2日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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健康や長生きよりも大切なもの  令和3年1月2日

新年のごあいさつをもうしあげます。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  東京の私の実家で暮らしている父と母は現在79歳の高齢者です。毎年、お正月には実家に帰省していますが、今年は父と母との会話の中で、コロナ禍も話題になりました。

  世界中の国々が新型コロナウイルス感染防止のために厳しい活動自粛を国民に課してゆく中、北欧の国・スウェーデンでは自粛をできるだけ緩めて、自国の経済、文化を維持してゆく政策を実行してきました。最初の頃は国内の多くの高齢者が新型コロナウイルスに感染して亡くなる事例もありましたが、その後は死亡者の数は他のヨーロッパの国々と同じくらいで推移しています。スウェーデンでは外出を楽しむ人々の姿も多く見られます。

  スウェーデンでは多くの人々は寿命を迎える時が来れば過度な延命処置を望まず、そのまま自然に亡くなってゆくようです。介護が充実していて高齢者への支援は厚く、高齢者は亡くなる直前まで自分の好きなように生活を楽しみ、「寝たきり老人」は少ないようです。

  誰もが長生きしたいと願いますが、どんなに長生きをしてもいずれは必ず死にます。私達にとって重大なのは「どうすれば長生きできるのか」よりも、「どうすれば寿命を迎えた時に怖がらずに安らかな気持ちで死んでゆけるのか」だと思います。多くのスウェーデン人は「怖がらずに安らかに死んでゆける知恵」を身に付けているのかもしれません。

  人は年をとれば寿命を迎えて、免疫力が落ちて病気に罹って亡くなるのが自然です。私も今は病原ウイルスに感染しても亡くなる可能性は低いですが、年をとって寿命を迎える頃に病原ウイルスに感染すれば感染症で亡くなる場合もあります。それは私が寿命を迎えたから亡くなるわけであり、私に病原ウイルスをうつした人が悪いわけではありません。

  新型コロナウイルスに感染して亡くなる子供達や若者達は少なく、死亡者の多くは寿命を迎える年齢に達した高齢者で占められています。スウェーデン人が「厳しい自粛を課さない」という政策を貫いているのは、「人はいずれ必ず寿命を迎える」という当たり前の事実を当たり前に受け入れようとする死生観を築いてきたことが背景にあると思います。

  子供達はあまり新型コロナウイルスの被害を受けていないのにも関わらず、日本では大人達といっしょに子供達も行動の自粛を強いられてしまいました。そんな子供達を不憫に思った高齢者の方が、「子供達はウイルスのことを気にせずに外に飛び出して遊んでほしい」とおっしゃっていました。「新型コロナウイルスは高齢者には危険」という情報に恐れを抱くよりも、このウイルスが子供達にほとんど被害を及ばさないことに、そして自分達が間もなく寿命を迎えても子供達が無事に生き残ってくれることに安心しているようでした。

  小林農場では健康はかけがえのないものと考えて、無農薬栽培で健康な野菜を栽培しながら、皆さんと健康に関する情報を共有してゆきたいと思っています。ただ、あまり「健康」や「長生き」に執着しすぎてしまうと、寿命を迎えて死ぬことが怖くてしかたなくなるかもしれません。健康を重視しながらも、「健康」や「長生き」よりももっと大切なものを提示してゆきながら皆さんに野菜をお届けしてゆけるようになれればよいと思っています。

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追記(6月26日記入)

  この春より日本国内でも医療従事者などから新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。ワクチンには効用だけではなく副作用もつきものですが、厚生労働省は接種を終えた人々の副作用の状況も公表しています。6月13日時点での報告によると、277人がワクチン接種の数日後に死亡し、これらの死亡者の中には基礎疾患のなかった若者も含まれています。厚労省はこれらの死因がワクチン接種と因果関係があるかどうかは不明としていますが、「因果関係はある」と推定して警戒したほうがよいと私は思います。

  ワクチン接種の直後に副作用が現れなくても、接種してから数年経った後に副作用が現れる場合もありあす。ワクチン接種によって感染症の予防ができても、その副作用で他の病気に罹りやすくなる場合もあります。様々な副作用の危険性が考えられますので、通常は新しく開発されるワクチンは5年から10年かけて試験を繰り返して十分に安全性を確認してから使用されます。しかし今回の新型コロナウイルスワクチンはわずか1年で開発されて使用されています。十分に時間をかけて安全性の確認を行われてはいないようです。

  私はワクチンの副作用が心配なので、ワクチンを接種しません。新型コロナウイルスの被害を受けにくい子供達や若者達も副作用があるかもしれないワクチンをわざわざ接種する必要はないと、私は思います。

  そもそも日本国内では新型コロナウイルスに感染して重症に陥る人は多くなく、国民が全員、ワクチンを接種しなくてはいけないような状況ではありません。「自分の場合はワクチンを接種したほうがよい」という確信があればワクチンを接種すればよいですが、ワクチンの副作用に少しでも不安を感じる人はワクチンを接種しなくてもよいです。

