« 2020年11月 | トップページ | 2021年1月 »

2020年12月

2020年12月31日 (木)

年末年始・特別便 ~コロナ禍の中での野菜セットの出荷について~

12月30日の水曜日に、「年末年始・特別便」を申し込んでくださったご家庭のみに、野菜セットを配送いたしました。

1月1日の金曜日はお正月のため、通常の野菜セットの配送はお休みさせていただきます。1月4日の月曜日より、通常通りに野菜セットをお届けいたします。

皆さま、良いお年を。

 年末年始・特別便の内容。

玉ねぎ、人参、大根、カブ、里芋、ゴボウ、鶴首カボチャ(早獲り)、長ネギ、白菜、キャベツ、ほうれん草、小松菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーーーーー

今年は新型コロナウイルスによって、私達の日常が振り回された一年となりました。

様々な業種で活動の自粛が余儀なくされていましたが、小林農場は仕事をほとんど自粛することなく、普段通りに野菜を出荷してまいりました。

特に今年は小林農場の野菜セットを新規に定期購入してくださるご家庭が増えました。コロナ禍の中、ご自身の健康や食生活を見直して、無農薬栽培の野菜などに関心をお持ちになったご家庭が増えているのではないかと推察しております。

ウイルス感染防止のために厳しい自粛が強いられて、多くの人々が職や収入を失い、生き甲斐も失い、心身の健康を損ねて、それに伴って自殺に追い込まれてゆく人も増えました。「コロナ禍」と呼ぶよりも「自粛禍」と呼んだほう正しいかもしれません。

この禍は、私達の手で終わらせることができる禍だと、私は思っています。

ーーーーーーーーーーーーーー

禍は終わらせられる     令和2年12月17日

霜寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  新型コロナウイルスの話題一色で今年が暮れようとしています。農業では、害虫や病原菌を退治するために農薬を散布することによってその他の生き物にも害を及ぼして生態系が壊れてゆくことが問題となっていますが、コロナ禍と重なって見えます。人間に禍をもたらすウイルスもありますが、多くの虫、菌、ウイルスなどは作物や人間の健康を維持してくれるように働き、これらと共存してゆくことが大切です。しかし私達はその事を忘れて、目には見えないこれらの小さな生き物に対して無闇に恐れを抱いて一括りに拒絶してしまう癖があり、その結果、さらにややこしい健康被害を自ら招いいてしまうこともあります。

  今まで日本国内で新型コロナウイルスに感染した感染者の多くは無事に回復しています。被害が拡大した海外とは状況が違い、日本では新型コロナウイルスの人への殺傷能力はインフルエンザウイルスと大差はないと推測されます。今までインフルエンザウイルスに対処してきたのと同じように、この新参者にも落ち着いて対処してゆけばよいと私は思います。

  連日、「新型コロナウイル感染拡大によって医療が逼迫している」と報じられて、社会に不安が広がっています。日本政府は新型コロナウイルスを特別に危険なウイルスと判断して「指定感染症」に指定したため、医療従事者も新型コロナウイルスに対しては特別に手間のかかる対処を余儀なくされています。新型コロナウイルスが強力だからではなく、世間がこのウイルスに過剰に反応しているので医療従事者も過剰に手間をかけてこのウイルスに対処しなくてはいけなくなったために医療が逼迫しているのだと、私は思います。

  毎年、日本国内で約1000万人という莫大な数の人々がインフルエンザなどの感染症に罹っていますが、医療従事者はしっかりと対応してきました。新型コロナウイルスを特別に危険視することをやめて、他のウイルスによる感染症と同じように通常どおりに医療従事者が新型コロナウイルスに対処できるようにすれば医療は逼迫しないと私は思います。

新型コロナウイルスの感染拡大を恐れて多くの人々は活動の自粛を余儀なくされて職と収入を失い、自殺者も増えました。感染防止のために支払っている代償が大きすぎます。    

冬に入れば感染症の患者数が増えてゆくのは自然なこと。連日、新型コロナウイルスの感染者数が1日に数千人ずつ増えていることが大きく報じられていますが、今までは冬にインフルエンザの患者数が1日に数万人ずつ増えてゆくことが当たり前で、そんな状況でも私達は普段通りに外出して人々と触れ合うことを大切にしてきました。インフルエンザウイルスも人の命を奪いますが、私達にはこのウイルスと共存してゆく覚悟があります。

今までもインフルエンザが流行する時期にお正月を迎えていましたが、大勢の人々は故郷に帰省して家族といっしょに新年を迎える時間を大切にしてきました。このお正月も私は例年通りに実家のある東京都江東区に帰省して、父と母といっしょに新年を祝おうと思います。大勢の人々が新型コロナウイルスとも共存してゆく覚悟をすれば、コロナ禍を終わらせられます。ちなみに、病原菌と共存してゆく覚悟がなければ無農薬栽培はできません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

追記(12月31日記入)

この年末は連日、新型コロナウイルスの新規に確認されている1日の陽性者の数は3000人前後で推移しています。

いっぽう、去年の今頃は、インフルエンザの新規に確認された1日の患者数(実際に発症した人の数)は、1万人を超えていました。

この年末は新型コロナウイルスの感染によって亡くなったと報告されている人々の数は1日に50人前後で推移していますが、去年の今頃は、インフルエンザによって亡くなったと報告された人々の数は1日に平均して70人~80人くらいでした。

今年は異常にインフルエンザの患者数が少ないようです。この年末年始は昨年の同じ頃と比べて、多くの人々が感染症に罹って苦しむ確率は小さいかもしれません。

今まで日本では冬になると1日に数万人の人々が感染症に罹りますが、医療従事者は莫大な患者数にしっかりと対処してきました。今は新型コロナウイルスの新規の陽性者が1日に数千人ほど報告されていますが、1日にたった数千人の感染症の患者の数が増えただけで日本の医療が逼迫してしまうなんて、通常では考えられません。

新型コロナウイルスを特別に危険視することをやめて、他の病原ウイルスによって引き起こされる感染症と同じように通常通りに医療従事者が新型コロナにも対処できるようにすれば医療は逼迫しないですむと、私は思います。

2020年12月30日 (水)

七十二候を追う・「鱖魚群がる(さけむらがる)」

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

12月16日から12月20日頃までの従来の七十二候は 「鱖魚群(さけむらがる)」。鮭が群れをなして川へ帰ってくる頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

12月16日から12月20日頃までの小林農場独自の七十二候は 「日が縮む 一陽来福 日が伸びる」

12月21日に冬至を迎えて、最も日が短くなる日を通過しました。

この先は再び太陽の陽が長くなってゆきます。太陽の力が復活する冬至こそが新たな1年の始まりの日です。冬至を迎えてすぐにお正月を祝って、気持ちを新たに入れ替えてゆきます。

