« 令和3年5月14日の野菜セット・シュンギクの効用について | トップページ | 月の満ち欠けの暦・弥生の風景(4月12日~5月11日) »

2021年5月18日 (火)

初めて栽培してみた鶴首カボチャ  令和2年11月12日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

初めて栽培してみた鶴首カボチャ  令和2年11月12日

小春日和が続く暮秋のみぎり、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  先週より「鶴首カボチャ」を野菜セットに加えてみました。鶴の首のように細長い形をしていて、熟して食べ頃を迎えると皮が肌色に変色します。現在の日本で主に食べられているカボチャといえば形が丸くて緑色をしている西洋カボチャですが、鶴首カボチャは日本で昔から栽培されていた日本カボチャの1種のようです。おもしろい外見ではありますが、中身は一般的な西洋カボチャと比べて大差はなく、西洋カボチャと同じように料理ができます。ただ、料理するとホクホクとした食感になりやすい粉質の西洋カボチャと比べて鶴首カボチャの肉質はねっとりとした粘質で、煮ても煮崩れしにくく、私はこの食感が好きです。

去年、青空市に足を運んで野菜農家の店舗に立ち寄ってみた時に、たまたま店頭に並べられていた鶴首カボチャに目が留まり、試しに購入してみて家に帰って料理をして試食をしてみました。私の好きな風味でしたので、料理した時に取り除いた種を捨てずによく洗ってから乾かして、袋に入れて保管しておきました。今年の春にその種を播いて発芽させて、後は畑で順調に生育して多くの実をならしたので、10月に収穫して出荷し始めました。

カボチャは夏から秋にかけて収穫されて、その後は倉庫の中で貯蔵しながら少しずつ出荷されます。カボチャにもいろいろな品種があり、それぞれ食べ頃を迎える時期や収穫後に貯蔵できる期間が違い、その味わいも違います。今まで小林農場でも複数の品種のカボチャを栽培してきて、収穫後にすぐにおいしく食べられる品種(主に皮の色が緑色)を9月より出荷して、貯蔵中にじっくりと甘味が増して次の年の春まで貯蔵できる品種(主に皮の色が白色)を12月から出荷して、9月から3月までの半年間、カボチャを出荷してきました。

以前はカボチャ栽培は簡単で、畑に苗を植えて無事に根付けば、後は私がほとんど何もしなくても勝手に生育していました。しかし最近はうまく生育してくれず、今年も収量が少なく、この秋はカボチャを一部のご家庭にしかお届けすることができませんでした。今後は「何もしなくてもカボチャは勝手に育つ」という考えを改めないといけないようです。

しかし鶴首カボチャだけはやたらと勢い良くツルを四方八方に伸ばして元気に育ち、「これがカボチャの本来の生命力だ」と言わんばかりに孤軍奮闘して、多くの実をならしてくれました。鶴首カボチャは今年初めて栽培した品種なので、どれだけ長い期間貯蔵できるのか、貯蔵中にどのように味わいが変わってゆくのか、私もまだよく分かりません。しばらくは私も鶴首カボチャを常に試食してその味や状態を確認しながら出荷したいと思います。

小林農場では、作物の種を店から購入するだけではなく、できるだけ自分の畑の作物から自分で種を採るようにしたいと考えています。カボチャ栽培の場合は、複数の品種を同じ畑で育てると種に複数の品種の遺伝子が混ざって交配してしまい、良質な種を採りにくいです。鶴首カボチャは他の品種と比べて花が咲く時期が遅れて、受粉の時期も他の品種とはずれるので他の品種とは交配しにくく、良質な種を採りやすいです。種採りがしやすい希少なカボチャの品種ですので、去年と同じように今年も自分で種を採りたいと思います。

« 令和3年5月14日の野菜セット・シュンギクの効用について | トップページ | 月の満ち欠けの暦・弥生の風景(4月12日~5月11日) »

農場通信」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 令和3年5月14日の野菜セット・シュンギクの効用について | トップページ | 月の満ち欠けの暦・弥生の風景(4月12日~5月11日) »

フォト
無料ブログはココログ