  ワクチンを接種した後にもウイルスに感染して発症する人もいます。感染症対策で重要なのはワクチン接種よりも自己免疫力を維持することだと私は思います。自己免疫力は「十分に睡眠時間をとる」「適度に運動する」「健全な食事を摂る」「生き甲斐を感じられる仕事や趣味をやる」「よく笑う」などの行為を大切にすることによって維持できるようです。

  ワクチンを接種するしかコロナ禍を終わらせられないと思わないほうがよいです。むしろワクチン接種には副作用があるかもしれませんから、接種を急がずに、ワクチン接種がすでに進んでいる海外の様子をじっくりと観察してからワクチン接種について考えればよいと、私は思います。

2021年6月24日 (木)

令和3年6月21日の野菜セット・マダケについて

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6月21日の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、大根、カブ、キュウリ、ズッキーニ、サヤインゲン、キャベツ、白菜、シュンギク、ニンニク

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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P1040160_20210624213401 畑に侵入してきたマダケ。竹の一種です。

6月になると畑に隣接している竹林から地下に茎を伸ばして畑に侵入して、ポコポコと畑のあちらこちらにタケノコを生やします。このまま放っておくと畑はマダケに占領されて竹林になってしまうので、もぐら叩きのように次々に生えてくるタケノコを刈り取る必要があります。

P1040214 刈り取ってきたマダケ。

P1040215 外皮をむいたら、こんな感じ。

そして、このタケノコは食べられます。タケノコご飯を作ってみました。P1040228

マダケはこの時期にズカズカと畑に侵入してタケノコを生やす迷惑な生き物ですが、よく考えてみたら、こんな楽に入手できる食材は他にはないかもしれません。私が何もしなくても勝手に生えてくれるのだから。

最も一般的に出荷されているタケノコはモウソウチクから生えてくるタケノコなのですが、マダケから生えてくるタケノコはモウソウチクからのタケノコと比べてアクが少なくて下処理の手間がかかりません。

畑から収穫される野菜だけではなく、ときどきこのように自生している野生のものを採って野菜セットに入れられればおもしろいと思います。

いろいろとタケノコを料理してみながら、このタケノコを商品として出荷できるものなのかどうか、検討しています。

2021年6月23日 (水)

禍は終わらせられる     令和2年12月17日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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禍は終わらせられる     令和2年12月17日

霜寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  新型コロナウイルスの話題一色で今年が暮れようとしています。農業では、害虫や病原菌を退治するために農薬を散布することによってその他の生き物にも害を及ぼして生態系が壊れてゆくことが問題となっていますが、コロナ禍と重なって見えます。人間に禍をもたらすウイルスもありますが、多くの虫、菌、ウイルスなどは作物や人間の健康を維持してくれるように働き、これらと共存してゆくことが大切です。しかし私達はその事を忘れて、目には見えないこれらの小さな生き物に対して無闇に恐れを抱いて一括りに拒絶してしまう癖があり、その結果、さらにややこしい健康被害を自ら招いいてしまうこともあります。

  今まで日本国内で新型コロナウイルスに感染した感染者の多くは無事に回復しています。被害が拡大した海外とは状況が違い、日本では新型コロナウイルスの人への殺傷能力はインフルエンザウイルスと大差はないと推測されます。今までインフルエンザウイルスに対処してきたのと同じように、この新参者にも落ち着いて対処すればよいと私は思います。

  連日、「新型コロナウイル感染拡大によって医療が逼迫している」と報じられて、社会に不安が広がっています。日本政府は新型コロナウイルスを特別に危険なウイルスと判断して「指定感染症」に指定したため、医療従事者も新型コロナウイルスに対しては特別に手間のかかる対処を余儀なくされています。新型コロナウイルスが強力な相手だからではなく、世間がこのウイルスに過剰に反応しているので医療従事者も過剰に反応してこのウイルスに対処しなくてはいけなくなったために医療が逼迫しているのだと、私は思います。

  毎年、日本国内で約1000万人という莫大な数の人々がインフルエンザなどの感染症に罹っていますが、医療従事者はしっかりと対応してきました。新型コロナウイルスを特別に危険視することをやめて、他のウイルスに対処してきたように通常どおりに医療従事者が新型コロナウイルスに対処できるようにすれば医療は逼迫しないと私は思います。

新型コロナウイルスの感染拡大を恐れて多くの人々は活動の自粛を余儀なくされて職と収入を失い、自殺者も増えました。感染防止のために支払っている代償が大きすぎます。    

冬に入れば感染症の患者数が増えてゆくのは自然なこと。連日、新型コロナウイルスの感染者数が1日に数千人ずつ増えていることが大きく報じられていますが、今までは冬にインフルエンザの患者数が1日に数万人ずつ増えてゆくことが当たり前で、それでも私達は普段通りに外出して人々と触れ合うことを大切にしてきました。インフルエンザウイルスも多くの人の命を奪いますが、私達にはこのウイルスと共存してゆく覚悟があります。

今までもインフルエンザが流行する時期にお正月を迎えていましたが、大勢の人々は故郷に帰省して家族といっしょに新年を迎える時間を大切にしてきました。このお正月も私は例年通りに実家のある東京都江東区に帰省して、父と母といっしょに新年を祝おうと思います。人々が新型コロナウイルスとも共存してゆく覚悟をすれば、コロナ禍を終わらせられます。ちなみに、害虫や病原菌と共存してゆく覚悟がなければ無農薬栽培はできません。

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追記(6月23日記入)

なぜ私達の社会は、今までインフルエンザウイルスなどの病原ウイルスとは共存できていたのに、新型コロナウイルスに対してはとても恐れたりするのか?