この1年間、このブログで「七十二候を追う」シリーズを投稿して、日本の72の季節を追ってみました。再び太陽の陽が戻って新たな1年が始まりました。このシリーズもいったん、終了いたします。

Dscn3543 Dscn3544

小林農場で暮らしている、パンチじいさん(犬)と、ミヤコおばさん(猫)。

いつも裸で、夏の頃は暑さと一体となり、冬の頃は寒さと一体となり、「暑すぎる」とも「寒すぎる」とも不平不満を言うこともなく淡々と暮らしております。

「暑い」とか「寒い」とか口に出しながら暮らしているのは人間だけです。だから人間は「暦」を作りたがります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

 「冬景色」  作詞、作曲: 文部省唱歌  
   こちらをクリックするとこの歌を試聴できます。

 

 

 

2020年12月29日 (火)

令和2年12月28日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・霜で凍りつく作物の状態について

今回の内容です。

 玉ねぎ、人参、大根、カブ、里芋、ゴボウ、鶴首カボチャ(早獲り)、長ネギ、白菜、キャベツ、ほうれん草、小松菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーーー

12月下旬に寒波が来て、寒さが厳しくなりました。早朝の畑は、霜で真っ白に凍りつきます。

大根、カブ、人参などの根菜類は霜の影響を受けやすく、何回も凍ってしまうと食感が粗くなってしまうので、寒さがやって来る前に土をたっぷりとかぶせて防寒する必要があります。

Dscf2101 Dscf2102

いっぽうで、長ネギやホウレン草などの葉物野菜は寒さに強く、早朝は霜で凍っても、昼に直射日光を浴びれば無事に解凍して、元の状態に戻ります。

Dscn3807

収穫した白菜を日に当てて、自然解凍している様子。

畑に生育している白菜は、そのままだと昼になっても株元の部分が凍りついたままで、自然に解凍しない場合が多いです。

出荷する前にしっかりと解凍しておく必要があるので、収穫後に直射日光に当てて自然解凍しておきました。

白菜は収穫後も、長期間、貯蔵できます。この時期は寒さが厳しくなってどうしても白菜は凍りついてしまうので、寒さが厳しくなる前に畑からいっせいに収穫して、室内で保温しながら貯蔵したほうがよいです。

2020年12月27日 (日)

終わりのある命、燃焼させて    令和2年7月2日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

終わりのある命、燃焼させて    令和2年7月2日

長雨が続き、梅雨明けの待ち遠しい今日この頃です。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  先日、東京で暮らしていた私の伯父が亡くなり、葬儀に参列するために東京まで行ってきました。「野菜ばかり食べながら暮らしているだろうから、動物性タンパク質を贈ったよ」と、自分の出身地の名産物のカマボコを何度も私に贈ってくれた、優しい伯父さんでした。

伯父さんが病院に入院している間、病院側は新型コロナウイルスが病院内に侵入することを厳重に防ぐために入院患者の家族にも病室に入ることを制限していたようで、伯母さんはなかなか伯父さんに面会をすることができずに辛い思いをしたようです。葬儀の合間に、親戚との会話の中で新型コロナウイルスのことも話題になりました。

例えば、もしも日本でエボラ出血熱のような致死率が高くて危険な感染症が流行したら、感染を回避するために外出を自粛したほうがよいかもしれません。いっぽうで、今までインフルエンザが流行しても私達は外出を自粛せずに普段通りに暮らしてきました。毎年、日本ではインフルエンザが原因で約1万人の人々が亡くなっていますが、その数字を冷静に受け止めながら私達の社会はインフルエンザウイルスと共存してきました。

  新型コロナウイルスはヨーロッパやアメリカ大陸では猛威を振るいましたが、アジアではそれほど繁殖できず、日本では新型コロナウイルスによる死亡者数は、同じ頃に発生したインフルエンザウイルスによる死亡者数と大差がありませんでした。インフルエンザウイルスと同じように、今後は新型コロナウイルスとも共存してゆけばよいと私は思います。

  畑には人の目には見えない菌がたくさん生息していて、多様性豊かな生態系の中でそれらの生き物と共存しながら作物は生育してゆきます。人間も同様に、免疫力を維持してくれる有益な菌を体の中に保持しながら、病原体が体に侵入してくる度に新たな免疫を身に付けます。有益菌も病原菌も、様々な菌が共存している環境で生き物の免疫力が築かれます。

  病原菌を駆除するために農薬を畑に散布すると、病原菌だけではなく他の菌や小動物も死滅して、却って作物の免疫力が下がって、次に病原菌に感染したときに病気にかかりやすくなります。人間も、身の周りを過剰に消毒したり、様々な菌やウイルスに感染することを過剰に回避したりすると、免疫力を高めてゆくことができなくなるかもしれません。

  自治体が新型コロナウイルスの感染を回避するために住民に外出の自粛を呼び掛けていますが、自粛をしてもウイルスが消えていなくなるわけではありません。今まで新型コロナウイルスに感染した感染者の多くが無事に回復しています。高齢や持病で免疫力が低下している人々は感染しないように気をつけたほうがよいですが、他の人々は普段通りに外出してウイルスに少しずつ接触しながら免疫を身に付けていったほうがよいと思います。

  子供や若者が新型コロナウイルスに感染して死亡する事例は少なく、感染による死亡者の多くは寿命を迎える頃の年齢に達した人々で占められています。人は年をとれば免疫力が落ちて、最後は癌や肺炎や感染症などに罹って亡くなるのが自然で、それは天命です。終わりのある人生を悔いなく燃焼させてゆくには、外出を自粛してばかりもいられません。

ーーーーーー

追記(12月27日記入)

この冬は今までのところ、インフルエンザの患者数が記録的に少ないようです。

日本列島に新たに上陸してきた新型コロナウイルスがインフルエンザウイルスの繁殖を抑えているのではないかと推測されています(このような現象を、専門用語で「ウイルス干渉」と呼びます)。

新型コロナウイルスの勢いがインフルエンザウイルスの勢いを上回っているようです。

いっぽうで、人間に対する殺傷能力はどちらも大差がなく、この冬も今までのところ、いつも通りに感染症の感染者数・死亡者数が推移しているようです。連日、新型コロナウイルスの陽性者数が過去更新していることが大きく報じられていますが、毎年、冬に感染症の被害が増えてゆくのは自然なことです。

今まで幼い子供達の命を奪ってきたインフルエンザウイルスが勢いを失い、代わって、今まで子供達にはほとんど被害を及ぼしてこなかった新型コロナウイルスがインフルエンザウイルスを抑え込みながら勢いを増しています。

2020年12月26日 (土)

令和2年12月25日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・早獲りの鶴首カボチャについて

今回の内容です。

 玉ねぎ、人参、大根、カブ、里芋、ゴボウ、鶴首カボチャ(早獲り)、長ネギ、白菜、キャベツ、ほうれん草、小松菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーー

