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2020年11月

2020年11月29日 (日)

令和2年11月27日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・旬の野菜でカレーライス

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根、カブ、細ネギ、鶴首カボチャ、キャベツ、サンチュ、ブロッコリーまたはカリフラワー、ほうれん草、小松菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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日本人の国民食、カレーライス。

皆さんのご家庭でも様々な具材、様々な味付けで工夫をされながらおいしいカレーライスを料理されていると思います。

我が家でも旬の野菜を使って「旬野菜カレーライス」を作ってみました。

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今回のカレーライスの具材:カリフラワー、鶴首カボチャ、玉ねぎ、ショウガ、シイタケ

・カレーライスを作る時は必ず、玉ねぎを入れています。玉ねぎのないカレーライスは、砂糖のないコーヒーのようなものです(私はブラックコーヒーが好きですけれども)。

・今回は大きなカリフラワーが収穫できましたので、カレーに入れてみました。カリフラワーはブロッコリーに似た食材ですが、ブロッコリーと比べるとそれほど煮崩れしなくて、ジャガイモに似たホクホクとした食感を楽しめます。

・現在、小林農場で出荷しているカボチャは「鶴首カボチャ」(上の写真では、カリフラワーの右に置かれています)。肉質がねっとりとしていて煮崩れしにくくて、ジャガイモの品種に例えるならば「メークイン」に似ていると思います。カレーライスのような煮込む料理に適した食材だと思います。

辛いカレーを食べている最中に、カボチャの甘味が口の中に入ると一瞬、ホッと一息つくことができます。辛味の中でこそ鶴首カボチャの甘味がさらに輝きます。

・庭で採れたシイタケとショウガを、隠し味として利用してみました。

注意点

  カレールーを加えて溶かす時に、全体をかき混ぜすぎて食材もたくさん溶けてしまいました。ジャガイモや人参などと比べるとカリフラワーやカボチャは溶けやすいので、あまり煮すぎないように注意したいです。

カレールーを使わずに、カレー粉と香辛料と小麦粉を使ってカレーを作ったこともあります。個体のカレールーを溶かすために全体をかき混ぜるようなことはしなくてよいので、食材も溶けてしまわずにおいしく食べられました。

2020年11月28日 (土)

七十二候を追う・「虹蔵れて見えず(にじかくれてみえず)」~メタセコイア(曙杉)についても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

11月22日から11月26日頃までの従来の七十二候は 「虹蔵れて見えず(にじかくれてみえず)」。虹を見かけることが少なくなる頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

11月22日から11月26日頃までの小林農場独自の七十二候は 「紅葉が 風に吹かれて 冬木立」。

紅葉の季節から落葉の季節への移り変わり。巨木がすっかり葉を落として、その樹形をさらしています。その足元には、色とりどりの紅葉が地を染めています。

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Dscn3732 近所の運動場に植えられている針葉樹の紅葉。

多くの針葉樹の葉は常緑なので、紅葉する針葉樹は珍しいです。おそらくメタセコイア(曙杉)だと思います。

メタセコイアは恐竜時代にはすでに地球上に生息していたようです。すでに絶滅したと思われていましたが、1945年に中国で「生き残り」が発見されて、今では増殖されて様々な場所に植えられているのを見られるようになりました。「生きた化石」として有名。

Dscn3743 メタセコイアの落葉。線形の葉が羽根のように対になってつきます。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

 「星めぐりの歌」  作詞・作曲/宮沢 賢治

  右をクリックするとこの歌を試聴できます。80曲目 星めぐりの歌     

2020年11月26日 (木)

「共存」という選択肢  令和2年5月21日 

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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「共存」という選択肢  令和2年5月21日  

走り梅雨に濡れた緑がいっそう深まっております。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  近代の一般的な作物栽培では、作物の生育を阻害する病原菌を退治するために、農薬を畑に散布します。しかし農薬は病原菌だけではなく畑に生息している他の生き物にも害を与えて畑の生態系が壊れる危険がありますので、小林農場では農薬を使いません。多様な生き物が暮らす豊かな生態系でなければ作物も健全に育つことができないと考えています。

  生息している生き物の少ないような貧しい生態系に、病原菌が好んで繁殖したりします。それを退治するために農薬を散布すればさらに生態系が壊れます。次第に病原菌は農薬に対する耐性を身に付けてしまうので、さらに種類の違う農薬を開発して散布しなくてはいけなくなります。病原菌を撲滅しようとすればするほど、悪循環へ陥ってしまいます。

  無農薬栽培では、病原菌とも共存してゆくことを考えます。いろんな生き物が共存していれば、病原菌だけがいつまでも繁殖することはありません。ときどき作物が病気にかかる場合もありますが、「少しくらいは病原菌にも作物を食わせてやれ」くらいの大らかな気持ちを持って病原菌と接してゆくことが、無農薬栽培を続けてゆくためのコツだと思います。

  現在、世間で最も有名な病原体といえば、新型コロナウイルスです。どうやらこれからもしばらく、このウイルスは消えてなくなることはなく、私達の社会に居座るらしいです。

私達が長く付き合ってきたインフルエンザウイルスも新型コロナウイルスと同じ風邪の仲間です。厚生労働省によると、日本国内では年間で約1000万人というたくさんの人達がインフルエンザにかかります。私達は周りの人達との間で頻繁にインフルエンザウイルスをうつしたりうつされたりしながら暮らしてきました。そして国内で毎年、約1万人の人々が誰かからうつされたインフルエンザウイルスが原因で重症に陥り命を失っています。

「手洗いやマスク装着などをしてインフルエンザウイルスの感染防止につとめるけれども、それでも人からウイルスをうつされる場合もあるし、人にウイルスをうつしてしまう場合もある。それをお互いに責めたりしないで、許し合いましょう。」という「暗黙の了解」の基で、今まで私達の社会は大らかにインフルエンザウイルスと共存してきました。