新型コロナウイルスの感染拡大を防止することに懸命になって自粛を強化して、そのため経済が壊れて多くの人々が職と収入を失って健康状態を悪化させてうつ症になる人や自殺する人が増えているのに、それでも自粛を強化し続けようとしています。これほどまでに私達の社会は新型コロナウイルスを恐れています。

おそらく、テレビや新聞などの大手マスコミの影響が大きいのではないかと思います。大手マスコミが連日、トップニュースで「新型コロナウイルスは特別に危険なウイルス」と報じていますので、大勢の人々がこのウイルスに対して恐れを抱くのもしかたがありません。

新型コロナウイルスの場合は一日に数千人の陽性者数が発生しただけでトップニュースで報じられますが、インフルエンザウイルスの場合は一日に数万人の患者数が発生してもあまトップニュースで報じられることはないので、私達はインフルエンザの流行期でもあまり気にせずに普段通りに外出して日常生活を維持してきました。

今は新型コロナウイルスのワクチンの話題が連日、トップニュースで報じられています。このワクチンにはどのような副作用があるのか分からず、安全性が十分に確認されていないまま使用されていますが、大手マスコミは連日、「ワクチン接種こそがコロナ禍を終息させるために有効だ」と報じているので、多くの人々がワクチン接種を希望しています。

「今回のワクチンは、今までインフルエンザ予防などで使用されてきた従来のワクチンとは違って、人の遺伝子に影響を及ぼすかもしれない新たな種類のワクチンであり、そのワクチンを接種された人の健康に長期的にどのような影響をもたらすのかはまだよく分かっていない」「厚生労働省によると、日本国内では今までに200名ほどが新型コロナウイルスワクチンを接種してから数日後に急死している事例が報告されている」など、マスコミがこのワクチンの副作用についての話題をトップニュースで報じれば、多くの人々はワクチンを接種することをやめると思います。しかし、どうやら今のマスコミはあまりワクチンの負の部分は報じないで多くの人々にワクチン接種を勧めてゆく方針のようです。

マスコミの報じ方によって私達の生活はかなり影響を受けているように感じます。

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私は新型コロナウイルスワクチンによる副作用が心配なので、このワクチンを接種しません。

新型コロナウイルスによる被害をほとんど受けていない子供達や若者達も、副作用があるかもしれないワクチンをわざわざ接種する必要はないと、私は思います。

そもそも日本国内では新型コロナウイルスに感染して重症に陥る人が多いわけではないので、多くの日本人が副作用があるかもしれないワクチンをわざわざ接種する必要はないと、私は思います。

新型コロナウイルスに感染しても症状が出ないまま回復する人が多いです。ウイルスに感染すると、免疫も身につきます。私も皆さんもすでに新型コロナウイルスに感染していて、症状が出なかったから感染したことに気付かず、気付かぬうちにすでに免疫を身に付けているかもしれません。

高齢や基礎疾患などで免疫力が低下している人は病原ウイルスに感染しないように注意したほうがよいかもしれませんが、他の人達は副作用があるかもしないワクチンに頼るよりも、普段通りに外出して、少しずつウイルスに感染しながら少しずつ自然に免疫を身に付けてゆくのが良いのではないかと私は考えています。人類は今までそのようにしてウイルスと共存してきました。

2021年6月22日 (火)

令和3年6月18日の野菜セット・小林がよく見るページ

6月18日の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、大根、カブ、キュウリ、ズッキーニ、サヤインゲン、キャベツ、白菜、シュンギク、ニンニク

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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野菜についての情報を入手するのに、インターネットは強力な武器となります。

私がよく見るページをご紹介します。

旬の食材百科  それぞれの野菜の料理方法、保存方法などがまとめられています。

やまむファーム  京都で作物を栽培している方が作っているページで、それぞれの作物栽培の基礎がとても読みやすくまとめられています。栽培の基礎を思い出したい時にこのページを見ています。

私も小林農場のブログを開設していますが、ブログを書いて公開することによって、自分の頭の中でゴチャゴチャと散らかっていた考えがすっきりとまとまったりします。自分の考えをまとめるのに、ブログや農場通信を書くのは有効です。

ただし、インターネットで情報を集めることに夢中になったり、ブログを書くことに夢中になっていると、ついついネットを使用することがやめられなくなってあっという間に2時間、3時間がすぎてゆき、畑仕事をする時間を削ってしまいます。この状態は「ネット依存症」という名の病気です。

私はインターネットを使用する時間は早朝のみにして、朝食を食べた後はパソコンを閉じてインターネットを使用しないようにしています。スマートフォンを携帯していると、一日中、ネットで遊んでしまいそうになるので、私はスマホを購入しません。

皆さんからいただくメールのやり取りも早朝のみに行っております。毎日必ず、早朝にメールの受信箱を確認しているようにしています。

2021年6月19日 (土)