Dscn3754_20201226043901 Dscn37501_20201226043801

小林農場が出荷しているカボチャの品種は「鶴首カボチャ」。鶴の首のように細長い形をしたカボチャです。

左上の写真は、まだ未熟な状態の実。肌は緑色です。

これが熟すと右上の写真のように肌色に変わります。

たいていの品種のカボチャの実はいっせいに熟して、それからいっせいに収穫されます。

ところが鶴首カボチャの実は熟す時期がバラバラなので、何回かに分けて収穫しました。

いくら待っても実が緑色のままでなかなか熟さず、しかたがないから未熟なまま収穫された実もたくさんありました。

現在は熟して肌色に染まったカボチャは全て、出荷し終えましたので、未熟な緑色のカボチャを出荷しています。

鶴首カボチャは、未熟でもおいしく食べられます。熟したカボチャと比べれば甘味は控え目ですが、栗のような素朴な甘味を楽しめます。みりんやしょうゆなどを加えて味付けしながら煮て食べてもおいしいと思います。

冬至をすぎて、鶴首カボチャの保存が効かなくなっています。傷み始めている部分を切り除きながら、どんどん在庫を出荷しております。皆さんにお届けした鶴首カボチャも、あまり長期間は保管できないかもしれないので、1週間以内に食べきることをお薦めします。

「冬至の頃にカボチャを食べると風邪をひかない」という言い伝えがありますが、カボチャには冬に冷えた人の体を暖める効用があるようです。私も毎日、鶴首カボチャを煮て食べるようにしています。

2020年12月24日 (木)

地力再生   令和2年6月25日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

地力再生   令和2年6月25日

長雨のみぎり、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  気候も高温で多湿になってゆき、間もなくキャベツなどの春野菜の収穫が終了します。キャベツは特に肥料を必要とする作物で、肥料が不足すると如実に生育が停滞し、品質が低下します。この春、一部の畑ではキャベツが結球しなかったり、葉が筋っぽくなって食べにくくなったりして、まともに出荷できませんでした。白菜、ブロッコリーなどもなかなか収穫時期を迎えてくれず、ホウレン草も小さなままで大きくならないことが多かったです。

  いっぽうで、春野菜に代わってこの時期から収穫される予定だったナスなどの夏野菜が今年はまだ収穫を迎えていません。生育がやたらとのんびりしていて、勢いがありません。  

今までも作物の生育の様子から、小林農場の畑の地力が落ちてきているとは薄々と感じていましたが、今はそれが確信へと変わりました。この数年間は畑の土を栄養過剰にさせないように散布する堆肥の量を控えてきましたが、量を控えすぎていたかもしれません。または、今まで散布してきた堆肥が小林農場の畑には合っていなかったのかもしれません。

私の農業の師匠は養鶏をされていますが、鶏舎の床にはオガクズが分厚く敷き詰められていて、その上で鶏が大量に糞尿を排出しても床はベタベタに湿ることがなく、鶏にとってフカフカとした居心地の良い住環境を維持しています。そのオガクズと鶏ふんはその場で発酵して堆肥となり、鶏舎より取り出せば堆肥として畑に散布することができます。

師匠は養鶏の規模を縮小するためにいくつかの鶏舎を解体することになり、私に鶏舎に溜まっている鶏ふん堆肥を持ち出してもよいとおっしゃってくださいました。鶏ふん堆肥を散布して土作りをされている師匠の畑を拝見させていただくと、いつも惚れ惚れするほど作物が元気に育っています。師匠の畑に豊作をもたらしてきた実績のある堆肥です。全部持ち出すのに手間はかかりますが、小林農場の畑にたっぷりと散布させていただきます。

いくら栄養のある堆肥を散布しても土が固ければ作物は根を伸ばせず、順調に生育できません。「土に栄養を与えたいのであれば動物由来の原料で作った堆肥が効果的で、土を柔らかくしたいのであれば植物由来の原料で作った堆肥が効果的」とよく言われています。落ち葉などを発酵させて作った植物由来の堆肥には土を柔らかくする効用があります。

小林農場の畑の土は粘土質で、固いです。農場の周辺で入手できる落ち葉やモミガラなどをかき集めて発酵させて堆肥化してきましたが、まだまだその量は少ないので、作物栽培が忙しくなくなる冬になったらもっと「落ち葉堆肥」などを作るのに時間を費やしたいです。

化学肥料と違って堆肥は効果が現れるまで時間がかかり、今から堆肥を散布しても気象条件によってはそれが効くのは来年以降になるかもしれません。地力が回復するまでの間、野菜の収量が低いままの状態が続くことを覚悟したほうがよいです。それでも1年を通して野菜セットを出荷し続けられるくらいの収量はなんとか確保してゆけると思っています。畑にはすでに作物の生育を手助けしてくれる無数の微生物が生息していて、畑に堆肥が少なくても収量がゼロになることはありません。堆肥を必要としない作物もあります。

2020年12月23日 (水)

七十二候を追う・「熊穴に蟄る(くまあなにこもる)」~クリスマスの準備~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

12月12日から12月15日頃までの従来の七十二候は 「熊穴に蟄る(くまあなにこもる)」。熊が穴に入って冬ごもりをする頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

12月12日から12月15日頃までの小林農場独自の七十二候は 「寒波来る 全ての水が 凍りつく」

12月14日頃より強力な寒波が日本列島を覆い、小林農場の温度計では連日、-7℃くらいまで気温が下がっています。農場内の全ての水分は凍りつき、畑は霜で真っ白になって「氷の世界」と化します。

このように12月下旬になると急に寒さが厳しくなることもあります。露地野菜の防寒作業は12月上旬までに終わらせておく必要があります。

Dscn3784 極寒の頃の風物詩。出荷場の水洗い場で形成される「つらら」。

Dscf2101 Dscf2102

ネギやほうれん草は霜に強く、早朝は霜によって凍りますが、日が出て霜が溶けると、元の状態に蘇生しています。
ーーーーーーーーーーーー

この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

間もなくクリスマスですね。

日本でも山下達郎などのたくさんの歌手がクリスマスソングを歌っていますが、やはりクリスマスは西洋の文化であり、西洋人が歌うクリスマスソングは格別だと私は思います。

私にとっては宝物のようなCDを皆さんにご紹介したいと思います。ぜひ皆さんにも、クリスマスに聴いていただきたいです。

That's Christmas To Me
「That's Christmas To Me」 歌手はペンタとニックス

ペンタトニックスは、世界中で活躍しているアメリカのアカペラグループです。私にアカペラという素晴らしい世界があることを教えてくれたグループです。

「That's Christmas To Me」には、アカペラにアレンジされた様々なクリスマスソングが収録されています。

このCDに収録されている曲のいくつかが、インターネット上にも公式に動画で公開されています。どうぞ下をクリックして、素晴らしいアカペラの響きをお楽しみください。 

Winter Wonderland/Don’t Worry Be Happy - Pentatonix (ft Tori Kelly)

