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2021年1月 3日 (日)

健康や長生きよりも大切なもの   令和3年1月2日

令和3年の最初の農場通信です。

通常の農場通信は野菜詰め合わせの中に入れて野菜といっしょに皆さんにお届しているのですが、今回の最新の農場通信はインターネット配信限定とさせていただきました。

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健康や長生きよりも大切なもの  令和3年1月2日

新年のごあいさつをもうしあげます。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  東京の私の実家で暮らしている父と母は現在79歳の高齢者です。毎年、お正月には実家に帰省していますが、今年は父と母との会話の中で、コロナ禍も話題になりました。

  世界中の国々が新型コロナウイルス感染防止のために厳しい活動自粛を国民に課してゆく中、北欧の国・スウェーデンでは自粛をできるだけ緩めて、自国の経済、文化を維持してゆく政策を実行しました。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃には国内の多くの高齢者が感染によって亡くなる事例もありましたが、その後は死亡者の数は低い水準で推移しているようです。スウェーデンでは外出を楽しむ人々の姿が多く見られます。

  スウェーデンでは多くの人々は寿命を迎える時が来れば過度な延命処置を望まず、そのまま自然に亡くなってゆくようです。介護が充実していて、高齢者は亡くなる直前まで支援を受けながら自分の好きなように生活を楽しみ、「寝たきり老人」は少ないようです。

  誰もが長生きしたいと願いますが、どんなに長生きをしても、いずれは必ず死にます。私達にとって重大なのは「どうすれば長生きできるのか」よりも、「どうすれば寿命を迎えた時に怖がらずに安らかな気持ちで死んでゆけるのか」だと思います。多くのスウェーデン人は「怖がらずに安らかに死んでゆける知恵」を身に付けているのかもしれません。

  人は年をとれば寿命を迎えて、免疫力が落ちて病気に罹って亡くなるのが自然です。私も今は病原ウイルスに感染しても亡くなる可能性は低いですが、年をとって寿命を迎える頃に病原ウイルスに感染すれば感染症で亡くなる場合もあります。それは私が寿命を迎えたから亡くなるわけであり、私に病原ウイルスをうつした人が悪いわけではありません。

  新型コロナウイルスに感染して亡くなる子供達や若者達は少なく、死亡者の多くは寿命を迎える年齢に達した高齢者で占められています。スウェーデン人が「厳しい自粛を課さない」という政策を貫いているのは、「人はいずれ必ず寿命を迎える」という当たり前の事実を当たり前に受け入れようとする死生観を築いてきたことが背景にあると思います。

  子供達はあまり新型コロナウイルスの被害を受けていないのにも関わらず、日本では大人達といっしょに子供達も行動の自粛を強いられてしまいました。そんな子供達を不憫に思って、「自分は子供達からウイルスをうつされてもかまわない。だから子供達はウイルスのことを気にせずに、外に飛び出して遊んでほしい」とおっしゃる高齢者の方々もいます。もしも私が高齢者ならば同じような発言ができるかどうか、自分の心に問いかけています。

  小林農場では、健康はかけがいのないものと考えて、作物栽培には農薬を使用することをやめて、皆さんと健康に関する情報を共有してゆきたいと思っています。ただ、あまり「健康」や「長生き」に執着しすぎてしまうと、寿命を迎えて死ぬことが怖くてしかたなくなるかもしれません。健康を重視しながらも、「健康」や「長生き」よりももっと大切なものを提示してゆきながら皆さんに野菜をお届けしてゆけるようになれればよいと思っています。

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追記

人間は年をとれば寿命を迎えて、最後は病気に罹って天寿を全うしてゆくのが自然です。

いっぽう、子供達が病気に罹って亡くなることは、不幸なことだと思います。

新型コロナウイルスの場合は、子供達がこのウイルスに感染して亡くなる事例は少ないです。

いっぽう、インフルエンザウイルスに感染して乳幼児が亡くなる事例は少なくありません。

この年末年始、日本国内では、インフルエンザの患者数が激減しています。おそらく新型コロナウイルスが登場したことにより、インフルエンザウイルスの勢いが抑え込まれているのではないかと推測されています。(このように一つのウイルスが他のウイルスの勢いを抑え込む現象を「ウイルス干渉」と呼びます)。

子供達にはほとんど被害を及ぼさない新型コロナウイルスが登場して、今まで幼い子供達の命を奪ってきたインフルエンザウイルスが勢いを失っています。

いっぽう、新型コロナウイルス感染拡大防止のために活動の自粛を余儀なくされた業種が多く、その影響で働き盛りの世代の人々が職や収入を失い、生き甲斐を失い、健康を損ねて、それに伴って自殺する人も増えています。

この状況を打開してゆくためにはどうすればよいのか。スウェーデンの取り組みなどに注目してみたいと思います。

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