誰のものでもない種   令和2年12月10日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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誰のものでもない種   令和2年12月10日

師走の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  現在、野菜セットに入れている形が細長いカボチャは「鶴首カボチャ」という品種です。去年、知り合いの農家より鶴首カボチャを入手して食べてみるとおいしかったので、そのカボチャから種を採りだして、今年の春にその種を播いて栽培して、秋に実って収穫しました。

  今年初めて栽培してみた品種でしたが、他のカボチャの品種よりも元気にツルを伸ばしてたくさんの実を実らせて、そのたくましい生育ぶりに私は惚れ込みました。収穫された鶴首カボチャから種を採り出して、来年もこれらの種を播いて栽培したいと思います。

  先日、国会の衆議院・参議院で「種苗法の改定案」が可決され、農業関係者の間で大きな話題となりました。「種苗法」とは、種苗会社などの新品種の開発者の「育成者権」を守るために作られた法律です。「育成者権」とは、書籍や楽曲などの「著作権」のようなもので、品種開発者の許可を得ずに農家が無断でその品種から種を採ることを制限しています。

  種苗会社が現れる以前の昔は、農家は他所から入手した品種の種を自分の畑に播いて生育させた後、その作物から自分で種を採りながら何年もその品種を栽培し続けていました。農家が自分で種を採ることは、当たり前の権利として認められてきました。近年の日本では「種苗会社などの品種開発者の育成者権」と「品種開発者が開発した品種から農家が種を採る権利」とどちらもバランスをとりながら両立させています。今回の種苗法改定によって「品種開発者の育成者権」が強化され、それに伴って農家が種を採る権利は縮小されます。

  平成28年には「種子法」を廃止するなど、この数年間で日本の農政にとって重大な改定が相次いでいますが、この一連の流れから見えてきたのは、どうやら日本政府は民間の種苗会社の利益を最優先に保護しようとしているということです。農家が無断で種を採ってはいけない品種は「禁止品種」と呼ばれていますが、農林水産省が「禁止品種」に指定した品種の数がこの数年間で急増しています。「禁止品種」から無断で種を採ると罰せられるので農家は種苗会社から種を購入しなくてはいけなくなり、種苗会社の利益が増えます。

  品種開発者が生活してゆくためには、ある程度は育成者権を保護することは大切ですが、全ての品種を「禁止品種」にしてしまうと農家は自分で種を採ることができなくなります。農家が他所から取り入れた品種の種を自分で採る技術を継承してゆくことも大切です。

一つの鶴首カボチャからは自分だけでは使い切れないくらいのたくさんの種が採れますので、他の農家にも分けてみようと思っています。鶴首カボチャの種は、現在では一般的に販売されていない希少な種なので、きっとこの種を欲しがる農家もいると思います。

皆さんも鶴首カボチャを料理する前には種を採り除いていると思いますが、その種を捨てずに水洗いして乾かして保管しておけば、来年の春に種としてカボチャ栽培に利用できます。もしも家庭菜園でカボチャを栽培したい方がいましたら、種採りに挑戦してみるのもおもしろいと思います。小林農場の鶴首カボチャは「禁止品種」ではなく、「種苗法」とか「育成者権」などの難しい話を気にせずに、誰もが自由に種を採ってもよい品種です。

2021年6月17日 (木)

令和3年6月14日の野菜セット・ズッキーニについて

今回の内容です。

玉ねぎ、大根、カブ、ズッキーニ、サヤエンドウ、キャベツ、白菜、サンチュ、ブロッコリーまたはカリフラワー、シュンギク、ニラ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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P1040199 ズッキーニが収穫され始めています。

ズッキーニは小林農場の畑が苦手としてきた作物です。調子良く収穫できるのは最初だけで、その後は収量は下降して回復することなく、やがてズッキーニの株は病気に罹って縮んでしまっていました。

今年は、キュウリに似た実ができる一般的なズッキーニの品種だけでなく、黄色の実ができる品種や、ずんぐりした実ができる品種など、今まで栽培したことのない品種を試しに導入してみて、小林農場の畑に合った品種を新たに探しています。

今まで私は、実を収穫する以外はズッキーニをほとんど放任して育てていましたが、少し手間をかけてやると収穫時期を長くすることができそうです。ズッキーニの栽培方法を改めて学んでみました。

・実を収穫しているうちに肥料が切れるので、定期的に肥料を与えるとよい。

・ツルが伸びてくると折れやすくなるので、折れないように支柱で固定するとよい。

・モザイク病などの感染症に罹った株が発生したら、他の株に感染してしまう前に畑から除去する。

・変な形の実ばかりが収穫される場合は、開花時に受粉が不足していることが考えられる。確実に受粉させるために、人工授粉を行うとよい。

・繁茂している下の葉は摘み取って、風通しを良くするとよい。

P1040194 ズッキーニの株。

P1040193 株元に実ったズッキーニの実。

P1040201 ズッキーニの花。

2021年6月16日 (水)

月の満ち欠けの暦・卯月の風景(5月12日~6月9日)

古来の日本人に馴染の深かった太陰暦。その暦は月の満ち欠けを基にして成り立っていました。

以下に太陰暦の卯月の頃の小林農場の風景を、写真でつづってゆこうと思います。(写真をクリックすると写真が拡大されて、もっと見やすくなります)

