七十二候を追う・「水始めて涸る(みずはじめてかれる)」~キンモクセイについても~
1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。
10月3日から10月7日頃までの従来の七十二候は 「水始めて涸る(みずはじめてかれる)」。田から水を抜き、稲刈りにとりかかる頃とされています。
小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。
10月3日から10月7日頃までの小林農場独自の七十二候は 「どこからか キンモクセイの 香り吹く」。
どこからか、キンモクセイの強い香りが風に乗って漂ってきます。その樹の姿は見えませんが、その樹の存在ははっきりと感じます。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
モンシロチョウはキャベツなどの作物の葉にたくさん卵を産んで、それから生まれた幼虫のアオムシが葉を食べます。代表的な害虫で、キャベツなどの葉を穴だらけにします。
キャベツ、ブロッコリー、白菜などの苗を畑に植えた後、その周りを防虫ネットで覆ってモンシロチョウなどの害虫が苗に接触できないようにします。
この秋は10月に入る直前になって初めて、ようやくモンシロチョウがキャベツ畑に舞っている姿を見かけました。例年と比べてずいぶんと遅い登場です。
まだ苗が幼い頃にアオムシが大発生して葉をたくさん食べられると苗が致命傷を負う場合もありますが、今は苗もずいぶん大きくなっていますので、これからアオムシが増えてもそれほど大きな傷は負わないですむと思います。
この秋は例年と比べてモンシロチョウなどの害虫が少なく、畑は落ち着いていました。わざわざ防虫ネットをかぶせなくてもよかったかもしれません。
現在のキャベツの様子。葉はほとんど無傷。害虫に食われた痕はなし。
ーーーーーーーーーーーーーーー
この季節に小林が選曲した「この季節の歌」
「秋桜」 作詞・作曲/さだまさし
右をクリックすると、この曲を試聴できます。秋桜
« 令和2年10月5日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・サヤインゲンは第3波 | トップページ | キタテハ(黄立羽) ~命名百科・小林農場で出会える自然集~ »
「歳時記」カテゴリの記事
- 「五十節」の第十二節目 「白い蝶 花を舞い飛ぶ」 ~3月15日から3月22日頃まで~(2023.03.22)
- 「五十節」の第十一節目 「コブシの木 目覚めて動く」 ~3月7日から3月15日頃まで~(2023.03.15)
- 「五十節」の第十節目 「アブラナの 蕾、現る」 ~2月27日から3月7日頃まで~(2023.03.08)
- 「五十節」の第九節目 「スギ花粉 人に漂う」 ~2月20日から2月27日頃まで~(2023.03.01)
- 「五十節」の第八節目 「風が吹き 諸々、揺らす」 ~2月14日から2月20日頃まで~(2023.02.22)
「キャベツ」カテゴリの記事
- キャベツ・種まきした直後の様子(2023.02.27)
- 令和5年5月23日の野菜セット・白菜やキャベツの出荷を開始(2022.05.25)
- 作物生育追跡撮影・キャベツの様子~5月上旬に撮影~(2022.05.06)
- 令和4年4月18日の野菜セット・春になって花を咲かせる野菜(2022.04.21)
- 作物生育追跡撮影・春野菜の苗が畑に植え付けれた後の様子(3月17日に撮影)(2022.03.24)