月の満ち欠けの暦・如月の風景(3月13日~4月11日)
古来の日本人に馴染の深かった太陰暦。その暦は月の満ち欠けを基にして成り立っていました。
以下に太陰暦の如月の頃の小林農場の風景を、写真でつづってゆこうと思います。(写真をクリックすると写真が拡大されて、もっと見やすくなります)
如月(きさらぎ)
期間:今年の場合は3月13日の新月の日から4月11日の新月の日まで
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どなたが管理している桜の樹なのか分かりませんが、ソメイヨシノの花が散った後に満開を迎えるので、ソメイヨシノとは違う品種なのでしょう。
我が家の庭に鎮座しているコブシの巨木も、白い花を咲かせて、満開。
でも、花の季節は短いです。花と入れ替わって、初々しい若葉色の葉が芽生えて、新緑の季節を迎えます。
3月の下旬までは冬木立で木肌をさらけ出していた樹々が、花を満開に咲かせて、花が散った後には新緑に包まれてゆきます。この1か月で劇的に樹々が姿を変えてゆきます。
モンシロチョウが舞い出てきました。カエルも跳びはね出てきました。ウグイスも鳴き始めました。ツバメも飛び始めました。
樹々の花の満開を合図にして、様々な動物たちも活動を始めました。
ヤエムグラ。一部の畑でこの雑草がうっそうと生い茂るようになりました。
雑草の生育が勢いを増し、除草作業に時間を費やさなくてはいけない季節が始まりました。
この春は防寒対策を施しながら冬越しさせたサニーレタスが、3月下旬より収穫時期を迎えてくれました。
ネギ畑。ネギは端境期(はざかいき)にもたくさん収穫できる、頼り甲斐のある作物です。
収穫適期を迎えたホウレン草。この春はこのホウレン草が大活躍してくれて、小林農場の農場経営を支えてくれました。
私の家の庭に積んでいたほだ木からシイタケが派生している様子。シイタケは出荷せずに、私が食べて楽しみます。
上の写真の左はナスの苗。右は発芽して間もない人参。
今は野菜の端境期(はざかいき)で出荷できる野菜の種類が少なくなっていますが、次の季節に出荷される作物はすでに芽吹いています。
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次の季節は 弥生(やよい)
期間:今年の場合は4月12日の新月の日から5月11日の新月の日まで
(4月27日は満月の日)
弥生の頃の二十四節気
4月20日 穀雨 雨が降って、万物を生育させる
5月5日 立夏 春から夏へと季節が移り変わる
弥生の頃の七十二候
4月14日頃 虹始見(にじはじめてあらわる) 雨の後に虹が出始める
4月20日頃 葭始生(あしはじめてしょうず) 葦が芽を吹き始める
4月25日頃 霜止出苗(しもやんでなえいづる) 霜が終り稲の苗が生長する
4月30日頃 牡丹華(ぼたんはなさく) 牡丹の花が咲く
5月5日頃 蛙始鳴(かわずはじめてなく) 蛙が鳴き始める
5月10日頃 蚯蚓出(みみずいづる) 蚯蚓が地上に這出る
弥生の頃の雑節、節供
4月14日 上巳 旧暦のひな祭り
4月17日 土用 春の土用
5月1日 八十八夜 遅霜が降りなくなる
弥生、小林農場周辺での注目事項
・雑木林の新緑のまぶしくなる。
・近所の八重桜の並木道に花が満開。見頃を迎える(山桜の花も見頃)
・農場周辺の草が生い茂るようになって、草刈り作業をしなくてはいけなくなる。
・夜道で虫の鳴き声が聞こえるようになる。
・夏のように暑くなる日も。上着を脱ぎ捨てるようになる。
・5月にも遅霜が降りるかどうか?
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この季節に聴きたい歌 桜の歌
日本では「桜」が登場する歌がたくさん作られてきました。日本人にとって桜は特別な樹なのでしょう。
歌詞の中には桜の花がきれいに咲く様子だけではなく、桜の花が散ってゆく様子も歌われることが多いです。それもまた、日本人特有の感性だと思います。
人気の「桜ソング」をメドレーにして歌ってみました。よろしかったらこちらをクリックしてお聴きください。
「桜ソングメドレー」
1.さくらさくら 日本古謡
2・夜桜お七 作詞/林あまり 作曲/三木たかし
3.さくら(独唱) 作詞:森山直太朗・御徒町凧, 作曲:森山直太朗
4.SAKURA 作詞・作曲:水野良樹
5.SAKURAドロップス 作詞・作曲 宇多田ヒカル
私の好きな桜ソング 「桜色舞う頃」 作詞・作曲:川江美奈子
こちらクリックするとこの歌のカバー曲をお聴きできます。
四季を通して移ろいゆく人の想いと桜の樹の様子が歌われています。
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