卯月(うづき)

  期間:今年の場合は5月12日の新月の日から6月9日の新月前日まで

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近所の梅の木には梅の実が実っています。収穫されて梅干しになるのでしょう。

梅の実が収穫される頃に降る雨のことを、私達は「梅雨」と呼びます。関東地方では6月7日頃に梅雨入りすることが多いです(今年は6月14日に梅雨入り)。

 

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雑木林のあちらこちらで、栗の木が花を咲かせて独特な香りを辺りに振り撒いています。

しっぽのような花の穂が伸びています。

 

P1040160 畑に隣接している竹林から、地下で水平に根を伸ばして畑に侵入してきた真竹。

この時期になるとポコポコと地上に顔を現して、短期間で背丈を高く伸ばしてゆきます。マメに刈り取らないと、畑は真竹に占領されて竹林になってしまいます。

 

小林農場の地元の市貝町は雑木林に囲まれた緑豊かな里山です。

そんな市貝町を象徴する鳥と言えば・・・キジです。キジは市貝町の町鳥に指定されていて、小林農場でもよくみかける鳥です。

P1040189 顔は赤く、体は黒光りする緑。派手な見た目のオスのキジ。図体も大きいです。ケーン!ケーン!というやかましい鳴き声をよく耳にします。

走るのが好きなのか、飛ぶのが苦手なのか、私が近づくと飛ばずにバタバタと駆け足で逃げてゆきます。

 

P1040152 畑ではシュンギクが花を咲かせ始めました。その蜜を吸いにやってきたミツバチ。

P1040177 花が咲くと、いろんな虫が集まってきます。

 

 

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ホトケノザなどの春の雑草は、夏に入ろうとする今の季節に枯れます。上の写真は、繁茂していたホトケノザがとても見事に枯れている様子。その脇には夏の雑草のアザミが背丈を伸ばしています。

 

P1040144 最近、よく畑で見かけるようになった夏の雑草。アメリカフウロ。

 

P1040147 春の作物であるサニーレタスはとっくに収穫時期を終えて、収穫されずに畑に残されたサニーレタスが茎を高く伸ばして、その頂上に花を咲かせています。

このように塔が建ったような姿を「とうがたつ」と呼びます。

 

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5月、育苗ハウスから次々に夏野菜の苗が畑へと巣立ってゆきました。上の写真は、畑に植えられていったカボチャ、サヤインゲン、モロヘイヤ、トマトの苗の様子。

P1040184 植えられてしばらく経った キュウリの苗の様子。

 

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麦が熟して収穫時期を迎えると、麦畑は黄金色になります。この風景は「麦秋」と呼ばれます。

小麦にとっての「実りの秋」は、梅雨の頃に迎えます。

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次の季節は 皐月(さつき)

  期間:今年の場合は6月10日の新月の日から7月9日の新月の前日まで

     6月25日に満月

皐月の頃の二十四節気

  6月21日 夏至  昼が最も長く、夜が最も短い日。

  7月7日  小暑  暑気に入り、暑中見舞いが出される。

皐月の頃の七十二候

  6月10日頃 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる) 腐った草が蒸れ、蛍になる(と昔の人々は思っていたらしい)
  6月16日頃 梅子黄(うめのみきばむ) 梅の実が黄ばんで熟す
  6月21日頃 乃東枯(なつかれくさかるる) 夏枯草(うつぼくさ)が枯れる
  6月26日頃 菖蒲華(あやめはなさく) あやめの花が咲く
  7月1日頃  半夏生(はんげしょうず)  烏柄杓(からすびゃく)が生える
  7月7日頃  温風至(あつかぜいたる) 暖い風が吹いて来る

皐月の頃の節供、雑節

  6月11日 入梅  梅雨入りの目安

  6月14日 端午  旧暦の端午の節供

  7月2日  半夏生 農事の節目。この日までに田植えを終わらせる。

皐月の頃の小林農場の風景

  ・梅雨入りする。

  ・雑木林では栗の木が花を咲かす。

  ・梅の木には実が実る。収穫すれば梅干しが作れる。

  ・我が家の庭では、ガクアジサイやアマリリスが花を咲かす。

  ・近所ではネムの木が花を咲かす(大豆の種を播く時期の目安)

  ・蝉が鳴き始める。

  ・6月下旬には雨がよく降って、トラクターで畑を耕しにくくなる。麦刈りをこの頃までには終わらせておかないと厳しい。

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この季節に聴きたい歌  栃木県にゆかりのある歌

小林農場の地元の栃木県では、6月15日に「県民の日」を迎えます。

そこで栃木県にゆかりのある曲を、独自に選曲してみました。

  八木節 北関東地方の民謡  この曲のカバー曲を聴くにはこちらをクリック。

    栃木県や群馬県などで歌い継がれてきた民謡。盆踊りでも踊られる。

  渡良瀬橋  作詞:森高千里,作曲:斎藤英夫  この曲のカバー曲を聴くには右をクリック。渡良瀬橋.wav

    渡良瀬橋は栃木県足利市に実在する橋。この曲が発表された後、「きれいな夕日が見れる橋」として全国に知られるようになる。

  ページをめくって  作詞・作曲/小春  この曲のカバー曲を聴くには右をクリック。人生のページをめくって.wav

    平成30年に公開された、栃木県宇都宮市を舞台にした映画「キスできるギョーザ」の主題歌。

毎年、47の都道府県の魅力度に順位をつける「魅力度ランキング」が発表されています。

しかし、それぞれの都道府県にはそれぞれの魅力があり、それを比較して順位をつけてゆこうという考え方は間違っているのではないかと、私は思っています。「魅力」なんて単純に数値化して比較できるものではありません。

