七十二候を追う・「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」~春草についても~
1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。
10月18日から10月22日頃までの従来の七十二候は 「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」。キリギリスが家の中で鳴く頃とされています。
小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。
10月18日から10月22日頃までの小林農場独自の七十二候は 「耕して 夏草消える ハコベ這う」。
早朝は冷え込むようになり、上着が手放せなくなってきています。冬の入り口にさしかかってきています。
ネギの株元に注目。春草のハコベがびっしりと生えて、地面を緑に染めています。
9月に入ってから、夏の雑草が生えていた畑を耕してきれいにして、ネギの苗を植えて育てました。
この頃に耕された畑では、次に生えてくるのは夏草ではなく、ハコベなどの春草となります。
夏草はイネ科やヒユ科などの背丈を高く伸ばす草が多く、群生して畑を草原のようにしてしまいますが、ハコベ、ホトケノザ、オオイヌノフグリなどの春草は背丈を伸ばさず、地を這うようにして繁茂しながら畑の表土を覆います。
春草は秋から生えて、冬の厳寒期でも枯れることなく生き残り、暑くなって夏草が勢い良く伸び始める頃になるまで畑を占有します。
今は「夏草の草原」から「春草の絨毯(じゅうたん)」へと、畑の風景が変わろうとしています。
(ハコベなどは秋から生えてきますが、「秋草」とか「冬草」とはあまり呼ばず、「春草」と呼ぶのが一般的なようです。)
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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」
「ちいさい秋みつけた」 作詞/サトウハチロー 作曲/中田 喜直
右をクリックすると、この曲を試聴できます。ちいさいあきみつけた.wav
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