皆、不安と戦っている 令和2年4月9日
野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
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皆、不安と戦っている 令和2年4月9日
うららかな春日和、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
新型コロナウイルス禍をきっかけに、私も手を何度も丁寧に洗う習慣が身に付きました。手首、手のひら、手の甲、指の間、指を一本ずつ、指先、爪の間を順番に洗っています。
連日の新型コロナウイルスの情勢に不安を感じている人も増えています。私も野菜セットを皆さんのご自宅にお届けする際は、マスクを装着するようにしました。マスクは店では売り切れていて買えないので、ガーゼと輪ゴムでマスクの代用品を自分で作りました。作り方はとても簡単で、30秒で作れます。インターネット上にはハンカチなどの身近にあるものでマスクの代用品を作る作り方を紹介している動画がたくさん公開されています。
ウイルスは人の目には見えず、どこにいるのか分かりません。どんなに注意していても他人からウイルスをうつされることもありますし、他人にウイルスをうつしてしまうこともあります。それはウイルスが悪いのであって、その人が悪いわけではありません。
地球上に新たに登場した新型コロナウイルスは、ヨーロッパなどの地域で猛威をふるまいしたが、日本列島の環境には適応しきれていないようで、今までのところ日本では爆発的な被害を与えることができていません。日本に上陸してきた新型コロナウイルスの殺傷能力については、「おそらくインフルエンザウイルスと同じくらいではないか」という見解も多いようです。現在までに確認されている新型コロナウイルスの感染者数は約4000人ですが、同じ時期に発生したインフルエンザの患者数は少なくとも数万人はいます。
インフルエンザも軽い病気ではなく、厚生労働省によると、日本国内で年間に1000人前後がインフルエンザで亡くなり、およそ1万人がインフルエンザによる合併症で亡くなります。国内でインフルエンザにかかる人数は年間でおよそ1000万人。10人につき1人がかかります。単純に計算すると、1日に平均2万人以上がインフルエンザにかかります。
そのような状況の中でも毎日、大人たちは職場で働き、子供たちは学校に通い、各地で催しが開催されていました。私達の社会はインフルエンザウイルスと共存してきました。
もしも新型コロナウイルスがこのまま日本列島に長く居残ることになるのであれば、新型コロナウイルスとも共存してゆく道を探ってゆくことになるのでしょう。現時点では新型コロナウイルスに感染した人の多くが無事に回復し、特にほとんどの子供たちは無傷です。感染によって重症化した人々のほとんどは高齢者であり、対策に力を集中すべき年齢層も絞られています。私達と全く共存できないウイルスではなさそうに思えます。
今はまだ、医療従事者もこのウイルスに対する免疫がなく、新手のウイルスに対する医療体制が整っていません。もしもウイルス感染による患者数が急増して医療従事者に過度な負担がかかれば、医療現場が崩壊します。これを恐れて社会全体が戦々恐々としています。
私は毎日、厚生労働省が公開している、その日の新型コロナウイルスの患者数の増減を確認しています。この数字を今後の自分の行動を決めてゆくための指標として、野菜を配送するために外出しても大丈夫なのかどうかなどを判断してゆこうと思います。
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後記(10月10日記入)
新型コロナの他にも、インフルエンザや癌や肺炎など、様々な病気があります。医療従事者はこれらの全ての病気の治療をバランス良く行ってゆく必要があります。
世間が新型コロナばかりを過剰に恐れてしまうと、医療従事者も新型コロナばかりに過剰に労力を費やさなくていけなくなり、他の病気の患者の治療に手が回らなくなり、医療現場が崩壊してしまうかもしれません。
「医療崩壊」という最悪の事態を避けるためにも、私達は新型コロナウイルスを正しく恐れることを心掛けて、過剰に恐れることを慎むようにしたいです。
私達はインフルエンザウイルスとは今まで共存してきて、インフルエンザの流行期でも普段通りに外出していました。
インフルエンザウイルスなどの他の病原体と比べて、新型コロナウイルスは恐ろしい相手なのかどうか、実際の患者数や死亡者数などを比較しながら判断してゆきたいです。
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