魅力度ランキングでたまたま下位にされてしまった県はまるで「魅力のない県」と誤解されてしまい、気の毒です。

このようなどこかの誰かが決めた順位に一喜一憂するのはつまらないことだと思います。

例えばもしも、自分が暮らしている県が魅力度ランキングで最下位になったとしても、全く気にする必要はありません。他の人には自分の暮らしている県の魅力が分からなくても、自分自身が自分の暮らしている場所に誇りを持っていれば、それで十分です。

   

2021年6月13日 (日)

令和3年6月11日の野菜セット・最近の害虫の様子について

P1040161 花を咲かせるシュンギク。

6月11日の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、大根、カブ、サヤエンドウ、ズッキーニ、キャベツ、白菜、サンチュ、ブロッコリー、シュンギク、ケール、ニラ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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P1040182 収穫時期を迎えた白菜の様子。

この季節は白菜やキャベツなどの結球する野菜が、野菜セットに量感を与えています。

これらの作物はイモムシの好物で、虫害を受けやすいです。まだ苗が幼い頃に虫害を受けると生育が悪くなるので、これらの苗を畑に植えた後、防虫ネットをかけなくてはいけない場合もあります。

この春は小林農場では防虫ネットを使用しませんでしたが、虫害は少なく、だいたい無事に収穫時期を迎えました。虫喰われ穴のないきれいなキャベツや白菜を皆さんにお届けできています。

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小松菜などの葉物野菜やカブなども虫害を受けやすく、害虫に食べ尽くされてしまう場合もありますが、この春は無事に収穫時期を迎えています。

去年の秋も防虫ネットを使わなくてもよいくらいに害虫が少なかったです。害虫が大発生して苦労する年もありますが、やがて害虫の発生が落ち着いて安定する年もあります。最近は害虫の発生が落ち着いてきているように感じます。

 

2021年6月11日 (金)

令和3年6月7日の野菜セット・今年の玉ねぎについて

P1040138 雑木林では栗の花が開花。

6月7日の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、大根、カブ、サヤエンドウ、キャベツ、白菜、サンチュ、ブロッコリー、水菜、シュンギク、ケール、ニラ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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玉ねぎを今年初めて、野菜セットに入れてみました。

今年の玉ねぎは不作で、収量は良くありません。

例年では5月下旬より極早生品種の玉ねぎを出荷するのですが、今年は6月からの出荷となりました。

少し小さな玉ねぎも混ぜてお届けしております。少し料理がしにくいかもしれませんが、味の良い玉ねぎです。

例年だと玉ねぎは12月頃まで保管しながら出荷されます。去年は特に玉ねぎが豊作で、不作だった長ネギの穴を埋めてくれました。

今年の玉ねぎは不作のため出荷量も少なくなるかと思います。これから長ネギの栽培に力を入れて、玉ねぎの穴を埋めたいと思います。

Img_0040 去年の豊作だった玉ねぎの写真。

2021年6月 9日 (水)

そこら中に転がっている宝を使いこなすには  令和2年11月26日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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そこら中に転がっている宝を使いこなすには  令和2年11月26日

木枯らしの候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  紅葉の季節から落葉の季節へと移り変わろうとしています。紅葉を全て落とした樹々は冬木立となり、その株元には無数の落ち葉がふんわりと敷き詰められています。先日より農場付近に大量に散り落ちている落ち葉をかき集め始め、堆肥の材料としました。

  小林農場の畑は粘土質で固く、畑仕事がやりにくいので、土作りをしてもっと土を柔らかくしないといけません。落ち葉は土作りに最適な材料で、小林農場の広い畑全てに落ち葉で作った堆肥をたっぷりと散布できれば、とても肥沃な畑に生まれ変わることでしょう。

農場は広大な雑木林に取り囲まれているので、落ち葉をいくらでも無料で入手できる環境にあります。ただ、それらの大量の落ち葉をかき集めて堆肥化して畑に散布してゆくにはかなりの時間を費やす必要があり、全部の畑に必要な堆肥の量が確保するのは大変です。

  小林農場の畑では年々、作物の収量が徐々に落ちてゆき、土も以前よりさらに固くなってきているように感じています。今まで畑に入れてきた堆肥の量が少ないのだと思います。この冬は畑にたっぷりと堆肥を入れてゆくことに時間を費やしたほうがよさそうです。