厚労省や国立感染研究センターから公表されている統計によると、新型コロナウイルスが日本国内で確認され始めた2月上旬から5月下旬までの間に、新型コロナウイルスによって死亡した人数よりもインフルエンザウイルスによって死亡した人数のほうが多かったです。死亡者数だけを比べて言えば、インフルエンザウイルスのほうが人への殺傷力の高い恐ろしい相手だといえます。そんな恐ろしいインフルエンザウイルスと共存してきた私達ならば、新型コロナウイルスとも共存してゆけるのではないかと、私は考えています。

病原菌ばかりを過剰に恐れていると、畑へ過剰に農薬を散布してしまうようになって大切な生態系を壊してしまいます。今後も手洗いなどを続けて新型コロナウイルスの感染予防につとめることは大切ですが、新型コロナウイルスばかりを過剰に恐れていると、人と触れ合うことも過剰に恐れるようになって、大切にしてきた社会を壊してしまいます。

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後記(11月26日記入)

・なぜ私達は、新型コロナウイルスを恐れて、インフルエンザウイルスをあまり恐れないのか?私の意見

新型コロナウイルス感染の第1波と呼ばれている今年の2月から5月にかけて、日本国内では約900人の人々が新型コロナウイルスの感染によって亡くなりました。

いっぽう、同じ時期には、日本国内でインフルエンザウイルスの感染によって、少なくとも2000人以上の人々が亡くなっています。今年の2月以降は記録的にインフルエンザの死亡者数は少なかったようで、例年ではもっとたくさんの人々がインフルエンザで亡くなっています。

死亡者の数だけを比べれば、インフルエンザウイルスのほうが新型コロナウイルスよりも人への殺傷能力が高いように見えます。

連日、新型コロナウイルスの被害状況がトップニュースで繰り返して報じられていましたので、多くの人々が新型コロナウイルスを恐れました。本当はインフルエンザウイルスのほうがたくさんの人々の命を奪っていたのですが、あまりインフルエンザの被害状況は報じられなかったので、多くの人々はインフルエンザウイルスに対しては気にしていない様子でした。

毎年、冬に入ると、感染症の患者数・死亡者数は増えてゆきます。

現在、「新型コロナウイルスの感染者数が1日に数千人増えていて危険な状態だ」と連日、トップニュースで報じられています。

今までも冬にはインフルエンザの患者数は1日に数万人増えていましたが、冬に感染症の患者数が増えてゆくのは当たり前なので、1日に数万人がインフルエンザで発症しても、わざわざトップニュースで報じられることはあまりありませんでした。だから私達も過剰にインフルエンザのことを気にしたりせず、インフルエンザの流行期も普段どおりに外出して暮らしていました。

・なぜ今、医療が切迫しやすくなっているのか?私の意見

今まで日本国内では、1年間で約1000万人の人々がインフルエンザにかかりますが、これだけものすごい患者数が発生しても日本の医療はしっかりと対応してきました。

しかし、新型コロナウイルスの場合は、感染者数が数千人増えただけで、「医療が切迫し始めている」と報道されます。

日本政府は新型コロナウイルスを特別に危険なウイルスとみなして、「指定感染症」に指定しました。これによって、他の感染症と同じような通常どおりの治療ができにくくなり、医療従事者は特別な治療方法で新型コロナを治療しなくてはいけなくなり、それが医療従事者に大きな負担と混乱をもたらしているようです。

「新型コロナを特別扱いするのをやめて指定感染症の指定を解除して、インフルエンザなどの他の感染症と同じように通常どおりの治療を新型コロナに対してもできるようにすれば、医療従事者の負担も減って医療崩壊が起こらなくなる」と多くの人々が提言しています。

医療従事者はさまざまな病気にバランス良く対応してゆかなくてはいけません。もしも世間が新型コロナばかりを過剰に恐れていると医療従事者も新型コロナばかりに過剰に労力を費やさなくてはいけなくなり、他の病気の治療に手が回らなくなって医療が崩壊するかもしれません。

・この冬、どのように新型コロナウイルスと付き合えばよいのか?私の意見

新型コロナウイルスによる被害が拡大した他の国々とは状況が違い、日本での被害は比較的に小さいです。日本国内では、新型コロナウイルスの感染力・致死率は、今まで私達が長く共存してきたインフルエンザウイルスと同じくらいのようです。

よって、今まで私達がインフルエンザウイルスに対処してきたのと同じように、新型コロナウイルスとも対処してゆけばよいと思います。

過剰にウイルスを恐れていると、感染者は過剰に危険視されて、差別やいじめが生じやすくなります。

過剰にウイルスを恐れることによって医療従事者に過度な負担がかかって、医療崩壊を起こしてしまう場合もあります。

過剰にウイルスを恐れて経済活動を過剰に自粛すると多くの人々が仕事と収入を失い、それに伴って自殺者数が増えてゆくかもしれません。

インフルエンザの場合と同じように新型コロナの場合も、通常の免疫力のある人々は誰かからウイルスをうつされて発症しても、しっかりと養生すれば無事に回復することが多いです。今まで新型コロナウイルスに感染した感染者の多くは、無事に回復しています。過剰に新型コロナウイルスを恐れる必要はないと思います。

毎日、寿命を迎えた高齢者が癌や肺炎などの様々な病気に罹って天寿を全うしてゆきますが、冬になると寿命を迎えた高齢者が感染症に罹って天寿を全うする場合が増えてゆきます。冬に入って新型コロナウイルスの患者数・死亡者数が増えてゆくかもしれませんが、冬に感染症の患者数・死亡者数が増えてゆくことは自然なことなので、冷静に受け止めたいと思います。

テレビや新聞などの報道機関の皆さんには、冷静な報道をお願いしたいです。今まで日本国内では、毎年、約1000万人の人々がインフルエンザにかかり、約1万人の人々がインフルエンザが原因で亡くなっていますが、今の感染症の被害状況と過去の感染症による被害状況を冷静に比較しながら報道してほしいです。

