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2021年3月 9日 (火)

9月とその先の野菜セット   令和2年9月3日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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9月とその先の野菜セット   令和2年9月3日

初秋のみぎり、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  8月はいろいろな夏野菜が収穫できて、野菜セットを作るのが楽でした。トウモロコシやトマトなど、特に子供達が喜んでくれるような楽しい野菜を出荷することができました。

  9月に入るとトウモロコシもトマトも姿を消して、9月下旬にはモロヘイヤも花を咲かせて食べられなくなります。ナスやピーマンなどの夏野菜も秋の気配を感じて収量が落ちてゆきます。今年はナスとピーマンが不調で、実がなかなか太らず、出荷している実は小さいです。これらは通常は10月上旬まで収穫できるのですが、今年はすでに収穫できる実がずいぶん少なくなって、収穫時期が早くも終わってゆくような気配が漂っています。

  通常では9月より長ネギとカボチャが新たに出荷されてゆきます。ところが今年は長ネギの種が順調に発芽してくれず、現在はまだ、長ネギを出荷できる状態ではありません。

  カボチャは、畑に苗を植えた後は元気にツルを伸ばして生育していたので、今年は豊作になるだろうと思っていました。ところが極端に雨の日が多かった梅雨と極端に雨の日が少なかった猛暑を経て、ツルの葉色が悪くなって様子が怪しくなってゆきました。先週、一部のカボチャ畑からカボチャを収穫してみましたが、収穫できた実は少なかったです。9月からカボチャを出荷できるかどうか、在庫数を確認しながら検討してみたいと思います。

近所の農家の皆さんも今年はカボチャが不作だったようです。極端な天候は何事も野菜の生育には良くありません。でも、天候を農家の思い通りにすることはできません。今年は全国的に多くの野菜が不作で、野菜の値段が高騰していると報道されています。雨ばかりで長かった梅雨、暑すぎる猛暑などで、どの農家の皆さんも作物栽培に苦戦したようです。

4月に種を播いて育てるのがカボチャの一般的な栽培ですが、今年は4月だけではなく、真夏にもカボチャの種を播いて育ててみました。遅い時期に種を播いて育てるカボチャは寒くなり始める晩秋に収穫時期を迎えますが、おそらくたくさんの収量は期待できません。少なくてもかまわないから、少しでも出荷できるカボチャの数を増やせればよいです。

8月は雨がほとんど降らずに畑が乾き、大根やカブやほうれん草などの秋野菜の種を播きましたが発芽しませんでした。9月から10月にかけての秋は出荷できる野菜が少なくなる見込みで、野菜セットを作るのに苦労しそうです。それはもう、しかたのないことなので、11月以降にたくさん野菜を出荷できるように、畑仕事に専念したいと思います。

9月に入ってから雨が降るようになって、畑が潤いを取り戻しています。今ならば畑に種を播けば楽に発芽するでしょうし、苗を植えればすんなりと根付くでしょう。先日、畑に大根やカブやほうれん草などの種を播き、白菜やキャベツやレタスなどの苗を植えました。

キュウリだけは安定していて、6月からずっと、全てのご家庭にお届けすることができています。雨が多すぎても少なすぎてもおかまいなしに、キュウリの樹はたくさんの花を咲かせて実を実らせてくれていました。いろいろな種類の作物の種を播いていれば、今年のキュウリのような「農場の救世主」になってくれるような作物が現れたりするものです。

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