  去年、かき集めて軽トラックの荷台に積んだ落ち葉をそのまま畑に運んで散布して、すぐにトラクターで土の中に鋤きこんでみました。畑の外で堆肥化する手間を省いて、土にそのまま鋤きこまれた落ち葉が時間をかけながら自然と土の中で発酵して堆肥化してくれることを期待してみました。それから数か月経ってからその畑で大根を栽培してみました。大根は土の状態に敏感に反応しやすい作物で、土の状態が悪いと変な形に育ってしまいやすいのですが、この時はまっすぐに伸びたきれいな形の大根を収穫することができました。

  落ち葉などの有機物を生のまま畑に鋤きこむのは、一般的には「厳禁」とされています。生のままの有機物が土の中で悪い具合に腐敗して、そこで育つ作物の生育に害を及ぼす危険があります。その危険を回避するために手間をかけて畑の外で山積みして発酵させて、生の有機物がやがて細かく分解されて土に似た状態、つまり堆肥になってから畑に入れます。

  しかし現実的には自分で堆肥を大量に作る時間を確保することは難しいです。畑の外で堆肥化する手間を省ければ、たくさんの落ち葉をかき集めて畑にたっぷりと散布することに時間を費やせます。畑に鋤きこまれた落ち葉が自然に発酵して堆肥化するまでに時間がかかるので、その間は作物を栽培することを控えたほうがよさそうですが、しばらく経ってから作物を栽培すれば問題ないかもしれません。土や作物を観察しながら確認します。

  雑木林の地面には落ち葉といっしょにたくさんの枯れ枝が散乱していますが、これらも燃やして炭や灰にすれば畑の肥料として利用できます。堆肥や肥料の材料にできる宝物はそこら中に転がっているのですが、それらを宝物として有効に利用するのには手間がかかるので、農家は店から購入してきた化学肥料を代わりに散布して作物を育てる場合が多いです。私は化学肥料よりも有機物(堆肥)を与えたほうが作物の健康に良いと思います。有機物を与える作業の莫大な手間をできるかぎり省略化してくことに試行錯誤しています。

2021年6月 6日 (日)

令和3年6月4日の野菜セット・6月以降の野菜セットの内容

Imgp0835_20210606053301

6月4日の野菜セットの内容です。

大根、カブ、サヤエンドウ、キャベツ、白菜、玉レタス、サニーレタス、ブロッコリー、カリフラワー、水菜、シュンギク、ニラ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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今回の野菜セットの出荷日は1日中、雨。まだ梅雨入りしていない関東地方も、空気が蒸し始めてきています。

玉レタスは傷みやすくなり、今回で出荷が終了となります。玉レタスの代わりにサンチュを少しだけ、収穫できるかもしれません。

キャベツも傷みやすくなってきているので、出荷する時に結球内に傷みがないか、念入りに検品したほうがよさそうです。白菜が新たに収穫時期を迎えていますが、キャベツと同じように出荷時に注意したいです。

水菜などの葉物野菜も傷みやすくなります。これらは収穫時期を迎えてから時間が経つと、収穫後の傷みが早いです。できるだけ収穫時期を迎えたばかりの若いものを出荷するようにしたいです。

レタス、キャベツ、水菜などの葉物野菜は春の野菜であり、梅雨の高温多湿の気候では傷みやすくなります。いっぽうで、高温多湿に強い夏野菜が収穫時期を迎えるには、あと数週間待たないといけません。6月上旬は一時的に出荷できる野菜の種類を確保するのに苦労します。

この6月上旬は、玉ねぎやニンニクなども新たに野菜セットに加えながら乗り切ろうと思います。

6月下旬になると、ズッキーニ、サヤインゲン、キュウリなどの夏野菜が、7月に入ればモロヘイヤ、ナス、ピーマン、オクラ、トマトなどの夏野菜が順番に収穫され始めてゆきます。ジャガイモも7月頃から収穫されます。

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この春はカブと大根が調子が良かったです。夏野菜が収穫できるようになるまでのあと数週間、もう少し大根とカブにがんばってもらおうと思います。

P1040130

上の写真の左の列は大根の葉、右の列はカブの葉。4月頃に種を播いて順調に育ち、6月上旬頃に収穫時期を迎えます。

ちなみに、写真の大根とカブの間にはシュンギクが生育しています。同じ畝に複数の種類の作物がいっしょに育っている、小林農場の畑の風景。

2021年6月 2日 (水)

令和3年5月31日の野菜セット・カリフラワーについて

P1040129

5月31日の野菜セットの内容です。

大根、カブ、サヤエンドウ、キャベツ、玉レタス、サニーレタス、ブロッコリー、カリフラワー、水菜、シュンギク、ニラ、ニンニクの芽

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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P1040127 Dscn3733

ブロッコリーやカリフラワーなどのつぼみの部分を食べる野菜がたくさん収穫されています。

特にカリフラワーは小林農場の畑に合っているようで、ブロッコリーよりも収量が良いです。

料理する時も、ブロッコリーはうっかりと茹ですぎるとフニャフニャになって食感が悪くなりやすいので火の通し方に少し気を遣いますが、カリフラワーは長く茹でてもそれほどフニャフニャにはなりにくく、ブロッコリーと比べると気を遣わずに料理のできる食材ではないかと思います。