今までたくさんの人々がインフルエンザで苦しめられてきましたが、それでも私達はインフルエンザの流行期でも普段通りに外出して、人との触れ合いを大切にしてきました。インフルエンザウイルス感染を過剰に恐れたりせず、よって感染者を過剰に危険視することもせず、医療従事者も落ち着いてたくさんの感染者の治療を行うことができて、日本の医療が崩壊することはありませんでした。

 

2020年11月24日 (火)

令和2年11月23日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・この秋のキャベツやぶろっこりーやカリフラワーなどについて

今回の内容です。

玉ねぎ、人参、大根、カブ、ネギ、鶴首カボチャ、キャベツ、サンチュ、ブロッコリー、カリフラワー、ほうれん草、小松菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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今回はブロッコリーとカリフラワーが少したくさん収穫できたので、少したくさん野菜セットに入れさせていただきました。

Dscn3733 今回の野菜セットに入れたカリフラワー。

この秋は、小林農場の中で最も肥沃な畑でキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、白菜などを育ててみました。今まで出荷してきたキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーは、いつもよりも大きく育ってくれました。

特に今秋のキャベツは、小林農場のキャベツとは思えぬほど立派に大きく育ちました。大きかったので、皆さんも食べきるのが大変だったかもしれません。

Dscn3711 今秋のキャベツの大きさ。

冬に入って寒くなり、キャベツの出荷量は減ります。今後、収穫されるキャベツは、小柄で食べきりやすいものが増えてゆくと思います。寒さに当たって、その味も濃くなってゆくと思います。

これからはキャベツに代わって、白菜の季節を迎えようとしています。

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ブロッコリー、カリフラワー・・・通常は下茹でしてから使います。以下は下茹ででの注意。

・茹で時間が長くなりすぎないように注意(食感が柔らくなりすぎてしまうので)。

・茹でた後に冷やすときは、水にさらさない(食感が水っぽくなりすぎるから)。しばらくザルに広げて冷ます。

・房の部分をばらさないで、できるだけそのまま茹でたほうが崩れにくい。(房のてっぺんまでお湯につけるのが難しい場合は、蓋をして蒸すように茹でる)

(下茹でした後、サラダ、温野菜、ピクルス、炒め物、パスタの具などに利用できます。)

 

2020年11月22日 (日)

七十二候を追う・「金盞香し(きんせんこうばし)」

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

11月17日から11月21日頃までの従来の七十二候は 「金盞香し(きんせんこうばし)」。水仙の花が咲いて、かぐわしい香りが漂う頃とされています。。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

11月17日から11月21日頃までの小林農場独自の七十二候は 「茶や黄色 山が紅葉で 粧って」。

秋の山が紅葉してゆく様子を、「山、粧(よそお)う」と表現するらしいです。

この地域では、11月中旬に紅葉の見頃を迎えます。

きれいな赤や黄金色に染まる「紅葉の名所」の紅葉と比べると、一般的な里山の紅葉は茶色っぽくてくすんだ色合いかもしれませんが、慈悲は深いです。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

 「紅葉」  作詞/高野 辰之  作曲/岡野 貞一

  右をクリックするとこの歌を試聴できます。もみじ.wav

2020年11月21日 (土)

令和2年11月20日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・鶴首カボチャに対する皆さんの感想

今回の内容です。

じゃがいも、玉ねぎ、人参、大根、カブ、ネギ、鶴首カボチャ、キャベツ、サンチュ、ブロッコリーまたはカリフラワー、ほうれん草、小松菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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10月下旬より、「鶴首カボチャ」を野菜セットに入れています。

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中身は一般的なカボチャとそれほど変わりませんが、その外見が独特で珍しいので、「これ、カボチャなの?」と思う方々も多いと思います。

今年、小林農場で初めて栽培してみたカボチャの品種で、はたして皆さんが鶴首カボチャに対してどのような感想を抱くのか、興味津々でした。

複数のご家庭より、「鶴首カボチャがおいしかった」という、とても嬉しいご感想をいただき、ホッと安心いたしました。

「皮の辺りの食感が固いと感じた」というご感想もいただきました。

カボチャを短時間だけ電子レンジにかけてから料理するご家庭もあるようです。そうすると皮もちょうど良く柔らかくなって、包丁で切りやすくなるようです。

(「電子レンジにかけると、食材の栄養素が壊れて減少する」という情報もあり、我が家では電子レンジを使いません。しかし多くのご家庭では電子レンジは必要とされていますので、電子レンジの良い面と悪い面を考慮しながら各家庭が判断してゆけばよいと思います。)

2020年11月19日 (木)

無理のない収穫・出荷を  令和2年5月14日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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無理のない収穫・出荷を  令和2年5月14日

初夏の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  3月下旬から5月末までは、収穫できる野菜の種類が1年で最も少なくなる端境期(はざかいき)となります。野菜セットに入れる品目を揃えるのに苦労する時期でもあります。

  ホウレン草は本来、気温の低い時期に育つ冬の作物であり、4月に入って気温が上昇してゆくと、安定して生育させるのが難しくなります。5月に入る頃より毎週、東京の実家で暮らしている父と母に野菜セットを届けてその感想をきいてきましたが、母より「ホウレン草の葉がすぐに黄色くなってしまい、長く保存できなかった」という報告を何度か受けていました。野菜セットが届いたらホウレン草をその日のうちに食べずに数日間、冷蔵保存するご家庭も多いので、すぐに傷んでしまうホウレン草では商品にはなりません。

  収穫時期を迎えたばかりの葉物野菜を収穫すれば味もおいしくて日持ちも良く、品質の良い葉物野菜を出荷できます。いっぽう収穫時期を迎えてから時間が経過すると、葉が固くなって食べにくくなったり、日持ちも悪くなってしまったり、品質が低下しやすくなるようです。4月下旬から野菜セットに入れてきたホウレン草は、去年の秋に種を播いて育てて4月に入る前には収穫時期を迎え、収穫時期を迎えてからしばらく時間が経っていました。

