古来の日本人に馴染の深かった太陰暦。その暦は月の満ち欠けを基にして成り立っていました。
以下に太陰暦の弥生の頃の小林農場の風景を、写真でつづってゆこうと思います。(写真をクリックすると写真が拡大されて、もっと見やすくなります)
弥生(やよい)
期間:今年の場合は4月12日の新月の日から5月11日の新月前日まで
4月27日に見られた満月の様子。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
冬木立だった樹々がいっせいに葉を生やして、里山は新緑に包まれてゆきました。
小林農場の畑に隣接している雑木林も新緑。
我が家の隣に鎮座しているコブシの巨木も新緑。
新緑の初々しい若葉色をじっとみつめてみる。
新緑に混ざって白い花も見えます。おそらくミズキの花か、ヤマボウシの花でしょう。

新緑に混ぜって紫色の花が房になって垂れ下がっています。フジの花です。
我が家の前で咲き誇るタンポポの群れ。
山吹色のヤマブキの花。
菜の花。十字の形に咲く。
小松菜などのアブラナ科の植物の花の総称を「菜の花」と呼び、まだ花を咲かせる前のつぼみはおいしく食べられます。今年は桜が早い時期に開花したことが話題になりましたが、同じように今年の「菜の花」も開花するのが早かったような気がしました。
ルッコラのきれいでしぶい花。

ネギ畑ではネギがつぼみをつけ始めました。ネギのつぼみは「ネギ坊主」とも呼ばれています。
チョウが羽ばたくような形をした、赤紫色の美しい花。サヤエンドウの花。
花はやがて散って、代わって実が現れて、収穫されてゆきます。
霜で凍るホウレン草。
4月末になってもまだ氷点下まで気温が下がって霜が降りる日があります。ジャガイモ畑で発芽したばかりのジャガイモの芽も、霜に当たって全部、茶色に枯れてしまいました。
でも、地下の種イモはすぐに新たな芽を地上に伸ばして、ジャガイモ畑は再び緑色の芽で覆われてゆきました。

育苗ハウスの中でズラリと並べられた夏野菜の苗。

上の4枚の写真はそれぞれ、トマト、ナス、カボチャ、モロヘイヤの苗。間もなく、育苗ハウスから畑へと巣立ってゆきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の季節は 卯月(うづき)
期間:5月12日の新月の日から6月10日の新月の前日まで
5月26日に満月
卯月の頃の二十四節気
5月21日 小満 草木が青々と茂って天地に生気が満ちてくる
6月5日 芒種 昔、田植えの目安とした日
卯月の頃の七十二候
5月15日頃 竹笋生(たけのこしょうず) 筍が生えて来る
5月22日頃 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) 蚕が桑を盛んに食べ始める
5月26日頃 紅花栄(べにばなさかう) 紅花が盛んに咲く
5月31日頃 麦秋至(むぎのときいたる) 麦が熟し麦秋となる
6月5日頃 螳螂生(かまきりしょうず) 螳螂が生まれ出る
卯月の頃の節供、雑節
5月19日 卯月八日 旧暦の花祭り、お釈迦さまの日(昔は農耕の節目だった)
卯月の頃の小林農場での注目点
・5月26日に皆既月食が見られるかも
・ミズキ、ヤマボウシ、フジなどの雑木林に自生している樹々の花を観賞できる
・近所の水田地帯で、夜になるとホタルの舞いを観賞できる。
・麦畑が黄金色に染まって、「麦秋」を迎える。
・畑に隣接している竹林に生息している真竹が畑にまで地下茎を伸ばして、畑にもタケノコが生えてくる。
・関東地方の梅雨入りはいつか?(麦刈りをいつ行ったらよいのか?)西日本では6月を待たずに梅雨入りしていて、関東地方もかなり早く梅雨入りするのではないかと言われている。実はすでに関東地方も梅雨入りしているという噂もある。
・5月30日(日)に地元の市貝町にて「SATOYAMAヘルシーマーケット」を開催。小林農場も出店。
ーーーーーーーーーーーーーーー
この季節に聴きたい曲 大河ドラマの主題曲
現在は5月5日に、昔は6月上旬頃に端午の節供を迎え、武者人形が飾られます。昔の武士の生き様は、現代の日本人の精神にも影響を与え続けています。
先日、図書館から借りてきたCDアルバム「大河」。50年以上放映されてきたNHK大河ドラマの主題曲が収録されています。
武士の生き様を表現したこれらの主題曲は壮大な曲調で、「ジャパニーズ・クラシック」と呼んでもよいかもしれません。
これらの主題曲の中から特に私の気に入っている曲を以下にご紹介したいと思います。
新選組! 作詞/三谷幸喜 作曲/服部隆之 右をクリックすると、この曲のカバー曲を試聴できます。新選組.wav
北条時宗 作曲/栗山和樹 右をクリックすると、この曲のカバー曲を試聴できます。北条時宗2.wav