White Winter Hymnal - Pentatonix (Fleet Foxes Cover)

ペンタトニックスへのリスペクトを込めて、私もカバーしてみました。よろしければ右をクリックしてお聴きください。White Winter Hymnal  

 

2020年12月22日 (火)

令和2年12月21日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・冬至を迎えて

今回の内容です。

 ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根(短形)、鶴首カボチャ(早獲り)、サツマイモ、長ネギ、白菜、キャベツ、ほうれん草、小松菜、ターサイ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーーーー

先週の12月15日より強烈な寒波が日本列島を覆い、1年で最も寒い「大寒」の頃のような厳しい寒さとなりました。

通常は12月上旬に露地作物への防寒対策を終わらせているのですが、この冬は露地作物への防寒対策が遅れ、まだ十分には終わらせることができていません。

寒波の影響で大根とカブが大きな被害を受けました。今回の野菜セットにはカブの出荷を見合わせました。大根については、被害が少なさそうな大根を慎重に選んで出荷いたしました。

ーーーーーーーーーーーー

人は天候に気分が左右されるようです。昔から私は12月になると調子を崩します。1年で最も昼が短くなることが原因ではないかと思います。

特に今年の12月は腰痛がすっきりと回復しなく、畑仕事がはかどりませんでした。「農業は体が資本」ということを、しみじみ思いました。防寒作業が遅れたためにカブや大根などを損ねて、自ら状況を厳しくしてしまいました。

お正月で新年を祝うと気分が転換されて、春に向かって日が長くなるにつれて私の腰も自然と調子を取り戻してゆきます。

12月21日は「冬至」で、最も昼が短い日です。ここから、昼の長さが再び長くなります。

1月1日になるまで待つ必要はありません。私にとっての新年の始まりは、太陽が力を取り戻して昼が伸び始める12月22日からです。気分を転換してまいりたいと思います。

寒波でカブがダメになってしまったのならば、代わりにサツマイモを出荷し始めたいと思います。大根がダメになってしまったのならば、代わりにゴボウを出荷し始めたいと思います。次々に二の矢、三の矢を放ってまいりたいと思います。

ーーーーーーーーーーー

 

 

2020年12月21日 (月)

七十二候を追う・「閉寒く冬と成る(そらさむくふゆとなる)」~キリについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

12月7日から12月11日頃までの従来の七十二候は 「閉寒く冬と成る(そらさむくふゆとなる)」。天地の陽気がふさがり、真冬が訪れる頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

12月7日から12月11日頃までの小林農場独自の七十二候は 「キツツキが 音を響かせ 姿見せ」

キツツキ(おそらくコゲラなど)がコツコツと小気味良く樹をつつく音を、ときどき耳にします。今は落葉樹は全ての葉を落として冬木立ちになっているので、キツツキが樹をつついている姿が丸見えです。

ーーーーーーーーー

Dscn3782 近所で大きく生育している樹の冬木立。

おそらく、キリの樹だと思います。枝がカクカクと折れ曲がりながら伸びてゆく武骨な樹形が、私は好きです。

Dscn3793 橙色のカラスウリの実がすだれのようにぶら下がっています。

カラスウリはツル性の植物で、すぐ近くの樹にツルを巻きつかせながら登ってゆきます。樹が落葉すると、それに巻きついた橙色のカラスウリの実が目立ちます。

Dscn3797 コブシの冬芽。

コブシの葉は全て落葉し、冬芽がたくさん芽吹いている様子が目立ちます。落葉している最中にも、すでに冬芽が芽吹いていました。

ーーーーーーーーーー

この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

 「冬の星空」  作詞:W.S.Hays,作曲:W.S.Hays 訳詞:堀内敬三  
   右をクリックするとこの歌を試聴できます。冬の星空 



2020年12月19日 (土)

令和2年12月18日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・寒波による影響

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根、カブ、鶴首カボチャ(早獲り)、長ネギ、白菜、キャベツ、ほうれん草、小松菜、ターサイ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーーーーーー

今週の火曜日の早朝より強い寒波が日本列島にやって来て、この4日間ほどは連日、小林農場に設置している温度計では-7℃くらいまで気温が下がっています。

もはや12月の寒さではなく、1年で最も寒い「大寒」の頃の寒さです。

早朝の畑も強烈な霜で真っ白に染まっています。

天気予報で寒波がやって来ることが予報されていたので、先週、畑で生育しているカブや人参や大根などにたっぷりと土をかぶせて防寒しようと思い、「土寄せ機」を作動させたのですが、突然、故障してしまって、現在も修理中です。

防寒作業ができぬまま寒波がやって来てしまい、強烈な霜が露地の作物を凍らせました。

カブが特に凍ってしまい、おそらく、たくさん傷んでしまったかもしれません。

大根も地表に出ていた頭の部分の表面の一部が凍みた状態になっています。

人参も、頭の部分の一部が凍みた状態になっています。

今回の野菜セットの出荷では、特にこれらの出荷野菜の状態を確認しながら出荷しました。だいたいは出荷できる状態でしたが、ほんの一部分は凍ってしまって少し食感がスカスカしているように感じる箇所もあるかもしれません(特に大根の頭の部分の表面など)。どうかご容赦ください。

土寄せ機が故障中で、防寒作業が滞っています。今は防寒作業を1日でも早く、進めないといけません。土寄せ機の修理に時間がかかるのであれば、代わりにスコップを使って人力で作物に土を寄せてゆくしかありません。

最近の冬は暖かかったので、防寒作業は年が明ける前までに終わらせておけばよいだろうと思っていましたが、その見通しは甘かったです。防寒作業は12月上旬のうちに終わらせておいたほうがよいです。

先週まではとても良い状態で野菜を出荷できていましたが、今週の寒波到来によって状況は一変しました。今後は寒波によって出荷野菜が傷んでしまっていないかどうか確認しながら出荷する必要があります。

Dscn3787 霜がキャベツを白く染めています。

Dscn3784 出荷場の水洗い場では、つららができます。

 

2020年12月17日 (木)

被覆作業で試されていること   令和2年6月18日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

被覆作業で試されていること   令和2年6月18日

傘の花咲く季節、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  昔から多くの野菜栽培では、作物の株元にワラや刈り取った野草などを敷き詰めておくことが多いです。そのように被覆しておくと雑草が発芽しにくくなって除草作業を省くことができたり、土壌水分を維持できるようになったり、地温の変化を和らげたり、雨によって跳ね上がった土で作物が汚れてしまうのを防いだり、風雨にさらされることによって株元の土壌が浸食したり固まってしまうのを防いだり、良いことがたくさんあります。

