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2020年11月26日 (木)

「共存」という選択肢  令和2年5月21日 

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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「共存」という選択肢  令和2年5月21日  

走り梅雨に濡れた緑がいっそう深まっております。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  近代の一般的な作物栽培では、作物の生育を阻害する病原菌を退治するために、農薬を畑に散布します。しかし農薬は病原菌だけではなく畑に生息している他の生き物にも害を与えて畑の生態系が壊れる危険がありますので、小林農場では農薬を使いません。多様な生き物が暮らす豊かな生態系でなければ作物も健全に育つことができないと考えています。

  生息している生き物の少ないような貧しい生態系に、病原菌が好んで繁殖したりします。それを退治するために農薬を散布すればさらに生態系が壊れます。次第に病原菌は農薬に対する耐性を身に付けてしまうので、さらに種類の違う農薬を開発して散布しなくてはいけなくなります。病原菌を撲滅しようとすればするほど、悪循環へ陥ってしまいます。

  無農薬栽培では、病原菌とも共存してゆくことを考えます。いろんな生き物が共存していれば、病原菌だけがいつまでも繁殖することはありません。ときどき作物が病気にかかる場合もありますが、「少しくらいは病原菌にも作物を食わせてやれ」くらいの大らかな気持ちを持って病原菌と接してゆくことが、無農薬栽培を続けてゆくためのコツだと思います。

  現在、世間で最も有名な病原体といえば、新型コロナウイルスです。どうやらこれからもしばらく、このウイルスは消えてなくなることはなく、私達の社会に居座るらしいです。

私達が長く付き合ってきたインフルエンザウイルスも新型コロナウイルスと同じ風邪の仲間です。厚生労働省によると、日本国内では年間で約1000万人というたくさんの人達がインフルエンザにかかります。私達は周りの人達との間で頻繁にインフルエンザウイルスをうつしたりうつされたりしながら暮らしてきました。そして国内で毎年、約1万人の人々が誰かからうつされたインフルエンザウイルスが原因で重症に陥り命を失っています。

「手洗いやマスク装着などをしてインフルエンザウイルスの感染防止につとめるけれども、それでも人からウイルスをうつされる場合もあるし、人にウイルスをうつしてしまう場合もある。それをお互いに責めたりしないで、許し合いましょう。」という「暗黙の了解」の基で、今まで私達の社会は大らかにインフルエンザウイルスと共存してきました。

厚労省や国立感染研究センターから公表されている統計によると、新型コロナウイルスが日本国内で確認され始めた2月上旬から5月下旬までの間に、新型コロナウイルスによって死亡した人数よりもインフルエンザウイルスによって死亡した人数のほうが多かったです。死亡者数だけを比べて言えば、インフルエンザウイルスのほうが人への殺傷力の高い恐ろしい相手だといえます。そんな恐ろしいインフルエンザウイルスと共存してきた私達ならば、新型コロナウイルスとも共存してゆけるのではないかと、私は考えています。

病原菌ばかりを過剰に恐れていると、畑へ過剰に農薬を散布してしまうようになって大切な生態系を壊してしまいます。今後も手洗いなどを続けて新型コロナウイルスの感染予防につとめることは大切ですが、新型コロナウイルスばかりを過剰に恐れていると、人と触れ合うことも過剰に恐れるようになって、大切にしてきた社会を壊してしまいます。

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後記(11月26日記入)

・なぜ私達は、新型コロナウイルスを恐れて、インフルエンザウイルスをあまり恐れないのか?私の意見

新型コロナウイルス感染の第1波と呼ばれている今年の2月から5月にかけて、日本国内では約900人の人々が新型コロナウイルスの感染によって亡くなりました。

いっぽう、同じ時期には、日本国内でインフルエンザウイルスの感染によって、少なくとも2000人以上の人々が亡くなっています。今年の2月以降は記録的にインフルエンザの死亡者数は少なかったようで、例年ではもっとたくさんの人々がインフルエンザで亡くなっています。

死亡者の数だけを比べれば、インフルエンザウイルスのほうが新型コロナウイルスよりも人への殺傷能力が高いように見えます。

連日、新型コロナウイルスの被害状況がトップニュースで繰り返して報じられていましたので、多くの人々が新型コロナウイルスを恐れました。本当はインフルエンザウイルスのほうがたくさんの人々の命を奪っていたのですが、あまりインフルエンザの被害状況は報じられなかったので、多くの人々はインフルエンザウイルスに対しては気にしていない様子でした。