  今年の3月に種を播いて育てたホウレン草が5月に入ってようやく収穫時期を迎え、現在はこの収穫時期を迎えて間もないホウレン草を皆さんにお届けしております。同じホウレン草でも、4月に出荷していたホウレン草よりも品質は良く、日持ちも良いと思います。

  収穫したホウレン草をできるだけ試食していますが、採りたての良い状態のホウレン草ばかりを食べていました。これからは収穫したホウレン草をすぐに食べずに、しばらくの間自分の冷蔵庫で保存して、ちゃんと良い状態で保存されているか、確かめたいと思います。

  4月に出荷した小松菜などの葉物野菜もホウレン草と同じ理由で、あまり良い状態で出荷できていませんでした。小松菜を試食してみると葉が固いように感じたので、出荷する時はできるだけ柔らかそうな葉を選んで袋に詰めてみましたが、それでも固い葉の小松菜が野菜セットに混ざってしまったようです。このような無理な出荷はすべきではありません。

  端境期は出荷できる野菜が少ないので、とにかく野菜セットに入れられる野菜の種類数を増やしたいと思って、状態の良くない野菜も出荷してしまいやすくなります。貴重なお金を支払って野菜セットを定期購入してくださっている皆さんに対して、心苦しいです。今まで小林農場は年中無休で野菜セットをお届けしてきましたが、出荷できる野菜が少ない端境期だけは無理をしないで出荷をお休みさせていただくことも検討したいと思います。

  葉物野菜の種まきを、時期をずらしながら何回にも分けて行えば収穫時期もずれて、長い間、収穫時期を迎えたばかりの初々しい葉物野菜を収穫・出荷してゆくことができます。この春は種を播く回数を減らしてみましたが、それで収穫適期をすぎた作物を出荷しなくてはいけなくなり、種を何回にも分けて播いてゆく手間を惜しんではいけないと痛感しました。この手間を省かなければ端境期にも充実した野菜セットをお届けしやすくなります。

2020年11月18日 (水)

令和2年11月16日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・葉物野菜の状況

今回の内容です。

じゃがいも、玉ねぎ、人参、大根、カブ、ネギ、鶴首カボチャ、キャベツ、サンチュ、ほうれん草、小松菜、ニラ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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小松菜などの葉物野菜は害虫にかじられてしまう被害を受けやすく、葉が穴だらけにされて商品として全く販売できなくなる時もあります。
しかしモロヘイヤ、ホウレン草、春菊の3つの葉物野菜は害虫に嫌われているようであまり害虫にかじられず、いっぽうで多くのご家庭には好まれているので、できるだけたくさん栽培するようにしています。
この秋は春菊の苗をたくさん畑に植えてみましたが、種まきの時期が遅かったようで、あまり収穫ができていません。春のほうが春菊を育てやすいので、春になったらまた、たくさん育ててみようと思います。
ホウレン草は抜群に耐寒性の高い葉物野菜で、冬から春にかけて収穫時期を迎えます。
小松菜も害虫が冬眠する冬には、虫食われ穴の少ないきれいな状態で収穫できます。
虫害を受けにくい種類があります。
虫害を受けにくい時期があります。
これらを見つけられれば、農薬に頼らずに栽培・出荷をすることができます。
Dscn3538_20201118052201 収穫されたホウレン草。
虫食われ穴がほとんど見当たりません。ホウレン草は無農薬栽培のやりやすい葉物野菜です。
(この秋、「届けられたホウレン草にたくさんの芋虫がついていた」というご指摘をいただきました。ほとんどの場合はホウレン草にはあまり虫がつきませんが、ときどき虫がたくさんつく場合もあるようです。料理する前に水洗いをする時に虫を洗い落とせると思います。
冬になれば虫も冬眠するので、虫がくっついてくることは少なくなります。)

2020年11月17日 (火)

七十二候を追う・「地始めて凍る(ちはじめてこおる)」~カラスウリについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

11月12日から11月16日頃までの従来の七十二候は 「地始めて凍る(ちはじめてこおる)」。霜が降り、氷が張り、地が凍り始める頃とされています。。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

11月12日から11月16日頃までの小林農場独自の七十二候は 「山茶花の 花が散る時 散り散りと」。

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我が家のすぐ近くに植えられている山茶花の樹が花を咲かせて、樹の基には咲き終わって散った花びらがパラパラと散乱しています。

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Dscn3697 Dscn3641 カラスウリの実。

カラスウリはツル性の植物で、他の樹にからみつきながら登ってゆきます。

秋になると楕円形の橙色の実を実らせます。人の目に留まりやすい実で、秋の風物詩です。

カラスウリの美しい白い花は、夏の夜にしか見られないようです。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

「たき火」  作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂

 右をクリックするとこの歌を試聴できます。たきび.wav 

 

2020年11月16日 (月)

令和2年11月13日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・霜の季節の収穫、出荷

今回の内容です。

玉ねぎ、人参、大根、カブ、分けつネギ、鶴首カボチャ、キャベツ、サンチュ、ブロッコリーまたはカリフラワー、ほうれん草、小松菜、ニラ、ショウガ、

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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栃木県はすっかり冬の様相。連日、早朝には霜が降りて、畑全体が白く凍るようになりました。

早朝は作物も凍りつきます。葉物野菜などを凍ったままの状態で収穫すると、出荷する時には溶けてフニャフニャにしおれてしまうので、作物を収穫する時は日が昇って暖かくなって霜が溶けて、作物も元の状態に戻るのを待ってから収穫します。

寒くなると作物が午前中、ずっと凍ったままでいる場合もあります。今までは出荷日の当日の早朝に野菜を収穫することが多かったですが、これからは出荷日の前日に収穫をすませたほうがよさそうです。気温が下がれば出荷日の前日に収穫しても、収穫物の鮮度はそれほど早く落ちたりはしません。