  たくさんの作物の株元を覆うだけのワラや野草をかき集めて畑まで移動するのは手間のかかる大変な作業です。現代の野菜栽培では、シート状のビニール資材が開発されていて、最初に作物の苗を植えつける畝にビニールシートを張り、苗を植える箇所のみビニールを破きながら苗を植えつけてゆきます。ビニール資材のおかげで、被覆作業が楽になりました。

  小林農場でも以前はビニールシートを張ってナスやピーマンなどの苗を植えていましたが、最近はビニールシートを張らなくなることが多くなりました。5月にたくさんの夏野菜の苗を短期間にいっせいに畑へ植えてゆかないといけないのですが、ビニールシートを張るのに時間を費やしてしまうと苗を植える時期が遅れてしまいます。とりあえず苗が若いうちにどんどん畑に植えてゆき、後で苗の株元にモミガラなどを敷くことにしています。

  ビニールシートを簡単に張ることができる農業機械も開発されていて、ビニールシートを張る時間を短縮できます。しかし機械は海外から輸入される石油を必要としますので、「国内での食糧自給」を目指す小林農場が機械に依存することに疑問を感じてしまいます。

  栽培期間が終了するとビニールシートを畑から取り外しますが、それらはプラスチックのゴミとして廃棄されることになり、地球上にゴミを増やすことになります。地球に優しい栽培を目指す小林農場がビニール資材に依存してゆくことに疑問を感じてしまいます。年をとるにつれて私の性格がどんどん頑固になってきているようで、今は機械やビニール資材を使用することを以前よりも嫌がるようになり、それらを頑固に使おうとしません。

今年はナスなど株元にモミガラなどを持ち運んで敷いてゆこうと思いますが、ビニールシートを張るよりも時間がかかり、作業を終わらせるのが遅れると先に株元に雑草が生い茂ってしまうこともあります。年をとるにつれて体力も衰えてゆきます。体力低下を補いながら農作業を続けてゆくためには、ビニール資材や機械を積極的に活用してゆかないといけなくなることもあると思います。頑固なままではいられない事情もあります。

先週はオクラの種を畑に播きましたが、今は雑草が勢いよく生えてくるので、発芽したばかりのオクラの芽もたちまち雑草に飲み込まれてしまうだろうと思い、種を播く前にビニールシートを張って、最初から雑草が生えてくるのを抑えておきました。ビニール資材を使うことを億劫に感じている頑固な私には珍しく、臨機応変な対応だったと思います。

「理想も現実もどちらも両立してゆけるバランス感覚と柔軟性」を、農家が農業を続けてゆくために求められます。被覆作業でもそれが試されているように感じています。

2020年12月16日 (水)

七十二候を追う・「橘始めて黄なり(たちばなはじめてきなり)」~コウチュウ類の幼虫についても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

12月2日から12月6日頃までの従来の七十二候は 「橘始めて黄なり(たちばなはじめてきなり)」。橘の実がだんだん黄色くなってゆく頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

12月2日から12月6日頃までの小林農場独自の七十二候は 「夜空澄み すぐに見つかる オリオン座」

寒くなればなるほど、夜の星が凛と輝きます。星座に詳しくない私でも、すぐにオリオン座を見つけることができます。

ーーーーーーーーー

Dscn3704

上の写真の大きな幼虫は、カブトムシの幼虫。その下の少し小さな幼虫は、おそらくクワガタムシの幼虫。

コガネムシの幼虫もこれらとそっくりな姿をしていますが、クワガタムシの幼虫よりもさらに小さいです。

Dscn3774

堆肥の材料などに使うモミガラを大量に山積みして保管していますが、そのようなモミガラの山の中などに幼虫が生息して越冬しています。

堆肥やモミガラの山をほじくれば、ゴロゴロとカブトムシの幼虫がたくさん見つかります。

ーーーーーーーーーー

この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

 「かあさんの歌」  作詞・作曲/窪田 聡 
  右をクリックするとこの歌を試聴できます。77曲目 かあさんの歌 


 

2020年12月15日 (火)

令和2年12月14日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・鶴首カボチャについて分かったこと

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、聖護院大根、カブ、鶴首カボチャ、長ネギ、白菜、キャベツ、サンチュ(サニーレタス)、ほうれん草、春菊

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Dscn37501

ツルの首のように細長い形をして、肌色に完熟するカボチャの品種、「鶴首カボチャ」。

今年、初めて小林農場で栽培して、出荷いたしました。私にとって未知の品種でしたが、いろいろとこの品種の正体が分かってきました。

・秋に収穫された後、冬至を迎える頃まで貯蔵ができるようです。間もなく冬至を迎えようとしている今、鶴首カボチャが傷み始めています。鶴首カボチャの出荷を間もなく終了いたします。

・収穫後、貯蔵中に甘味が増してゆきました。収穫してから間もない頃は、みりんを加えながら味付けして料理して食べていましたが、今はわざわざみりんを加えなくても十分に甘いです。

・肉質があまり繊維っぽくなくて、ねっとりとしています。他の品種のカボチャと比べて煮崩れしにくく、この食感に特徴があると思います。

・複数のご家庭より好評をいただきました。鶴首カボチャは昔から日本で栽培されてきた日本カボチャの1種らしいですが、現代の日本人の味覚にも好まれるようです。

ーーーーーーーーーー

Dscn3770 Dscn3772

今回、収穫された鶴首カボチャから、自分で種を採ってみました。現代の日本で一般的に食べられている丸い形の西洋カボチャの種と比べて、種の大きさが小さいです。

これらの種を来年の春に播いて、また鶴首カボチャを育てたいと思います。

野菜セットには農場通信もいっしょにお届けしておりますが、今回の農場通信には「種」についての話を書かせていただきました。

農場通信にも書きましたが、小林農場の鶴首カボチャは「禁止品種」ではなく、「種苗法」とか「育成者権」などの難しい話を気にせずに誰もが自由に種を採ってもよい品種で、それで自家増殖をしても許諾料を請求されることはありません。

2020年12月13日 (日)

七十二候を追う・「朔風葉を払う(さくふうはをはらう)」~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

11月27日から12月1日頃までの従来の七十二候は 「朔風葉を払う(さくふうはをはらう)」。冷たい北風が、木々の葉を払い落とす頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

11月27日から12月1日頃までの小林農場独自の七十二候は 「日が縮む 小春日和の ありがたさ」。

紅葉の季節から落葉の季節への移り変わり。巨木がすっかり葉を落として、その樹形をさらしています。その足元には、色とりどりの紅葉が地を染めています。

すっかり日が短くなりました。昼の2時ごろには次第に太陽の陽が弱まり、夕方4時ごろには畑は冷え込みます。次の日の朝9時頃まで畑に霜が残って凍っていますが、その後は太陽がポカポカと陽を降らせて、真昼には昼寝するのにちょうど良い陽気になります。

初冬の陽気を「小春日和」と呼びますが、この短時間の小春日和が寒さに凍った体にとても優しく感じます。

ーーーーーーーー

Dscf0121

農場の周辺にはたくさんの樹木が生育しています。散歩の途中、落ち葉を採取してみました。写真の左上は、たぶんクヌギの葉。その右隣はイチョウ、その右隣はイロハモミジ。左下の細長の葉はクリ、その隣の広くて楕円形なのはコブシ。右下の一番大きな葉はなんでしょうか。エノキかな?