毎年、冬に入ると、感染症の患者数・死亡者数は増えてゆきます。

現在、「新型コロナウイルスの感染者数が1日に数千人増えていて危険な状態だ」と連日、トップニュースで報じられています。

今までも冬にはインフルエンザの患者数は1日に数万人増えていましたが、冬に感染症の患者数が増えてゆくのは当たり前なので、1日に数万人がインフルエンザで発症しても、わざわざトップニュースで報じられることはあまりありませんでした。だから私達も過剰にインフルエンザのことを気にしたりせず、インフルエンザの流行期も普段どおりに外出して暮らしていました。

・なぜ今、医療が切迫しやすくなっているのか?私の意見

今まで日本国内では、1年間で約1000万人の人々がインフルエンザにかかりますが、これだけものすごい患者数が発生しても日本の医療はしっかりと対応してきました。

しかし、新型コロナウイルスの場合は、感染者数が数千人増えただけで、「医療が切迫し始めている」と報道されます。

日本政府は新型コロナウイルスを特別に危険なウイルスとみなして、「指定感染症」に指定しました。これによって、他の感染症と同じような通常どおりの治療ができにくくなり、医療従事者は特別な治療方法で新型コロナを治療しなくてはいけなくなり、それが医療従事者に大きな負担と混乱をもたらしているようです。

「新型コロナを特別扱いするのをやめて指定感染症の指定を解除して、インフルエンザなどの他の感染症と同じように通常どおりの治療を新型コロナに対してもできるようにすれば、医療従事者の負担も減って医療崩壊が起こらなくなる」と多くの人々が提言しています。

医療従事者はさまざまな病気にバランス良く対応してゆかなくてはいけません。もしも世間が新型コロナばかりを過剰に恐れていると医療従事者も新型コロナばかりに過剰に労力を費やさなくてはいけなくなり、他の病気の治療に手が回らなくなって医療が崩壊するかもしれません。

・この冬、どのように新型コロナウイルスと付き合えばよいのか?私の意見

新型コロナウイルスによる被害が拡大した他の国々とは状況が違い、日本での被害は比較的に小さいです。日本国内では、新型コロナウイルスの感染力・致死率は、今まで私達が長く共存してきたインフルエンザウイルスと同じくらいのようです。

よって、今まで私達がインフルエンザウイルスに対処してきたのと同じように、新型コロナウイルスとも対処してゆけばよいと思います。

過剰にウイルスを恐れていると、感染者は過剰に危険視されて、差別やいじめが生じやすくなります。

過剰にウイルスを恐れることによって医療従事者に過度な負担がかかって、医療崩壊を起こしてしまう場合もあります。

過剰にウイルスを恐れて経済活動を過剰に自粛すると多くの人々が仕事と収入を失い、それに伴って自殺者数が増えてゆくかもしれません。

インフルエンザの場合と同じように新型コロナの場合も、通常の免疫力のある人々は誰かからウイルスをうつされて発症しても、しっかりと養生すれば無事に回復することが多いです。今まで新型コロナウイルスに感染した感染者の多くは、無事に回復しています。過剰に新型コロナウイルスを恐れる必要はないと思います。

毎日、寿命を迎えた高齢者が癌や肺炎などの様々な病気に罹って天寿を全うしてゆきますが、冬になると寿命を迎えた高齢者が感染症に罹って天寿を全うする場合が増えてゆきます。冬に入って新型コロナウイルスの患者数・死亡者数が増えてゆくかもしれませんが、冬に感染症の患者数・死亡者数が増えてゆくことは自然なことなので、冷静に受け止めたいと思います。

テレビや新聞などの報道機関の皆さんには、冷静な報道をお願いしたいです。今まで日本国内では、毎年、約1000万人の人々がインフルエンザにかかり、約1万人の人々がインフルエンザが原因で亡くなっていますが、今の感染症の被害状況と過去の感染症による被害状況を冷静に比較しながら報道してほしいです。

今までたくさんの人々がインフルエンザで苦しめられてきましたが、それでも私達はインフルエンザの流行期でも普段通りに外出して、人との触れ合いを大切にしてきました。インフルエンザウイルス感染を過剰に恐れたりせず、よって感染者を過剰に危険視することもせず、医療従事者も落ち着いてたくさんの感染者の治療を行うことができて、日本の医療が崩壊することはありませんでした。

 

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