今年は複数のご家庭が新たに小林農場の野菜セットを定期購入してくださり、おかげさまで野菜セットの出荷が忙しくなりました。それに伴って出荷の準備に時間がかかり、皆さんのお宅に野菜セットをお届けする時間帯が少しずつ遅くなっています。

これからは野菜セットの出荷日の前日のうちから配送の準備をできるだけ終わらせて、今よりも配送の時間帯が遅れてしまわぬように気をつけたいと思います。

2020年11月14日 (土)

七十二候を追う・「山茶始めて開く(つばきはじめてひらく)」 ~風邪の季節を迎えるための心構えについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

11月7日から11月11日頃までの従来の七十二候は 「山茶始めて開く(つばきはじめてひらく」。山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

11月7日から11月11日頃までの小林農場独自の七十二候は 「乾く空 肌を切り裂く 赤い筋」。

空気が乾いてきました。畑仕事で土や水に触れている私の手にも、「あかぎれ」が姿を現れ始めました。

「あかぎれ」は私にとっての冬の季語です。

ちゃんとハンドクリームを塗って肌の手入れをしないと、あかぎれが痛くて痛くて仕事になりません。

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これから風邪の季節を迎えます。

今年は新型コロナウイルスを新たに迎えることになり、警戒が呼びかけられています。

新型コロナウイルスが発生してから10か月以上が経ち、だいたいこのウイルスの性格が分かってきました。ヨーロッパやアメリカ大陸などで繁殖しやすく、それらと比べると日本を含めた東アジア地域では繁殖しにくいようです。日本国内では新型コロナウイルスの感染力や致死率は、インフルエンザウイルスと同じくらいだと言われています。

新型コロナウイルスによる被害が比較的に少ない日本では、冷静になってこのウイルスと対峙しやすいです。今まで私達がインフルエンザウイルスに対処してきたのと同じような感じで、この新型のウイルスとも対処してゆけばよいと思います。

大事なのは「ウイルスに対して正しく恐れることを心掛けて、過剰に恐れることを慎む」ということだと思います。

毎年、冬になるとインフルエンザなどの感染症の患者数・死亡者数が増えてゆくのが自然です。新型コロナウイルスによる患者数・死亡者数もこれから増えてゆくかもしれませんが、それは自然なことなので、落ち着いて受け止めてゆきたいです。

風邪をひかないように注意しながら生活していても風邪をひいてしまう場合もあるように、新型コロナウイルスに感染しないように注意しながら生活していても感染してしまう場合もあるし、他の人にウイルスをうつしてしまう場合もあります。感染症で重症に陥る重症者の多くは持病や高齢などで免疫力が低下している人達なので、持病のある人や高齢者は特に感染を気をつけるように呼びかけられています。

インフルエンザの場合と同じように、通常の免疫力がある人ならば新型コロナウイルスに感染してもしっかりと養生すれば無事に回復する場合が多いです。今まで新型コロナウイルスに感染した人々の多くは無事に回復しています。

過剰に感染を恐れてしまうと、過剰に人々と接触することを恐れてしまい、社会が壊れてしまいます。感染者を過剰に危険視するようになって、差別やいじめが生じやすくなります。

新型コロナの他にもたくさん病気があるのに世間が新型コロナばかりを過剰に恐れていると、医療従事者も過剰に新型コロナの対応ばかりに労力を費やさなくてはいけなくなって他の病気の患者の治療に手が回らなくなって、医療が崩壊するかもしれません。

常に「ウイルスを過剰に恐れることを慎む」と自分に言い聞かせながら、この冬を乗り越えてゆきたいです。

厚生労働省によると、今までの日本国内のインフルエンザの患者数は年間で約1000万人で、インフルエンザが原因で亡くなる人は年間で約1万人にのぼるようです。かなりたくさんの人々がインフルエンザウイルスに感染して苦しんできましたが、それでも私達は、インフルエンザの流行期でも普段通りに外出して、多くの人々と接触しながら暮らすことを大切にしてきました。

普段から私達は周りの人々との間で様々なウイルスをうつしたりうつされたりしながら暮らしています。それで病気になる場合もありますが、同時にウイルスに対する免疫を獲得してゆく場合もあり、そのようにしながら様々なウイルスと共存して暮らしてきました。

今までどのように私達がウイルスと接してきたかを思い出しながら、新型コロナウイルスとどう向き合うか、考えてゆきたいです。

2020年11月13日 (金)

端境期に改めて想う「自給」  令和2年5月7日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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端境期に改めて想う「自給」  令和2年5月7日

日中は汗ばむほどの陽気です。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  3月下旬から5月上旬にかけては、1年で最も収穫できる野菜が少なくなる「端境期(はざかいき)」です。今年の5月は特に、出荷できる野菜の種類が少ない厳しい状況です。

  春のレタス栽培は今まで小林農場で失敗したことがなく、「どんな畑で作っても、春のレタスはよく育つ」という「神話」がありましたが、この春は初めて春レタスが不作となり、「神話」が途切れました。土に肥料が不足していたのでしょう。サニーレタスは大きくならず、結球するはずの玉レタスがいつまで経ってもなかなか結球してくれません。

  全体的に畑の作物の生育に勢いがなく、その周りに生えている雑草すら元気がないように見えます。今までできるだけ肥料を畑に入れることを控えてきたので、土が肥料不足に陥っているのかもしれません。そろそろ積極的に堆肥を畑に散布して肥料を補ったほうが良いのかもしれません。人間の体も、食べすぎれば成人病にかかりやすくなりますが、「やせればやせるほど良い」と妄信して過剰に食事を控えれば、元気が出なくなります。

  小林農場は、身近な地元で入手できる原料で作られた堆肥を利用してゆきたいと考えています。地元の堆肥センターでは、地元の家庭や施設から排出されている生ごみや地元の畜舎から排出されている家畜フンなどを回収して堆肥を作成しています。地元から排出されるゴミを堆肥の材料として有効に利用してゆく循環型の取り組みを町も支援して堆肥の費用を助成してくれるので、小林農場もこちらの堆肥を利用させてもらおうと思います。