ーーーーーーーーー

この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

  「こぎつね」  ドイツ民謡  作詞/勝承夫
   右をクリックするとこの歌を試聴できます。    78曲目 こぎつね 

2020年12月12日 (土)

令和2年12月11日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・野菜の価格について

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、聖護院大根、カブ、鶴首カボチャ、長ネギ、白菜、キャベツ、サンチュ、ほうれん草、春菊

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーーー

野菜をいくらで販売すればよいのか、価格設定をいつも検討しています。

野菜の値段を高くしすぎてしまうと、消費者は買ってくれません。野菜の値段を安くしすぎてしまうと、農場経営が成り立たなくなります。

毎日、地元の道の駅に少しだけ野菜を出荷しています。人参にしろ、ホウレン草にしろ、だいたい1袋につき130円~150円で販売すればお客さんも買いやすいようで、あまり売れ残りません。「1袋につき130円~150円」というのが、高すぎもせず安すぎもせず、常連のお客さんが継続して買いやすい無難な価格設定だという感じがします。

小林農場の野菜セットは、2000円で販売している「2000円セット」と、1000円で販売している「1000円セット」の2種類があります。

最近の2000円セットには12種類くらいの野菜を入れています。最近の1000円セットには少量ずつ、8種類くらいの野菜を入れています。

(2000円セットを定期購入されているご家庭には、「毎週購入」「隔週で購入」「1か月に1回に購入」など、皆さんのご希望に合わせて販売させていただいております。1000円セットを定期購入されているご家庭には、毎週、購入していただくようにお願いしております)

複数のご家庭より「無農薬の安全性の高い野菜なのに、値段が安い」というご感想をいただくことがあります。私自身は自分の野菜を安くして販売しているつもりはありませんし、この価格設定でもなんとか農場経営を成り立たせています。

「無農薬栽培の野菜は安全性が高いけれども値段が高い」という印象を持たれて無農薬栽培の野菜が敬遠されてしまうこともあるので、小林農場の野菜セットを「安い」と感じてくださるご家庭があるのは、とても良いことだと思います。やはり消費者にとっては、いくら安全性が高い野菜でも、「値段が高い」と感じてしまったら、なかなか継続して購入してゆくことは難しいと思います。

「自分の農場の経営が成り立つ価格」と「多くのご家庭が継続して購入しやすい価格」と、どちらも考慮しながら、価格設定を検討してまいりたいと思います。

2020年12月10日 (木)

端境期、第2波   令和2年6月11日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーー

端境期、第2波   令和2年6月11日

入梅の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  収穫されてゆく野菜が冬野菜から春野菜へと移り変わる渦中の3月下旬から5月上旬頃までは、1年で最も収穫できる野菜が少なくなる「端境期(はざかいき)」となります。この頃は、野菜セットに入れる野菜の種類数を揃えるのに苦労します。

  5月下旬に入ると収穫できる野菜の種類も豊富になり、野菜セットを安心して作れるようになります。そのまま収穫できる野菜が増えてゆけばよいのですが、6月上旬に梅雨入りする頃、高温多湿に弱いレタスなどの春野菜は傷みやすくなって出荷が終了します。その時に高温多湿に強いキュウリなどの夏野菜の収穫開始が遅れると、「端境期の第2波」を迎えて一時的に出荷できる野菜が少なくなります。今年は今週から「第2波」を迎えています。

  ソラマメは害虫の被害を受けやすくて無農薬栽培で育てることが難しいのですが、今年は珍しくソラマメをたくさん野菜セットに入れることができて、複数のご家庭からご好評をいただきました。今週もいつもどおりにたっぷりとソラマメを収穫したのですが、以前よりもサヤの変色が目立ってきたので、いくつかサヤを割って中身の豆の状態を確かめてみると、部分的に茶色に変色している豆もありました。ただ、変色している豆の外皮を取り除いて可食部の実を取り出してみると、変色していなくておいしく食べられる状態でした。

  このような状態のソラマメを出荷しようかどうか、迷いました。部分的に茶色に変色している豆が見られるようになってきたということは、可食部分も間もなく傷んでゆく前兆かもしれないと考えて、急遽、収穫したソラマメを野菜セットに入れることをやめました。

  4月の端境期の頃、出荷できる野菜が少なく、なんとか野菜セットに入れられる野菜の種類数を確保しようとして、あまり状態の良くない作物を無理に出荷してしまったこともありました。貴重なお金を支払って野菜セットをご購入してくださっている皆さんにもうしわけありませんでした。第1波の反省を踏まえて、第2波では出荷する野菜を慎重に選別するようにしています。傷んでゆくかもしれない兆候が見られる野菜は、迷わず出荷を停止しています。それで出荷する野菜の種類数が極端に減ってしまうかもしれませんが、代わりに乾麺などの小林農場産の加工品で代用したりして、野菜セットの内容を充実させます。

  現在は春に種を播いて育てたキャベツが収穫時期を迎えたばかりで、どれも傷んでゆく兆候は全く見当たらず生き生きとしているので、神経を遣わずにそのまま出荷できます。春に何回にも分けてキャベツの種を播いて収穫時期をずらせるようにして、今の時期に常に収穫時期を迎えたばかりの初々しいキャベツを出荷し続けられるようにしておきました。

  小林農場では5月中旬に十分に暖かくなってから夏野菜の苗を畑に植えていましたが、ビニール資材を活用すれば寒い時期から夏野菜の苗を保温してあげながら畑に植えられて今頃から収穫でき、端境期の第2波を回避できそうです。ビニール資材の活用を今後、検討してみたいと思います。夏野菜から秋野菜へと移り変わる渦中の10月頃に端境期の第3波を迎えるかもしれませんので、そのことを今から頭に入れて、備えておきたいと思います。

2020年12月 9日 (水)

令和2年12月7日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・冬の寒さに当たったカブについて

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根、カブ、鶴首カボチャ、長ネギ、白菜、キャベツ、サンチュ、ほうれん草、小松菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーー

季節はすっかり冬に入り、毎朝、畑は霜で白く染まって凍りつきます。

寒くなって霜に当たると、露地の野菜の中の糖分の濃度が濃くなって、甘味も増します。

特に味の変化してゆく様子が分かりやすい作物が、カブです。寒さに当たった現在のカブは、甘味が乗っています。私は畑仕事中にお腹がすくと、おやつの代わりにカブ畑からカブを抜き取って、生のままでカブをガブリと食べたりしています。