下茹でしたカリフラワーはいろいろな料理に使えます。私は、ジャガイモの代わりにカリフラワーをカレーライスの具に使ったことがあります。

下茹でした後は、ザルなどに広げて冷まします。水に入れて冷まそうとすると、食感が水っぽくなってしまいます。

ブロッコリーやカリフラワーなどのつぼみの部分を食べる野菜はあまり保存が効かないので、できるだけ早く料理して食べることをおすすめします。もしもしばらく料理をしない場合は、下茹でした後によく水をきってラップに包んで冷凍庫に入れて冷凍保存してもよいです。

 

2021年6月 1日 (火)

無菌状態   令和2年12月3日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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無菌状態   令和2年12月3日

霜寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  以前に田舎に移り住んで畑を借りて無農薬で作物を栽培し始めた方から聞いた体験談ですが、近所の農家達から「農薬を使わないと害虫が繁殖して他の畑にも広まってしまうので、農薬で害虫を駆除してほしい」と言われてしまい、無農薬栽培を断念しなくてはいけなくなったようです。近所の農家達に逆らいながら無農薬栽培を続けることは難しいです。

  畑には無数の虫や菌が生息していて、その一部が作物に害を及ぼすこともありますが、それらを退治してくれる虫や菌もたくさん生息していて、作物の生育の手助けをしてくれます。農薬を散布すると害虫や病原菌だけではなく、作物に有益な生き物も含めた全ての生き物が畑から死滅してしまう危険があります。そんな「無菌状態」の中で新たに病原菌が畑にやって来たら天敵がいないのであっさりと繁殖してしまい、作物はあっという間に病気になってしまいます。無菌状態が作物にとって最も危険な状態だと、私は認識しています。

  人間の体の表面にも体内にも、たくさんの菌が常在しています。最近は新型コロナウイルス感染防止のためにスーパーなどの店の入り口には来客者用に消毒液が用意されていますが、私は消毒しません。手を消毒液で消毒することは、畑に農薬を散布して消毒するのと同じ危険性があると思います。しかし図書館などに入ると、職員から直接、消毒液で手を消毒するように要請されるので、その時は渋々、自分の手に消毒液をかけるようにしています。

  日本人は「きれい好きな民族」として世界に知られています。現在のコロナ禍では日本国内は海外と比べると被害が小さく、日本の清潔な環境が新型コロナウイルスの繁殖を抑えていると推測されます。いっぽうで「日本人のように潔癖すぎると却って健康に良くない」という指摘もあります。体を洗いすぎれば体から有益な菌も落ちてしまいます。日本で流行った「抗菌グッズ」は菌と接触する機会を失わせ、菌に対する免疫が身につかなくなります。

  他国と比べて日本の田畑での農薬の散布量はかなり多く、日本は世界有数の農薬使用大国です。日本の多くの農家には「田畑を農薬散布で消毒して清潔に保ち、害虫や病原菌に汚されないようにしないといけない」という意識が強く根付いているのかもしれません。

  厚生労働省によると日本国内では毎年、約1000万人の人々がインフルエンザにかかり、インフルエンザが原因で約1万人の人々が亡くなっています。かなり多くの人々がインフルエンザで苦しみますが、それでも今まで私達はインフルエンザの流行期でも普段通りに外出して、人と触れ合うことを大切にしてきました。ウイルスに感染することによって病気になる場合もありますが、同時に大勢の人々が感染することによってその民族はウイルスに対する免疫を身につけてゆき、そのようにして人類はウイルスと共存してきました。

日本国内では新型コロナウイルスに感染した感染者の多くは無事に回復しているので、このウイルスに感染することを過度に恐れないほうがよいと私は思います。それよりも、多くの人々が新型コロナウイルスと共存することを拒絶して、「消毒すればするほど安心だ」と必要以上に消毒を行って日本列島が「無菌状態」に近づいてゆくことを私は恐れます。

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後記(6月1日記入)

ウイルス感染防止のために大勢の人々がマスクを着用して暮らしていますが、複数の医者などからはマスクをずっと着用したまま暮らすことによって様々な健康被害が生じる危険性があるという指摘も出されています。

1日に何度も手を消毒したり、1日中ずっとマスクを着用したり、そのような不自然な生活を続けていれば心身に余計なストレスを与えてしまい、自己免疫力が落ちてしまうのではないでしょうか。

自己免疫力が維持されていればウイルスに感染しても無事に回復します。しかし、自己免疫力が落ちれば、ウイルスに感染すると重症に陥る場合もあります。ウイルス感染防止のために消毒やマスク着用を徹底すると、却って多くの人々の自己免疫力は落ちてしまい、重症者の人数が増えてしまうかもしれません。

ウイルスは人の目には見えません。どんなに感染を防止しようとしても、完璧に防止することは無理です。ならば、ウイルスに感染しても無事に回復できるように自己免疫力を維持することに専念するべきでしょう。

「ウイルスの感染を防止する」という発想から、「ウイルスと共存できるように自己免疫力を維持する」という発想に転換するべきだと私は思います。

これから蒸し暑くなり、熱中症に注意を支払わなくてはいけません。マスクを着用していると体温が上がってしまうので、熱中症対策を優先してマスクを外した方が良い場面も増えてゆくでしょう。人々が気兼ねなくマスクを取り外せるような雰囲気を社会全体で築いてゆきたいです。

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