  私も、畑に隣接している雑木林からかき集めた落ち葉などを利用して、自分で堆肥を作っています。堆肥を自分で作るには手間がかかり、大量に堆肥を自給することはできませんが、堆肥を購入するだけではなく、自分で堆肥を自給してゆく技術も遺しておきたいです。

  去年の夏に収穫されたジャガイモを、5月まで出荷し続けてきました。長い間、貯蔵してきたため、イモの水分が抜けて皮がシワシワとしぼんでしまい、イモの見た目がみすぼらしくなっています。中身の味はおいしく、見た目が良くないという理由で捨ててしまうにはもったいないので、見た目は大目に見ていただくよう、皆さんにお願いしてまいりました。

  スーパーでは全国各地から見た目の良い野菜を取り寄せて棚に並べていますが、小林農場は自分の畑の中で自給できる野菜のみを出荷して、食材を身近に自給自足してゆく大切さを皆さんにお伝えしてゆきたいと考えています。今の時期は野菜の端境期で、シワシワのジャガイモすら大事に食べてゆきたい時期でした。しかし、イモの中身にも傷みが生じ始めてきて、さすがに商品として出荷してゆくには限界を迎えていますので、出荷を終了したいと思います。余っているジャガイモを蒸し芋にして、自分のおやつにしようと思います。

  新型コロナウイルス禍によって海外との輸出入が危うくなり、食糧を国内で自給してゆくことの大切さに多くの人が気づきました。緊急事態宣言によって多くの人達が自宅で料理する機会が増えて、直売所では野菜がよく売れています。国産野菜がこれだけ必要とされている時期に自分が出荷できる野菜の量が少ないのは、専業農家として歯がゆいです。

2020年11月11日 (水)

七十二候を追う・「 楓蔦黄なり(もみじつたきなり)」 ~秋の空についても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

11月2日から11月6日頃までの従来の七十二候は 「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」。紅葉や蔦が色づく頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

11月2日から11月6日頃までの小林農場独自の七十二候は 「秋晴れに 放射冷却 霜降りる」。

この時期の重大な「季節のたより」は

  ・早朝に霜が降り始める(露地野菜の防寒の準備をするための合図)

  ・紅葉した葉が落ち始める(落ち葉かきを準備するための合図)

Dscn3699

「人の心と秋の空」

この時期になると「都道府県魅力度ランキング」というランキングが発表され、どの都道府県が最も魅力的なのかが公表されます。

しかし、「魅力度」という数値化できるはずがないものを無理矢理に数値化してそれぞれの都道府県の魅力度を比較してゆこうという発想はおかしいと思います。

本当はいろいろな魅力があるにもかかわらず、たまたま「魅力度ランキング」で下位にランクインされてしまったために「魅力のない県」だと誤解されてしまっている気の毒な県もたくさんあります。罪づくりなランキングです。

全体の1部分のみを切り取って決められてゆくランキングの結果に一喜一憂をするのは虚しいことで、気にしないほうがよいです。例えばもしも、自分が暮らしている県が魅力度ランキングで最下位になったとしても、私は全然、そんなことを気にしたりはしないでしょう。

他所の人々には自分の暮らしている地域の魅力が伝わらなくても、自分自身が自分の暮らしている地域に誇りを感じていれば、それで十分です。

自分が暮らしている地域をもっと知りたいと思い、まずは小林農場で出会えるたくさんの生き物の名前を覚えることにしました。

小林農場で出会える生き物をまとめて載せているページを作成していますので、よろしければ右をクリックしてご覧ください。命名百科

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

「まっかな秋」 作詞/薩摩 忠  作曲/小林 秀雄 

 右をクリックするとこの歌を試聴できます。試聴する

2020年11月10日 (火)

令和2年11月9日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・大根の大きさについて

今回の内容です。

玉ねぎ、人参、大根、カブ、鶴首カボチャ、キャベツ、ブロッコリー、サンチュ、ほうれん草、フダンソウ、ニラ、ショウガ、甘柿

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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大根がたくさん収穫時期を迎えています。

野菜セットの中には大根の他にもたくさんの野菜が入っています。あまりに大きい大根を野菜セットに入れても、「食べきれない」とか、「冷蔵庫に入りきらない」などの理由で皆さんに喜ばれない場合もあります。野菜セットに入れる大根は大きすぎないほうがよいと考えています。

大根は放っておけばどんどん大きくなってゆきます。小林農場では「いかに大根を大きく育てるか」よりも、「いかにして大根を大きくさせすぎないように育てるか」を重視した栽培方法となります。

Img_0016

上の写真は畑で育つ大根の様子。通常はこのように、1本ずつ、だいたい25cmくらいの間隔を空けながら育てます。

Img_0015

最近の小林農場では、上の写真のように、2本ずつ、25cmくらいの間隔を空けながら育てています。

「1本ずつ」と比べると「2本ずつ」のほうが大根が大きくなる速度が抑えられて、大根が大きくなりすぎることがなくなります。また、同じ栽培面積でも、「1本ずつ」よりも「2本ずつ」のほうが2倍の本数を収穫できるという利点もあります。

Dscn3710 今回の野菜セットに入れた大根の大きさ。

2020年11月 9日 (月)

令和2年11月6日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・鶴首カボチャについて

今回の内容です。

ねぎ、人参、大根、カブ、鶴首カボチャ、サヤインゲン、キャベツ、サンチュ、ほうれん草、フダンソウ、ニラ、ショウガ、甘柿

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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「鶴首カボチャ」を初めて野菜セットに入れてみました。