カブを火に通して料理してもおいしく食べられますが、今は火に通さずに食べたほうが冬のカブの甘味を堪能できるような気がします。塩漬けにしたりぬか漬けにたり甘酢漬けにしたりして食べることを皆さんにお薦めしたいです。

Dscn3769 小林農場が出荷しているカブ。

カブにもいろいろな品種があります。

私は「サラダなどにして生で食べてもおいしいカブ」と宣伝されている品種を選んで栽培することが多いです。

また、「大きく生育してもおいしく食べられるカブ」と宣伝されている品種を選ぶことも多いです。カブは毎日、少しづつ大きくなっていますが、時間が経って大きく生育しすぎると味質が落ちてしまう品種もあります。小林農場は長い冬の間ずっと、カブを出荷し続けてゆきたいと思っていますので、時間が経って大きく生育しても味質が落ちてしまわないことが重要です。

 

2020年12月 8日 (火)

苗の重大局面   令和2年6月4日 

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

苗の重大局面   令和2年6月4日 

麦秋の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  5月になると早朝に土壌が冷え込むこともなくなり、寒さに弱い夏野菜の苗を安心して畑に植えてゆけるようになります。5月にあらゆる夏野菜の苗を一気に植えてゆきます。

  3月のまだ寒い時期から、育苗ハウスの中で保温しながら夏野菜の苗を育ててきました。今春の苗はみんな、素直に育って手がかからず、良い状態で畑に植えられたと思います。

  作物の生涯の中で、揺り籠の中のような暖かなハウスから荒野のような畑に巣立ってゆくこの時期は特に、その後の生育の良し悪しを決める重大な局面となります。畑に植えられたばかりの苗は赤ちゃんのように弱く、生活環境が変わったストレスに耐えられずに枯れてしまうこともあります。苗が円滑に畑に根付いてくれるように、農家は環境を整えます。

  オクラの苗がほぼ全て、畑に植えられてからすぐに枯れてしまいました。よく見ると苗の葉に、害虫のアブラムシが群生していました。オクラの苗の根は特に植え付け時に傷つきやすく、それで苗の免疫力が一時的に弱まっている隙にアブラムシが襲いかかって葉を食べてしまったようです。再びオクラの種を播き直すことになりましたが、今は十分に畑の地温も高くなりハウスの中で苗を作る必要もないので、畑に直接、オクラの種を播きました。

  オクラとは対照的にトマトの苗の根は傷つけられてもすぐに新たに根をたくさん生やし、野性味あふれる再生力を携えています。苗を植えた後に何日も雨が降らずにカラカラに土が乾いても、根はすごい力で地中の水分を吸い上げるので、なかなか枯れません。ほとんど放任していても勝手に根付き、小林農場の畑でもトマトの苗が一番元気に見えます。

  キュウリ、カボチャ、ズッキーニなどのウリ類の作物の根は、地下深く伸びてゆくよりも、地表付近を水平に伸ばしてゆきます。よって、根は風雨の影響を受けやすく、その影響を和らげるために、苗を植えた後、その株元にモミガラなどを敷いて地表を保護しました。

  苗ができるだけ早く畑に根付くには畑の地温を高くしておく必要があります。土壌に直射日光が当たったほうが地温は上がりますので、ナスやピーマンの苗を植えた後はしばらくそのまま株元に直射日光を当てて、苗が根付いてきたら株元にモミガラなどを敷きます。株元に何かしら敷いておくと雑草が生えにくくなり、除草作業の手間が省けます。

  昨年はカボチャがほとんど収穫できず、皆さんに少ししかカボチャをお届けできませんでした。畑に植えられた後、カボチャの苗は葉色を黄ばませて、ほとんど大きくならないまま消えてゆきました。去年は大きな雑草で覆われていた畑を急いで耕し、畑中に雑草の残骸がちらばったままの状態でカボチャの苗を植えました。生の雑草が鋤きこまれた直後は、それらを分解する微生物がいっせいに湧き出てきたりして畑は騒がしい状態になります。畑が落ち着いていないと植えられたばかりの苗も落ち着いて根付けないのかもしれません。

  今年は何度も畑を耕してきれいに雑草を掃除してからカボチャの苗を植えました。苗の根が無事に根付けば、ツルが地べたを張って力強く伸びてゆきます。その様子を見届けて初めて、「今年の苗作りを無事に終えることができた」と安心することができます。

2020年12月 5日 (土)

令和2年12月4日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・年末年始の予定

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根、カブ、鶴首カボチャ、白菜、キャベツ、サンチュ、カリフラワー、ほうれん草、小松菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今年の年末年始の野菜セットの配送についてのお知らせを、野菜セットといっしょに皆さんにお渡ししています。

令和3年1月1日の金曜日はお正月のため、野菜セットの配送をお休みさせていただきたいと思います。どうぞご了承ください。

(お休みは1月1日の金曜日のみ。他の日は通常通りの日程で皆さんに野菜セットをお届けいたします)

年末・年始特別便について(12月30日(水)に配送)

  1月1日の金曜日は野菜セットの配送をお休みさせていただきますが、年末年始も小林農場の野菜を新鮮な状態で料理したいとご希望されるご家庭には「年末年始特別便」を12月30日の水曜日に配送いたします。

  「年末年始特別便」をご希望される方は、どうぞ小林までご連絡ください。

ーーーーーーーーー

新型コロナウイルス感染を考慮して、多くの方々がお正月に故郷へ帰省しようかどうか検討している最中だと思います。

私の実家は東京都の江東区にありますが、私は例年通りに、お正月は実家に帰省して父と母といっしょに新年を祝う予定です。

高齢の父と母と顔を会わせられる年月はこの先、そんなに長くはないと思うので、顔を会わせられる機会があれば顔を会わせておこうと思っています。

親にウイルスをうつさないように帰省を自粛することが果たして親にとって良いことなのかどうか。「子供や孫にウイルスをうつされてもかまわないから、残り短い余生に子供や孫に会っておきたい」と望む高齢者の方々もたくさんいると思います。

毎年、冬に入れば感染症が流行します。今までもインフルエンザウイルスという強力な病原ウイルスがお正月を迎える頃に流行していましたが、それでも私達は故郷に帰省して、家族が集まっていっしょに新年を祝う時間を大切にしてきました。

ウイルスに感染しないことが人生で最も大切なことであるのならば、外出を自粛したほうがよいかもしれません。しかし、人生には他にもたくさん大切なことがあり、その大切なことを維持してゆくには外出して人と触れ合う必要があります。