Dscn3612 鶴の首のような形をした、ベージュ色のカボチャです。

中身は普通のカボチャと同じように料理できます。ねっとりとした食感で、煮ても煮崩れしにくい肉質が、私は気に入っています。

今年はカボチャが不作で、他の品種のカボチャは総崩れしました。この鶴首カボチャだけがやたらと元気に生育してくれて、たくさん収穫できました。

Dscn3663

今年、初めて栽培してみた品種ですので、私にとっても未知の品種です。貯蔵中にどのように味が変化してゆき、どのくらい長く貯蔵できるのか、よく分かりません。常に試食して、その味を確認しながら出荷してゆきたいと思います。

先日、試食してみるとおいしかったです。今は全てのご家庭にどんどん鶴首カボチャを出荷してゆきたいと思います。

 

2020年11月 4日 (水)

姿に因って  令和2年4月30日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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姿に因って  令和2年4月30日

向暑の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  3月、4月に、私の知人の農家の皆さんといっしょに、生協へたくさんのホウレン草を共同出荷させていただきました。大量にホウレン草を収穫して、枯れ葉を取り除いたり、株元の泥を落としたりしながら、重さを計って袋詰めしてゆくのに時間を費やしました。

  同じホウレン草でも、育った環境が少し違うだけで、その姿がだいぶ違います。ホウレン草同士の間隔にゆとりがあれば葉も広々と伸びてゆき、茎も太くなって、がっしりとした姿に育ちます。ホウレン草同士の間隔が狭くて「おしくらまんじゅう」しているように育ったホウレン草は、ヒョロヒョロと細長く茎葉が伸び、縮こまったような姿に育ちます。

  出荷するホウレン草は、1袋にだいたい200gくらい詰め込んでいます。がっしりとした姿のホウレン草は、一株一株に重みがありますので、そんなに株数がなくてもすぐに袋に十分な重さのホウレン草を詰めることができます。それに対して縮こまった姿のホウレン草は軽くて、かなりの株数を袋に詰め込まないと、なかなか200gに到達しません。

  小林農場のホウレン草栽培では、葉が込み合う場合が多いので、ホウレン草の姿が縮こまる傾向があります。がっしりとしたホウレン草を出荷するのと比べて、縮こまったホウレン草を出荷するのには時間が2倍かかり、気分的には3倍も4倍も滅入ります。

  葉物野菜は「おしくらまんじゅう」をしながら生育すると花茎が伸びやすく、花を咲かせるのが早くなります。花を咲かせてしまうと、おいしく食べられなくなります。

  今回、大量にホウレン草を出荷させていただいたことにより、「葉物野菜を育てる場合は、葉と葉の距離を空けて、密集・密接にさせないほうがよい」ということを痛感いたしました。葉物野菜が生育している途中で、葉をたくさん間引いて葉の込み合っている箇所をすっきりとさせてあげればよいです。今まで私は、間引き作業を軽視して省略してきました。

  ホウレン草の種を播く段階で種を少なめに播けば、発芽した芽が最初から込み合うこともなくなり、間引き作業も手間がかからなくなります。自分の手で種を播くと、指先が器用でないと「種を少なめに播く」というのが難しく、どうしても多めに播いてしまいがちです。種の量を自由に加減しながら種まきができる「播種機」という便利な道具がありますので、今回のホウレン草の出荷で稼いだお金を費やして購入してみようと思っています。

小松菜などのアブラナ科の葉物野菜は、この時期に盛んにつぼみを伸ばします。それを摘み取ったものを「菜の花」と称して皆さんにお届けしてきました。私が自分で種を播いて育てた小松菜の他に、以前に育てた小松菜からこぼれた種より自生している小松菜の姿も畑のあちらこちらに見られます。私が密生させながら栽培している小松菜よりも、広い空間にポツンと一人で自生している小松菜のほうが太くて立派なつぼみを多く伸ばしていたので、この孤高の小松菜からも何度もつぼみをたくさん摘み取って出荷させてもらいました。

作物は広々とした空間でのびのび育つということを、孤高の小松菜に教わりました。のびのび育った野菜のほうが皆さんも料理しやすいでしょうし、私も出荷作業を楽しめます。

七十二候を追う・「霎時施す(しぐれときどきほどこす)」 「文化の日」に文化について考える

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

10月28日から11月1日頃までの従来の七十二候は 「霎時施す(しぐれときどきほどこす)」。時雨(しぐれ)が降る頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

10月28日から11月1日頃までの小林農場独自の七十二候は 「霜らしき ものが降りては 冬支度」。

早朝が冷え込むようになりました。

すでに小林農場の畑でも「霜らしきもの」が降りてきているようで、黒々と霜焼けしている草も目にするようになりました。

今週は強い寒気が日本列島にやって来るようで、いよいよ本格的な霜が降りるかもしれません。

小林農場ではまだサツマイモを掘り出していませんが、急いで掘り出して貯蔵穴に移して防寒しないといけません。

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・「文化の日」に文化を考える

本日、11月3日は「文化の日」。また、11月3日はマンガの神様・手塚治虫の誕生日なので、「マンガの日」ともされています。マンガやアニメは、近年の日本で爆発的に発展し、多くの日本人に愛されてきた文化です。

小林農場の野菜セットには、野菜といっしょに農場通信も入れていますが、文字だけでは味気ないと思い、通信の片隅にちょこちょこと挿し絵も描いています。私はマンガ家やアニメーターのように絵が上手に描けるようになることに憧れていて、自分の絵を描く練習も兼ねながら描いています。

以下は過去の農場通信に描いてきた挿し絵。畑で出会った生き物たちを、農場通信に描いてきました。(画面をクリックすると挿し絵が拡大されて、もっと見やすくなります。)

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Photo_20190827143501  Photo_20200802043701

以下は有名な絵巻物「鳥獣人物戯画」で描かれている動物たちを小林が模写したもの。最近の農場通信の挿し絵に使っています。

日本には数百年も前から、絵巻物のようなマンガ的・アニメ的な文化が創作されていました。

 

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「俺たちはみな農民である。ずいぶん忙しく仕事もつらい。もっと明るくいきいきと生活する道を見付けたい。芸術をもってあの灰色の労働を燃やせ。」という宮沢賢治の言葉には、農業を「苦しい肉体労働」ではなく「明るい文化・芸術活動」にしてゆきたいという想いが感じられます。

畑仕事では地味な肉体労働も多いですが、それらを題材にして絵を描いたり文章にして物語ったりすることにより、日常の労働が文化や芸術に変わってゆき、畑仕事を楽しくしてゆけるのではないでしょうか。

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歌を作って歌うことも、どの国でも愛されてきた文化だと思います。

私は「自称・童謡研究家」なのですが、以前に世代を超えて歌い継がれてきた童謡・唱歌・歌謡曲などを私なりに100曲を選曲して、「日本の歌百選」を作ってみました。よろしかったら右をクリックしてご覧ください。 日本の歌百選~私ならばこの100曲を選ぶ~

 

 

2020年11月 2日 (月)

令和2年11月2日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)の予測・野菜の保存方法についても

11月2日に出荷する野菜セットの内容の予測です。(出荷当日の状況により、内容が変更する場合もあります)

玉ねぎ、大根、カブ、カボチャ、キャベツ、サンチュ、フダンソウ、シュンギク、ニラ、ショウガ、甘柿 (ジャガイモ、人参、ブロッコリー、サヤインゲン)

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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野菜セットにはたくさんの野菜が詰められています。

すぐには全部食べきれないので、皆さん、冷蔵庫などを活用しながら工夫をして野菜を保存してくださっていると思います。

私なりに野菜の保存方法をまとめてみました。

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・常温で保存できるもの

  ・じゃがいも、玉ねぎ。これらは日の当たらない暗室で常温保存できます。

  ・カボチャも切っていなければ常温で長期間保存が可能。切ってあればラップをして冷蔵庫に入れておくとよいです。小林農場はカボチャを切って出荷することが多いですが、その場合はラップにくるんで出荷しています。種とワタの部分は傷みが早いので、種とワタを最初に取り除いておくと、さらに長く保存できます。

  ・ショウガも秋では常温で保存できますが、冬になって室内も寒くなってくると低温障害で傷みやすくなります。冬のショウガの保存方法については、以下をご覧ください。

  ・冬になるとサツマイモも出荷されますが、しばらくは常温で保存できますが、寒さに弱い野菜なので室内が10℃以下に冷える場合は、あまり長く保存ができません。

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・冷蔵保存したほうがよいもの

  ・人参、大根。でも、冷蔵庫に入れるのが難しければ、しばらく常温でも保存できます。

  ・大根、カブに葉をつけたまま出荷する場合もあります(根の部分だけではなく、葉の部分もおいしく食べられます)。その場合は、早く根と葉を切り分けておくと、保存状態を良好になります(葉はすぐに冷蔵庫に入れて冷蔵保存)。

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・冷凍保存ができるもの

  ・ホウレンソウや大根の葉などの葉物野菜は、あまり貯蔵が効かないので、なるべく早くお召し上がりください。もしもすぐに食べきれない場合は、さっとお湯に茹でて水気を絞ってからラップなどに包んで冷凍庫に入れて冷凍保存すれば、長く保存ができます。使いたい時に冷凍庫から取り出して、そのまま火に通して料理をすることができます。

  ・すりおろしたり細かく刻んだりして、小分けしてラップに包んで冷凍庫に入れて冷凍保存するとよいです。料理に使いたい時に解凍しながら使えます。(ショウガは漬け物に漬ければ長期間保管できます。)
ーーーーーーーーーーーーーーー

・新聞紙に包むと良いもの

  ・サンチュ、ニラ、ブロッコリーなどは特に保存が効かないので、新聞紙に包んでから袋に入れて冷蔵庫で保存するとよいです。新聞紙は野菜の湿度を適切に保ってくれるすぐれものです。小林農場も、サンチュやブロッコリーを出荷する時は、新聞紙に包むようにしています。

  ・葉物野菜は、寝かせて置いて保存するよりも、株元を下にして立たせて置いて保存したほうが保存状態が良くなる傾向があるようです。

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まとめ

  野菜は裸のままではなく、袋にいれておくと湿度が保たれて良い状態で保存しやすくなります。できれば新聞紙に野菜を包んでから袋に入れると、さらに保存状態が良くなります。

  冷蔵庫に野菜が入り切らない場合もあるかもしれませんが、常温でも保存できる野菜もありますのでご確認ください。イモなどの根菜類は常温でも保存しやすい傾向があります。葉物野菜はすぐに冷蔵庫に入れたほうがよいです(キャベツ、白菜などの結球する葉物野菜は、切っていなければ比較的に常温でも保存しやすいです)。

2020年11月 1日 (日)

七十二候を追う・「霜始めて降る(しもはじめておりる)」~シイタケについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

10月23日から10月27日頃までの従来の七十二候は 「霜始めて降りる(しもはじめておりる)」。霜が初めて降りる頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

10月23日から10月27日頃までの小林農場独自の七十二候は 「ひっそりと 木陰で開く きのこ傘」。

数年前に、畑に隣接している雑木林で自生していたコナラの巨木が、台風による強風で倒されて畑に横たわっていたので、チェーンソーで分断して片づけました。

そのついでに、片づけたコナラにシイタケ菌を打ち込んでみて、木陰に積んで置いておきました。

コナラからシイタケが生えてくるのを期待して待っていましたが、なかなか生えてこなかったので、すっかりシイタケのことは忘れていました。

この秋、ふっと木陰に目をやると、シイタケの傘が目に留まりました。それほどたくさん生えてきたわけではありませんが、私が食べて楽しむには十分な量が採れました。

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Dscn3660 左の写真は畑の地面から生えてきたキノコ。

今はキノコを目にすることが多い時期です。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

  「どんぐりころころ」   作詞/青木 存義  作曲/梁田 貞   
    右をクリックすると、この曲を試聴できます。どんぐりころころ.wav 

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