ーーーーーーーーーーーーー

毎年、日本国内で約1000万人というものすごい数の人々がインフルエンザに感染して発症していますが、医療従事者はそれらにしっかりと対応して、今まで医療崩壊を起こしたことがありませんでした。医療従事者が通常どおりに対応すれば、かなり感染症の患者が増えても日本の医療はそんなに簡単に崩壊したりはしません。

しかし日本政府は新型コロナウイルスを特別に危険なウイルスとみなして「指定感染症」に指定したため、医療従事者は通常通りに対応できなくなって大きな負担を背負うことになりました。医療の現場が崩壊するかもしれないと報じられています。

「新型コロナウイルスを特別に危険視することをやめて指定感染症の指定を解除して、インフルエンザなどの他の感染症と同じように通常どおりに医療従事者が新型コロナにも対応できるようにすれば医療崩壊は起こらない」と多くの人々から提言が出されています。

2020年12月 3日 (木)

激変の反動   令和2年5月28日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

激変の反動   令和2年5月28日

短夜の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  この春、私の知り合いの農家の皆さんが立ち上げている生産者団体に私も参加させていただき、共同出荷でたくさんのホウレン草を生協に出荷させていただきました。何度か会議場に団体員が集まって出荷方法についての打ち合わせを行っていました。先日はこの春の出荷の反省会を、試しに初めてインターネットによる「オンライン会議」で行いました。

予定されていた会議開始時刻に自宅でパソコンを開くと、画面には10件ほどの団体員の皆さんの顔がいっせいに映し出されていました。各人が自宅から意見を交わしました。

  オンライン会議は私にとって初の体験でした。コンピューター音痴の私にはオンライン会議の導入方法を覚えるのは難しいと思っていましたが、他の団体員の方がいろいろと設定をして準備してくれていたおかげで、私は画面上の指定されたボタンを押すだけですぐにオンライン会議に参加することができました。パソコンにはすでにカメラもマイクもスピーカーも搭載されているので、機材を新たに購入する必要もありませんでした。

  今回の新型コロナウイルス禍によって多くの人々が外出の自粛を余儀なくされたため、「オンライン化」が急速に広まっているようです。インターネットさえあればわざわざ外出しなくても簡単に他者と会話を交わせる便利さに多くの人々が気付き、おそらくコロナ禍が終息した後もオンライン化の普及は進み、私達の生活環境は激変するかもしれません。

  お酒はとても健康に良い飲み物ですが、依存性があるので、飲みすぎてしまってアルコール依存症に陥ってしまう人もいます。ネットにも依存性があり、ネットを視聴し続けてやめられなくなってしまう「ネット依存症」に陥って日常生活に支障をきたす人もいます。

  私は子供の頃、「テレビ依存症」とか「ゲーム依存症」とかの患者みたいな少年でした。テレビゲームをやりすぎたために視力が低下して、眼鏡なしでは暮らせなくなりました。

今は我が家には、テレビもゲームも置かないようにしています。「ネット依存症」に陥ってしまわぬように、インターネットの使用時間も制限しています。特にネット依存症を引き起こしやすいスマートフォンは私には危険なので、購入しないようにしています。

ネット依存症に陥って苦しんでいる人がたくさんいます。社会のデジタル化が進みすぎて全ての人々がインターネットの使用を強要させられてしまわぬことを願います。オンラインでの交流よりも、自由に外出して人と顔を合わせて交流できる社会に戻したいです。

  小林農場の近所の水田では、複数の家族がいっしょにお米を自給しています。ウイルスが寄り付かなさそうな風通しが良くて陽の明るい水田で、大人も子供もいっしょに楽しんでいます。田植えもみんなの手によって、たくさんの苗を田んぼに一つ一つ植えてゆきます。

田んぼも畑も目にすることのない都会で生まれ育ち、ひたすら自宅でテレビゲームをすることに夢中だった子供の頃の私でしたが、そんな少年時代の反動で今は自然豊かな地方に移り住んで農家として暮らすことになりました。社会のデジタル化が進めば、その反動で農業などのアナログ的な世界が多くの人々の心を魅了するようになるのかもしれません。

ーーーーーーーーーー

後記(12月3日記入)

新型コロナウイルス感染予防のために、オンライン化・デジタル化が急速に広まりました。

私のように依存症に陥りやすい性格の人には良くない状況です。ネット依存症の患者が増えてしまわぬことを祈ります。

そして、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的で、政府は新型コロナウイルスを「指定感染症」に指定して、そのため医療従事者は特別な処置を施さなくてはいけなくなって大きな負担を背負うことになりました。

毎年、日本国内で約1000万人というものすごい数の人々がインフルエンザに感染して発症していますが、医療従事者はそれらにしっかりと対応して、今まで医療崩壊を起こしたことがありませんでした。医療従事者が通常どおりの対応ができれば、かなり感染症の患者が増えても日本の医療はそんなに簡単に崩壊したりはしません。

新型コロナウイルスを特別に危険視することをやめて「指定感染症」の指定を解除して、インフルエンザなどの他の感染症と同じように通常どおりに医療従事者が新型コロナにも対応できるようにすることを、もっと検討してもよいと思います。このまま新型コロナウイルスばかりに過剰に対応しなくていけない状況が続けば、医療従事者も過剰に疲弊して、本当に医療が崩壊するかもしれません。

新型コロナウイルスを過剰に恐れすぎることによって社会が危ない状況に陥っているようにも見えます。日本国内では今まで新型コロナウイルスに感染した多くの感染者は無事に回復しています。過剰に恐れなくてはいけないような相手ではないと思います。

新型コロナウイルスを正しく恐れることを心掛けて、過剰に恐れることを慎みたいです。

2020年12月 2日 (水)

令和2年11月30日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・キクイモについて

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根、カブ、細ネギ、鶴首カボチャ、キャベツ、サンチュ、ブロッコリーまたはカリフラワー、ほうれん草、小松菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

ーーーーーーーーーーーーー

今年、小林農場で初めて栽培してみた健康食材・キクイモ。

キクイモを希望されるご家庭のみに野菜セットに入れてお届けしています(他の野菜と入れ替えながらキクイモをお届けしています)。

多くの日本人には馴染みのない野菜ですが、ヤマイモと同じような感じで料理ができる食材です(ヤマイモのような粘り気はありません)。

キクイモをご希望されるご家庭にはレシピもお付けしてお届けしています。レシピは以下のページを参考にして作成しました。

  旬の食材百科・菊芋(キクイモ)の選び方と保存方法や食べ方

Dscn3762 キクイモ。外見はショウガにそっくり。

皮にも栄養がたっぷりと含まれています。そんなに厚い皮ではないのでいっしょに食べられますが、少し筋っぽいので、私は皮を切り除いてから料理しています。切り除いた皮を捨ててしまわず、細かく切ってキンピラ炒めなどにするとおいしく食べられます。

« 2020年11月 | トップページ | 2021年1月 »

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト
無料ブログはココログ